ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんこんばんは♪
テストが近づいてきて内心怯えている夜叉猫さんですっ!!

勉強しなければいけないのに感想欄に触発されて兄と遊戯王をしてしまう始末……。
えっと……ペンデュラム召喚ってなんですか……??
いっぱい出てきましたよ……??


とまぁ、ひとまずは本編をどうぞ♪


〜対話しました〜

どうも、兵藤士織だ。

 

キリスト教会の関係者であるイリナと緑色のメッシュを髪に入れている少女の来訪から次の日の放課後。

俺はグレモリー眷属の皆と一緒に部室へと集められていた。その中には祐斗の姿もある。

部室のソファーにはリアス先輩と朱乃先輩。その対面に例の2人が座っていた。

俺たちは部室の片隅で4人のやり取りを静かに見守っていた。

 

―――――が、しかし。

そんな中でも祐斗は違った。

例の2人へまるで射殺さんばかりの怨恨の眼差しを向け睨みつけているのだ。

今にも突然斬りかかりそうな雰囲気の祐斗を俺は注意深く監視していた。

 

(……憎いのはわかるが……もっと冷静になってくれよ……)

 

内心呆れたような気持ちではあったが祐斗の過去を考えてみればまぁ、仕方ないかと思えなくもない。

 

そんな、様々な思考の入り混じった重たい空気の中、最初に話を切り出したのは、教会側―――――イリナだった。

 

「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣【エクスカリバー】が奪われました」

 

その言葉に疑問符を浮かべる一誠。

……こいつ昔教えたのに覚えてないな……。

 

「聖剣エクスカリバーそのものは現存していないわ」

 

そんな一誠の気配を察知したのか、リアス先輩はそんな言葉を口にする。

 

「ごめんなさいね。

私の眷属に悪魔に成り立ての子がいるから……エクスカリバーの説明込みで話を進めてもいいかしら?」

 

リアス先輩の申し出にイリナは快く頷き、口を開く。

 

「イッセーくん、エクスカリバーは大昔の戦争で折れたの」

 

その言葉ではっとした表情を浮かべる一誠。

どうやらやっと思い出したらしい。

 

「今はこのような姿さ」

 

緑色のメッシュを髪に入れている少女が傍らに置いていた、布に巻かれた長い得物を解き放つ。

現れたのは一本の長剣―――――。

 

「これがエクスカリバーだ―――――」

 

その姿に一誠も眉を動かす。

アーシアに至っては震えているようだ。

 

「大昔の戦争で四散したエクスカリバー。

折れた刃の破片を拾い集め、錬金術によって新たな姿となったのさ。

その時、7本作られた。コレがそのうちの一つ」

 

――――― 一拍置いて、少女は口を開く。

 

「【破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)】。

コレが私の持っているエクスカリバーだ。カトリックが管理している」

 

1度自分の得物を紹介した緑色のメッシュを髪に入れている少女は、再び布でエクスカリバーを覆った。

なるほど……完璧とまでは言わないがあの布でエクスカリバーを封印しているのか……。

布に書かれた呪術の文字にそういう解釈を得る。

イリナの方も長い紐のようなモノを懐から取り出す。

そして、次の瞬間、その紐がまるで意思を持ったかのように動きだし、形を変えた。

現れたのは一本の日本刀だ。

 

「私の方は【擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)】。こんな風に形を自由自在に変化させる事が出来るからすっごく便利なんだから。

このように、エクスカリバーにはそれぞれ特殊な力があるの。

こちらはプロテスタント側が管理しているわ」

 

自慢げに胸を張りそう言うイリナ。

なるほど……2つとも気配が弱かったのは片や封印、片や使われていなかったからか……。

 

「イリナ……悪魔にわざわざエクスカリバーの能力を喋る必要もないだろう?」

 

「あら、ゼノヴィア。

いくら悪魔だからと言っても信頼関係を築かなければ、この場ではしょうがないでしょ?

