デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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お待たせしました!かなり、間があいてしまったので
目立ったミスが多いかもしれません。見つけたら報告のほうをお願いします

今回はアンケート結果を反映させて、コスプレデートとなりました。
ネタバレのため、元ネタはその時になったら書いてありますが、美九さんのコスプレだけ元ネタは分からないのでその話を振られても反応できないのでご了承ください


6章 コスプレパニック

Area モニュメント前

 

「だーりん!待ってましたよ!」

 

美九は正体を隠すためかサングラスと少し大きめの帽子を被っていた

モニュメント前には何故かよく魔法少女がきていてそうなフリフリのスカートや何処かの魔王を討伐しに出かけようとする勇者的な装備、挙句の果てにはもはや人間ではなく着ぐるみのようなものを着た人達を見かけた

 

「待たせたな。連れの連中はこいつらでいいのか?」

 

「……」

 

折紙は物珍しそうに自分の所持しているメイド服よりも露出度が高そうなメイド服をみて無言でメモ帳に何かを書いていた。しかし、その動きは一瞬だけ止まったように見えた

 

(このメモ、前に書いたような気がする……気のせい?)

 

「こんにちは、美九さん」

 

「まぁ!凜祢さんに折紙さんと美紀恵ちゃんじゃないですか!」

 

凜祢は比較的普通に美九に挨拶するが、美紀恵は美九が思いっきり抱きしめたことにより美紀恵は顔が真っ赤になる。しかも、美九の二つの双丘が美紀恵の頭にダイレクトに当たることで美紀恵の鼻から少し血が出てしまっている

 

「ふぇぃ!?美九さんも相変わらずで……!」

 

「お前ら、面識あったのか?」

 

「ありましたよぉ?というか、だーりんも一緒じゃありませんでしたっけ?」

 

そういいつつも美九はティッシュを鞄から取り出し、母親が子供の口を拭いてあげているような要領で美紀恵の鼻についている血をふき取る

 

「それはいつの話だ?」

 

美紀恵は夢心地の気分だったが、士道に聞かれて目を覚ますと我に返ってバッと美九の元から離れると首を傾げてうーんと唸る

 

「そうですね、確か……あれ?」

 

美紀恵は自分の記憶を探り出すが、何故か靄がかかっているような感覚なのか思い出すことができずにいた

 

「美紀恵ちゃんもなんですか?忘れんぼさんですねぇ~確か……あらっ?」

 

美九も思い出そうとしたが、正確な記憶が欠落しておりその姿を見た士道はあきれた様な顔をして二人のほうを見ていた

 

「おいおい、皆思い出してねぇじゃねえか」

 

美九は恥ずかしいのか少し顔を赤くして首をぶんぶん振ると気を取り直そうと少しずれてしまっていた自分のサングラスの位置を整える

 

「そんなことどうでもいいじゃないですか!早くしないと時間が過ぎちゃいますよ?」

 

「で……ここは何の会場なんだ?」

 

「え?だーりん知ってなかったんです?夏のコスプレ祭りでいろんなアニメやゲームのキャラの恰好のした人たちが集まって、催しものや撮影大会をするんですぅ」

 

士道が知らなかったことに美九はキョトンとした顔で伝える。凜祢は何故女子を数人呼んだのかという意図を掴んだのか少し冷や汗が出る

 

「あれ?じゃあ、私達を呼んだのはコスプレさせるため?」

 

すると、美九はパチンと指を軽く鳴らすと何処からか黒服のガードマンが二人出てきて大きめのスーツケースを何個か持ってきて、簡易クローゼットを作り上げる

 

「そういうことですぅ~私のほうで衣装を何着か持ってきているのでお好きなのを着てみてくださいなっ」

 

美紀恵や凜祢が物珍しそうにコスプレ用の服を見はじめる

 

「おいおい、いいのか?お前ら、こんな美九の趣味に付き合っちまって」

 

凜祢はわりと楽しそうに自分が好きそうな服を選んでおり、美紀恵はなるべく露出度が低そうな服を選ぼうとしていた

 

「私は、楽しそうだから大丈夫だよ?それに、一回こういう服を着てみたかったの」

 

「私も折紙さんのコスプレの試着を見てるうちに興味があったので」

 

折紙は今までメイド服やナース服といった数々のコスプレで士道を悩殺させようとしていたため、日常茶判事だろう。士道はそう考えると大人しく凜祢達が選んでいるのをチラチラ見ているとあることに気づいた

 

「……おい、この中に男物が入ってないんだが?」

 

「大丈夫、士道のは私があらかじめサイズを1mmも間違えることなく正確に作っている」

 

