やはり俺に負の感情が無いのは間違っている   作:ハナハピ

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…前回に続き、謝りたいと思います。

すみませんッしたァァァ!!!

今回は内容ではなく更新が遅くなった事にお詫び致します!
いや、違うんです。理由があるんです。
夏休みの課題やら何やらがあってですね…。←言い訳

久振りに見たときはビックリしましたよ。
評価が赤になってるんですもの。
何度「…あっ、間違えたか」って見直したことか。
評価付けてくれた方、感想下さった方、読んで下さった方には感謝感謝です

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

では、どうぞ!


やはり俺がクラスメイトと勉強するのはまちがっている。

今日は日曜日。

あの痴漢事件があった日からようやく一週間がたった。

あの後、職員室からの呼び出しをずっと無視し続けた俺は、今自宅にいる。

 

理由は簡単。休日だからだ。

休日は休む日と書いて休日と読む。

なので、こういう日は自宅で一人でゴロゴロするのが正しい休日の過ごし方だろう。

 

しかし今回の休日は

 

「ひ、比企谷の部屋って綺麗なんだね…」

 

何故か、俺の部屋にいる折本によって正しく過ごせなくなった。

 

今、俺の家には俺以外いない。

 

両親が共働きだからだ。日曜まで働くとかお疲れ様です。

 

小町?小町は「お兄ちゃん…ガンバ!」と言って俺にゴムを渡して出て行きました。

色々突っ込みたいところはあるけれど、とりあえずお兄ちゃんは小町がなんでそんなの持ってるのか不思議でしょうがないよ。

 

「んで、結局なんの用だったんだ?」

 

俺の部屋を興味深そうに見ている折本に尋ねる。

すると折本は、思い出したように自分の鞄を漁り始め、俺にノートを差し出してきた。

 

「比企谷、私に勉強を教えて!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んで、ここがこうなってだな…」

 

「えーと…ああ、そっか!」

 

俺が今教えているのは数学。

数学は5教科の中では一番苦手なのだが、まあ折本に教えられる程度には出来ている。

 

説明していなかったが、俺達の学校ではもうすぐ期末テストが始まる。

 

今日折本が俺に勉強を教えて貰いに来たのもそれが理由だろう。

 

「いや、そこはそうじゃなくてだな…」

 

「ふむふむ…」

 

折本は中々頭がいい。

 

俺が言った事を素直に受け入れて、自分の考えで間違っているところを修正していく。

 

「比企谷って勉強教えんの上手いね!」

 

「おう、サンキュー。…っと、もう昼じゃねーか。ちょっと休憩にしようぜ」

 

「あー、そだね」

 

俺は立ち上がり、グッと身体を伸ばす。

 

折本も立とうとするが、足をもつれさせたのか、立ちくらみなのか、俺の方に倒れてくる。

 

ポスッ。

 

「…大丈夫か?」

 

倒れてきた折本の肩を両手で支えながら聞く。

折本は俺の胸に顔をうずめているような状態で、顔は見えないが、みるみる内に耳が赤くなっていっている。

 

「だ、だだだ大丈夫!!ご、ごめん!!」

 

「お、おう…なんかすまん…」

 

折本の余りの剣幕に此方が謝ってしまった。

 

「…」

 

「…」

 

き、気まずい…。

折本は顔を赤くして俯いてるからなに考えてるかわかんないし、俺は喋るの得意じゃないし…。

 

「あー、その、まあ、なんだ、昼飯どっか食べに行こうぜ」

 

「う、うん…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

月曜日。

 

折本と勉強会をした次の日である。

結局あの後は、特に何事もなく、折本は六時頃に帰って行った。

 

小町が「どこまでいった?!」「ヤッた!?」と聞いてきたが、一体何処で教育を間違えたんだろうか。今日帰ったら教育の仕方を見直そう。

 

「おはよ、比企谷」

 

下駄箱から靴を取ろうとすると、後ろから声がかかる。

声からして折本だろう。

 

「おう、おはよ」

 

「昨日はありがとね。お陰で今回は親に小遣いUP頼めそう」

 

「そんな理由で勉強してたのかお前…」

 

俺に勉強の教えを頼んだのもそれが理由か…。

少しお説教してやろうかと振り返ると、折本が下駄箱を覗いて固まっていた。

 

「…ひ、比企谷…」

 

「どうした?」

 

「ラブレター貰った…」

 

「マジか」

 

人が本物のラブレター貰ってんの初めて見た…。

俺?俺も時々貰ってるけど違うよ?だって偽だもの。

 

「…特に反応ないんだね…」

 

「ん?ああ、おめでとう」

 

「そういう事じゃ…もういいや」

 

そう言って、折本はラブレターに目を戻した。

 

ーーーーーーーーーふと、行かせてはいけない気がした。

けれど、俺は気の所為だろうと、心から来るその危険信号を無視してしまう。

 

このラブレターの件で、自分の中のナニカが欠落するとは知らずに……

 

 

 

 

 

 

 




と、いうわけで、ようやくタイトルの意味へと繋げられそうです。

お待ちしてた方、ホントに申し訳ありませんでした…。

感想、評価、指摘お待ちしております!



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