遊戯王ARC-V 戦士の鼓動   作:ナタタク

143 / 145
第133話 エンタメ

「嘘だろ…この反応は!」

「映像が回復する…!」

遊矢が発動した《ユニバース・ペンデュラム》が生み出すエネルギーによって一度はブラックアウトした映像が戻っていき、やがて検知された召喚エネルギーの反応にハイヤーは驚きを隠せなかった。

計測される召喚エネルギーから演算された結果、今アカデミア本島には《覇王龍ズァーク》が2体存在すると出ている。

回復した映像に映っているのは2体の《覇王龍ズァーク》。

お互いにデュエリストとモンスターが一体化している状態だ。

「遊矢…」

だが、柚子の目に映る、遊矢が召喚した《覇王龍ズァーク》と思わしきモンスターは決してズァークのものと同じではない。

遊矢が自ら生み出した、誰かを笑顔にするための力。

今の彼女にはそう確信できた。

 

(遊矢のメインフェイズ1)

ズァーク

手札2(《覇王門の魔術師》)

ライフ6000

場 覇王龍ズァーク レベル12 攻撃4000

  ペンデュラム・エボリューション(永続魔法)

 

遊矢

手札4(《揺れる眼差し》、《EMレディアンジュ》、《EM天空の魔術師》、《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》)

ライフ1200

場 覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000

 

「馬鹿な…残りカスである貴様が、貴様ごときが我と同じ力を発動するだと…!?」

遊矢が召喚した《覇王龍ズァーク》と似たモンスター。

《覇王龍ズァーク》を生み出したズァークだからこそ確信できる。

この目の前の己のコピーといえるモンスターは己に匹敵するほどの力を持っている。

「これは…みんなが信じて、生み出してくれた力…」

「ふざけるな!より刺激的な、より圧倒的なものを追い求め続けたあの下郎どもがいくら積み重なろうとも、このような…」

「確かに…ズァークの言う通りかもしれない。俺たちはみんな、弱くて…浅はかで…時にはうぬぼれて…誰かを傷つける」

遊勝が失踪に、傷ついた己を隠すように道化となった遊矢。

だが、いくら作り笑顔をしても、心の中にある傷と弱さはいつも自分を見ていた。

そんな中でペンデュラム召喚を手にしてストロング石島を倒し、自分だけの力に一時は天狗となった。

だが、翔太や零児といった新たなペンデュラム召喚を使うデュエリストが現れ、自分を上回る力を見せつけられた時は再びそれを手にする前の自分に戻りかけた。

そんな自分を修造が奮い立たせ、ペンデュラム召喚のパイオニアとして強くなり続ける道を選んだ。

それが、みんなを笑顔にするエンターテイナーとなる道だと信じて。

だが、次元戦争がはじまり、誰かを笑顔にするはずのデュエルが誰かを傷つけるための道具となっていることを知り、遊矢も戦いを止めるためと言いながら、それで誰かを傷つけてきた。

ズァークの言う下郎の中に、間違いなく遊矢も入っている。

そんな彼らに絶望したズァークの心も。

「でも…だからこそ、俺たちはつながっていくんだ!《アークレイ・ドラゴン》の効果!このカードがエクストラデッキから特殊召喚に成功した時、デッキからペンデュラムモンスター1体を俺のペンデュラムゾーンに置くことができる。俺が置くのはスケール2の《EMオッドアイズ・バトラー》!そして、俺は手札の《レディアンジュ》の効果を発動!手札のこのカードと他のEM1体を墓地へ送ることで、俺はデッキからカードを2枚ドローする」

 

手札から墓地へ送られたカード

・EM天空の魔術師

 

「そして、俺は手札から速攻魔法《魔法移し》を発動!フィールド上の魔法カード1枚のコントロールを得る!俺が得るのは《ペンデュラム・エボリューション》!」

「何!?」

《魔法移し》のカードが出現するとともにそのソリッドビジョンが《ペンデュラム・エボリューション》と同じものへと変化していく。

同時にズァークのフィールドから同じカードが消滅し、暖かな光が彼と彼のモンスターたちを包む。

「やめろ…やめろ!この気持ち悪い光で、我を…!!」

「バトルだ!《オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》で《覇王龍ズァーク》を攻撃!!」

ブレスを放つのではなく、右拳に力を込めてそれを《覇王龍ズァーク》にたたきつけようとする。

だが、動揺する《覇王龍ズァーク》も怒りのままに拳を作ると互いの拳がぶつかり合う。

頭突き、殴り、体当たり。

あまりにも泥臭い肉体のぶつかり合いが2体の覇王龍によって演じられる。

顔面に拳がぶつかり、吹き飛んだ体が海面とぶつかる。

ぶつかり合って生まれるエネルギーは大小さまざまな波を生み出した。

(こんなところで…お前と戦うわけにはいかない!!)

