ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~ 作:夜叉猫
何故か最近筆の進まない夜叉猫なのです……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
更新が遅くなってしまってすみません……。
ひとまず、本編をどうぞ!!
オッス!兵藤一誠だ。
ようやく始まったライザーとのレーティングゲーム。
この日のために俺は10日間の修行を皆とは別で行っていた。やっていたのは主に封印の解除と【
幸いなことに封印に関しては8割程は解くことができ、【
「さて、まずはライザーの【
8人全員が【
リアス部長はソファに腰を下ろしながら言う。その姿はとても余裕なものだ。
さらに、朱乃先輩はお茶の用意まで始めてしまった……。
「随分と余裕な態度ですね?リアス部長」
「ふふふっ。やっぱりそう見えてしまうのかしら?
でもね、イッセー。私は今とても頭が回るの。作戦が湧き水のように溢れてくるわ」
そう言ったリアス部長は笑みを浮かべる。
周りを見ると比較的皆落ち着いているようで、力が入り過ぎているということはなさそうだ。
……まぁ、アーシアは別なのだが……。
「【レーティングゲーム】は戦場を使い込んでこそ意義がある……。
まずは正確な地形把握からね。今回は私たちも良く知る学校が舞台。―――――祐斗」
「はい」
リアス部長に促され、木場がテーブルに地図を広げた。
マスで仕切られ、縦と横に数字や英字などが書き込まれた―――――なるほどチェスのボードを意識して書かれているのか。
リアス部長は旧校舎、新校舎の端を赤ペンで丸をつけた。
……こうして丸を付けられると分かり易いものだ。
「私たちの本陣周辺には森があるわ。これは私たちの領土と思って構わない。
逆に新校舎はライザーの領土……。入った瞬間相手の巣の中に飛び込んだも同然と考えて頂戴。
そして新校舎へのルートなのだけれど……」
「普通なら運動場の裏から、と行きたいところですけど……」
リアス部長の方へと視線を向ける。
俺の考えていることと同じだったのだろう。リアス部長は笑みを浮かべながら口を開いた。
「えぇ。十中八九、そのルートはライザーも予想しているわ。
そうね……【
「部長、旧校舎寄りの体育館。これを先に
此処を落とせば新校舎までのルートを確保することが出来ます。
体育館は新校舎とも旧校舎とも隣接していますし、相手への牽制にもなります」
木場は地図の体育館の場所を指さしながらそう言う。その意見に俺も首肯することで賛成するとリアス部長も頷いた。
「えぇ、そうしましょう。
体育館はキーポイントね」
「なら、体育館の占拠には俺が行きます」
俺はそう言いながらストレッチを始める。
リアス部長もそれについて反対はせず、寧ろ歓迎してくれてる感もある。
「……イッセー先輩私も一緒に行きます」
「小猫ちゃんも?分かったぜ。
良いですよね?リアス部長」
「えぇ。二人の方がもしイレギュラーが起きたときの対応が簡単になるからいいわよ」
リアス部長はニコリと笑みを向けながら柔らかな物腰で言った。そして、ソファーから立ち上がると凛とした表情を浮かべて口を開いた。
「作戦開始の前に……祐斗と小猫は、まず森にトラップを仕掛けてきて頂戴。
予備の地図も持っていって、トラップ設置場所に印をつけるように。後でそれをコピーして全員に配るわ」
「はい」
「……了解」
リアス部長の指示を受けるやいなや、木場と小猫ちゃんは地図と見るからに怪しいトラップグッズを手に持って部室を出ていった。
「朱乃は二人が戻って来たら森周辺、空も含めて霧と幻術を掛けておいてくれるかしら?勿論ライザーの眷属のみに反応する仕組みよ?」
「分かりました、部長」
朱乃先輩はリアス部長の言葉に了承すると何処かへ行ってしまう。
「イッセー」
「何ですか?リアス部長」
ソファーに座り直したリアス部長が俺の名前を呼ぶ。そして、自らの隣を叩きながら口を開く。
「こっちに来てくれないかしら?」
「わかりました」
俺は別に断る理由もなかったため、隣に腰をおろした。
すると、リアス部長は俺の頭を優しく撫で始める。
「今日はお願いね?」
「はい。貴女が俺の主である限り力を尽くしますよ」
「ふふふっ。心強いわね」
微笑みながらしばらく俺の頭を撫で続けたリアス部長であった。
……ちなみに後からアーシアも撫で始めたのだが……まぁ、気にするようなことではない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さて、行くか……」
俺は旧校舎の玄関に立ちそう呟いた。
隣には小猫が居り、静かにストレッチをしている。
「イッセー、小猫。体育館に入ったら戦闘は避けられないと考えなさい?