折紙は自分のカバンの中身を漁ると男性用のコスチュームと折紙が着るのであろう女性用のコスチュームがでてきたのであった

 

「いつ俺の体型を測ったんだよ、お前!?」

 

とはいえ、女装をこのようなところでしてしまった光景を情報屋(特にはやてとエリザベス)に見られてしまった日にはいろいろと終わってしまう。しぶしぶと自分の服を折紙から受け取った後、折紙は一瞬だけ顔を微笑んだ気がした

 

「よし、15分後にここらへんに集合だ。いいな?」

 

「分かった」

 

「分かりました!」

 

「はい!」

 

「うん、分かった」

 

そういって、士道は男性用更衣室のほうに足を運んでいったのであった

 

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数分後

 

士道はアニメに関しては小さいころに何回か見たことがあったり、フィリップが知識の探求で見たがっていたものを一緒に見てやったりと全く持ってアニメを知らない人ではなかった。

中学生の頃は何故か、おやっさんは自分の持っていた人気漫画の単行本やグッズを士道にあげていたときもあったため、(というよりも処理に困っていた所に半分押し付けたようなものだが)現代の漫画にもある程度知識はあるのだ

 

折紙に渡されたもので今着ているのはそのおやっさんが渡してくれた漫画の単行本、「シルバー・ブレット」。現在は作者が事情により長期休載をしているのだが、それを抜きにしても現在もコアなファンが多い作品である。

現在、士道が着ているのはその作品の主人公であるファティマだ。黒いコートに二丁拳銃を持った吸血鬼やゾンビを倒す銀色の弾丸である

 

「しかし、折紙もよくこんなもの作り上げたよな……かなり暑いが」

 

この炎天下の中、黒コートでいるのはかなり暑く、うっすらと額に汗がでている。折紙のやつはこれが目的なのだろうか。折紙のことだから汗に濡れた服を持ち帰るのだろうと想像したところで他の女子達がやってくる

 

「だーりん!お待たせしました!」

 

美九がこっちにくると士道はブッっと吹いてしまった。美九はピッチピチの灰色と黒のプラグスーツに機械パーツのようなものが飾られ、なんといっても胸の部分がプラグスーツによりいつもより数倍強調された胸がでていた(境界線上のホライゾンから、ホライゾン・アリアダスト)

 

「変……かなぁ?」

 

凜祢も凜祢でホットパンツに上の部分が黒ビキニに黒いレーザージャケットを羽織い、ウィッグは黒いツインテールをしていた。そして腰には作り物だが、刀を収納していた(ブラックロックシューター)

 

「どう?士道」

 

「嬉しいですけど、ちょっと恥ずかしいです……」

 

折紙は美紀恵と共に昔見たことある、日曜の朝によくやっている変身少女のタッグの装備をしていた(二人はプリキュア、折紙はホワイト、美紀恵はブラック)

全員を見回したところで、一番気になるのはいうまでもない、

 

「お前ら、皆似合っているけどさ、美九、お前の服装ちょっとヤバいんじゃない?」

 

「ん?どこがです?」

 

「いや、お前が気にしてなければいいんだが……」

 

士道は目をそらすと美九は士道の腕にギュッとしがみついた。折紙もそれを見て反応してのかもう片方の腕にギュッとしがみつく。何かしらのデジャヴを感じてはいた

 

「やめろ、お前ら暑い!」

 

「いいじゃないですかぁ?ほらほら、もっと見ちゃっても、くっ付いちゃってもいいんですよぉ?」

 

「……ハートキャッチにすべきだっただろうか」

 

「凛祢、すまん、助けてくれ」

 

「こらこら、二人とも、あんまりくっついていると士道がのぼせちゃうよ?色んな意味で」

 

凜祢は優しく二人を士道から引きはがすと士道は「ふぅ」と息を吐いた

すると、ズキッと頭の中に何かが入り込んでくるような感覚になる。少しふらつくとそれを凜祢が支える

 

「大丈夫?少し休む?」

 

士道はそのまま起き上がると、コートを脱いでシャツの状態になった後凜祢のほうに向く

しかし、その頭の痛みは凜祢が士道に触れただけで自然と引いていく。その感覚に違和感を感じるが、何かを思い出そうとしていたのか忘れてしまった

 

「いや、問題ない」

 

「無理しないでね?」

 

凜祢があけていないスポーツドリンクを渡すと士道がそれを受け取り飲み干した

 

「じゃあ、適当に回ろうぜ?屋台とかもやっているらしいしな」

 

「「「「おー!」」」」

 

(なんだったんだ、今の……)

 

士道に響いた頭痛、それは何かを警告しているようなそのような感じがしていた

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Area 屋台

 