……それに、私の剣の能力を知られたからと言って、この悪魔の皆さんに遅れを取るなんてことないわ」

 

自信満々の様子でそう言うイリナ。

……慢心にも程がある。

現に、この2人相手なら今のグレモリー眷属は誰も負けないだろう……そう、アーシアであっても……だ。

 

「……ッ!」

 

祐斗の表情が憎しみに染まる。

……動いてくれるなよ?祐斗……。

今この場で戦闘するのはメリットがない。むしろデメリットしかないのだから……。

 

「……それで、奪われたエクスカリバーがどうしてこんな極東の国にある地方都市に関係あるのかしら?」

 

リアス先輩はなんら変わることなく自然な態度で話を進める。

祐斗もどうやら我慢したようだ……。

 

緑色のメッシュを髪に入れている少女―――確かゼノヴィアと呼ばれていたな……―――は話を続ける。

 

「カトリック教会の本部に残っているのは私のを含めて2本だった。プロテスタントのもとに2本。正教会にも2本。残る1本は神、悪魔、堕天使の三つどもえ戦争の折に行方不明。

そのうち、各陣営にあるエクスカリバーが1本ずつ奪われた。奪った連中は日本に逃れ、この地に持ち込んだって話なのさ」

 

ゼノヴィアの言葉にリアス先輩も額に手を当てて、深い溜息を吐いた。

 

「……私の縄張りは出来事が豊富ね……。

それで、エクスカリバーを奪ったのは?」

 

「……奪ったのは『神の子を見張る者(グリゴリ)』だ」

 

……アザゼルのアホが総督をしている組織か……。

全く……面倒ごとを運んでくるとは……今度シェムハザさんと一緒に説教でもするべきか……?

 

「堕天使の組織に聖剣を奪われたの?

……失態どころの話じゃないわね……。

でも、確かに奪うとしたら堕天使ぐらいのものかしら。上の悪魔にとって聖剣は興味の薄いものだもの……」

 

「奪った主な連中は把握している。

グリゴリの幹部、コカビエルだ」

 

「コカビエル……。

古の戦いから生き残る堕天使の幹部……。

聖書にも記された者の名前が出されるとはね……」

 

リアス先輩も相手の名前に苦笑している。

まぁ、確かに、コカビエル相手となると……まだちょっと心配な面があるな……。

 

「先日からこの町に神父―――――エクソシストを秘密裏に潜り込ませていたんだが……数人を除いてことごとく始末されている。

始末されていない者たちも重傷を負っていた」

 

「……それで、何かしら?

私たちにエクスカリバー奪還を手伝えと言いたいの?」

 

リアス先輩のストレートな言葉に、ゼノヴィアは―――――首を横に振った。

 

「むしろ逆だ。

今回此処に来たのは協力の要請ではなく不干渉の注文をしに来たんだ。

―――――つまり、悪魔はこの件に首を突っ込むなと言いに来た」

 

随分な物言いだな……リアス先輩も眉を吊り上げている。

 

「随分な言い方ね。それは牽制かしら?

もしかして、私たちがその堕天使と関わりを持つかもしれないと思っているの?―――――手を組んで聖剣をどうにかすると」

 

「本部は可能性はゼロではないと思っているのでね」

 

見下したようなゼノヴィアの視線と物言いに、リアス先輩は爆発寸前。

これだけ好き勝手言われたのだ、上級悪魔たるリアス先輩のプライドは黙ってはいないだろう……。

 

「上は悪魔と堕天使を信用していない。

聖剣を神側から取り払うことができれば、悪魔も万々歳だろう?堕天使どもと同様に利益がある。

それ故、手を組んでもおかしくない。

だから先に牽制球を放つ。

―――――堕天使コカビエルと手を組めば、我々はあなたたちを完全に消滅させる。

例え、そちらが魔王の妹でもだよ。―――――と、私たちの上司より」

 

「……私が魔王の妹だと知っているということは、あなたたちも相当上に通じている者たちのようね……。

ならば、言わせてもらうわ。

―――――私は堕天使などと手を組まない。絶対によ。グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしない!!」

