デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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一応、ギリギリまで活動報告に案をまだ募集はしますが、期限が過ぎたので仮に書いたとしても採用できない可能性もあるのでご了承くださいな


3章 マゼンタのライダーと泥棒ライダー

Area 商店街

 

「変身!」

 

Kamen Ride Decade

 

その電子音と共に、士は9つのシルエットに包まれた後に胸元に大きく白いⅩの文字がつづられた黒いコンバットスーツが着装される。そして仮面のアイレンズが緑色に輝き、数枚の黒色の板が顔に当たると顔と体の塗装に鮮やかなマゼンタ色が入った。変身が完了した後、ディケイドは軽く手を叩いた

 

「貴様は、ディケイド!なぜここに!」

 

「さぁな、それはこの世界に聞いてくれ!」

 

ディケイドという仮面ライダーのような人物は先ほどの白い箱の銃を変形させると今度は白い箱に剣がはえた様な形になる。それを持つとジェネラルシャドウに切りかかる。ジェネラルシャドウは剣を持つとディケイドと剣を交わす。Wはその様子を見ていると、自分の耳に着けていたインカムにノイズが走った後に聞きなれた司令官の琴里の声がする

 

[士道!無事!?]

 

「あぁ、なんとかな……にしても琴里、俺は聞いてねーぞ、仮面ライダーをフラクシナスクルーにするなんて」

 

[うっさいわね!私も見ているけど、門矢の姿、あれは一体なんなの?]

 

琴里はセフィラに変身していないのか久しぶりに司令の席についているようだ。フィリップはその隙にディケイドに関する検索を軽くかけてみる。

ディケイドはジェネラルシャドウの剣さばきに己の力量で少しずつではあるが押していた

 

[鞠奈、検索を手伝えるかい?]

 

[はい、先ほど地球の本棚に検索してみたところ、検索数0。全く新種の仮面ライダーです]

 

検索すらヒットしない謎の仮面ライダー。

そもそもガイアメモリや顕現装置を使わない戦士というのは士道やフィリップにとって衝撃が走ったのであった

 

[地球の本棚が追い付いていないほどの全く新種の仮面ライダー……実に興味深い]

 

フィリップがWの中で目を輝かせて、謎の仮面ライダーであるディケイドを見る。ディケイドが剣の形をした箱の中に入っているカードを取り出すと再びバックルを引き、カードを差し込んでそのまま戻した

 

「トランプにはこいつか?」

 

Kamen Ride Blade

 

ディケイドは目の前に現れたヘラクレスオオカブトとスペードがつづられた青いオーラをくぐるとマゼンタと黒と板のようなものが中心だった姿から、全く別の姿に変わり、赤いアイレンズに銀色の装甲と青色の塗装で頭が少しとんがった戦士の姿に変身する。

姿が全く違うものに変身したディケイドを見てWは目を丸くする

 

「あいつも別のフォームを持っているのか!」

 

「はっ!」

 

白い箱と合体したような剣からスキャナーが内蔵されている剣に持ち帰えた後、

別の赤いカードをバックルの中に差し込んで押し込む

 

Attack Ride Thunder

 

ディケイドのもつ剣に電気が走った後に、ジェネラルシャドウを攻撃する

 

「っ!ぐ……!」

 

ジェネラルシャドウは自分の剣で受け流そうとするが、ディケイドの放つ電撃はジェネラルシャドウの持つ剣へと渡り、それがジェネラルシャドウの体を麻痺させる。

自分の体に電撃が走ったためディケイドから離れたジェネラルシャドウはゆらりとよろめく

 

「おのれ、これならどうだ!」

 

体勢を立て直した後ジェネラルシャドウは再びトランプの姿に変わり、高速で移動しようとするが

ディケイドは慌てず自分のカードをもう一つバックルに差し込む

 

Attack Ride Time

 

すると、カードをバックルに差した直後、高速回転したトランプはピタリと止まり、まるで狂三のように時間を操っているように硬直していた。ディケイドはチラリとWのほうを見る。

止めをさせといっているのだろうか。フィリップはその意図を察し、士道に大声で指示をする

 

[マキシマムドライブを放つのは今しかない!]