《覇王龍ズァーク》の両腕をつかみ、拘束した《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》の視線が上空に残る次元の裂け目に向けられる。

「うおおおおおお!!!」

「き、貴様ぁぁぁぁ!!」

2体の覇王龍が次元の狭間の中へと飛び込んでいく。

それと同時にイージス艦が感知していたはずの2体の召喚エネルギーが消失した。

「遊矢…」

「僕たちを、巻き込まないためだ。きっと、2体の同じ力を持った覇王龍がぶつかり合ったら、次元一つ…ひとたまりもない」

 

次元の裂け目の中は宇宙のような空間が広がり、それぞれの次元のものと思われる星のような輝きが遊矢の目に映る。

そして、次元の狭間から放出されたと思われるガレキや建物などが浮かんでいた。

その静寂な光が見守る中で、2体の覇王龍がぶつかり合い続ける。

やがて互いの拳が顔面を打ち砕き、2体の覇王龍が爆発を引き起こし、爆発の中からズァークの体が飛び出す。

「我は破壊されたとき、我がペンデュラムゾーンに置く!」

「俺は手札の《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》の効果!俺のフィールドのペンデュラムモンスターが相手モンスターと戦闘を行うとき、このカードを手札から特殊召喚できる。そして、その戦闘で俺のモンスターは破壊されない!」

爆発が収まり、傷つきながらも健在は《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》とそのモンスターと一体化している遊矢、そして彼らを守る《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》の姿があった。

 

EMオッドアイズ・ディゾルヴァー レベル7 攻撃2000

 

「《オッドアイズ・ディゾルヴァー》でズァークにダイレクトアタック!」

遊矢たちを守る役目を終えた《EMオッドアイズ・ディゾルファー》が杖から魔法の弾丸を放つ。

弾丸を正面から受けたズァークの体が吹き飛び、浮遊しているガレキに背中からぶつかった。

「おのれ…この我が、我が…俺が…!!」

 

ズァーク

ライフ6000→4000

 

「俺はカードを1枚伏せ、《オッドアイズ・ディゾルヴァー》の効果を発動。俺の手札、フィールド、ペンデュラムゾーンのモンスターを素材に融合モンスターの融合召喚を行う!俺はペンデュラムゾーンの《オッドアイズ・バトラー》とモンスターゾーンの《オッドアイズ・ディゾルヴァー》を融合!観客をもてなす執事よ、結束の力を操る魔道士よ、今一つとなりて、新たな力を生み出さん!融合召喚!雷鳴纏いし疾風の竜、《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》!!」

 

オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン レベル7 守備3000

 

「そして、俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

ズァーク

手札2(《覇王門の魔術師》)

ライフ4000

場 覇王龍ズァーク(赤) ペンデュラムスケール12

 

遊矢

手札4→1(《揺れる眼差し》)

ライフ1200

場 覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000

  オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン レベル7 守備3000

  ペンデュラム・エボリューション(永続魔法)

  伏せカード1

 

「俺が…我が、この、俺が…貴様ごときに覇王龍を破壊され、ダメージを受けるなど…!!」

「ズァーク…」

ガレキから離れ、浮遊するズァークのあまりにも激しい動揺。

それほどまでに切り札である《覇王龍ズァーク》が破壊されたこと、そして自分がダメージを受けたことが衝撃だったのか。

「俺は…最強でなければ、我は決して滅びてはならん!!うおおおおお!!!」

激高と共に全身から放たれる黒いオーラ。

そこからはさらなる力を感じるが、今の遊矢にはそこから恐怖は感じない。

「まだわからないのか、ズァーク!俺も、お前も、みんなと何も変わらないと!お前はただの人間だ!お前が見下し、恐れたただの人間なんだよ!」

「黙れ黙れ黙れ!すべてを破壊する力を手に入れた俺が、神となった俺が、そんなはずがないだろう!!これ以上の我への侮辱は許さん!我のターン!!」

 

ズァーク

手札2→3

 

「我は手札より魔法カード《覇王帰還》を発動。我がフィールドに存在するとき、墓地または除外されている覇王2枚をデッキに戻し、デッキからカードを1枚ドローできる。我は除外されている《ダークヴルム》、《クリアウィング》をデッキに戻す。そして、我はスケール1の《覇王門の魔術師》をセッティング!」

黒い渦が出現し、その中から再び姿を現す《覇王龍ズァーク》と共に、白く染まった《アストログラフ・マジシャン》というべき魔術師が現れる。

「これで我はレベル2から11までのモンスターを同時に召喚可能。ペンデュラム召喚!現れよ、我がモンスターたち!!」

 

