帰宅途中の話もうホント短いですね(^^)
感想くださった方ありがとうございます。
感想嬉しいです。
「その、比企谷さん!好きです!付き合ってください!」
放課後。
俺は嘘告白によって呼び出された場所に行き、待っていた仕掛人(告白役)の人と対面する。
さて、観客はどこにいるのか。
まあどこにいようが関係ない。
俺がこの嘘告白で返す言葉は決まっている。
誰が、どんな風に告白してきても、いつも返すのはこの言葉だ。
「ーーーーごめんなさい」
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さて、嘘告白の件も終わり、俺は今一緒に帰る約束をした折本を探している。
てか、いっつも思うけど嘘告白の時の観客って隠れるの上手いよな。
まるっきりどこいるかわかんねぇもん。
もう本当に2人だけだと思っちゃうレベル。
にしても、いないな折本…。まさかただ単に俺で遊んだって訳じゃないよね?俺を置いて帰ったとかないよね?違うよね?
そんな風に考えながら、校門の前でキョロキョロしてる俺。
ヤベェな不審者じゃん俺。
時々女の子と目が合うが、その中の8割は顔を赤くして目を逸らしてしまう。
そこまでキモいか…俺…。
視界にも入れたくないか…。
まあいいさ。分かってた事だしな。
っと、無駄な事を考えていた。
折本を探さなければ………うん、いない。
折本ホントに俺の事置いて帰ったの?
「ひ、比企谷、お待たせ!」
噂をすればなんとやら。
どうやら折本は俺の考えていたような奴では無かったようです。
「ちょっと先生に呼ばれてて!長びいちゃった!!ごめん!」
「いや、気にすんな。俺もさっきまで用事あって来たばっかだしな。それより、早く帰ろうぜ。小町が家で待ってるだろうしな」
「なにそれ、マジウケる」
「いや、ウケねぇから…」
「ねぇ、比企谷ってさ、何処の高校行こうとしてるの?」
「んー、俺は総武高校かな。近いし」
「ん?比企谷って頭良くなかった?もっと上行けるんじゃない?」
「いや、ここら辺で1番頭いいのは総武高校だろ。あんまり遠くはダメだし、やっぱ総武高校だな。折本はどうするんだ?」
「私?私も決まったかな。(たった今)」
「ん?最後の方なんて言った?」
「な、何でもないッ!」
まあ、こんな感じでなに一つ面白味のない普通の話をしながら、俺達は家へと帰っていった。
いや、面白さとか良くわかんないし。
そんなん俺に求められても…ねぇ?
ハチマンワルクナイ。
「じゃあ、私こっちだから」
「ん、おう。じゃあな」
「バイバイ。比企谷」
さて、俺も小町が待つ我が家へ帰るとしますか…。
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「お兄ちゃんお帰りー!」
「おう、ただいま小町」
帰宅して、まずは小町へ挨拶。
その後靴を指定の位置へと置き手を洗ってくるのが俺のパターンだ。
しかし、今日は何時もと違ったらしい。
知らない靴が何足かある。
「今日小町の友達が来てるから、挨拶してね〜」
「ん、分かった」
そう言って靴を置き、洗面所で手を洗う。
「(小町ちゃん誰だったの〜?)」
「(んー?お兄ちゃんだった)」
「(えー!?小町のお兄さん!?やった!)」
「(小町ちゃんにお兄さん居たんだ〜。どんな人?)」
「(超かっこいい人!もうファンクラブとか出来てもおかしくないくらい!)」
向こうが騒がしいな…。
まあどうせあれだろ。好きな人とかだろ。
小学校の頃よく聞かれたなぁ俺。
「最近の小学生は好きな人を教え合うものなの!」って鬼気迫った顔で聞いてきたからな。その癖他の男子には聞かない女子達。
ホントにアレ教えてたら完全に影で笑い者だったろ。
女子って怖い…。
そんなくだらない事を考えつつ、ドアを開ける。
遊びに来てるのは小町含め四人のようだ。
「あ、小町さんのお兄さんこんにちは!」
俺が挨拶する前にされてしまった…。
最近の小学生ってコミュ力高いよ…。
「ああ、こんにちは。俺は二階いるから、くつろいでってくれ」
「は、ハイ!」
「(えー!?あの人が小町ちゃんのお兄さん!)」
「(そうだよ!かっこいいでしょ!?)」
「(うんうん!超かっこいい!彼女とかいるのかな〜)」
「(小町が知る限りいないよ?お兄ちゃん極度の鈍感野郎だから人の好意にも気付かないし)」
「(ホント!?やった!ワンチャンある!!)」
また後ろでなんか言ってんな…。
ごめんななんかキモくて。すぐ上行くからせめて目の前でそういうのはやめてくれな?
「んじゃ、俺は二階行ってるから」
小学生達の罵倒が聞こえる前に俺は二階へと逃げる。
そのまま自分の部屋へ入り制服を脱いで普段着に着替えると、突如眠気が襲ってきたのでベットへダイブ。
そのまま眠気に逆らうこと無く、俺は晩飯までの睡眠へと落ちた。
二話目でした。
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