屋台と言えど、コスプレしている店員が各自同人誌やストラップグッズなどといったものを売っているだけでなく、普通に夏祭りの屋台みたいに射的や祭りらしい

 

「リンゴ飴美味しいですね~」

 

隣で見ると、美紀恵がリンゴ飴を美味しそうに食べる一方、折紙はどこからかマイマヨネーズを取り出し思いっきりフランクフルトにかける

 

「お、おい、折紙、フランクフルトってマヨネーズをかけるものだったか?」

 

「私の好み。いけない?」

 

折紙はマヨネーズのフランクフルトを頬張ると士道に何故か見せつける様に食べる

 

「あ……いや、なんでもねえけどどうして、俺のほうに向いてしゃぶるように食べているんだよ?」

 

「……気のせい」

 

士道は折紙のほうを無視しつつ、隣でピンク色の綿あめをもそもそと食べている凜祢のほうに向く。凜祢は視線に気づくと士道のほうに綿あめを差し出す

 

「よかったら、食べる?」

 

「いいのか?」

 

士道は口をつけていない部分の綿あめをちぎって口に頬りこんだ

 

「ん、美味いな」

 

「夏って気がするよね……ちょっと特殊な気がするけど」

 

凜祢が目を横にすると隣で美紀恵と美九がまた絡んでいた

 

「美紀恵さん!そのリンゴ飴少しくださいな!」

 

「別にいいですけど……ってえぇぇ!?そこ私が口付けたとこ!」

 

「ふふふ、間接キスってことですね、もしかして意識しちゃいました?」

 

「そ、そんなこと……」

 

士道はそのようなやり取りを見ていると何故か無性に苦いものが飲みたくなってきたのである。ちょうど近くに自販機があるのでコーヒーを買いに行こうとする

 

「俺、ちょっとコーヒー買ってくるからここで待っててくれないか?」

 

「分かった、皆に伝えとくよ」

 

凜祢は快諾すると士道は暑い中コートで自販機に小走りでかけていった。それを見送る凜祢の姿がどこか悲しげな感じがしていたのだった

 

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自動販売機のほうに来た士道は、汗を軽く拭った後に自販機のボタンを押した後に、スタッグフォンの腹の部分をかざす。するとシャリーンと音が鳴ると共にスタッグフォンが何かしら気持ちいいように体をぶるりと震わせた

 

「ふぅ……淹れたてに劣ると言えど、コーヒーは美味いな」

 

コーヒーを一気に飲み干すとそれをゴミ箱の中に投げ入れようとする。

 

カンッ

 

しかし、今日はお祭りなのか、空き缶の箱は殆ど収まりきらない量となっておりその缶が外れてしまって地面に転がってしまう

 

「しゃーないなぁ」

 

スタッグフォンに命令すると、スタッグフォンは缶を軽く挟みあげるとストンと籠の中にいれた。その時、後ろからぱちぱちと拍手する音が聞こえる

 

「すごーい!その虫、君のなの?」

 

士道が後ろを振り向くと黒いパーカーの自分と同じぐらいの身長で三つ編みピンクの髪の少女が立っていた。

 

「こいつか?いや、こいつは……」

 

「この虫、何処産かな?アメリカ?中国?ヨーロッパ?いや、アマゾンだったりして!」

 

「いや、だから……」

 

「ねぇ、この虫、私に譲ってくれないかな?ざっと10万くらいの宝石出すからさ!」

 

「人の話を聞けや!」

 

思わず、キラキラした目でスタッグフォンを珍しそうに見る他人であるはずの彼女を十香と接する勢いでチョップしてしまった

 

「ねぷぅぅぅ!?痛い!初対面の人にチョップで殴られたぁ……」

 

「あぁ!悪い、つい知ってるやつと同じ感じでやっちまった」

 

少女は頭を涙目で痛そうに擦りながら「へへっ」と笑う

 

「やっぱ、ことりんのお兄さんかぁ、突っ込みが容赦ないですなぁ」

 

「琴里?お前、琴里のことを知っているのか?」

 

「まぁーいろいろあってね!ことりんに写真見せてもらったら、隣に珍しい虫がいたからお兄さんだって分かったわけ」

 

「琴里も妙な知り合いばかりいるよな……」

 

「ば、化け物!!」

 

すると、突如会場の空気が一変する。士道も大人数の騒ぎに対して反応する。十中八九エデンショッカーの怪人がまた襲撃してきたのだろう

 

「ちっ、なんでこうタイミングが悪いんだよ!」

 

「彼女達の元へは行かせませんわ、五河士道」

 

