ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~ 作:夜叉猫
最近睡魔に襲われ続けている夜叉猫なのですよっ!!(笑)
週一更新もギリギリの投稿で申し訳ありません……(苦笑)
私としては早く士織に戦闘させたいのですよ(笑)
ともかく、さっそく本編をどうぞ♪
ど、どうも……兵藤士織……だ……。
度重なる妨害を受けながらも小猫とのバトルに何とか勝利した俺はジャージ姿のまま肩で息をしていた。
……無駄な事する時に限って実力以上の力を発揮しやがって……。
「……残念です」
「小猫……お前なぁ……」
「ま、まぁ士織。
そう怒んなって……」
苦笑い気味の一誠が俺にそう声をかける。
俺は溜息を吐きながらも頷きを返す。
「……後で覚えとけ」
「……っ!!」
意外と出た低い声音に小猫は身震いをしていた。
『それでは試合を開始しますのでオカルト研究部の皆さんと野球部の皆さんはグラウンドへお集まり下さい』
アナウンスでの呼び出しに俺たちは歩みを進めた。
……開始前に何故こんなに疲れなければならないのか……。
……小猫許すまじ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『く……っ!!!』
ボールを持った野球部チーム。
しかし、ボールを投げるような気配が感じられない。
「ふふふ……完璧ね」
得意気な表情のリアス先輩。
俺は頭を掻きながら葛藤中の野球部チームへと視線を向けた。
「なんというか……可愛そうだな」
「そうだな……」
一誠の言葉に同意の言葉を返す。
そもそも、何故野球部チームはボールを投げて来ないのか、それは俺たちオカルト研究部チームのメンバーに関係する。
リアス先輩―――――駒王学園の二大お姉様の1人。大人気の学園アイドル。よって当てられない。
朱乃先輩―――――リアス先輩と同じく二大お姉様の1人。学園のアイドル。よって当てられない。
アーシア―――――2年生ナンバー1の癒し系天然美少女。当てれば男女問わずに恨みを買う。よって当てられない。
小猫―――――学園のマスコット的なロリ系少女。当てたら可哀想。
祐斗―――――男子生徒の敵ではあるが、当てれば女子に恨まれる。当てられない。
一誠―――――男女共に少なからず人気を得ている。そもそも当てた時の逆襲が恐ろしい。当てられない。
俺は―――――まぁ、うん……。
「士織が狙われないのは駒王学園ナンバー1の人気を誇るアイドルだからだな。
もし当てでもしたら学園全生徒からボコボコにされかねねぇよ。
……まぁ、そもそもお前に当てようなんて考えが皆には浮かばねぇだろうけどな」
「……一誠……?
意味の分からない解釈をのたまってるんじゃねぇよ。
そして俺の思考を読むなんて荒業何処で修得しやがった……?」
「いや、なんか……流れで?」
「……もういいわ……」
深い、深い溜息を吐いた。
肩を落としながら頭を抱える。
……最近俺の扱いが更に女子相手のそれになってきているような……。
「ちっくしょゥ!!!
恨みがなんじゃ!!くたばれイケメンめぇぇぇぇぇえっ!!!!!」
俺が悩んでいれば野球部チームの生徒の一人が叫びながら祐斗の方へとボールを打ち出した。
……おぉ、何と言うやる気……。
どうやら恨まれる怖さにイケメンへの憎悪が打ち勝った様だ。
「―――――って、何棒立ちしてんだよ!!」
俺はボールが放たれたのにも関わらず動こうとしない祐斗を守るべく前に出る。
「……あ、士織さん……?」
気の抜けた祐斗の声に溜息を吐きたくなる。……が、それよりも先にボールの対処はしておかなければ……。
なかなかの勢いのボールは祐斗の前に立った俺に向かって直進してきた。
少しばかり無理な体勢ではあったが捕るぶんには何ら心配はない。
―――――はずだった。
今まで直進してきていたボールが突然軌道を変えたのだ。
「フォーク……っ!?」
そう、ボールは急降下したのである。
俺は何とかその変化に反応し、降下してくるボールに合わせるように片手を伸ばす。
(股間にボールが当たったらたまったもんじゃねぇ……っ!!!)
