やはり俺に負の感情が無いのは間違っている   作:ハナハピ

2 / 7
えー、タイトル詐欺です。
帰宅途中の話もうホント短いですね(^^)

感想くださった方ありがとうございます。
感想嬉しいです。


やはり俺が誰かと一緒に帰るのはまちがっている。

「その、比企谷さん!好きです!付き合ってください!」

 

放課後。

 

俺は嘘告白によって呼び出された場所に行き、待っていた仕掛人(告白役)の人と対面する。

さて、観客はどこにいるのか。

まあどこにいようが関係ない。

俺がこの嘘告白で返す言葉は決まっている。

誰が、どんな風に告白してきても、いつも返すのはこの言葉だ。

 

「ーーーーごめんなさい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

さて、嘘告白の件も終わり、俺は今一緒に帰る約束をした折本を探している。

 

てか、いっつも思うけど嘘告白の時の観客って隠れるの上手いよな。

まるっきりどこいるかわかんねぇもん。

もう本当に2人だけだと思っちゃうレベル。

 

にしても、いないな折本…。まさかただ単に俺で遊んだって訳じゃないよね?俺を置いて帰ったとかないよね?違うよね?

 

そんな風に考えながら、校門の前でキョロキョロしてる俺。

ヤベェな不審者じゃん俺。

時々女の子と目が合うが、その中の8割は顔を赤くして目を逸らしてしまう。

そこまでキモいか…俺…。

視界にも入れたくないか…。

まあいいさ。分かってた事だしな。

 

っと、無駄な事を考えていた。

折本を探さなければ………うん、いない。

折本ホントに俺の事置いて帰ったの?

 

「ひ、比企谷、お待たせ!」

 

噂をすればなんとやら。

どうやら折本は俺の考えていたような奴では無かったようです。

 

「ちょっと先生に呼ばれてて!長びいちゃった!!ごめん!」

 

「いや、気にすんな。俺もさっきまで用事あって来たばっかだしな。それより、早く帰ろうぜ。小町が家で待ってるだろうしな」

 

「なにそれ、マジウケる」

 

「いや、ウケねぇから…」

 

「ねぇ、比企谷ってさ、何処の高校行こうとしてるの?」

 

「んー、俺は総武高校かな。近いし」

 

「ん?比企谷って頭良くなかった?もっと上行けるんじゃない?」

 

「いや、ここら辺で1番頭いいのは総武高校だろ。あんまり遠くはダメだし、やっぱ総武高校だな。折本はどうするんだ?」

 

「私?私も決まったかな。(たった今)」

 

「ん?最後の方なんて言った?」

 

「な、何でもないッ!」

 

まあ、こんな感じでなに一つ面白味のない普通の話をしながら、俺達は家へと帰っていった。

いや、面白さとか良くわかんないし。

そんなん俺に求められても…ねぇ?

ハチマンワルクナイ。

 

「じゃあ、私こっちだから」

 

「ん、おう。じゃあな」

 

「バイバイ。比企谷」

 

さて、俺も小町が待つ我が家へ帰るとしますか…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お兄ちゃんお帰りー!」

 

「おう、ただいま小町」

 

帰宅して、まずは小町へ挨拶。

その後靴を指定の位置へと置き手を洗ってくるのが俺のパターンだ。

しかし、今日は何時もと違ったらしい。

知らない靴が何足かある。

 

「今日小町の友達が来てるから、挨拶してね〜」

 

「ん、分かった」

 

そう言って靴を置き、洗面所で手を洗う。

 

「(小町ちゃん誰だったの〜?)」

 

「(んー?お兄ちゃんだった)」

 

「(えー!?小町のお兄さん!?やった!)」

 

「(小町ちゃんにお兄さん居たんだ〜。どんな人?)」

 

「(超かっこいい人!もうファンクラブとか出来てもおかしくないくらい!)」

 

向こうが騒がしいな…。

まあどうせあれだろ。好きな人とかだろ。

小学校の頃よく聞かれたなぁ俺。

「最近の小学生は好きな人を教え合うものなの!」って鬼気迫った顔で聞いてきたからな。その癖他の男子には聞かない女子達。

ホントにアレ教えてたら完全に影で笑い者だったろ。

女子って怖い…。

 

そんなくだらない事を考えつつ、ドアを開ける。

遊びに来てるのは小町含め四人のようだ。

 

「あ、小町さんのお兄さんこんにちは!」

 

俺が挨拶する前にされてしまった…。

最近の小学生ってコミュ力高いよ…。

 

「ああ、こんにちは。俺は二階いるから、くつろいでってくれ」

 

「は、ハイ!」

 

「(えー!?あの人が小町ちゃんのお兄さん!)」

 

「(そうだよ!かっこいいでしょ!?)」

 

「(うんうん!超かっこいい!彼女とかいるのかな〜)」

 

「(小町が知る限りいないよ?お兄ちゃん極度の鈍感野郎だから人の好意にも気付かないし)」

 

「(ホント!?やった!ワンチャンある!!)」

 

また後ろでなんか言ってんな…。

ごめんななんかキモくて。すぐ上行くからせめて目の前でそういうのはやめてくれな?

 

「んじゃ、俺は二階行ってるから」

 

小学生達の罵倒が聞こえる前に俺は二階へと逃げる。

そのまま自分の部屋へ入り制服を脱いで普段着に着替えると、突如眠気が襲ってきたのでベットへダイブ。

 

そのまま眠気に逆らうこと無く、俺は晩飯までの睡眠へと落ちた。

 

 

 

 




二話目でした。

感想、評価、指摘待ってます(^^)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。