 

互いに視線を混ぜ合わせ拮抗状態の両者。

だが、ゼノヴィアはフッと笑った。

 

「それが聞けただけでもいいさ。

一応、この町にコカビエルがエクスカリバーを3本持って潜んでいることをそちらに伝えておかなければ何か起こった時に、私が、教会本部が様々な者に恨まれる。

まぁ、協力は仰がない。そちらも神側と一時的にでも手を組んだら、三竦みの様子に影響を与えるだろう?特に魔王の妹ならば尚更だよ」

 

それと先程は失礼な物言いをしてすまなかった。

謝罪の言葉を続け軽く頭を下げるゼノヴィア。悪い娘ではないようだ……。

 

「……正教会からの派遣は?」

 

先程よりかは多少表情を緩和させたリアス先輩は口を開く。

 

「奴らは今回のこの話を保留した。

仮に私とイリナが奪還に失敗した場合を想定して、最後に残った1本を死守するつもりなのだろうさ……」

 

「では、2人で……?

2人だけで堕天使の幹部からエクスカリバーを奪還するの?

……無謀ね。死ぬつもり?」

 

呆れ声のリアス先輩だが、イリナとゼノヴィアは決意の眼差しを向けていた。

 

「そうよ」

 

「私もイリナと同意見だが、できるだけ死にたくはないな」

 

「―――――っ。

……死ぬ覚悟でこの日本に来たというの?

相変わらず、あなたたちの信仰は常軌を逸しているのね」

 

「我々の信仰をバカにしないでちょうだい、リアス・グレモリー。ね、ゼノヴィア」

 

「まぁね。

それに教会は堕天使に利用されるぐらいなら、エクスカリバーが消滅しても構わないと決定した。

私たちの役目は最低でもエクスカリバーを堕天使の手から無くすことだ。

そのためなら、私たちは死んでもいいのさ。エクスカリバーに対抗できるのはエクスカリバーだけなのだから」

 

その言葉には待ったをかけたいくらいなのだが……あまり興味がないためスルーしておく。

それにしても確かにこの信仰は常軌を逸しているな……。苦笑いが込み上げてくるのを感じる。

 

「2人だけでそれは可能なのかしら?」

 

「あぁ、無論、ただで死ぬつもりはないよ」

 

ゼノヴィアは不敵にそう言ってみせた。

 

「自信満々ね。秘密兵器でもあるのかしら?」

 

「さてね。それは想像にお任せする」

 

「…………」

 

「…………」

 

そのやり取り以降、両者は見つめ合ったまま、会話も途絶した。

互いに腹の中を探りあっているようだ。

そんな中、イリナとゼノヴィアが目で合図を交わすと、立ち上がる。

 

「……それではそろそろおいとまさせてもらおうかな。イリナ、帰るぞ」

 

「そう、お茶は飲んでいかないの?お菓子くらい振舞わせてもらうわ」

 

「いらない」

 

リアス先輩の誘いをゼノヴィアは手を振って断った。

 

「ごめんなさいね。それでは」

 

イリナも手でごめん、としながらまるで興味のないように断る。

そしてそのまま2人はその場を後に―――――しなかった。

2人の視線は俺の隣、一誠の横で縮こまっているアーシアへと向けられたのだ。

 

「兵藤家で出会った時、もしやと思ったが、【魔女】アーシア・アルジェントか?

まさか、この地で会おうとは」

 

と、ゼノヴィアは口にする。

【魔女】と呼ばれ、ビクンと、アーシアは体を震わせた。その言葉はアーシアにとって辛いものだというのに……。

 

(……そのまま帰ればいいものを……)

 

イリナもそれに気がついたのか、アーシアをまじまじと見てくる。

 

「あなたが一時期内部で噂になっていた【魔女】になった元【聖女】さん?

悪魔や堕天使をも癒す能力を持っていたらしいわね?

