さて、コラボ先を変更するということを話しましたが
コラボ先を発表します
超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~
で、コラボ先はソルヒートさんとなっています
様々なコラボをしているところらしく、前の打ち切りをきっかけに
知り合って話して引き継いでくれることを了承してくれました
本当に感謝しています
士君にこんな設定あったっけ?という描写が何回かありますが、
この伏せんだと思っていてください
まぁ、コラボと言っても、あっちの作品読まないと読めないよ
という考えではなく、スーパーヒーロー大戦GPなどのスーパー戦隊枠
として考えてもらって構いません
まぁ、この話の前日談をあっちのほうにのせる予定なのでもっと、深読みしたい
という方に読んでもらえるといいかなと思ってます
Area モニュメント前
「なぜ、生きている!!アポロガイスト!!」
ディケイドはその赤い色の騎士に怒りの眼差しをむけていたのだった
アポロガイストはスターライトの首を締めあげて、苦しそうにもがいていた
「仲間を離しやがれ!」
Cyclone Trigger
Wが疾風の弾丸をアポロガイストの腕に撃つと、スターライトを放り投げ、大きなシールドカッターで弾丸を完全に防ぐ。スターライトは首を絞められていたため、ゲホゲホと咳を吐く
「ネオシャドームーンが私を地獄の底から生き返らせてくれたのだよ」
「要は、エデンショッカーの配下に成り下がったってことか。何回もよみがえりすぎなんだよ、いくら何でもな」
「ふん!ライダーがいる限り、我々はいくらでも蘇るのだ!」
「もはや、何度言っても無駄なようだな!」
Kamen Ride Kiva
ヴァンパイアを彷彿とさせた蝙蝠ライダーに変身すると素早く移動し、アポロガイストの懐に拳を入れようとするが、アポロガイストは急所を反らす
[僕たちも援護しよう]
「いけるか?美紀恵?」
「っ……はい!」
Luna Trigger
Sonic star
追尾性の弾丸と星屑の弾丸で攻撃しようにもアポロガイストの装甲が硬いのか、顔一つゆがませることができない。格闘戦を続けるディケイドはアポロガイストの攻撃を避けながら的確な位置を狙おうとする。
「ええい、しつこい!」
「ぐっ!」
巨大な銃を取り出したアポロガイストは巨大な銃を取り出すとその重みのある銃身を使い、ディケイドを吹き飛ばし、更に、重いカッターシールドをブーメランの要領で投げ飛ばし、直撃させる
「パワーアップしたガイストカッターの切れ味は如何だったかな?」
「こいつ……今までのエデンショッカー怪人よりはるかに強いぞ!」
「元々は、エデンショッカーの元となった組織の幹部だからな……
早々に潰れてくれないだろ」
Form Ride Dogga
黄色いフェイスプレートを装着していたディケイドは紫色のフェイスプレートへと変貌し、右腕には巨大な紫色のハンマーを携えていた
「っ!」
ディケイドはその巨大なハンマーを使い、アポロガイストの体に叩き込む。アポロガイストはその攻撃を左手の持つカッターシールド、ガイストカッターでその身を守る
そして、武器と武器の衝突により強力な電流が互いの武器に迸る
[二つの武器のどちらかをどうにかして引きはがせないだろうか]
「あの……!試したいことがあるんですけど……」
スターライトはアポロガイストに聞こえないようにヒソヒソとWの耳元に囁く
作戦を伝えた後にWは大きく頷いた
「美紀恵……!なるほどな、試してみる価値はありそうだ」
[早速、二手に別れよう]
Cyclone Joker
Wはサイクロンジョーカーに戻った後、スターライトと別れると、アポロガイストに気づかれないように破壊された瓦礫の影の中を伝って回り込んだのだった
