ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんお久しぶりです!

そして、お待ちになっていた皆様大変申し訳ありませんでしたっ!

最近は夏休みの課題と体育祭の準備で忙しかったので執筆をすることができなかったのです……。

テストなどで忙しくなりますが出来るだけ早くに投稿していきたいと思いますっ!!

ともかく!
久しぶりの本編の方をどうぞ♪


〜戦いました〜

どうも、兵藤士織だ。

 

オーフィスと別れた後、一度家に帰った俺はやけに真剣そうな一誠と話をした。

内容は教会に堕天使がいるが目的がわからない、というものだ。

……原作通りならアーシア・アルジェントの神器の摘出が目的なのだが……。

天野夕麻―――レイナーレ―――を見た感じそんなことをする奴には見えない……。

それにいざとなれば俺と一誠が行けば対処は容易いだろう。

そう考えた俺は一誠に調べておくから安心しろという旨の話をしておいた。

 

 

 

そしてその日の夜。

今度はオカルト研究部の裏の面。

つまりは悪魔の仕事のために旧校舎の部室を訪れていた。

 

「……士織先輩一緒に食べませんか?」

 

「ん?今日は何があるんだ?」

 

「私おすすめのシュークリームです」

 

そう言った小猫は何処からともなくシュークリームが入った箱を取り出した。

 

「おぉ、良いな。

じゃぁ、お言葉に甘えて……」

 

「どうぞ」

 

そう言って俺は小猫の隣に腰を下ろす。

そして、小猫からシュークリームを受け取ると一口齧り付く。

 

「美味い……。

流石小猫。こういう物にハズレはねぇな」

 

「……喜んでもらえたなら嬉しいです」

 

小猫はそう言うと自分もシュークリームを手に取って幸せそうに頬張った。

 

「というか士織って小猫ちゃんと仲いいよな〜」

 

一誠がソファーでぐったりしながら俺の方を向いてそう言う。

 

「確かに小猫ちゃんと仲がいいね……。

小猫ちゃんにしては珍しいけど……何かしたのかい?」

 

それに続くように木場が俺の方をいつものにこにこフェイスとはどこか違う様な顔で見詰めながら言った。

 

「これと言って何もして無いんだが……。

強いて言うなら最近小猫とはスイーツを食べて回ってたから仲良くなったのか?」

 

俺はそう言いながら2個目のシュークリームを小猫から貰い、食べる。

 

「士織先輩はいいお店を知っていますから……」

 

「へぇ〜そうなのか。

なぁ、士織。今度俺も連れて行ってくれよ」

 

「一誠と行くと悪くてカップル良くても姉弟にしか間違われないから断る」

 

以前一誠と一緒にカフェに入ったらカップルと間違われ、カップル専用のメニューが出てきたのを思い出し、即座に断った。

 

「そんなこともあったな……。

まぁ、仕方ないか〜……。

なら木場〜今度男2人で虚しく飯喰いに行こうぜ〜」

 

一誠は更にぐったりとした様子でソファーに沈むと、木場を誘う。

 

「…………」

 

「木場〜?

流石に無視は傷付くぞ〜?」

 

「ん?……あぁ、ごめんね兵藤君。

少し考え事していたから……」

 

そう言った木場は何時も通りのにこにこフェイスを浮かべて一誠と話始めた。

あちらはあちらで仲良くしているようなので俺も小猫との親睦を深めるとしよう。

 

「なぁ、小猫。

俺は料理が得意でな。

たまにお菓子を作ったりするんだが……食べるか?」

 

「食べます!」

 

俺の言った言葉とほとんどタイムラグのない即答。

小猫の瞳が輝いているのは俺の見間違いでは無いだろう。

 

「そ、そうか。

なら今度作ってきてやるよ」

 

俺は小猫にそう言うと頭を軽く撫でてやった。

小猫は名前の通り猫っぽいからな……って、そういや猫だったな……。

最近原作の知識をうっかり忘れてたりするのは少々問題があるだろう。

 

「士織、私も食べてみたいのだけれど……駄目かしら……?」

 

いつものソファーに座ったグレモリー先輩はコーヒーカップを傾けながらそう聞いてきた。

 

「別に良いぞ?」

 

「ありがとう士織。

楽しみにしているわね?」

 

俺の言葉にグレモリー先輩はそう言うと何処か嬉しそうに笑う。

これはますます下手なものは作れないな……。まぁ、子猫が食べる時点で下手なものは作れないけど……。

 

