ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんこんばんは♪
一週間に1度更新といいましたね……あれは嘘d……


……冗談です(笑)
更新は遅くとも一週間に一度はするのですよっ!!

今回の話はとても短いですが楽しんでくだされば幸いです♪


~紹介しました~

どうも、兵藤士織だ。

 

現在俺と一誠は珍しく2人でオカルト研究部の部室へと向かっていた。

 

「アーシアがお前と居ないなんて珍しいな?」

 

「あぁ……アーシアなら桐生に呼ばれてたからなぁ。

遅くなるかもしれないので別々に行きましょう、って言われたんだよ」

 

「……桐生か」

 

「そう……桐生なんだ……」

 

俺と一誠は互いに引き攣った表情でそう呟く。

俺たちの言う桐生とは、クラスメイトの1人だ。名を桐生藍華(きりゅうあいか)と言い、綺麗な橙色の髪を三つ編みにまとめ、眼鏡を掛けた古典的な『文学少女』や『委員長』を思わせるような風貌なのだが……。

 

「……アーシアに変な事を吹き込むんだよなぁ……」

 

「そういやあの『アーシア裸の付き合い事件』も桐生の仕業だったな」

 

「……アレは本当に焦った……」

 

一誠は遠い目をしながらそう言う。

何があったのか、それはまた次の機会に話すとしよう。

 

「……なぁ士織。歩いて行くのが物凄くめんどくさくなったんだけど……」

 

「……転移するか……」

 

別に転移する程度どうってことも無いため、俺は周りに人がいないことを確認した上で、速やかに転移魔法を行使した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――到着っと……」

 

「なんだ部室前にしたのか」

 

転移を終了し、到着したのは部室の扉前。

一誠はどうやら中に転移すると思っていたようだが……。

 

「突然現れたら流石に驚かれるだろうが」

 

「いやリアス部長たちなら―――――ってそっか……それもそうだな」

 

一誠は思い出したかのようにそういうと扉に手を掛ける。

 

「行こうぜ?

俺たちは待たせてる側なんだろ?」

 

「そうだな。

早く行った方がいい」

 

俺がそういうと、一誠は扉を開き部室の中へ足を踏み入れた。俺はそれに続き中に入って行く。

全員が集合した部室の中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――遅かったわねイッセー、士織」

 

ソファーに腰掛けたままのリアス先輩は俺と一誠の方を向くとそう言った。

 

「すんません。

ちょっと話してたら遅くなりました」

 

「悪ぃなリアス先輩。

それと―――――」

 

一誠の言葉に続けるように謝罪する。そして、リアス先輩の対面のソファーに座る人の方を向く。

 

 

 

「待たせて悪いな。

―――――支取(しとり)蒼那(そうな)生徒会長」

 

「いえ、私たちも今来たところですから」

 

淡々と言い放った支取蒼那。

俺はその隣に立つ男子生徒の方にも視線を向ける。

何処か困惑したような表情を浮かべている男子生徒。

 

「な、なんで士織さんが此処に……?」

 

「俺もオカルト研究部に入ってるからだけど?」

 

「……いや、そうじゃなくて……」

 

言葉に詰まった様子の男子生徒に俺は溜息を吐きながら口を開く。

 

「俺も関係者って訳だ……察しろ」

 

俺は悪魔というわけではないが、関係者であることは事実。

というよりいちいち説明しないとわからないとは……面倒くさい奴だ……。

 

 

 

 

 

―――――閑話休題―――――

 

 

 

 

 

「ひとまず互いの紹介でもしましょう」

 

支取蒼那は咳払いをするとそう言い放つ。

そして、横に立っていた先ほどの男子生徒に目配せをした。

 

「さっきは取り乱してすんませんした。

俺の名前は匙元士郎。2年生で会長の【兵士(ポーン)】だ」

 

「おぉ、同学年で同じ【兵士】か。

俺は兵藤一誠、リアス部長の【兵士】だ」

 

そう言って握手を求める一誠。

男子生徒―――匙元士郎―――はその手を固く、固く力一杯に握り締めた。

……おぉ~……随分と一誠を敵視してる様子だな。

 

「宜しく兵藤くぅん?

本当にハーレム状態で羨ましい限りだねぇ……死ねイケメン野郎!!!」

 

「ハハハハハハ!

そんなこと考えたこともなかったよ匙くぅん?」

 

一誠はそう言いながら満面の笑みで匙元士郎の手を握り返す。

 

「この際この場で殺っちゃおうかなぁ??

ねぇ、兵藤くぅぅぅん??!!

こう見えても俺は駒4つ消費の【兵士】だぜ?

最近悪魔になったばっかだが負ける気はしねぇなぁ!!!」

 

一誠に向かって挑戦的な物言いをする匙元士郎だが、支取蒼那が鋭く睨んだ。

 

「サジ、お止めなさい」

 

「うっ……すみません……」

 

匙元士郎はその言葉を聞くとバツが悪そうな表情を浮かべ、一誠から離れると嫌々という雰囲気だったがぺこりと頭を下げた。

まさに鶴の一声だな……。

 

「今日此処に来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近眷属にした悪魔を紹介し合うためです。

いきなりそのような態度をとって私に恥をかかせないこと。

―――――それに、」

 

支取蒼那は匙元士郎をそう叱ると一誠の方へと視線を移した。

 

「サジ、今のあなたでは兵藤くんに勝てません。フェニックス家の三男を倒したのは彼なのだから。

―――――【兵士】の駒8つですら足りず、力を封印してまで転生させた彼の強さは未知数というわけです」

 

「駒8つでも足りない!?しかもフェニックスをこいつが!?

あのライザーを倒したのがこいつだったなんて……。俺はてっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと……」

 

匙元士郎は目元を引き攣らせながら、一誠のことを物珍しそうに見つめる。

一誠は苦笑しながらその視線に晒されていた。

支取蒼那は綺麗な姿勢で一誠に頭を下げる。

 

「ごめんなさい、兵藤一誠くん。

うちの眷属はあなたのような実績がないので失礼な部分が多いのです。

宜しければ同じ新人の悪魔同士、仲良くしてあげて下さい」

 

薄い微笑み。氷の微笑とでもいうのだろうか、悪意的なものは全く感じないところを見ると……元来こういう笑い方しかできないのかもしれないな……。

 

「サジ」

 

「え、は、はいっ!宜しく!」

 

「はい、宜しくお願いします」

 

「俺も一応な」

 

アーシアが屈託なくニッコリとしながら挨拶を返し、俺はそのついでのような言葉を並べた。

 

「アーシアさんと士織さんなら大歓迎だよ!!」

 

「……一誠とは正反対の対応だな……」

 

あまりの正直さに苦笑いが浮かんでしまう。

匙元士郎―――匙とでも呼ぼうか―――はアーシアの手を取りながら頬を緩めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いですっ!

さてさて……無事に2年生へと進級した私ですが……

後輩が可愛すぎます!!!!

なんですかなんですかっ!!
何故後輩はあんなにも可愛いのですかっ!!
ついつい抱きしめちゃった子も居ましたよっ!!

とまぁ、2年生を全力で楽しんでいる夜叉猫さんなのです(笑)

それではまた一週間、何処かでお会いしましょう♪

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