あなたたちなら必ず勝てるわ」
玄関まで見送りに来ていたリアス部長。俺と小猫ちゃんはただ首を振ってその言葉を聞く。
俺は【
「では、僕も動きます」
木場も帯刀し、出向く準備を進めていた。
「祐斗、例の作戦通りに動いて頂戴」
「了解しました」
刀の柄の場所を調節しながら祐斗は頷く。
「朱乃は頃合を見計らって、お願いね」
「はい、部長」
流石は【
これはどう見ても士織が何かしたんだろうと苦笑いが浮かぶ。
「アーシアは私と待機よ。
回復役であるあなたは絶対にやられては駄目よ」
「は、はいっ!!」
アーシアは緊張しているのにも関わらずみんなのために何かをしようという心意気を感じさせる声を上げた。
全員の確認を取ったリアス部長は一歩前へ出る。
「さて、私の可愛い下僕たち。準備はいいかしら?
敵は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。
さぁ、消し飛ばして上げましょう!!」
「「「「「はい!!」」」」」
その返事を開始の合図に、全員が駆け出す。
俺と小猫ちゃんは体育館へと向かい、木場はトラップを仕掛けた森の中へ。朱乃先輩は空へと舞い上がる。
「イッセーさん!皆さん!頑張ってくださいっ!!」
アーシアからの声援を背に駆ける。
後ろ手に手を振りながら俺は小猫ちゃんとともに体育館へと全力で駆けた。
「どうする?小猫ちゃん。
体育館への侵入だけど……正面突破でもしてみるか?」
「……相手も居るでしょうし……先手を打つのもありですね」
その言葉に笑みを浮かべ、俺は戦闘への準備へと移る。
(さぁ、行こうぜ相棒!)
(俺たちの力を見せよう!!)
やる気に満ち溢れたドライグの咆哮が俺には聞こえる。俺は
そして、体育館につくやいなや。入口を蹴り飛ばして中に入っていく。
「まさか正面から来るとは思わなかったわ……。案外脳筋だらけなのかしら?グレモリーの下僕さんたちは」
中に居たのは四人の女性悪魔。
チャイナドレスを身に纏った娘と双子の娘、それと1度俺に突撃して来ようとした小柄で童顔な娘。
その顔を確認した俺はポツリと呟く。
「……【兵士】3、【戦車】1……か」
「……数で上回られただけです」
「そうだな。
「……イッセー先輩は【兵士】をお願いします。私は【戦車】を」
「承知した」
「……何をコソコソと話しているのかしら?敵を前にして随分と余裕ね?」
チャイナドレスを身に纏った娘―――確か名前は
「なぁに、簡単な作戦会議だ。
気にしなくてもいいぞ~?」
俺は笑顔を浮かべながらそういう。
「……ひとまず、勝負です」
そう言った小猫ちゃんは我先にと雪蘭の方へと駆けていった。
「ミラ!イル!ネル!あなたたちはそっちの赤龍帝の相手を!」
雪蘭はそれを言うと小猫ちゃんと格闘戦を始めた。
俺の前には3人の女性悪魔。
小柄で童顔な娘―――ミラ―――は武闘家が使うであろう長い棍を構え、双子の娘―――イルとネル―――は小型のチェーンソーをニコニコ笑顔で構えた。
……武器が些か物騒な気がするがそれは気にしたら駄目だろう。
「解体しまーす♪」
「台詞が物々しいな……オイ」
『Boost!!』という音声が俺の籠手から響く。
「「バラバラバラバラ!」」
双子のイル、ネルはそんな言葉をシンクロさせながら言うと、チェーンソーを床に当てながら同時に直進してくる。
俺に肉薄したイル、ネルはタイミングをほんの少しだけずらして振り上げた。
「……っと……」
俺はそれを身体をずらして躱すと片方を裏拳で吹き飛ばした。