「何をコソコソとやっているのだ!」
「逃げろ、士道!」
アポロガイストは銃口をWの方角とされる瓦礫のほうに向け、何発か弾丸を撃ち当てる。その弾丸の一発一発が強力で、撃つたびに瓦礫が破壊される爆発音と、土煙が舞った
「やめろ!」
ディケイドはアポロガイストの銃につかみかかるが、アポロガイストは自前の怪力でものともせずに土煙の中を掃射した。土煙の中でWは紙一重でアポロガイストの弾丸を交わす
「ちょこまかと…….!」
Kamen Ride OOO
Form Ride Sa-Go-Zo Combo
ディケイドは灰色が主体の四肢が太くなっているサイとゴリラと象を合体させたようなライダーに変身し、その太くなった拳を使い無理やり銃を引きはがそうとする
流石に怪力になったからなのか、パワーはディケイドのほうが強くなり、銃の照準をずらすことに成功する
「今だ!!」
ディケイドの声と共に空中に飛び上がったのが二丁の銃……トリガーマグナムとスターライトマグナムを持ったスターライトの姿だった
Trigger Sonic Star MAXIMUM DRIVE
あらかじめセットしてあった二つのメモリが銃身を重力で傾けることで装填したことにより、マキシマムドライブを二本同時に発動させる。そして、スターライトの背後にはマキシマムドライブの衝撃を和らげるための二か所の随意領域が展開される
「トリガー・スパイラル・ツインバースト!!」
スターライトのいきなりの不意打ちにグラリとよろめいたアポロガイストの無防備な背後に本来、スターライトの装備であるはずのシューティングスターを持ったWがアポロガイストの背中を斬ると、大きく火花が散る
「ぐぬぅ!!ば、馬鹿な、ガイアメモリの必殺技の発動には一人当たり一本が限界だったのではないのか!」
背中をやられて項垂れているアポロガイストを前に、少し疲れているスターライトはWに自分の武器を交換しなおしてから話す
「簡単な話です。随意領域で体を空中に固定し、ツインマキシマムを発動したんです。本来ならば衝撃に耐えきれず、抑えている足と体が分解され、吹き飛んでしまっていたことでしょう」
[全く、恐ろしい子だ。全ての衝撃を自分の脳処理による随意領域に任せるとは……]
「伊達に化け物スペックのリアライザを操縦していませんから!」
「またもや、迷惑な奴らめ……!」
「迷惑なのはどっちだ。会場を台無しにしやがって」
[ガイ……一旦引け]
「っ……!シャドームーン…….様!」
すると、巨大な稲妻がライダー達とアポロガイストを隔てるように落ちてきた
「お言葉ですが、ディケイドは非常に迷惑な存在でして、今ここで排除しなければ……!」
そのとき、アポロガイストが持っていた巨大な銃は弾かれて少し距離があるところに転がった。見ると稲妻がアポロガイストの腕をバターのようにさっくりと切り捨てられていたのだった。唖然としていたアポロガイストは痛みがその後に急に襲ってきたため、ゆがんだ表情で片腕を抑える
[この場で私が貴様を葬ってもかまわないのだぞ?]
「仰せの……ままに!」
「っおい、まて!」
「貴様との決着はしばらく預ける!ディケイド!首を洗って待っているがいい!」
そのような声と共に眩い雷撃がライダー達の前を覆う。視界が回復したころには既にアポロガイストの姿が見えなかった
「くそ、逃げられたか!」
Wは変身を解こうとするが、ディケイドはダブルドライバーに片手をかざすことで変身解除するのをやめさせる。元の姿に戻っていたといえど、ディケイドの警戒の目はまだ解かれていなかったのだ
(なんだ、この空気……そこにいるようで、そこにいない。幻のような感覚は……)
「!!」
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Area ???
