デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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お待たせしました。
夏休みいろいろあって、再開するのが遅くなってしまいました
今回からは、まぁ、去年から募集していたアンケートのほうの話+ダブル
においての重要な話などをやっていきたいと思っています。
そして、毎回亜樹子ポジションがその都度変わっていくわけですが
今回は、十香で行きたいと思います

劇場版主題歌、Invisible date いい曲だと思いませんか?
まぁ、映画は池袋に出ないといけないので来週ぐらいになるんですけど
万由里が可愛いですね。果たしてどんな性格なんでしょうか


事件簿、アナザーデートファイル その1
復讐のV / 感染車


Area 鳴海探偵事務所 Side 士道

 

「くっしゅん!」

 

俺が事務仕事をしている最中、十香が盛大なくしゃみをした

鼻水を垂らしているのか、ティッシュボックスから離れられないようだ

最近、四糸乃がよくうちに遊びに来てからメモリが安定化するまで

天候が不安定になっていたためなのか、今は人間に近い十香が

生まれて初めて風邪と思わしきものを惹いたのだ

 

昨日に比べたらかなりくしゃみの量も減ってきているため、そろそろ

治るころ合いなのだろうか。

ちなみに、四糸乃は夜には八神家のほうに帰ってしまうためいない。

 

「十香ちゃん、大丈夫かい?」

 

「ああ、大丈夫なのだ......くっしゅん!」

 

フィリップが心配する中、琴里は司令官モードの状態で不機嫌そうに俺のほうに

向けて、チュッパチャップスをなめながらジト目で見つめてくる

令音はそういう十香のために暖かいココアをキッチンで作っている

 

「士道、十香が体調崩しているんだから、少しは看病とかしてあげたらどうなの?」

 

「事務仕事が残ってると、遊びとかデートとかに行っても気になっちまうだろうが。

風邪は難病の元だ。十香、ここのベッド使っていいからうがいして、薬飲んで、早く寝ろ」

 

「はぁ......やっぱり、馬鹿は風邪をひかないのね......」

 

琴里の言葉に別々の意味で俺とフィリップが反応した

 

「あのなぁ、馬鹿っつうやつが馬鹿なんだよ。俺が風邪ひいたらデートできねえだろうが!」

 

「あら......そういうところは考慮しているのね、いい心がけだわ」

 

「十香、ミルクココアができた。冷めないうちに飲むといい」

 

「ありがとなのだ......くしゅん!」

 

「おあ!?つば飛ばすな、皆に風邪うつっちまうだろ!?」

 

十香がミルクココアを飲もうとした瞬間にまた盛大なくしゃみが前方に座っている

俺のほうにまで大きく唾が飛んでいった フィリップが何かしら思い至った顔をして

席を立つ

 

「興味深い! どうして馬鹿は風邪をひかないのか......検索しなくては」

 

「あぁっ!!どいつもこいつも!」

 

すると、スタッグフォンのほうからピリリリリと振動を鳴らしてバイブレーションが

机の上で響いた。つかさず俺はスタッグフォンをとって電話の相手を確認した

 

「もしもし、鳴海探偵事務所......」

 

[ダチから聞いたんだ!警察に相手してくれねぇ事件までも解決してくれるって!

なぁ、そうなんだろ!?]

 

恐らく、このおびえたような慌て声は尋常ではないと悟るが俺は落ち着いて

依頼人に対して電話で連絡を取る

 

「もう少し落ち着いてお話しして......」

 

[命を狙われているんだよ!頼む、助けてくれ!]

 

そういった男らしき声は何かから逃げているのか居場所すら伝えずに電話回線を

切ってしまったため、俺は仕方なく、GPSの検索機能を応用させた自作アプリを使って

依頼人の大まかな位置を特定した後、コートを着て外に出たのだった

 

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Area 港付近

 

「ここか......鳴海探偵事務所の五河......」

 

「おせーよ!」

 

すると、男性......姿恰好からしてヤクザのような人物が俺のところに

おびえた顔をしながらやってきたのである。大人げない姿であったが何やら

訳ありらしい

 

「た、助けてくれよぉ」

 

すると、大きな音楽を流しながら改造された外車と思われる車体が

俺とそのヤクザを轢き殺すべくこちらに突進してきたのだった

 

「き、きた!!」

 

俺はそのままとっさに横に転がって避けたが、そのヤクザは精神的に混乱していて

車の通り道のところを逃げてしまっていた

 

「ひかせるか!」

 

Stag

 

俺は何とか車を止めさせるため、スタッグフォンをアクティブ化させ操縦者の

窓を突っ切らせるように仕込んだつもりだった

 

「何!?」

 