覇王眷竜ローズヴルム レベル4 攻撃1000

覇王眷竜ウィンドヴルム レベル4 攻撃1200(チューナー)

覇王眷竜オッドアイズ レベル8 攻撃2500

 

「レベル4の《ローズヴルム》にレベル4の《ウィンドヴルム》をチューニング!光の翼持つ眷属よ。その鋭利なる両翼で敵を討て!シンクロ召喚!現れろ《覇王眷竜クリアウィング》!」

再びペンデュラム召喚でよみがえった覇王眷竜たちのシンクロ召喚で生み出された、ズァークの力に染まった《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》。

各地を襲った覇王龍の眷属となったドラゴンの1体がこのデュエルで遊矢に牙をむく。

「《クリアウィング》の効果!このカードのシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドの表側表示で存在するすべてのモンスターを破壊する!」

《覇王眷竜クリアウィング》のプリズム状の羽根から放たれる光の奔流が遊矢と《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を襲う。

「《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》の効果!1ターンに1度、カード効果を発動した時、エクストラデッキに表側表示で存在するペンデュラムモンスター1体をデッキに戻し、その発動を無効にし、破壊する!」

「我がペンデュラム効果!我がペンデュラムゾーンに存在する限り、相手の融合、シンクロ、エクシーズモンスターの効果の発動は許されん!!」

光の柱を生み出している《覇王龍ズァーク》の瞳が光るとともに、稲妻を放とうとした《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》が力を失い、《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》もろとも光の奔流に飲み込まれていく。

2体のモンスターが爆散し、《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》と一体化している遊矢の体が吹き飛ぶ。

「くうう…《アークレイ・ドラゴン》の効果!モンスターゾーンで破壊されたこのカードは俺のペンデュラムゾーンへ行く!これはエクストラデッキで発動する効果!《ズァーク》の効果の範囲外だ!」

吹き飛ぶ遊矢の体を光の柱を生み出す《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》が受け止める。

肉体の形は《覇王龍ズァーク》と同じだが、こうしてそのモンスターの姿を見るのは初めての遊矢。

彼の目に映るそのモンスターは同じ覇王龍とは思えないやさしさが感じられた。

「だが、これで貴様のフィールドにモンスターは存在しない!ライフ1200の貴様にもうなすすべはない!《覇王眷竜クリアウィング》でダイレクトアタック!」

「俺は速攻魔法《イリュージョン・バルーン》を発動!俺のモンスターが破壊されたターン、デッキの上から5枚をめくり、その中にあるEM1体を特殊召喚できる!俺は《EMオッドアイズ・タイタン》を特殊召喚!」

追撃すべく再び羽根から光を放つ《覇王眷竜クリアウィング》の前に二色の瞳を持つ鋼鉄の機械でできた鎧とタスキ姿の巨人が現れ、光をその体で受け止める。

リーゼントヘアーとタスキ、その姿は親友である権現坂を彷彿させる。

 

EMオッドアイズ・タイタン レベル8 守備3000

 

「無駄だ!《クリアウィング》が相手モンスターと戦闘を行うとき、そのモンスターを破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

「《オッドアイズ・タイタン》の効果により、俺のフィールドのEM、オッドアイズは1ターンに1度、戦闘およびカード効果では破壊されない!!」

まともに光を受けたにもかかわらず、《EMオッドアイズ・タイタン》は傷一つない状態で遊矢を狙っているモンスターを威圧するように視線を向ける。

「そして、《クリアウィング》の攻撃は続行!」

「ちっ…」

《覇王眷竜クリアウィング》の効果は自らの攻撃を無効にするものではない以上は攻撃を続けるしかない。

少しでも傷をつけるべく、爪で切りかかるが、それでもダメージを与えることができず、衝撃波がズァークを襲う。

 

ズァーク

ライフ4000→3500

 

「我はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

ズァーク

手札3→0

ライフ3500

場 覇王眷竜クリアウウィング レベル8 攻撃2500

  覇王眷竜オッドアイズ レベル8 攻撃2500

  覇王門の魔術師(青) ペンデュラムスケール1

  覇王龍ズァーク(赤) ペンデュラムスケール12

  伏せカード1

 

遊矢

手札1(《揺れる眼差し》)

ライフ1200

場 EMオッドアイズ・タイタン レベル8 守備3000

  覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン(赤) ペンデュラムスケール13

  ペンデュラム・エボリューション(永続魔法)

 

 

「遊矢…結局、お前にすべてを押し付けてしまった…」

遊矢が生み出したもう1体の《覇王龍ズァーク》というべきモンスターの出現、そして2体のモンスターが遊矢たちと共に次元の狭間へと消えたことで、あれほど激しく襲い掛かってきた覇王眷竜たちの勢いがおとなしくなる。