「あらあら。仲がいいのですわね」

 

「姫島先輩か……こんばんは。

取り敢えず気配を消して近づいても俺を脅かすことは出来ませんよ?」

 

俺の背後に立つ姫島先輩にそう言うと残念そうにあらあら、と笑った。

 

「こんばんは〜姫島先輩。

士織を脅かしたいなら気配を消すじゃなくて気配を無くさないと駄目ですよ〜。

まぁ、それでも気付かれそうですけど〜」

 

ソファーに仰向けに沈んだ一誠は少しだけ顔を上げるとそう言って再び顔をソファーに埋めた。どうやら眠たいらしい。

 

「朱乃、どうかしたの?」

 

「はい。

大公から討伐の依頼が届きました」

 

「……はぐれ悪魔か……」

 

一誠がボソッと呟いた。

どうやら面倒ごとの予感だ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

―――――【はぐれ悪魔】

 

この世界にはそう呼ばれる存在がいる。

眷属である悪魔が主を裏切り、または殺し、主無しとなる事件が極希に起こるのだ。

 

はぐれ悪魔……つまりは野良犬のようなモノ。野良犬は害を出してしまう。

見つけしだい主人、もしくは他の悪魔が消滅させなければならない。それがルールであり絶対。

【はぐれ】と呼ばれるモノは他の存在でも危険視されており、天使側堕天使側も見つけしだい殺すようにしているようだ。

 

「……血の臭い」

 

小猫はそう呟くと制服の袖で鼻を覆った。

場所は廃墟。辺りは背の高い雑草が生い茂り暗い雰囲気を醸し出している。

 

「確かに嫌な臭いだ……」

 

「ん〜……眠たいな……」

 

俺は小猫の言葉に同意し、一誠は欠伸を噛み殺しながら呟いた。

グレモリー先輩は腰に手を当てながら堂々とした態度を取っている。

 

「士織、イッセーいい機会だからあなたたちの力を見せてもらってもいいかしら?」

 

不意に俺たちの方を見詰めながらグレモリー先輩はそう口にした。

確かに俺も一誠もオカルト研究部のメンバーに戦闘を見せた事はなかったな……。

 

「俺は別に良いけど……一誠はどうする?」

 

「あ〜……俺は眠たいから遠慮させてくれ〜」

 

「……了解。

―――というわけで……グレモリー先輩。

今回は俺だけ戦わせてもらうけど良いか?」

 

一誠の言葉を聞いた俺はグレモリー先輩の方を向き直りそういった。

 

「えぇ……。

残念だけど今日は仕方ないわね……」

 

グレモリー先輩はそう言ったが何処か嬉しそうな顔をした。

……どうやら本音は俺の実力が見たかったらしい……。

 

まぁ、それもそうだろう。一誠は二天龍と称された『赤い竜の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)ドライグ』が封印された【赤龍帝の籠手】を宿しているのだからそこそこのスペックを予想することはできるだろう。……当たっている訳はないが。

 

しかし、俺は例外的なモノを使っているからその実力は未知数。

知っておけるのなら早いうちが良いのだろう。

 

(……まぁ、本気なんて出すわけ無いけど……)

 

しばらくの間、神器を使うつもりはないのだから。

 

グレモリー先輩の歩みが止まる。

俺たちの前にひとつの影が近づいて来るのがわかった。

 

 

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?

甘いのかな?苦いのかな?」

 

耳障りな低音が響く。

その声の主は月明かりに照らされ姿を現した。

 

女性の上半身と化物の下半身を持つ形容しがたい醜悪な姿。

両の手には得物らしき槍が一本ずつ握られている。

確かに大きな図体をしているがそれだけの見掛け倒しのようにしか見えない。

ケタケタケタケタ……という笑い声も耳を汚す音でしかなく早く消し去りたいものだ……。

 

「はぐれ悪魔バイザー。

主のもとを逃げ、己の欲望を満たす為だけに暴れ回るのは万死に値するわ。

グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

そんな中、グレモリー先輩ははぐれ悪魔に対してそのような啖呵を切る。

 

「小賢しいぃぃぃぃ!小娘の分際でぇぇぇ!!

その紅の髪のように、お前の身体を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!!!」

 

怒りの雄叫びをあげるはぐれ悪魔。

グレモリー先輩はそれを鼻で笑うと俺の方をちらりと見た。

 

「……あなたの実力、見せて頂戴」

 

「……了解……」

 

その言葉と共に俺は一歩踏み出した。

 

「なんだぁ?