 

「士さん、合わせてください!」

 

「ああ!」

 

Joker MAXIMUM DRIVE

 

FINAL ATTACK RIDE BLADE

 

ディケイドは黄色いカードをバックルに読み込ませると足に強力な電撃が走り、

Wはマキシマムスロットにジョーカーメモリを入れると風の力で空中を浮かぶ

 

「[ジョーカー・エクストリーム!]」

 

「たあああ!!」

 

Wが半分に割れて二回蹴りをジェネラルシャドウに叩き込んだ後に止めとしてディケイドは雷撃を足に込めたドロップキックをジェネラルシャドウに放った後に彼の時が再び動き始める。

しかし、その二つの強力な攻撃によって既に体に亀裂が走っていたのだった

 

「エデンショッカー……万歳!!!」

 

そのようにジェネラルシャドウは叫ぶとこの場で爆発をし、二人の背後には燃え盛る爆発による炎が燃えていたのだった

 

「……」

 

「あいつは……?」

 

Wが見た先に黒色の短髪の来禅高校の制服を着た少女がたっているのを目にした。

普通、一般人はAST、陸自の保護下にあるはずだと思ったWはもう一度その少女を見ようとする。

しかし、その少女はすでにその場所から姿を消していたのであった

 

-----------------------------------------------------------

 

一方、折紙、スターライト、謎のパーカーを被った女性はカメバズーカに攻撃していた。女性は、黒いノートのようなものを取り出して、呪文らしきものをブツブツと唱えた後に上に掲げる。すると、ノートから光のようなものがあふれ出し、折紙とスターライトの体を包み込む

 

「体が軽い……?これなら、まだ戦える……!」

 

「これって、呪文なんでしょうか?でも明らかに現代技術による魔法じゃないような……いや、そんなことはあとです!」

 

「さてと、バフもかけたし一気に畳みかけちゃうよ!」

 

女性はノートをしまうと同時に二丁の銃を取り出し、カメバズーカのほうに銃弾を何発か発射する。さっきの銃弾とはかなりかけ離れた勢いで飛んでいく弾はカメバズーカの甲羅に初めて手ごたえのあるダメージを与える

 

「ぐぅ…やはり、霊力でもこの世界の魔術でもない……誰だ、貴様は!」

 

「通りすがりの昆虫ハンターと言っとこうかな、覚えといてね!」

 

「そこ!」

 

女性がカメバズーカを攻撃した直後、折紙は先ほどとは出力の上がったノーペインを使ってカメバズーカを切りつける。カメバズーカは先ほどの余裕が消えかなりつらい顔をして睨んでくる

 

「私も負けてられません!」

 

Sonic star

 

ソニックスターメモリをシューティングスターに差し込み、その場で振り下ろすとレーザーブレードの衝撃波が大きく広がり、そのかまいたちの波がカメバズーカに襲い掛かる

 

「くそっ、ならば、またこれはどうだ!」

 

甲羅に再び籠ったカメバズーカは四肢に砲台を展開させ、背中の砲撃と共に弾丸をまき散らしながら高速回転して突っ込み始める。流石にパーカーの女性もこの攻撃をなんどか避け、避けきれなかったものは先ほどのノートの白紙のページを開いて攻撃を吸収させた

 

「そこの仮面ライダー、ちょっと合わせてほしいかなっ」

 

「は、はい!分かりました!」

 

「じゃあ、後ろは任せた!」

 

二丁の銃をホルスターにしまうと今度は量子化していた二本の剣を実体化させ、両手に持つ。スターライトはそれを援護するため、マグナムにソニックスターメモリを差しこませ、狙いを定める