オーロラを通ってきたのは、メデューサのような髪型をした女性怪人だったのである。しかも、戦闘員も1人に対して20人以上いる

 

「お前、美九……いや、お前らの呼び方だとディーヴァだったか。目的はあいつなのか?」

 

「ふっ、そのような通常の精霊ではシャドームーン様はお喜びになれない」

 

その答えに士道は疑問を抱いた。自分のいるメンバーの中に美九以外の精霊がいるはずがないと思っていたからである。頭に「?」の文字が浮かび上がった

 

「は?なら、何処のどいつが精霊なんだよ」

 

「話が過ぎましたわ。五河士道。奴を呼ぶための餌になってもらいますわよ」

 

「ところがぎっちょん!そうはいかないんだな!」

 

グッとジョーカーメモリを持ってフィリップを呼び出そうと身構える士道。しかし、その前に先ほどの黒パーカーの少女は足についているホルスターから二丁の銃を取り出して、メデューサのほうに撃つ。その弾はとても的確でメデューサの手の甲を貫いた

 

「小娘が……!」

 

手の甲を痛そうに抑えているメデューサに対して少女は、×の文字の髪留めを整えた後、胸の中と腰に仕舞ってある刀を取り出す

 

「お前、銃刀法って知ってるか?」

 

「こんな非常時に言ってるつもり?それは君もでしょ?ここは私が食い止めてあげる。先に行って。大丈夫!フラグを成立させるヘマはしないからさ!」

 

ただの素人が実弾銃の弾丸一発で正確に遠くから手の甲を当てるのは至難の業だろう。つまり、目の前にいる少女は少なくともただの一般人ではない。士道が何かしらの攻撃手段を持っていることを知っていることや、なぜエデンショッカーのことを追っているのかなど多くの謎があるフラクシナスのモニター越しで戦闘技術は確かである以上信じるしかないようだ

 

「分かった……ありがとな。えっと……」

 

「ネプテューヌ」

 

彼女が去り際の時にそう呟いた。それが気になった士道は後ろを振り向いたのだった

 

「は?」

 

「ネプテューヌ!私の名前!ことりんに宜しくね!」

 

「なるほどな、分かった!」

 

「させませんわ!」

 

士道は走ってこの場から抜け出そうとするがメデューサがかけた声と共に戦闘員が士道の前に立ちはだかる。するとネプテューヌはエメラルドカラーのスマートフォンを片手で素早く操作する。すると立ちはだかる戦闘員の頭を次々となぎ倒していく影が通っていったのだった

 

「ねぇ、知ってる?私って意外と欲張りなんだよ?」

 

「ちっ……まずは小娘をやりなさい!」

 

「「「イーッ!!」」」

 

「さぁ!括目せよ!これが私の変っ身!!」

 

戦闘員とネプテューヌという変わった名前の少女との闘いを背に士道は美九達の元に急ぐ。スターライトと折紙だけではなんとなくだが士道は不安の胸騒ぎが高鳴っていたのであった。かなり遠くにいったのか士道が振り向いたときには綺麗な緑色の発光が見えていただけだった

 

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一方、残された女子勢はというと数分前にさかのぼる

 

「だーりんがいなくなったところでぇ……凜祢さんにお聞きしたいこと

があるんですけどぉ」

 

少し考え事をしていたのか凜祢は美九に話しかけられてピクリと反応する

 

「私は凜祢さんのこと、だーりんよりは分からないとは思うんですけど……

なーんか、凛祢さん何処か無理してると思うんですよね」

 

凜祢は両手と首を横に振ってそのことを否定する。しかし、美九は引き下がらず、じっと凜祢の顔を下から目線でじっと見ると凜祢は目を少し反らした

 

「そんなことないよ?私は士道達のお世話をすることが自分のやりたいことだって……」

 

「はぁ、やれやれ」と美九は困ったような顔をした後に人差し指を立たせて凜祢の顔のほうに差しながら話す

 

「凛祢さん、一回、自分の写真を見直したほうがいいですよ?私、少しだけ凛祢さんのラクロスの練習を覗きましたが、本当に笑顔が素敵でした」

 

「そ、そう?普通に練習しているつもりなんだけど」

 

「でも、最近凜祢さん、気のせいか作り笑いしかしてないような気がするんです。多分、だーりんも薄々気づいてると思いますぅ」

 

素の声で「えっ」という声を周りに聞こえないレベルでつぶやかせながらも軽く頬をかいた

 

「気のせいだよ?きっと」

 

「私、こう見えても芸能人ですよ?作り笑いの仕方はもちろん、バラエティとかに出ていると本気で笑っている人と仕事で空気読んで笑う人とか色んな表情を見れますから」

 