それでも襲ってくることには変わらないが、今の勢いのままであれば、船を守り切ることができる。

だが、自らの手の届かないところへ行ってしまった遊矢と残されることになり、もはや助けることもできない己。

拳を握りしめる権現坂はその怒りを目の前の覇王眷竜に向ける。

「うおおおおおおお!!!!」

叫びと共に《超重武者ビッグベン-K》の拳が《覇王眷竜オッドアイズ》の胴体を貫いた。

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

遊矢

手札1→2

 

「俺は墓地の《レディアンジュ》の効果を発動!俺のフィールドに《ジェントルード》もしくはオッドアイズカードが存在するとき、墓地のこのカードをペンデュラムゾーンに置くことができる。そして、《オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》の効果を発動!ペンデュラムゾーンに存在するこのカードを特殊召喚できる!」

再び《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》と一つとなる遊矢。

《覇王龍ズァーク》のペンデュラム効果により、モンスター効果は封じられているものの、それでも攻撃力4000は健在だ。

 

覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000

 

「そして、《ペンデュラム・エボリューション》の効果発動!俺のフィールドの《覇王龍ズァーク》はこのターン、相手フィールドのすべてのモンスターに1回ずつ攻撃できる!そして、《アークレイ・ドラゴン》は《覇王龍ズァーク》としても扱う!バトルだ!《アークレイ・ドラゴン》で《覇王眷竜クリアウィング》を攻撃!そして、《オッドアイズ・タイタン》の効果により、《クリアウィング》の効果では《アークレイ・ドラゴン》は破壊されない!」

瞳を輝かせた《覇王天龍クリアウィング》の背中にプリズムでできた翼が出現し、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》のように回転を始めると、自らの分身に向けて突撃する。

迎撃する《覇王眷竜クリアウィング》がブレスを放ち、ブレスと肉体がぶつかり合う。

同じクリアウィングの力を持っているが、攻撃力の差は明白。

ブレスを耐え抜き、突破していく《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》の突撃によって、クリアウィングの分身を粉々に粉砕した。

「ぐうう…」

 

ズァーク

ライフ3500→2000

 

「次だ!《アークレイ・ドラゴン》!《覇王眷竜オッドアイズ》を攻撃!!」

「これ以上のダメージは認めん!《覇王眷竜オッドアイズ》の効果!バトルフェイズ中にこのカードをリリースし、エクストラデッキの《覇王眷竜オッドアイズ》以外の覇王眷竜または覇王門を特殊召喚できる。現れよ、《覇王門零》、《覇王門無限》!!」

《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》の体が元に戻り、口から螺旋のブレスを放つが、命中する前に《覇王眷竜オッドアイズ》が姿を消し、入れ替わるように《覇王門零》と《覇王門無限》が出現する。

その2体を薙ぎ払うようにブレスを放ち、2体はブレスの直撃を受けたと同時に爆散した。

「俺はこれで、ターンエンド…」

 

ズァーク

手札0

ライフ2000

場 覇王門の魔術師(青) ペンデュラムスケール1

  覇王龍ズァーク(赤) ペンデュラムスケール12

  伏せカード1

 

遊矢

手札2(うち1枚《揺れる眼差し》)

ライフ1200

場 EMオッドアイズ・タイタン レベル8 守備3000

  覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000

  EMレディアンジュ(青) ペンデュラムスケール1

  ペンデュラム・エボリューション(永続魔法)

 

「認めん…認めん、認めん認めん認めん認めん認めん認めん!!この我が…残りカスの貴様などに遅れを取るなどぉぉぉ!!!」

かつての世界でのデュエルにおいても、頂点に立つまでの過程で敗北を味わったこともある。

悔しい敗北を何度も経験したが、今回は敗北でないにもかかわらず、これまでにないほどの屈辱を覚えている。

自らと一つになり損ない、己に弓を引いたこのゴミが《覇王龍ズァーク》に匹敵する存在を生み出したばかりか、その力で《覇王龍ズァーク》すら破壊した。

そんな現実をズァークは認めることなどできない。

「認めるものか…認めるものかああああ!!我のターン!!」

 

ズァーク

手札0→1

 

「我は再びペンデュラム召喚を行う!現れよ、《覇王眷竜オッドアイズ》!《覇王眷竜ウィンドヴルム》、《覇王眷竜ローズヴルム》、《覇王眷竜サンダーヴルム》!!」

 

覇王眷竜オッドアイズ レベル8 攻撃2500

覇王眷竜サンダーヴルム レベル4 攻撃1900

覇王眷竜ウィンドヴルム レベル4 攻撃1200(チューナー)