 

Sonic Star MAXIMUM DRIVE

 

「ソニック・ライトニング・アロー!」

 

大きな矢のようなシルエットが銃口から光ってみえると腰を少し落としてマグナムを両手で握った後にトリガーを引き放つ。あまりに大きな衝動によりスターライトはその反動で後ろのほうに吹き飛び、倒れてしまう

そして、その矢は光の速さのごとく、カメバズーカの甲羅に刺さりそれが貫通される。胸が貫通されたことであまりにも激痛が走ったカメバズーカは、青色の血が出ている胸を抑えた。

その直後にパーカーの女性が剣を振り下ろす

 

「レイジングラッシュ!!」

 

何回か、二本の剣で切りつけた後にXの文字のように大きく振り下ろした。

そして、その後すぐさまその場から離脱した

 

「あがががが……ネオシャドームーン様……申し訳ありません……!!」

 

スターライトはよろめく折紙を支えつつも、カメバズーカに睨み付けて台詞を吐き捨てる

 

「星屑のように華やかに消えなさい」

 

「ぐああああああ!!!」

 

電撃が一瞬カメバズーカに走った後、カメバズーカはその場を倒れる。そして、その場で爆発を起こしたのだった

 

「ふぅ……助かりました。ぜひ、貴女の名前を……ってあれ?」

 

「いなくなった…?」

 

スターライトは変身を解除すると、お礼を言おうとパーカーの女性を探すため、辺りを見渡すがその女性の姿はどこにもなかったのである

 

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Area フラクシナス(医務室)

 

「全く、士道、貴方は病み上がりだって言ったでしょ?どうして、そんな無茶なことを平気でできるのよ?馬鹿なの?死ぬの?フィリップもフィリップよ。体調は変身にも左右されるっていうの分かっててやってるの?」

 

一応、フラクシナスの医務室で士道は士と共に身体検査を行っていたのである。

琴里は下衆を見る目で士道とフィリップに睨むと二人は反省しているのだろうか、

心配してくれている琴里に素直に謝る。背後には士と夏海がその様子を見ていた

十香も凛祢を家に送らせた後すぐに様態を確認するためにフラクシナスに来ていた

 

「あぁ……悪かったな」

 

「すまない……」

 

「はぁ、もういいわ。街の被害が抑えられたし、大事にはならなかったから……

それに、私が今、聞きたいのはそっちじゃないから」

 

琴里はチュッパチャップスの棒を吐き出すと、問題の士のほうに睨み付ける。

対する士はポーカーフェイスなのか、慣れているのか、涼しい顔をしていた

 

「門矢、そんな力を持っているんなら最初から報告しなさい、この阿保!」

 

「誰が、阿保だ!ちゃんとボディガードの仕事は果たしたはずだ!」

 

「そんなガイアメモリ以上に得体のしれないものを持ってるだけでも怪しいわ。

一旦検査するから預からせなさい」

 

「嫌だね。なんでお前なんかに渡す必要がある?」

 

すると、夏海は頑固に口答えをしている士に対して指で首のツボらしき箇所をおす。

すると、士はいきなりその場で笑いだす。笑いのツボを押したのだろうか

 

「あはははwwwww何、しやがる、夏海!」

 

夏海は士の会話を無理やり笑わせることで止めさせると他のメンバーに謝罪する

 

「申し訳ございません……うちの士君が迷惑かけてしまって。私はこの人の

付き人の夏海といいます……士君もそんなこと言うから色んな世界の人達

に嫌われちゃうんですよ。少しは反省してください!」

 

夏海の言葉に反応したフィリップは少し考えた後、夏海と士に質問を投げかける

 

「いろんな世界……?それは一体どういうことだい?」

 

フィリップが、頭の中で理解しようとして自分の知識で仮説を考えていたところに、琴里がその場で

腕を組んで考えながらつぶやいた

 

「なるほど……平行世界の仮面ライダーねぇ」

 