この貧弱そうな小娘は……」

 

ニヤニヤとした笑みを浮かべるはぐれ悪魔。俺を馬鹿にしているようだ。

 

「……まずは様子見。

これくらいは耐えてくれよ?」

 

そう言って手のひらに拳を叩きつける。

魔力を流し込み、発動させるは氷の造形。

 

「【アイスメイク……“突撃槍”(ランス)】」

 

無数に現れた氷の槍ははぐれ悪魔に向かって飛翔する。

俺が指定した氷の槍の数は百。

その全てが狙いを外すことなく命中した。

 

「がぁっ……!!!?」

 

腕を交差させガードの体勢に入っていたはぐれ悪魔はしかし、貫く氷の槍に苦悶の表情を浮かべる。

人を見た目で判断するからこうなるのだ。

 

「これくらいじゃ死なないよな?

次は強力なやつ行くぞ……」

 

そう言って、俺は両の手に異なる魔法陣を展開させる。

右には雷の造形魔法陣を。

左には氷の造形魔法陣を。

 

「魔法陣を融合させるとどうなるか知ってるか……?」

 

呟き、両の手を合わせた。

異なる魔法陣は互いに反発し合いながらも混ざり、混色の魔法陣を形成する。

 

「【混合造形(オーバー・メイク)……“雷光・氷刃槍(スピア・レイ)”】」

 

俺の周りに雷光を纏った氷刃槍が出現する。そしてそれは先ほどの突撃槍とは比べ物にならないほどのスピードで射出され、はぐれ悪魔を貫いた。

 

「ぎゃァァァァぁぁぁぁッッ!!!?」

 

身体に穴を開けられ悲鳴をあげるはぐれ悪魔。

しかし、まだ死にはしない。それは悪魔であるが故の肉体の強靭さによるものだろう。まぁ、俺が手加減をしていると言われればそれまでだが……。

 

俺は止め用に魔法を構築させる。

はぐれ悪魔は逃げようと必死に身体を引きずっているが最早意味をなさない。

はぐれ悪魔に向かって手を突き出すと構築させた魔法を発動する。

魔法陣が5つ並び重なる。

それぞれ属性の違う5つの造形魔法陣だ。

 

 

 

「【真・混合造形(オーバー・メイク)】……“反発・象”」

 

重なり合う魔法陣から吐き出されたのは無色の球体。

それはゆらゆらと漂いはぐれ悪魔に命中した。

 

―――――瞬間。

 

閃光が弾け、突風が吹く。

俺と一誠以外のメンバーは顔を覆い隠してそれから身を守った。

 

そして、それが収まった後、はぐれ悪魔のいた場所を見てみると、そこには小さなクレーターが残っているだけで何も存在しなかった。

 

「……なんて……威力、なの……」

 

グレモリー先輩はそれを見ると予想外だという表情を浮かべる。

他のメンバーも驚愕の表情が張り付いていた。

 

「……俺の実力はこんなものだよ。

お気に召したかな?グレモリー先輩……?」

 

俺の言葉に固まっていたグレモリー先輩ははっ、とした表情になり、口を開いた。

 

「……予想外よ……。

確かに此処まで強いのなら私が眷属に出来るはずが無いわね……」

 

「まぁ、そう言う事だな」

 

言って、俺は欠伸を噛み殺した。

……実は俺もすごく眠たい。

 

 

 

その後、俺たちは後処理をして、そのまま解散となった。

後処理をしている時にオカルト研究部のメンバーから苦笑いを浮かべながら見られたときは何気に傷ついたのを記しておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方はいかがでしたでしょうか?

楽しんでもらえたのなら幸いです!


早速雑談に入りますが……(笑)

体育祭の準備で忙しかった私ですが……。
なんと!
先輩に気に入られました(笑)

体育祭の時に使う絵を描いていたのですが一年生が私だけで気まずくなっているところを先輩方が話しかけてくれて緊張を解してくれたのです!
その中でも男の先輩二人と女の先輩一人とはLINEを交換するまでに仲良くなりました!

今度遊ぶ約束もしましたが……男の先輩だけというのは少し不安です(苦笑)
ですから、女の先輩も誘おうかと悩んでいる夜叉猫なのでした(笑)


さてさて、今回はここまでにして……

また次回お会いしましょう♪

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