ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんどうも♪
何とか消えた書きだめ分を取り戻そうと四苦八苦している夜叉猫さんです(苦笑)

ひとまず書きだめで3巻終了まで出来ていたので早く書き出したいのですよ……(苦笑)

それでは!久しぶりの更新となりました!
短い内容となっていますがどうぞ、ご覧下さい♪


〜訪れられました〜

どうも、兵藤士織だ。

 

球技大会も終わった次の日、しばらく休ませて下さいと言う言葉通り、祐斗は部活はおろか学校にすら来ていないようだ。

そのためか、オカルト研究部のメンバーは何処か全員上の空だったような気がする。

 

 

 

1日の学業と表の部活―――今日はただ暇を潰しただけだったが……―――を終わらせた俺、一誠、アーシアは家路についていた。

 

「……木場の奴学校にすら来てなかったな……」

 

「大丈夫でしょうか……」

 

一誠とアーシアは不安そうな声音でそう呟く。

俺はそんな2人の肩を優しく叩き口を開いた。

 

「今は信じて待っててやるのが正解だと思うぞ?

安心しろ、祐斗だって無茶はしないはずだ」

 

気休めのような言葉ではあったが2人には効いたらしい。

2人とも納得したように頷くと、先程までの暗い表情を解き、少しだけだが頬を緩めた。

 

 

 

「……まぁ、それはそれとして……」

 

俺は咳払いを一つ挟み、一誠の方へ視線を向ける。

 

「……感じるか?」

 

「……まぁ、なんとなくだけど背筋が冷える気配がするな……」

 

どうやら一誠も感じていたようで、しかし背筋が冷えるか……やはりコレ(・・)は予想通りのものなのだろう。

 

「イッセーさんも士織さんも何の話をしているんですか……??」

 

頭の上にハテナマークを浮かべ首を傾げるアーシア。

流石にアーシアが感じるにはまだ遠すぎたようだ。

 

「ちょっと家から俺だったり、アーシアだったりには害のありそうな気配がしてるんだよ」

 

「そ、そうなんですか……??」

 

一誠の言葉に不安げな表情を浮かべるアーシア。その手は一誠の制服を握っていた。

 

「……家から夕麻たちの気配が感じられない……。

ひとまずは家に急ぐぞ」

 

「そうだな……」

 

「はい……」

 

そう言って、俺たち3人は早歩き気味に家へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急ぎ目に帰宅した俺たちは玄関の扉を開けて中に入る。

そして、リビングに直行した俺たち。そこには―――――

 

 

 

 

 

「でねでね?これが一誠ちゃんと士織ちゃんの小学生時代の写真なの!

こっちはイッセーちゃんと士織ちゃんがプールに入ってるんだけど……士織ちゃんはどうしても女の子物の水着を着ないと入れなくて不機嫌になってるのよ〜♪」

 

 

 

―――――見知らぬ女性2人と楽しそうに話す母さんの姿があった。

……しかもよりにもよって俺の黒歴史を会話に織り込んでいる……。

 

 

 

「か、母さん……??」

 

俺が引き攣った笑みを浮べ声をかけると満面の笑みを浮かべた母さんが振り向いた。

 

「あら♪一誠ちゃん士織ちゃんアーシアちゃんお帰りなさい♪」

 

そしていつものように、俺たち一人一人にハグをしていく。

母さん曰く、俺たちの成長をハグで確かめているらしい……。

 

「母さん……人前でもするんだな……」

 

一誠は疲弊したような声で呟く。

―――――が、その瞳は俺同様、ソファーに腰掛けている2人の少女に向けられていた。……最大の警戒を敷いたまま。

 

栗毛をツインテールに纏めた少女と緑色のメッシュを髪に入れている目つきの悪い少女。物腰を見るにまだまだ成長段階と言ったところか……。

2人とも白いローブのようなモノを着込み、首には十字架のネックレス。

 

―――――キリスト教会の関係者。

 

彼女らが誰なのか、俺は原作知識によって知っているが……。

ちらりと一誠たちの方を見る。

そこには警戒心の見え隠れする一誠とおどおどしているアーシアの姿があった。

 

「兵藤一誠くん、兵藤士織ちゃんこんにちは。

あ、もう、こんばんはかな?」

 

栗毛の少女は微笑みながらそう言う。

……兵藤士織『ちゃん』……??

自分の名前の呼ばれ方に一抹の不安を覚えながらも、ひとまずは視線を横―――――緑色のメッシュを髪に入れている少女の傍らへと移した。

そこにあるのは布に巻かれた長い得物。

 

(……なるほど……アレが……)

 

得物からはそこまで強大なオーラは感じられない……むしろ……。

俺は緑色のメッシュを髪に入れている少女の方を見た。

 

「…………」

 

「…………」

 

偶然にも、少女と目が合う。

無言ではあったものの俺の技量を測っているように見えた。

 

「……確かにもう時間的にはこんばんはだな……それと、久しぶり」

 

一誠はようやく相手が誰なのか分かったようで、警戒心が少しだけ緩んでいる。

 

「覚えててくれたんだ……」

 

嬉しそうに笑う栗毛の少女。

そして、今度は俺の方を見てきた。

どうやら、俺にも覚えているのか確かめたいようだ。

 

「……久しぶり。

昔は男みたいだったのに今じゃすっかり女の子だな―――――イリナ」

 

「うん!

そういう士織ちゃんは相変わらず『俺』なんて使ってるんだね?」

 

栗毛の少女―――紫藤(しどう) イリナ―――は軽口を叩くかのようにそう言ってみせる。

 

「……それにしても、お互い、しばらく会わないうちに色々とあったみたいだね。

―――――本当、再会って何があるか分からないものだわ……」

 

一誠へと視線を移してからの一言。

その意味深な言葉に一誠は何も返さない。

 

―――――彼女は一誠の正体に気が付いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、イリナと緑色のメッシュを髪に入れている少女は談笑を30分ほどしてから帰っていった。

その帰り際、母さんがいない玄関でイリナは一言口にする。

 

『じゃぁ、また明日』

 

緑色のメッシュを髪に入れている少女は目礼だけして、その言葉に否定をすることはなかった。

 

俺と一誠は互いに視線を交わし、明日は面倒な事が起きるのを覚悟し、アーシアを連れて家の中に戻ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか??
楽しんで頂けたのなら幸いです♪

さてさて……最近は少しずつ暑くなってきましたね……(苦笑)
私は暑いの苦手なので辛い季節が近づいてきています……(苦笑)
そろそろ制服も衣替えかなぁ……だなんて思っています(笑)

さて、それでは今回は此処まで!!
書きだめが終わりましたら一気に更新する予定なのでお楽しみに♪
また次回お会いしましょう♪

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