ディケイドは気が付くと周りに瓦礫はおろか、Wやスターライトの姿すら確認できなかったのだった。空の色は青い色から急激に血の気の色の薄暗い赤色の空へと変貌した
「部外者の貴方を放置しておくと危険のようね、仮面ライダー」
「誰だ!」
ディケイドは辺りを見回すとともにライドブッカ―を構えるとうっすらと幻影のようになっていた霊体が形となる。形となったものはピンク色のローブを着た赤い瞳の女性の姿をしていた。しかし、顔はシルクで覆われており、正確な顔の形とまではいかなかった
「精霊……いや、エデンショッカーのいう「楽園の女神」か」
「流石、感が鋭いわね……やはり、貴方は危険すぎる。世界の破壊者ディケイド」
「どうだかな。俺よりヤバいやつはごまんといるかもよ?実際、俺の知ってる連中で神を殺す悪魔だの悪霊の神から救う救世主だの言われてる人間とかいるしな」
女性はその場から宙に浮かび上がってディケイドを見下すような目線まで登ると威厳を見せつけるかのように上から見る。その行動がディケイドにとって腹が立つことこの上なかった
「確かに、全てを超越するような化け物は無限に存在する平行世界の中にいることを否定するつもりはないわ。でも、「この世界」は私が管理する世界。いわば、私が「神」。
全てが平和でかつ望まれた未来を、悪意のない世界を作り上げるためにも、楽園を維持し、外の雑種は排除しなければいけない」
女性は何の前触れもなく両腕からピンク色のエネルギー弾が発射する。発射後、ディケイドはそれを察知して体を回転させて攻撃を避ける
「っ!」
「これが、私の最初で最期の警告だ、ディケイド、今すぐこの世界から立ち去りなさい」
「俺の行動を観察してるんなら分かるよな?俺は命令されることが一番気に食わねぇんだよ!」
「ならば……死ね!」
手の一本一本から放たれるレーザーはいともたやすく近くの無人の高層ビルを斬るほどの切れ味であり、ディケイドはなんとか当たらずにいた
Attack Ride Blast
カードを読み込ませた後に、ライドブッカ―からエネルギー弾がチャージされるとその弾は女性の元へと飛んでいく。しかし、そのエネルギー弾は見えない壁によって遮られ、被弾どころかかすり傷一つも与えられなかった
「言ったでしょう?私はこの世界の「神」だと。この世界の物理法則ぐらい容易く変えられる。このようにね!」
アタックライドによるエネルギー弾は女性が指を指すと同時にディケイドのほうに押し返されていく。ディケイドは被弾によるダメージを軽減するために腕でかばう
それを見た女性は、腕をクロスさせ、腕にピンク色のエネルギーを纏わせる。すると、女性の腕はライトセイバーのような形になり、ふわふわと放物線を描きつつも素早くディケイドに腕を振り下ろす
「ちぃ……!」
ディケイドはライドブッカ―を剣状の形に切り替えると二刀流となっている女性の腕をギリギリ捌く。ライドブッカ―で腕にぶつけているのにも関わらず痛い様子がない女性は更に猛攻を加速させる
「これだとカードを通す暇もねぇな!」
「諦めなさい、そして貴方も悠久の楽園に堕ちなさい。旅はもう終わったの」
「馬鹿言うな!仲間が待っている手前、ここで終わらせてたまるか!」
ガキィン!!
鋭い音と共にライドブッカ―はディケイドの手から離れ、地面にガタリと落としてしまう
それを逃さずに女性はディケイドがライドブッカ―を拾いなおす前に腕のレーザーの出力を上げてディケイドを思いっきり斬った。そこに、赤い鮮血のような火花が散っていた
「!!ぐあああああ!」
ディケイドはそれによって変身が解除され、胸におおきな傷跡を残して地面に倒れる
その場に倒れて満身創痍の士は手を伸ばしてライドブッカ―を取ろうとするが、届かない
「くっそ……!」
「……さようなら、仮面ライダー。どうか、次こそは幸せな夢を」
そういって女性は手からエネルギー弾を放って士にとどめを刺そうとしたその時だった
ズキューン!!
