遊戯王ARC-V 戦士の鼓動   作:ナタタク

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この小説を終えたら、やってみようかなと思う新しい遊戯王の小説です…ちゃんとやれるかどうかは分かりませんが…。(背後事情より)


次回作予告…??

K県、霧山城市。

K県の県庁所在地であり、中心部であるK市とは峠一つ隔てた北に位置しており、四方が山に囲まれたこの盆地で9万人近い人々が生活している。

そんな町でも、デュエルは流行しているものの、最近都会ではやっているVRデュエルについては一部の場所でしか行うことができず、大きな大会はすべてK市や隣の県で行われている。

これは、その町での事件の記録だ。

「うーん、このカードを入れれば、重くなるし…。だからといってこのカードにしたら、せっかくのリンク召喚を生かせなくなるし…あー、どうしたらいいのかなー?」

霧山城市でも1,2の規模を持つ大型スーパーマーケット、アルト・テノールから北東へ歩いて5分の位置にあるとある民家の2階で、1人の少年が自室の畳の上で自分のデッキ、そしてカードケースにしまってあるカードの束とにらめっこをしている。

茶色がかった黒のショートレイヤーで白いシャツと青いデニムジャケット、黒のスキニーパンツ姿の少年で、黒ぶちのウエリントン型メガネをかけている。

手には2枚のカードが握られており、現在はどちらをデッキに入れるのかを考え中だ。

「ああー、決められない!!」

「誠君!!」

バンと横開きの襖が開き、竹刀を持った少女が怒りながら誠、と呼んだ少年を見ている。

眉の上と肩のラインでカットした黒い髪で、赤いジャージと黒いシャツ、青いホットパンツ姿をしている。

ただ、小柄の体であるものの胸が大きく、そのことを気にしている。

「え?直葉ちゃん??いつの間に…」

「いつの間にじゃないでしょ!もう5回は呼んだよ!ほら、一緒に剣道しに行くよ!!」

「ままま、待って!そんな引っ張ったら、グエエエ!!僕はインドア派なのにぃ!」

強引にシャツの後ろ首あたりを握られ、そのままひきずられる誠が必死に直葉に訴える。

左手にはちゃんと例の2枚を含めたデッキが握られたままだが…。

 

「ごめんね、直葉ちゃん。わざわざ2階にまで行かせちゃって」

引きずられる形で自室から連れ出された誠を見て、淡い茶色のロングヘアーで若干黄色が買っている誠と異なり、真っ白な肌をした、白いエプロン姿の女性が苦笑しながらカウンター裏で皿を拭く。

カウンターの裏手にあるキッチンから仕込みをした料理の匂いがしており、開店準備がそろそろ終わりそうになっていることがわかる。

「いえ、明日奈さん!あたしが好きでやっているだけですから!ほーら、行くわよ!」

「た、助けて…姉さん…」

「いってらっしゃい。誠君をよろしくね、直葉ちゃん」

そろそろ酸欠になりそうになっている弟が見えていないのか、ニコニコしながら手を振る明日奈。

『カフェランベント』という看板が掛けられた扉が閉まり、2人はすぐ近くにある公園へ行く。

歩いてたったの2分、そして近くには市民会館と小学生の勉強場所件遊び場となっている児童館、更に夏には自由に利用できるプールまである。

「ゲホゲホ…!直葉ちゃん、僕は剣道をしないって言ってるでしょ?」

「誰も無理に剣道をしろなんて言ってない!問題はあんたがカードばっかりいじって外に出ないのが悪いの!だから、あたしがわざわざこうやって…」

「わかった、分かったって…幼馴染の直葉ちゃんの親切心には感謝してるから…。剣道しに行こうって言ってたのに…」

「何か言った!?」

「イエ、ナンデモアリマセン」

(おい、いい加減痴話げんかを辞めろ!!ブラックコーヒーがほしくなるじゃねーか!!)