「平行世界だぁ?確かに、隣界っていうのがある以上、分からんでもないが」

 

平行世界というファンタジックな言葉を聞いて士道はあきれた声で話す。

隣には、普段なら聞きなれない言葉を聞いた十香はわけもわからず、

頭に?の文字を浮かばせて悩みながら士道に質問する

 

「むぅ、シドー、ヘイコウセカイってなんだ?」

 

士道は少し指で頭を押さえながら十香が考えられそうな説明をする

 

「あー……流石に十香には難しいか。十香、例えだが、お前は今日の夕飯を

カキフライかハンバーグで悩んでいたとしよう」

 

「うむ」

 

「この選択の時に今日の夕飯をハンバーグにしたのか、カキフライにしたのかっていう

二つのパターンの十香がいるってことになるだろ?」

 

「うむぅ……?」

 

「その二つのメニューのどちらかを選ぶことで、今日の夕飯がカキフライだった十香の世界と、今日の夕飯がハンバーグの世界だった十香が二人いるってことになる。このもしもの自分がいるかもしれないという世界が平行世界ってことだ」

 

士道の説明にあまりピンとこない十香。

 

「むぅ、流石にいまいち分からんぞ。シドー」

 

「あー、要は、異世界だ。お前も映画のSFとか見たことあるだろ?あそこみたいに精霊がいない異世界もあれば、仮面ライダーがいない世界だってあってもおかしくはないと思うが」

 

「なぬ、そうなのか!?」

 

驚く十香に、琴里は手元にあるデータをまとめながら二人の会話に首肯する

 

「異世界……そんな解釈で構わないわ。実際、私も一回異世界旅行とやらを経験したしね」

 

琴里がいきなりの爆弾発言に士道は思いっきり噴き出した。流石のフィリップも琴里のぶっ飛んだ行動には目を丸くして驚かざるを負えなかった。少し興奮じみたような慌てぶりを見せた士道に対して琴里はため息をはきながら肩をすくめた後、軽く睨む付ける

 

「ぶっ、お前、いつ異世界にいってたんだよ!」

 

「いちいちオーバーリアクションしすぎなのよ。発情期!異世界の名乗る連中にフラクシナスが襲撃されてたのよ。幸い、船も怪我人もいなかったけどシステムセフィラの資料を奪われてね。追っかける時に鳴滝ってやつに協力してもらったのよ」

 

「鳴滝か……あいつ、何考えているんだ?」

 

士の反応から、琴里は腕を組んで新しいチュッパチャップスを舐め始める。

そのことを聞いていた夏海も苦笑いをしていた

 

「やっぱり、知り合いだったのね」

 

「知り合いというより……私達も鳴滝さんの考えていることがいまいち、分からないんですけどね」

 

鳴滝という人物は気になるが、ひとまずこの件はおいておく。士道達が気になったのは士だけではないからである。十香も話が分からずに頭からオーバーヒートよろしく、煙が立ち上っているのが想像できる

 

「となると、さっき俺達が戦った連中も平行世界にいる奴らとなると辻褄が合うわけか。

確か、エデンショッカーだっけ?あのトランプ野郎が叫んでたが」

 

「それしか考えられないね……僕の知らないものばかりだ……ゾクゾクするね」

 

「エデンショッカーは何を狙っているのか分からないわ。霊力の暴走もあいつらが絡んでいるのかもしれない。

だからこそよ、士道。貴方が、いや貴方達が精霊を守ってあげてちょうだい。

門矢、ドライバーを渡したくないならそれでもいいわ。そのかわり……」

 

「あいつらを守ってやれってことだろ?大体分かった。行くぞ、夏海」

 

「あ、待ってください、士君!」

 

士は医務室から自分のドライバーと荷物を持ち出し、医務室から出ていく。それにつられる形で夏海も士の後を追いかけて医務室の外に出る。士道も十香とフィリップを連れて出ていこうとしたときに琴里が口を開いた