覇王眷竜ローズヴルム レベル4 攻撃1000

 

 

「我は永続罠《覇王転生》を発動!1ターンに1度、我はモンスターゾーンの覇王カードをペンデュラムゾーンに置く、もしくはペンデュラムゾーンの我を召喚条件を無視して特殊召喚することができる。さあ、再び我に力を与えよ、《覇王龍ズァーク》!!」

宙を浮くズァークの肉体が光となり、光の柱から抜け出た《覇王龍ズァーク》に取り込まれる。

再び一体化した姿となり、その状態で再び遊矢と対峙する。

 

覇王龍ズァーク レベル12 攻撃4000

 

《覇王龍ズァーク》を中心に、4体の覇王眷竜が彼を守るように展開していく。

だが、これだけの数のモンスターを呼び出したとしても、《EMオッドアイズ・タイタン》の存在が《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》を守る。

「我はレベル4の《サンダーヴルム》と《ローズヴルム》でオーバーレイ!漆黒の闇に住まう反逆の牙よ、我に屈し我に従え!エクシーズ召喚!ランク4、《覇王眷竜ダークリベリオン》!」

2体の覇王眷竜の力でエクシーズ召喚された、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と同じ姿だが、《覇王龍ズァーク》の力によってまがまがしい緑のラインが刻まれたドラゴン。

己の主である《覇王龍ズァーク》に仇名す存在である《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》の巨体にひるむことなく咆哮した。

 

覇王眷竜ダーク・リベリオン ランク4 攻撃2500

 

「そして、我のフィールドの《オッドアイズ》と《ウィンドヴルム》をリリースし、融合!現れるがいい、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》!!」

《融合》なしで上空に出現した渦の中へ飛び込む2体の覇王眷竜が融合して出現した、覇王龍の力を宿した《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》。

2体の覇王眷竜は遊矢の周囲を飛び回り、彼を守るようにそばに《EMオッドアイズ・タイタン》が立った。

 

覇王眷竜スターヴ・ヴェノム レベル8 攻撃2800

 

「《スターヴ・ヴェノム》の効果。1ターンに1度、フィールド・墓地のモンスター1体の名前と効果を得る。る。《クリアウィング》の力を受け取るがいい!!」

《覇王龍ズァーク》から放たれる黒い瘴気を受けた《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の瞳が怪しく輝く。

同時に、瘴気はその1体だけでは飽き足らず、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》にも乗り移る。

「そして、この効果を発動したターン、我のフィールドのモンスターは守備モンスターを攻撃するとき、貫通ダメージを与える」

「だが…《オッドアイズ・タイタン》の効果で1度だけ、俺のEMとオッドアイズ1体の破壊を無効にできる!そして、《アークレイ・ドラゴン》は破壊されても、ペンデュラムゾーンに行く!」

「それがどうした。我のフィールドに《ダーク・リベリオン》がいることを忘れたか?我は《ダーク・リベリオン》が相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前、オーバーレイユニットを一つ取り除くことで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力をターン終了時まで0にし、自らの攻撃力に加えることができる」

「何!?」

「バトル!《ダーク・リベリオン》で我の偽物を攻撃!そして、《ダーク・リベリオン》の効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除き、我が偽物の力を奪う!!」

オーバーレイユニットを牙に宿した《覇王眷竜ダーク・リベリオン》から放たれる緑色の稲妻が遊矢と一体化している《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》を襲う。

「うわあああああああ!!!!」

 

覇王眷竜ダーク・リベリオン ランク4 攻撃2500→6500

覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000→0

 

「これで貴様は6500の貫通ダメージを受ける!貴様の敗北だ!!」

「俺は《オッドアイズ・タイタン》の効果を発動!俺のライフを上回る戦闘ダメージを受ける時、このカードをリリースすることでダメージを0にし、バトルフェイズを終了させる!!」

遊矢を守るように前に立ち、仁王立ちする《EMオッドアイズ・タイタン》を《覇王眷竜ダーク・リベリオン》の牙が貫く。

胴体パーツが粉々に砕けた《EMオッドアイズ・タイタン》が消滅するが、遊矢と《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》は健在だった。

「そして、俺が受けるはずだった戦闘ダメージの数値以下の攻撃力を持つEMオッドアイズをデッキから特殊召喚する。俺は…《EMオッドアイズ・シンガー》を特殊召喚!」

(遊矢…!)