追放されて何処かに流れたとは聞いていたけれど……まさか悪魔なんかになっているとは思わなかったわ」

 

「……あ、あの……私は……」

 

2人に言い寄られ、対応に困っている様子のアーシア。

 

「大丈夫よ。ここで見たことは上には伝えないから安心して。

【聖女】アーシアの周囲にいた方々に今のあなたの状況を話したら、ショックを受けるでしょうからね」

 

「………………」

 

イリナの言葉に複雑極まりない、そして泣き出しそうな表情を浮かべるアーシア。

 

「しかし、悪魔か……。

【聖女】と呼ばれていた者。堕ちるところまで堕ちたものだな。

まだ我らの神を信じているか?」

 

「ゼノヴィア。悪魔になった彼女が主を信仰しているはずが無いでしょう?」

 

呆れた様子でイリナは言う。

 

「いや、その子から信仰の匂い―――――香りがする。抽象的な言い方かもしれないが私はそういうのに敏感でね。

背信行為をする輩でも罪の意識を感じながら、信仰心を忘れない者がいる。

それと同じものをその娘から感じられるんだよ」

 

ゼノヴィアが目を細めながらそう言うと、イリナが興味深そうにまじまじとアーシアを見る。

 

「そうなの?

アーシアさんは悪魔になったその身でも主を信じているのかしら?」

 

その問いかけにアーシアは悲しそうな表情で言う。

 

「……捨てきれないだけです。ずっと信じてきたのですから……」

 

そして伝う一筋の涙。

しかし、それを見てもまだゼノヴィアはアーシアに向かって布に包まれた聖剣を突き出す。

 

「そうか。ならば今すぐ私たちに斬られるといい。

今なら神の名の下に断罪しよう。

罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べてくれるはずだ」

 

なんて勝手な物言いか……俺は腹の中で例えようのない怒りが込み上げてくるのを感じる。

しかし、まだ俺は動かない。動くべきではない。

何故なら―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――触れるな」

 

―――――アーシアには一誠がいるのだから。

 

「アーシアに近づいたら、俺が許さない。

アンタ、アーシアを【魔女】だと言ったな……?」

 

「そうだよ。

少なくとも今の彼女は【魔女】と呼ばれるだけの存在であると思うが?」

 

「ふざけたこと言ってんじゃねぇよッ!

救いを求めていたアーシアを誰一人として助けなかったんだろう!?

アーシアの優しさが理解できない連中にそんなこという資格はないはずだ!!

友達になってくれる奴すら居ないなんて、そんなの間違ってるだろうがッ!!!」

 

「【聖女】に友人が必要だと思うか?

大切なのは分け隔てない慈悲と慈愛だ。

他者に友情と愛情を求めたとき、【聖女】は終わる。

彼女は神からの愛だけがあれば生きていけた筈なんだ。

最初からアーシア・アルジェントに【聖女】の資格はなかったのだろう」

 

 

 

 

 

―――――ぷちり、と俺の中で何かが切れた。

 

 

 

 

 

Side Out

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Side 一誠

 

俺はゼノヴィアのまるでそれが当然だと言う言葉に怒りが爆発寸前だった。

いや、今も怒りに震えている。

しかし、それでもまだ言い返す程度で抑えられてた。

 

「自分たちで勝手に【聖女】にしておいて―――――ッッ!!?」

 

俺が再び口を開いた時、その場に―――――

 

 

 

―――――濃密な死の気配が充満した。

 

冷や汗が止まらい。

こんな濃密な死の気配……出せるのは一人だけ……。

俺はちらりとその発生源たる人物へ視線を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――面白いこと言うじゃねぇか……この狂信者(・・・)

 

その発生源たる人物―――――我が兄、士織は無表情でそう呟いた。

その姿におそらく反射的な行動だろう、ゼノヴィアとイリナはエクスカリバーを構えた。

カタカタと震える剣先。

士織から放たれるその殺気をダイレクトに浴びているであろう2人は恐怖に襲われているのだろう。

……余波でさえこの濃密な死の気配……ダイレクトに浴びているであろうあの2人は一体どれほどの恐怖を感じているのか……想像することすらできない……。

 

「そんなに固くなるなよ……ほら、さっきみたいにゴミみたいな自己解釈を語ってくれよ?」

 

「……ッ!?」

 

ゼノヴィアは声も出せない様子でしかし、剣は下げなかった。イリナは既に剣を下げて膝をついている。

 

「【聖女】?なんだそのふざけた呼び名は。

アーシアが何をした?