誠の脳裏に荒々しい言動をする力強い青年の声が響く。

ある理由で自分の中に宿った『彼』に若干うんざりしながら、誠は立ち上がる。

「はあ、お前が出てきたってことは…近いんだね?」

(ああ!今度こそ、手がかりかもしれねえ。場所は分かってるな、誠!!)

「わかったよ、僕もこのままでいいとは思ってないから、ゴースト!」

「誠君…もしかして…」

「そのもしかしてだよ!」

事情を理解している直葉にそれだけ言うと、誠はアルト・テノールへ向けて走っていく。

「誠君!もう、こういうときだけ足が速いんだから!!」

普段は体力がなく、足も遅いはずの誠が50メートルを6秒台前半で走れるくらいのスピードで走りだしたことに毎度ながら驚くも、おいていかれまいと彼を追いかけた。

 

アルト・テノール地下1階駐車場では、悲鳴と車が破壊される音に満ちていた。

黒い学ラン姿で、茶色く染めた髪と大きめの下あご、筋肉質な体をしたいかにも不良という身なりの男が車を壊しまわり、止めに入った警備員を次々と殴り飛ばしている。

「うおおおおーーーー!!すげえ、すげえぜこの力ぁぁ!!」

(ああ、来てみたらとんだ筋肉バカが憑依されてやがる…!)

「シャドー。その…彼が手がかりかな?」

(こいつは大外れだな。だったらさっさと帰って…)

「ほうっておけないよ。ここで止めないと、たくさんの人が巻き込まれる…。ゴースト、手を貸して!」

(変なところで正義感あるよなこいつ…ああ、分かったよ!くそっ、なんで俺がこんな甘ちゃんに手を貸さなきゃいけねーんだ!)

シャドーが悪態をついていると、誠の体がダークブルーの光に包まれていく。

ちょうどその時に直葉は誠に追いついた。

(やるからにはしゃんとやれよ、誠ぉ!)

「うん!…変身!」

メガネを外し、『変身』という言葉を発すると同時に髪形がロングヘアーに変わっていき、服装も青の某特撮番組のライダーのようなものへと変わり、顔は黄色サングラスと青色のヘルメットに隠されていく。

「誠君の姿が…!」

「これ以上、この人を暴走させるのはやめろ!!」

(お前のせいで俺がやりたくもねーことをやることになったんだ!責任取りやがれ!!)

変身の影響か、脳裏で響くだけだったゴーストの声が直葉や男にも伝わる。

誠の姿を見た不良は咆哮し、その姿を緑色のトカゲを模した怪人のような姿へと変わっていく。

(憑依ステージ2といったところか…。さっさとやらねーと、あの不良の体が持たねーぞ)

「さっさと終わらせよう、ゴースト」

(お前…変身するとやけに強気になるんだな)

誠の左腕に白と青を基調とした実体剣を模したデュエルディスクが出現し、怪人となった不良も腕にデュエルディスクが現れる。

何者かに憑依されたデュエリストを解放する手段はデュエル以外にはない。

「「デュエル!!」」

2人のデュエルが始まり、しばらくして誠のフィールドに3体のモンスターが現れる。

「いくぞ!僕のモンスターたち、力を貸して!!」

誠の言葉にうなずいた3体のモンスターがその姿を自分自身と似た頭部で、背中に2枚の羽根型のバックパックをつけた人型の機械へと変わっていく。

「リンク召喚!《C.C(コンステレイト・コマンダー)ジェニオン》!!」

 

『遊戯王VRAINS 幽霊に導かれし少年』

第1話投稿予定…不明!




新しい遊戯王のアニメ情報をVJで見て、衝動でこんなことを書いてしまいました…大丈夫か?作者という人がいるかもしれませんが…ごらんのとおり、大丈夫ではありません!
まぁ、ス○ロボやS○Oなど、作者の趣味も混ざっています。
もしこの作品を投稿する日が来たら、ぜひともよろしくお願いします。
…というよりも、早くこの小説を完結させなければ…。

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