一つの弾丸が、彼女の手首を貫いたのだった。そこには銃型変身ドライバー、ディエンドライバーの弾丸を撃ったディエンドと、先ほどエデンショッカーと戦っていた少女、ネプテューヌがいた
「間一髪だったね!士!」
「危なっかしいなぁ!もう!」
ネプテューヌは綺麗な布を取り出し、その場で士の応急処置を始める
「海東!お前、どうやってここに」
「僕のハンター仲間のネプ子……ネプテューヌが教えてくれたのさ」
士はネプテューヌの顔を見ると
「あいつのところにいる女神がどうしてここに?」
「女神かぁ……ちょっと人違いかな?なにせ、私の故郷の信仰してる女神は確か……ドSの女神様だったきがするし。あっ?女神みたいに美しいって褒めてるなら嬉しいけど!」
女性はディエンドとネプテューヌを見て確実に動揺していた
「……馬鹿な、結界でディケイドだけ別の結界に隔離させたのにどうして……」
「簡単なことだよ。君がいつか、エデンショッカーとディケイドを消すつもりだったんじゃないかなーって目星をつけて、士や士道をマークしてたんだ!どやぁ!」
「あとは、転移後の痕跡から調べれば大体の場所は分かるっていうわけさ」
ネプテューヌはムカつくほどのどや顔を浮かべて女性に説明すると、やれやれという表情をしながらディエンドは付け足すように説明をする。それを聞いた女性はその場で黙ったのであった
「……」
「さて、僕たちはここでお暇させてもらおうかな」
「士、立てる?」
「あぁ……」
ネプテューヌは士の肩を支えながら立つとディエンドは二人の前に立ち、カードを読み込ませようとする
「させない!」
女性は逃げようとする3人を攻撃せんと、エネルギー弾を作りあげ、それを投げつけるが
ディエンドのカード読み取りが早く三人はその場から消えてしまっていた
Attack ride invisible
誰もいないこの結界の中で一人、女性はベールを上げボソりと呟いた
「凶禍楽園の管理がおぼつかない……異物が紛れていることで更に不安定になっていく……やはり、ダメだというのか」
「いや、違う!そんなことは認めない!私の世界は間違ってはいない!力を安定させるには私も……ふふっ、こんな単純なことに気が付かないとは、焦って思考が鈍っていたようだ」
その声と共に女性はこの場から消えていったのであった
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Area 五河家前 Side 士道
「ふぅ……疲れたな、凛祢」
「そうだね......おやつにうちにかき氷機あるからとってこようか?」
「そりゃあいいな!賛成!」
あの後、市民はAST、というより自衛隊が来て市民を保護してくれていた。ASTは空間震の観測機や通信機器の故障で本部やDEMとの連絡ができないでいるらしい
DEMといえば、ガイアメモリの「組織」側も主だった動きを見せていない。幹部はおろか、その部下であるマスカレードドーパントの姿ですら見当たらない
まぁ、その分、エデンショッカーが破壊行動をしているから、仮面ライダーとしての休息はないんだけどな
あの後、いきなり士が消えた。アポロガイストを追跡したのかと考えたのだけれども、どうも違うようだ。琴里に確認を取ってみたところ、かなりの傷でフラクシナスのブリッジまで歩いてきたので、急いで医務室のほうに搬送されたとのことだ
美九は念のため、美紀恵と折紙に護衛をしてもらった。折紙は珍しく嫌そうな顔をしていたが、俺が強く頼むと案の定折れてくれた。流石にあの百合好きは折紙でも手が余るのだろうな
俺は鍵を開けようとするとドアに違和感があった。そういえば、琴里が鍵のシリンダーを変えたと言っていた気がする。
「シリンダー変えたんだっけな。凜祢!」
「どうしたの?」
凜祢は俺のほうに向くと、俺は可愛らしい柄の鍵を凜祢に渡してあげた
「うちのシリンダー変えたから新しい鍵だ。受け取ってくれ」
「え?いいの?私は家族でもなんでもないのに?」
「はぁ……お前は、フィリップや琴里みたいに付き合い長いだろ?今更何言ってるんだよ」
「ありがとう……大切にする」
俺は当たり前だろっていうのを考えながら凜祢に渡していたが、何故か凜祢の「大切にする」という言葉は重みを感じた気がしたのは気のせいだろうか。そして、凛祢は何かを決めたのか、俺に対して口を開いた
「ねぇ、士道……明日の放課後、空いてる?」