柚子の分身というべき姿である《EMオッドアイズ・シンガー》がフィールドに現れ、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》の効果を受けて傷つく遊矢を心配そうに見つめる。

「あ、あ…大丈夫だ、まだ…デュエルは終わっていない…。《オッドアイズ・タイタン》の効果によって、《アークレイ・ドラゴン》は破壊されない!」

 

EMオッドアイズ・シンガー レベル6 攻撃400

 

「こざかしい真似を…!でくの坊に女、そんなものに守られる偽物など…それにしのがれるなど…!!我は手札より魔法カード《ペンデュラム・ホルト》を発動!我のエクストラデッキに表側表示で存在するペンデュラムモンスターが3種類以上存在するとき、デッキからカードを2枚ドローできる。我はカードを1枚伏せ、ターンエンド!!」

 

ズァーク

手札1

ライフ2000

場 覇王龍ズァーク レベル12 攻撃4000

  覇王眷竜ダーク・リベリオン(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃6500→4000

  覇王眷竜スターヴ・ヴェノム レベル8 攻撃2800

  覇王門の魔術師(青) ペンデュラムスケール1

  覇王転生(永続罠)

  伏せカード1

 

遊矢

手札2(うち1枚《揺れる眼差し》)

ライフ1200

場 EMオッドアイズ・シンガー レベル6 攻撃600

  覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン レベル12 攻撃4000

  EMレディアンジュ(青) ペンデュラムスケール1

  ペンデュラム・エボリューション(永続魔法)

 

「俺のターン!!」

 

遊矢

手札2→3

 

「俺は手札から魔法カード《おろかな埋葬》を発動!その効果により、デッキから《EMオッドアイズ・シンクロン》を墓地へ送る。そして、《オッドアイズ・シンガー》の効果を発動!1ターンに1度、俺の墓地に存在するレベル4以下のモンスター1体を効果を無効にして、特殊召喚できる。俺は墓地の《EMオッドアイズ・シンクロン》を特殊召喚!」

(遊矢!!)

柚子の声をかすかに響き、《EMオッドアイズ・シンガー》がギターから奏でる音色が墓地の《EMオッドアイズ・シンクロン》を呼び覚ます。

 

EMオッドアイズ・シンクロン レベル2 攻撃200(チューナー)

 

「レベル6の《オッドアイズ・シンガー》にレベル2の《オッドアイズ・シンクロン》をチューニング!王者の咆哮、今天地を揺るがす。紅蓮の炎と共に、覇者の力宿して今こそ現れろ!シンクロ召喚!王者の魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト レベル8 攻撃3000

 

「《スカーライト》の効果!1ターンに1度、このカードの攻撃力以下の特殊召喚された効果モンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体につき500のダメージを与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!」

「ならば我は罠カード《覇王無礼》を発動!我がフィールドに存在するとき、我のフィールドの覇王カードの数まで、貴様の手札をランダムに墓地へ送る!我のフィールドの覇王カードは4枚!よって、貴様の手札をすべて墓地へ送る!」

《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》の口から放たれる灼熱の炎がズァークを襲い、《覇王龍ズァーク》が飛んで逃れる中、逃げ遅れた2体の覇王眷竜を焼いていく。

だが、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》も《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》もただ破壊されるだけでは終わらぬと、《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》を襲う。

《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》が両拳に力を籠め、互いの拳をぶつけ合うと、頭上に複数の氷塊が出現し、それが《覇王眷竜ダーク・リベリオン》を襲う。

ミサイルのように飛ぶ数多くの氷塊を避けながら迫るが、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》の炎で受けたダメージのせいでやがて限界を迎え、よけきれなくなった氷塊を受け始める。

だが、消滅する前に放ったブレスが遊矢の手札を襲い、1枚を吹き飛ばす。

そして、そのモンスターを盾替わりにしていた《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が肉薄し、その腕で切りかかろうとする。

それに対しては雷を宿した拳をたたきつける形で防ぎ、その拳を中心に発生した雷嵐に飲み込まれた《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》。

体がバラバラになる前に、主の力になるべく口から放つブレスが遊矢の残った手札1枚を吹き飛ばした。

「そして、この効果で墓地へ送ったカード1枚につき、300のダメージを与える!ぐううう!!」

「うわあああ!!」

《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》の炎を受けるズァークと吹き飛ばされた3枚のカードから放たれる稲妻を受ける遊矢。

お互いに傷つき合い、モンスターと一体化してもなお、満身創痍といえた。

 

ズァーク

ライフ2000→1000

 

遊矢

ライフ1000→400

 

「はあ、はあ…これで、もうお前のフィールドに覇王眷竜はいない。あとは…覇王龍同士で攻撃して、《スカーライト》でダイレクトアタックすれば、勝利は…決まる…!」

2体の覇王眷竜をなぎ倒し、再び肉薄した《覇王龍ズァーク》に《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》が再び拳を振るう。