その考えのもと、俺は飛んできたボールの勢いに逆らうことなく、ただ軌道を変え、そのまま上へと投げ上げた。
真上に上がってゆくボールはやがて落下して行く。それを祐斗が動かぬままにキャッチする。
『………………』
刹那のうちに起きた俺のプレーに周りの人々が唖然とした表情を浮かべていた。
しかし、一瞬の間を空けて歓声が上がる。
『すげぇな!?
何だあの動き!!』
『まさに神技を見たわ……』
『流石は士織様……』
『しおりんは何しても絵になる……。
これぞ世の理か……』
『しおりんペロペロ』
『しおりんクンカクンカ』
「おいこら!!後半の奴ら!!
何意味不明なこと言ってやがる!!
取り敢えず一発殴らせろッ!!!!」
観客なった生徒の方へそう言い放つが返ってきたのは何故か黄色い歓声。
……本当に意味が分からない……。
「士織!
反撃するわよ!!」
俺が頭を抱えていると、後ろからリアス先輩の声が掛けられた。
振り返って見てみればその顔にはとても良い笑みが浮かんでおり、実に楽しそうだ。
俺はそんなリアス先輩に苦笑いを浮かべながらも頷きを返す。
2歩ほど下がり祐斗からボールを渡してもらう。片手でボールを弄びながら祐斗の方を叩く。
「……今は楽しめ。
気を張ってばかりじゃ疲れるだろ?」
「……士織……さん……」
微笑みを向け、祐斗の纏う雰囲気を霧散させてやる。
……最近の祐斗は色々と危なっかしかったからな……。
「……そうだね……。
……うん、ありがとう士織さん」
そう言った祐斗の顔にはいつも通り……とまではいかないが、確かに笑顔が浮かんでいた。
俺は弄んでいたボールを両腕でしっかりと掴むとにやりと笑いながら野球部チームの方を向く。
「さてさて……やりますか……!!」
言って、ボールを放った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
球技大会も無事終了し、場所はオカルト研究部の部室へと移っていた。
外はすっかり雨模様。ザーッ……という雨音が響いてくる。
「祐斗、あなた最近変よ?
一体何があったの……?」
リアス先輩は心配そうに祐斗の方を向いて話しかけていた。
祐斗は申し訳なさそうな表情を浮かべながら口を開く。
「……すみません。
ちょっと……いえ、かなり他のことに気を取られていたようです……。
士織さんに言われてなかったら……もっと迷惑を掛けてしまっていたと思います……」
「……そう……もう、大丈夫なのね……?」
「……いえ、まだです……」
祐斗は暗いオーラを身に纏い始める。
鋭い目つきをした祐斗はリアス先輩に向かって頭を下げた。
「すみません部長。
……やはり僕は―――――復讐を諦めきれない」
その言葉に重たい雰囲気が部室を包む。
そんな中、祐斗は出口に向かって歩みだし、ドアの前で止まると振り向くことなく、
「……頭を冷やして来ます。
それとしばらく休ませて下さい……。
このままじゃ僕は皆に迷惑しかかけない……」
そう言って部室を後にしていった。
「……士織」
「……なんだよ」
「木場の奴……」
「今は一人にしてやれ。
あいつも考えなしに行動するやつじゃねぇ」
俺がそう言えば一誠は納得行かないというような表情を浮かべたが、それ以上何を言うこともなかった。
―――――雨音が、響きわたる。
本編はいかがでしたでしょうか??
楽しんでいただけたのなら幸いです!!
さてさて……この間漫画喫茶に行ってきたのですが……あれですね、恋愛モノはとてもいいっ!!
となりの怪物くんしかり、日々蝶々しかり、神様はじめましたしかり……ドキドキしてしまいます…///
それと、ToLOVEるを読んでみたのですが……アレはすごいですね……(笑)
何がとは言いませんが……すごいです……(笑)
そ〜いえば、最近リクエストで官能的な場面も欲しいというモノを頂いたのですが……皆さん読みたいです……??
というより書いてもいいのでしょうか……(苦笑)
とまぁ、今日は此処まで!!
また1週間のうちのどれかでお会いしましょう♪