 

「気を付けなさい。士道。今の貴方は不死身じゃないんだから」

 

対する士道は琴里の言葉に対し、来禅高校の制服を着なおした後に鼻で笑う

 

「ふっ、お前もだろ?」

 

士道はその言葉を言った後に二人を連れて医務室から出ていったのであった

一人になった琴里は黒いリボンを青いリボンに付け替えるとまとめた襲撃犯の資料を見つめ、

ペンを耳に挟んで考え込み始めた

 

「さて、どうしたものでしょうね……エデンショッカーにディケイド、そして世界をまるで隔離するように囲まれた広域結界の霊力反応……フラクシナスが機能不全していなければあいつらの狙いはもう少し絞り込めたんでしょうけど……」

 

映像に浮かんでいたパーカーを被った女性を見た琴里は少し笑みを浮かべたのだった

 

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Area 高台

 

ここは天宮市の高台。ここからの光景は天宮タワーほどではないがかなり広い範囲で街を見渡せる人気のデートスポットの一つである。そこには夕方であるにもかかわらず、人はいなく、高台にある柵の上にはシャツの上にレーザージャケットを羽織った青年がいた

 

「さて、当初の予定通りASTのCRユニット、ホワイト・リコリスでも奪ってこようかな」

 

海東大樹。彼は門矢士と同じ、異世界をまたに駆ける異世界の大泥棒である。彼は世界各地の価値のある品々、お宝を集めることが彼にとっての生き様なのである

建物の影に潜んでいるのは精霊、狂三の姿であった。まるで獲物を狙ったかのような目つきをして大樹に狙いを定める。しかし、大樹は自分の持っている長方形型の銃のトリガーを引いて狂三の影のほうに発砲する

 

「キヒヒヒ、やはりファントムの言う通り、只者ではなさそうですわね」

 

「君はすでに別の世界で何人か会っているからね。時崎狂三」

 

狂三は影に隠れることで大樹の攻撃を難なく避ける。大樹は辺りを見渡すことで狂三の攻撃を警戒するが、

狂三はそのようなことをせずに影の中から堂々と現れる

 

「くひひ、そうですのねぇ」

 

「で、君は何が目的なんだい?」

 

「貴方に宿るその不思議な力……欲しくなりましたわ。そうでしょう?わたくし達」

 

狂三が手を掲げると影のあらゆる方向から狂三の分身体が中から現れる。

それに対して大樹は怖気づくこともせず、むしろ余裕を見せる顔だった

 

「盗られるのは二度とごめんだからね。最初から本気で行かせてもらおうかな?」

 

「ぜひ見せてほしいですわね。貴方の本気とやらを……おや?」

 

シュイン…….ゴゴゴゴゴ

 

二人がにらみ合う中、周りの景色が暗くなりはじめ、何もないはずの空間からローブを着た天使のようなドローンが大量に現れる。まるでこの場にいる邪魔者を排除するように狂三と大樹の両者を攻撃するためにレーザーが降り注いだのだった。狂三と大樹はその場からステップで離れた

 

「おっと?予想外のゲストのようだね」

 

「誰ですの?……水を差すようなおバカさん達は?」

 

「シンニュウシャハッケン。タダチニハイジョシマス」

 

ローブを着たドローンは大樹と狂三に大量のレーザーを与える。

大樹はそのレーザーをその場で大きくバク転をした後に自分の持っている銃でレーザーを打ち落とす

 

「やれやれ……今日はやけに狙われるなぁ。仕方ないか」

 

大樹は士が持っているようなバーコードのあるカードを取り出した後、それを四角い銃の横にあるスライド式のスキャナーの中にカードを入れ、銃を下におろすと重力によってスライドが下に下がる

 

Kamen Ride

 

「変身!」

 