迎撃するように《覇王龍ズァーク》から繰り出される拳とぶつかり合い、拳の応酬を繰り広げる。

「馬鹿な奴め!我は破壊されたとしても、ペンデュラムゾーンに行くのみ!そして、《覇王転生》の効果によってペンデュラムゾーンから特殊召喚できる!」

互いの拳が傷つき合い、距離を置くと互いのブレスがぶつかり合い、そこを中心に大きな爆発が巻き起こる。

「そして、我は手札の《覇王巫女》の効果を発動。我が破壊された時、我のフィールドに覇王門カードが存在する場合にこのカードを手札から墓地へ送ることで、相手フィールドのカードをすべて破壊する!」

「何!?」

「貴様のペンデュラムゾーンに《アークレイ・ドラゴン》が残るとしても、ペンデュラムゾーンに他のペンデュラムモンスターがいなければ、フィールドへは戻れまい!!そして、貴様の手札は0!もはやどうすることもできまい!!」

2体の覇王龍の間に入るように、《覇王龍ズァーク》と似た色の体をした、レイに似た巫女が姿を現すと、その手に2体のモンスターが放つブレスを吸収していく。

「貴様を殺し、4つの次元を崩壊させる!世界崩壊、これが貴様の世界の、最後のエンタメだ!!」

目を閉じ、吸収した力が宿った両手を空に掲げた《覇王巫女》が瞳を開くと同時にそのエネルギーが遊矢を襲う。

エネルギーの嵐の中に《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》と《EMレディアンジュ》、ズァークから奪った《ペンデュラム・エボリューション》が消し飛んでいく。

《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》と分離した遊矢は吹き飛ばされ、宙に浮かぶがれきに背中をぶつけた。

「そして、《ペンデュラム・スイッチ》の効果により、我は再び顕現する…」

「ハア、ハア、ハア…」

傷ついた遊矢をあざ笑うかのように再び一体化した姿を見せつけるズァーク。

もう手札はなく、フィールドに残っているのは自らの効果によってペンデュラムゾーンに戻った《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》1体のみ。

もはや、遊矢になすすべなどない。

「さあ、ターン終了の宣言をせよ!楽に殺してやる」

「…ハ、ハハ、ハハハ…」

体を震わせ、こらえている様子の遊矢にズァークは怪訝な顔を見せる。

とうとう我慢できなくなったのか、遊矢は体が痛いのがわかっているにもかかわらず、その場で腹を抱えて笑って見せた。

「何がおかしい!?まさか、敗北を悟って気でも狂ったとでもいうのか?」

「ハハハハ!!まさか、やっぱり…デュエルって面白いなって思ってさ」

「何…?」

「だって、そうだろ?お前だって、最初はデュエルが楽しくて楽しくて仕方なかった。だから、大会に出た。観客と一緒に笑い合うのが楽しかった、そうじゃないのか?」

痛む体を耐えながら、目の前のズァークに訴えかけ、ズァークの表情が固まっていく。

脳裏に浮かぶのは初めてカードを手に入れたとき。

誕生日プレゼントでもらったデュエルディスクと共に得たそれらの中に、4体のドラゴンがいた。

そして、苦労しながらもその4体のドラゴンを一気にフィールドに出した時に胸からこみ上げた暖かな感情。

「俺はこれから…墓地にあるカードを発動する。これは、お前が俺のフィールドのすべてのカードを薙ぎ払ったからこそ、発動できるカード。《オッドアイズ・リアライジング》。《覇王無礼》の効果で墓地へ送られたカードの1枚だ。このカードは俺のフィールドのオッドアイズペンデュラムモンスターが破壊されたターン、俺のフィールドにモンスターが存在しない場合に墓地から除外することで発動できる。俺のエクストラデッキに存在するレベル7・闇属性・ドラゴン族のペンデュラム効果モンスター1体を特殊召喚する。俺は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を特殊召喚!」

「馬鹿なことを…今更《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を召喚したところで…何!?これ、は…!!」

耳が響くほどの激しい頭痛がズァークを襲い、その痛みに両手で頭を抱えるズァーク。

フィールドに現れた《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は遊矢を背中に乗せると、目の前のズァークに向けて咆哮する。

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン レベル7 攻撃2500

 

(よもや、奴の中に眠りについていた俺を再び呼び覚ますとはな、小僧)

「オッドアイズ…お前…」

(終わらせるぞ…榊遊矢!)