Side end
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Area フラクシナス
医務室では琴里がディケイドライバーに保存された戦闘データを映像化させて、ベールの女性のほうを見てチュッパチャップスを加えた。対して士は夏海に包帯の交換をしてもらっていた
「……こいつが結界を張った犯人ってことね」
「いてっ!もう少し優しくしてくれよ!」
「無茶をしすぎた罰です!もう少しじっとしてください!」
「……今までにないデータ、そして姿と火力からして精霊に酷似しているね」
令音が砂糖まみれのコーヒーを啜りながらも他の適合データを見て、その女性のことを調べていた
「えぇ……仮に精霊だと仮定したら今の状況はかなり危険ね」
「どうしてですか?」
「門矢、実際にあいつと戦ってみて、どう感じた?」
「そうだな、無理やり力でねじ伏せようとした、かなり強引な戦い方だったな」
令音は自分の持っている資料を士と夏海のほうに分けた
「現在、天宮市全域に謎の霊波による結界のようなものが張られているわ。で、その巨大な結界を張っている張本人がこの女性……便宜上、名前を「ルーラー」としておくわ」
令音が渡したものは最近、天宮付近に貼られている巨大な霊波に関する資料だった
二人はその資料を見るだけでその広域結界は相当危険なものだと察知する
「結界を張りながらも士君をボコボコにするなんて……どれだけ強いんですか、彼女は!」
「実は、士が言っていた戦いのように、どうやらエデンショッカーが実際に活動をし始めてからルーラーは結界を維持しにくくなって不安定になっているらしいの。まぁ、実際はコントロールが効かなくなってきたというのが正解かしら」
それを聞いた夏海は恐る恐る琴里に聞く。琴里もチュッパチャップスの棒をピクリとも動かさずに顔をしかめた表情をしていたのだった
「……暴走、しちゃうんでしょうか?」
「このままだったら数週間は持たないわね。暴走した瞬間、少なくともこの街……いや、この国が吹き飛ぶわ」
「大体わかった。要は、この力をエデンショッカーが求めているんだな」
怪我をした状態でその場から立とうとするが、その前に夏海が士の笑いのツボを押してむりやり座らせる。自業自得なのかそれが原因で痛がる
「そうでしょうね……私達は一刻も早くこの精霊を安定させ、保護しないといけないわ」
さっきからずっと悩んでいる琴里の表情を心配した令音は声をかけた
「……何か悩んでそうだけど、どうしたんだい?」
琴里は表情にでていることに気づくと顔を元に戻す
「いえ、なんでもないわ」
(新種の精霊……?私はこの精霊を見たことがある。ルーラーという精霊のコードネームもなぜ知っていたの?)
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Area 地球の本棚
一方、フィリップと鞠亜は地球の本棚の謎の現象を調査するため、様々な資料を洗いざらいにしてみていた。変身の時以外は長時間、ここにこもっているので流石のフィリップも「ふぅ」と疲れた息を吐く
「フィリップ、大丈夫ですか?少し休んだほうがいいのでは?」
「いや……ここしばらくの検索やエデンショッカーの出現場所と言い、キーワードはかなり揃いつつある。文字化けしているのがどういうものなのかというのも含めてね」
フィリップは、文字化けしている何冊かの本を拾い上げ、鞠亜に渡していく
「まず、文字化けしている場所は天宮の仁宮町にある神社、旧天宮タワー前のモニュメント、そして前に僕が行ってきた駅近くの湖の畔だ」
「確か、その地域には確実にエデンショッカーが襲撃していますね」
「それだけじゃない、そのうちの一か所の神社には何かを守るための霊波で作られたガードロボット……さしずめ、「ガーディアン」というのが出てきている」
「つまり、その三か所には何かがあるということでしょうか?」
「そう見ても間違いないだろう……そして、今、この街には大変なことが起きているかもしれないんだ……この本を見てくれないか?」
フィリップは一冊の本を鞠亜に渡す。鞠亜はその本を受け取ると珍しく驚愕したような表情をして目を見開いたのだった
「こ、これは……!」
その本は地球の本棚ではありえないはずの日付が書かれた本……地球の本棚では検索できないはずの「未来」の日付が書かれていたのである