待機音声がなると、銃を上に掲げてトリガーを引くと三色のシルエットが浮かび、それが重なると黒色の鎧がでてくる。そして上から出てきたシアン色の板が顔に刺さると全身の色がシアンと黒に染まっていった

 

Diend

 

「くひひひ、さぁ、始めますわよ、わたくし達!」

 

狂三本体が手を下ろすと分身体は一斉にドローンのほうに襲い掛かっていったのであった。

対するディエンドはカードを再びスキャナーに差し込んで発動させてトリガーを引く

 

Kamen Ride Riotroopers Drake Ixa

 

「さぁ、出番だよ!」

 

「……!」

 

ディエンドの目の前には5体の異世界の戦士が現れ、ドローンに突撃したのであった

イクサと呼ばれた十字架のような仮面をつけた戦士は剣を持ってドローンを切り捨てながら言葉を口にする

 

「その命、早く神に返しなさい!」

 

ただ、他の戦士4人は言葉を発さずに、ドレイクと呼ばれた青い仮面の戦士はトンボのような銃を使い、ドローンを端から吹き飛ばしていき、他の3人はライオトルーパーといい、三人とも同じような格好をしていたが、その力はそれでも強く、体当たりしてくるドローンと取っ組み合いをしていた

 

「さぁ、おいでなさいまし、ザフキエェェェェル!!一の弾!」

 

狂三本体の背後で大きな時計が出現した後、分身体に大量の一の弾を打ちこむと分身体は目も見えないスピードになってドローンを撃破していく

 

Clock up

 

負けずに、ドレイクもアタッチメントをスライドさせることで自身の体を加速していき、

各個体を分身体と負けず劣らず撃破していく。対してディエンドは黄色と青で色づけられたバーコードカードを読み込ませると予測弾道線のような円状の波紋が空中に広がっていく

 

「さて、これで終わりかな?」

 

FINAL ATTACK RIDE DIEND

 

その後には青く極太のレーザーが四角い箱の銃口から発射され、薙ぎ払いをする形で大量のドローンを撃破していく。しかし、何匹も撃破されてもそのドローンのようなものは減っていくどころか更に増えていったのである

 

「ふふ、中々の腕をお持ちで」

 

狂三は不適な笑みでディエンドに微笑むが、ディエンドはこれ以上の戦闘は無意味と判断すると

ホルダーケースから赤い色のカードを取り出し、銃のスキャナーにスキャンさせたのであった

 

「君達に構っている暇はないからね。僕はこれで失礼させてもらうよ」

 

Attack Ride Invisible

 

そのカードを読み込ませたディエンドは体を瞬時に消していく。透明化の技だったようだ

 

「あの分身体のようなドローン。どうしてわたくし達に攻撃したのでしょう……?

まぁ、このわたくしが気にすることでもないですわね」

 

ディエンドは分身体らしきものを置いてどこか逃げて行ってしまったのである。

狂三も軽く舌打ちをすると分身体を撤収させ、早々に影の中に潜っていったのであった

 

「いずれ、捕まえてみせますわよ、ディエンドさん。クヒヒヒヒ」

 

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Area ???

 

「死者は何人たりとも冥界に送らねばならない……生命の理を覆すとは愚かな愚行」

 

謎のローブを被った女性とも男性とも言えないエコーがかかった音声は暗い闇の世界の中で、鏡の中に映し出されたディスプレイの映像で、その人はディエンドと狂三のほうではなくローブを被ったドローンのほうに目を向ける

 

「まぁ、そのようなリセットの繰り返しを精々続けていればいい……所詮、全てを手にするのは……この私だ」

 

そして、他の鏡にはジェネラルシャドウを必殺技で撃破したディケイドとWの姿が映し出される。

そして、ジェネラルシャドウが倒されるとその魂のようなものは浮かび上がり、他に倒されたであろう二つの魂が光となって鏡から出てくる。そしてその三つの魂が一つの光になるとその人の杖の中に納まったのであった

 


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