「ああ…!さらに俺は墓地の速攻魔法《ユニバース・ペンデュラム》の効果を発動!俺のフィールドに存在するモンスターが《オッドアイズ》1体のみの時、墓地に存在するこのカードと、エクストラデッキに表側表示で存在するEMオッドアイズ2体を除外することで、そのモンスターの攻撃力をエクストラデッキとペンデュラムゾーンに表側表示で存在するペンデュラムモンスター1体につき、攻撃力を500アップさせる!」

遊矢のエクストラデッキに眠る11体のペンデュラムモンスター、そして《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》が再び姿を現した《EMオッドアイズ・タイタン》と《EMオッドアイズ・シンガー》と共に《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の背後に現れ、それぞれから放たれる光がそのモンスターに宿る。

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン レベル7 攻撃2500→8000

 

「攻撃力8000!?」

「たとえ、破壊されて再びペンデュラムゾーンに戻っても、ズァークのライフは尽きる!!見せてやる!これが…世界を救う、最高のエンタメだあああ!!」

光をまとった《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と遊矢が覇王龍と一体化しているズァークに向けて飛ぶ。

その光に何かを感じた《覇王龍ズァーク》がブレスで迎撃するが、光がバリアとなって遮る。

そして、光が《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》に集中すると、螺旋のブレスとなってズァークを襲う。

「おのれ、おのれ、残りカスがあああ!!!!」

ブレスで撃ちぬかれた《覇王龍ズァーク》が叫びをあげながら消滅していき、ズァークの体が宙を舞う。

彼の目に映るのは光を宿した遊矢がこちらに向けて飛んでくる様子だった。

「ズァーーーーーーク!!!」

光が遊矢の右拳に集中し、それがズァークの頬に深々と突き刺さった。

 

ズァーク

ライフ1000→0

 

 

覇王転生

永続罠カード

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分モンスターゾーンに存在する「覇王」Pモンスター1体を対象に発動できる。そのカードをPゾーンに置く。

(2):自分Pゾーンに「覇王龍ズァーク」が存在する場合に発動できる。そのカードを召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

EMオッドアイズ・タイタン

レベル8 攻撃1000 守備3000 地属性 機械族

【Pスケール/青6:赤6】

(1):自分フィールドに存在する「EM」「オッドアイズ」「魔術師」カードが破壊されるときに発動できる。Pゾーンに存在するこのカードを代わりに破壊する。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「EM」「オッドアイズ」「覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン」カードが破壊されるときに発動できる。その破壊を無効にする。

(2):相手バトルフェイズ中、自分LPを上回る攻撃力を持つ相手モンスターが攻撃するとき、自分フィールドに存在するこのカードをリリースすることで発動できる。その攻撃で発生する自分へのダメージを0にし、バトルフェイズを終了させる。その後、その戦闘で受けるはずだった戦闘ダメージの数値以下の攻撃力を持つ「EMオッドアイズ」モンスター1体をデッキから攻撃表示で特殊召喚する。

 

覇王無礼(アニメオリカ・調整)

通常罠カード

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールドに「覇王龍ズァーク」が存在する場合に発動できる。自分フィールドに存在する「覇王」カードの枚数まで、相手の手札をランダムに墓地へ送る。その後、この効果で墓地へ送ったカード1枚につき、300のダメージを与える。

 

覇王巫女

レベル1 攻撃0 守備0 効果 闇属性 天使族

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドの「覇王龍ズァーク」が相手によって破壊されたとき、自分フィールドに「覇王門」カードが存在する場合、手札のこのカードを墓地へ送ることで発動できる。相手フィールドに存在するすべてのカードを破壊する。

(2):自分フィールドに存在する「覇王龍ズァーク」が破壊されるときに発動できる。代わりに墓地に存在するこのカードを除外する。

 

 

オッドアイズ・リアライジング

通常罠カード

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールドの「オッドアイズ」Pモンスターが破壊されたときに発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。

(1):自分フィールドの「オッドアイズ」モンスターまたは「覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン」が破壊されたとき、自分モンスターゾーンにカードがない場合、墓地に存在するこのカードを除外することで発動できる。自分のEXデッキに表側表示で存在するレベル7・闇属性・ドラゴン族P効果モンスター1体を特殊召喚する。

 

ユニバース・ペンデュラム

速攻魔法

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにこのカード以外のカードがない時に発動できる。ドラゴン族融合モンスターによって決められた融合素材をお互いのEXデッキ・墓地に表側表示で存在するドラゴン族モンスターから選択し、除外する。その後、その融合モンスターをEXデッキから融合召喚する。

(2):自分フィールドに存在するモンスターが「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」1体のみで、自分Pゾーンに「覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン」が存在する場合、墓地に存在するこのカードを除外することで発動できる。自分フィールドの「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」1体の攻撃力は自分のEXデッキ、Pゾーンに表側表示で存在するPカードの数×500アップする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターン、発動できない。また、この効果を受けたモンスターの効果は無効化される。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。