なんと、車が緑色と赤色に輝いた瞬間、スタッグフォンの突進は窓を突き破る音すら出さないで

車を突っ切ってしまったのである。確実に運転席に向かって飛んでいったのは確実であるため、

少なくとも運転手にあたっているはずなのだがかすりもしなかったのである

 

「うぁあああああ!?」

 

そして、その不気味な車は赤と緑の電気を走らせながら、ヤクザに突進して

これもまたヤクザを通り抜けたのである。

 

「!?おい!大丈夫か!?」

 

車がヤクザを通り抜けた後、そのままヤクザは糸が切れるように真っ青な顔

をしてバタリと倒れてしまったのである

 

俺は、異常があることを確認するとすぐに腕の脈を調べるとすでに停止してしまった

 

「こいつ......死んでやがる......」

 

Side out

 

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Area 天宮警察 (翌朝)

 

「へぼ探偵!なんで、あの男を殺した!?素直に吐きやがれっ!」

 

真倉刑事は士道に大声で顔を近づけながら問い詰めようとする

 

「俺は、意図的な轢き殺しを目撃しただけなんだよ......」

 

「でもなぁ、仏さんの体にタイヤの跡なんざ、これっぽっちもついてねぇんだよ!」

 

すると、後ろから刃野刑事が肩たたき機を使って真倉の肩を引き戻す

 

「そんなに怒鳴る必要はねぇだろ。どうだ、士道。せっかく取調室に来たんだ

かつ丼でも食うか?」

 

士道はどうせ買いに出かけるのは真倉刑事なのだから、押し付けて面倒なのは

とっとと退場してもらうことにした

 

「そうだな、大盛りで頼むよ」

 

「だってよ」

 

刃野刑事がちらりと真倉刑事のほうを見ると本人は怪訝な顔をする

 

「えぇ......冗談ですよね?」

 

「食ったらはくんだよな?」

 

「もちろん」

 

「ほら、ダッシュダッシュ」

 

「朝からやっているかな......はぁ」

 

面倒な真倉刑事がいなくなった後、士道に刃野刑事が遺体の調査に関する資料を見せてくれた

その男の腕には毒におかされていたような跡が残されていた

 

「検死報告によるとだ、外車がひいた男はウィルスに感染して死んだらしい」

 

「......何ですって?」

 

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取調室から解放してもらった士道は警察の椅子に座っていた十香がいた

 

「お前、風邪は大丈夫なのか?」

 

「うむ。薬を飲んで寝たらかなり良くなったぞ。でも、琴里がいうのは、まだ私は

ヤミアガリというものだからまだまだ注意しないといけないらしいから

シドーについていけと言われたぞ」

 

「ったく、面倒なことを押し付けやがって......」

 

士道は精霊の持つ回復力に感心する一方で、風邪よりも霊力の不安定のほうを

優先する琴里の考え方についていけないとため息を吐いてしまった

 

「でも、どうするのだ?イライニンとやらが死んでしまったのだろう?」

 

警察署から二人は外へと出ていくときに十香が質問する。

今までの仕事でどういう内容なのか掴めてきたらしく、依頼人とかそういう単語を

口にする十香を見て士道は少し驚きを隠せなかった

 

「いや、依頼人が死んでもあの暴走車が止まるとは思えないな......

怯えて逃げていたということは依頼人が他の人の末路を見ている可能性がある

つまり、犯人のターゲットは複数いるってことだ」

 

「なるほど......被害を抑える必要があるのだな」

 

「そういうこった。いくぞ、十香」

 

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Area ???

 

「なんなんすかー急に呼び出したりしてー」

 

とある人気がすくないビルの屋上、風車が回るその場所で霧彦は

自分の部下のセールスマンを呼び出していた

 

「根津君、君の持っているガイアメモリが一つ無駄になったそうだね。

そう、Virusのメモリだ」

 

すると、顔に思い浮かべていないが、怒っているのか霧彦は自身の

ガイアメモリであるナスカメモリを鳴らそうとし、できぞこないを

処分しようと考えた

 

「責任、とってもらうよ」

 

すると、根津という人物は顔を真っ青にしながら腰を引き気味にして

霧彦をなだめようと必死になった

 

「ま、ま、ま、待て!あ、アクシデントなんだ!それに、Virusのメモリ

に関しては特殊なことが起きている!」

 

「特殊なこと?」

 

霧彦はナスカメモリをさすことをやめ根津の話を一旦聞いて処分を

考えようとしていた

 

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Area ラ・ピュセル

 

「十香ちゅあーん!風邪治ったお祝いにタワーパフェおごっちゃうよーん」

 

「おーありがとなのだ!ウォッチャマン!」

 

十香がタワーパフェを食べるところをウォッチャマンは嬉しそうに録画している

士道はブラックコーヒーを隣でその様子を眺めながらすすっていた

 

「いいねぇ、美少女がおいしそうにパフェを食べる光景......