貴様らが求めている分け隔てない慈悲と慈愛を与えるために行動しただけだろう?」

 

士織から発せられる殺気が止み、残ったのは冷たい雰囲気。

しかし、それがまた―――――恐ろしかった。

 

「ほら、早く反論しろよ。

せっかく喋れるようにしてやったんだから……」

 

冷たい士織の視線は刺すようにゼノヴィアとイリナに注がれる。

ゼノヴィアは震える体を無理矢理止め、口を開いた。

 

「あ、悪魔を……癒したんだ……それは異端なことで―――――」

 

 

 

「……くっだらねぇ」

 

ゼノヴィアの言葉に被せるように言った士織の言葉にゼノヴィアは目を見開いて言葉を噤んだ。

 

「分け隔てない慈悲と慈愛って言う言葉は何処に行ったんだよ?

悪魔を癒すのは異端?ふざけるな。

アーシアは悪魔をも癒す分け隔てない慈悲と慈愛を持っているんだろうが」

 

まるで溜息を吐くかのように吐き出された士織言葉にゼノヴィアもイリナも反論することが出来ない。

 

「……結局その程度かよ……狂信者が……。

全く、話にならねぇわ……」

 

士織は今までの雰囲気を霧散させ、くるりと背を向けた。

そしてそのまま扉に向かって歩みだす。

 

「……ま、待てッ!!」

 

士織を呼び止める声がゼノヴィアから上がる。

 

「あそこまで……コケにされて……黙ってはいられない……ッ!」

 

ゼノヴィアは震える剣先を士織に向かって突き出す。

 

「私と戦え!兵藤士織……ッ!!」

 

その言葉に立ち止まる士織。

そして、一瞬考えるように腕を組むと口を開いた。

 

 

 

 

 

「……俺と戦いたいならそこの祐斗に勝ってからにしろ」

 

 

 

 

 

「……っ!?

し、士織さん……っ?!」

 

突然名指しにされた木場は驚愕の表情を浮かべる。

しかし、その表情の中に何処か嬉しそうなものが混じっているように見えた。

ゼノヴィアは木場の方を品定めするように見つめるとフッ、と笑う。

どうやら木場の事を弱いと思ったらしい。

 

「祐斗……戦うよな?」

 

士織の言葉に初めは戸惑っていた木場もこくりと頷き笑った……獰猛に……。

 

「うん。……僕が相手になろう」

 

特大の殺気を体から発して、木場は剣を携える。その殺気も先程の士織に比べれば赤子の遊びのようなもの。

しかし―――――

 

「キミで相手になるわけが無い……」

 

―――――それが弱いという訳ではない。

ただ、狂ってしまったのだ、士織の極大な殺気を浴びたせいで……。

ゼノヴィアはまるで興味を示さずフッと、また笑った。

 

「そんなことはないさ……何せ僕は君たちの先輩なんだから。

―――――失敗だったようだけどね」

 

瞬間、木場を囲むように無数の魔剣が出現していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方はいかがでしたでしょうか??
楽しんでいただけたのなら幸いです♪


さてさて……最近暖かく……最早暑くなってきましたが……そのせいでしょうか?
―――――アイスが美味しいですっ!!(>_<)
昨日は抹茶モナカに釣られて友人に弄られる始末……。
そろそろ弄られキャラを卒業なければ……っ!!


それでは、また次回お会いしましょう♪

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