そして、右腕を立て、ガードの姿勢を取る。背後から近づいていたミラの棍での攻撃をそれで受け止めると回し蹴りで今度は武器を吹き飛ばし無力化を図る。
……此処で時間を掛ける理由はない。
俺は3人と少しだけ距離を取ると5度の倍加をした【赤龍帝の籠手】の力を解放する。
『
魔力を集め意識を集中させる。
俺は出現した小さい魔力球を右手で殴りつけた。
「喰らいな!新技【
魔力球は炸裂し打ち上がると、まるで雨のように降り注いだ。
魔力の少ない俺の現在の状態で唯一の広範囲攻撃。
3人に降り注いだ魔力の雨は見事命中。
しかし、その威力は微々たるもので、あまりダメージは与えられてないようだ。
つまり―――――作戦通り。
『イッセー!準備が整ったわ!』
さらに、ナイスなタイミングでリアス部長からの指令が入った。
俺は小猫ちゃんと視線で合図を送り合い、頷いた。
そして、俺たちはその場から走り出し離脱する。
「に、逃げる気なの!?
此処は重要拠点なのにっ!!」
俺たちの行動に驚く4人。
まぁ、普通ならその反応だろう。
だが、此処が重要だからこそ俺たちの行動に繋がるのだ。
中央口からいち早く飛び出した俺と小猫ちゃん。
一瞬の閃光。刹那―――――
―――――先程まで俺たちの居た体育館には、巨大な雷柱が降り注いだ。
雷柱がなくなったとき、目の前の体育館もまた、消えてなくなっていた。
「―――――
朱乃先輩の声が上から聞こえてくる。
視線を少し上げてみると、そこにはニコニコ顔の朱乃先輩が黒い翼を広げて空に浮いていた。右手を天にかざしており、電気が迸っている。
『ライザー・フェニックスさまの【兵士】3名、【戦車】1名、戦闘不能!』
審判役のグレイフィアさんの声がフィールド中に響く。
「中々の威力ですね朱乃先輩」
「あらあら、ありがとうございます」
朱乃先輩は嬉しそうな表情を浮かべてそういう。
体育館ごと消し去る威力というのは目を見張るモノがある。
「小猫ちゃんもお疲れ様」
「……そんなに疲れてないです」
小猫ちゃんは物足りなさそうに手首を回していた。
さて、此処までの作戦は思い通りに行っている。
「……次は祐斗先輩と合流です」
「そうだな。
行こうか、小猫ちゃん、朱乃先輩」
木場が待っているのは運動場。
俺たちはそこを目指して駆け出す。
――――――瞬間。
辺りを熱風と粉塵、爆砕音が包んだ。
「―――――
本編はいかがでしたでしょうか??
楽しんで頂けたのなら幸いですっ!!
さてさて、雑談なのですが……。
早く一誠とライザーの戦いを書きたいのです……(苦笑)
頭の中ではもう完成しているのに文章に起こせないこの切なさ……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
それにしても最近は性格が何処か球磨川先輩に似ているキャラの出ている作品を読んでいます……!!
なんでしょう……私は球磨川先輩のような人がタイプなのでしょうか……??
少し、好きなキャラクターを並べてみましょう……。
【めだかボックス】……球磨川先輩。
【俺妹】……あやせちゃん。
【ソードアートオンライン】……シノン。
……なんでしょう、適当な作品を3つ上げてみたのですが……どことなく病んでいきそうなキャラクターばかりのような……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
き、気のせいですよねっ!!!{{(>_<)}}
と、ともかく!!
また次回お会いしましょう!!(苦笑)