そのことを言われた凜祢は少し安心したような顔をして美九のほうに顔を向いた

 

「……そっか、ごめんね、気をかけさせて」

 

「一人で解決できないときには私達やだーりんがついてますから!ね、皆さん!」

 

「はい!困ったときは私でよければ相談に乗ります!」

 

「園神凛祢には一応いろいろ感謝している。相談は構わない」

 

「皆……うん、ありがとう!」

 

凜祢が笑って返事を返そうとしたその時だった。大きな爆発音が屋台からなったのだった

 

「キャー!!」

 

「逃げるんだ!殺されるぅ!」

 

「「「「!!」」」」

 

そこには、50代ぐらいの男性がスーツを着て灰色のオーロラの中から現れた

そしてその周りには黒タイツの戦闘員がゾロゾロと現れ、施設内を破壊していったのだった

 

「「「イーッ!!」」」

 

「お前達は我々にとっては迷惑な存在だ!消し潰してくれる……アポロチェンジ!」

 

「エデンショッカーですか……!しつこすぎますよ!変身!」

 

Starlight

 

「敵に言ってもそれは相手にしてみれば関係ないこと……AST鳶一折紙、緊急着装」

 

「さて、私達は気味悪いタイツどもを蹴散らしましょうか」

 

「えぇ!?生身なのにどうやって戦うの?」

 

折紙はワイヤリングスーツを装備、美紀恵はスターライトに変身するとすぐさまスーツの男が変身した赤い鎧を着た洋風の騎士に突撃していった

美九はこのような状況にも関わらず、加戦しようとするのを見て凜祢が止めようとする

 

「実は、コスプレを受注する時に細部まで拘ったらしく、武装兵器の一部も再現されてまして、凛祢さんの腰についている剣は実戦で使える本物なんですよ?まぁ、流石に私のは持ってないので護身用のスタンガンですけど」

 

「えぇ!?いろいろ大丈夫なのそれ?」

 

そういって、凛祢は腰についている一振りの刀をおぼつかない素人のように持った

 

「まぁ、いざとなれば証拠隠滅させますから問題ありません」

 

「怖いよ!?」

 

「さぁ、私達の戦争をはじめましょうかぁ!」

 

背中合わせになった美九と凜祢は囲んでいるエデンショッカー団員のほうに目を向け、刀とスタンガンの電気を光らせていたのであった

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「フィリップ!変身だ!」

 

[懲りない連中だね]

 

Cyclone Joker

 

「「変身!」」

 

サイクロンジョーカーに変身したWはハードボイルダーを遠隔操作して、走りながら飛び乗る。すると、隣にマシンディケイダーと呼ばれるバイクに乗ったディケイドが隣で並走する

 

「おいおい、救援遅くないですか、士さん!」

 

「悪い、ちょっとフラクシナスのほうで用事があってな!」

 

「あとで琴里に怒られても知りませんよ!」

 

ハードボイルダーとマシンディケイダーが付いた先には既に戦いが始まっていた

 

「さっさと倒れなさいっ!」

 

バチィ!とスタンガンの強力な電気ショックを戦闘員の首筋に当てると感電して倒れる

 

「イー!!!!????」

 

一方の凜祢はラクロスの経験が生きているのか、相手の動きをよく見て刀を使って一人ずつ切り倒していた。すると、遠くから折紙が攻撃を受けて飛んでくる。

 

「っ!?っと、おい、大丈夫か!!」

 

[ワイヤリングスーツを随意領域ごと切り裂くとは……なんという切れ味だ]

 

見ると、ワイヤリングスーツの装着部分の一部が裂かれており、じんわりと血が流れ出している。ペインアブソーバーを使うことで一時的に痛みを和らげている応急処置のようなものだ

 

「強い……!恐らく、ナイトメアやあの飛翔する赤いドーパントよりも」

 

「何!?」

 

すると、ディケイドは何かに気づいたのか敵に向かって走り出すとその敵に

向かって大声で叫んだ

 

「なぜ、生きている!!アポロガイスト!!」

 

ディケイドはスターライトと剣を交わしているが全て嘗めているかのようにさばき切る赤い色の騎士に

対して怒りの眼差しを向けていたのであった




コスプレの判断基準
折紙、美紀恵......中の人にしようかと思ったのですが、美紀恵の中の人で目立つ人がいなかったですのでやめました。
コンビのコスプレがしたかったので初代プリキュアにしてみました。ちなみに折紙はなぜかスマイルプリキュアだけは嫌いなようです

美九、凛祢......中の人(アニメです)

士道......二亜さんの服がカッコよかったから




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