アクセス数上がっちゃったりして!」

 

「おじさーん、私達の十香ちゃんになんかしたら許さないからねー」

 

「てか、連載はじまってから1年ぐらいたつのに私達の初めての出番!?」

 

「エリザベスとかクイーンとかに出番とられてまじ引くわー」

 

すると山吹 亜衣、葉桜 麻衣、藤袴 美衣......通称一人称ズが意味分からない

こと騒ぎ立てていた。それをあえて士道はスルーして、

ニコニコと撮影している店員の小言に聞こえてないであろう

ウォッチャマンに話しかけた

 

「それよりもさぁ、情報は掴めたのか?」

 

「掴みましたよ、もちろん。でもシンちゃん、今回のはヤバいよーマジでヤバい」

 

「危険とは常に隣り合わせ......それが探偵の宿命さ」

 

士道は自分のポケットマネーから一万円を取り出し、ウォッチャマンに

情報料を差し出した

 

「その襲われた青木って男、天宮でも有名なストリートギャングのメンバーだ。

特に、リーダーの黒須ってやつ、父親が財界の大物と裏でつながっているとかで

そっち系のグループに武器横流しにしているという噂も.....って食べるの早いね

十香ちゃん」

 

「なぁ、シドー、ストリートギャングとはなんだ?」

 

「まぁ......警察の裏をかいて、犯罪とかやっちゃいけないことをやってる

グループみたいなもんかな......十香、クリームついてるぞ」

 

凄まじいはやさでかなりの量のパフェを食べきれた十香であるが

彼女の頬にはクリームがついていたのだった

 

「んー、シドー、取ってほしいのだ」

 

「なっ!?」

 

「おやぁ、これはシャッターチャンスかな!?」

 

十香は目をつむってクリームを取って貰おうと顔を士道のほうに

近づけ、それをチャンスを待っているかのようにウォッチャマンは

カメラを近づけようとする

 

「しゃーないな......」

 

時間が惜しい士道にとって、クリームを取らないと不機嫌になって面倒な

ことになるのは嫌だったため、さっさと紙ナプキンをとってクリームを

取ろうとした。

 

パシャ

 

「!?」

 

「うぉおお!?」

 

がっちゃーん

 

ウォッチャマンがクリームを取った瞬間に十香が驚いてビクッと顔を動かした

瞬間、士道がバランスを崩して十香を覆い被った格好になってしまっていた

 

「二人とも大丈夫?......わーお」

 

「あぁ......どっかの誰かさんがシャッターを握るからだよったく......!?」

 

ウォッチャマンが凝視したその個所を士道が見ると顔が固まってしまった

 

「し、シドー......」

 

士道の手の付きどころが悪かったのか、十香の乳房を思いっきり

握ってしまっていたのである弁明をしようとしたが、本人はみるみる

顔を赤くしていった

 

「と、十香......?」

 

「うぁああああ!」

 

「ぐは!?」

 

バッと十香が顔を真っ赤にして勢いよく士道を突き飛ばしたらテーブルの

角に頭をぶつけてしまい、その場でもがき苦しんでいたのだった

上を見上げると一人称ズが頭を抱える士道を見て上からにやけていた

 

「やー出ましたラッキースケベ、ニヤニヤ」

 

「やっぱり五河君はハーフボイルドでなくちゃね」

 

「まじ引くわー」

 

「お前ら分かったから仕事に戻れよ!?」

 

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Area とあるバー Side 士道

 

「で、ガキの探偵さんが俺に何の用だ?」

 

黒須がバーのダーツをしながら俺の話に耳を向けていた十香

は交渉の邪魔になり、喧嘩沙汰になって全員が半殺しにされる

未来は確実だったので店の外においてきた。それに、カップルが

ここに出入りする時点で場違いだと思われるだろう

 

「単刀直入に聞く。アンタらの仲間を殺った黒い外車について

知っていることを教えてくれ」

 

「黒い.....外車......?そいつが青木を......!黒須さん!もしかしてあの」

 

すると、子分だと思われる金髪の男を黒須が腹を蹴り、その勢いで周りの

テーブルにおいてあるグラスの一部が音を立てて落ちて割れる

 

「そのこたぁ、二度と口にすんなといっただろうが!?」

 

「すいません!!」

 

「......やっぱりか、話してもらえねえかな?このままだと一般人だけじゃねぇ

あんた自身も殺されるぞ」

 

「しらねぇよ、何も!」

 

すると、黒須は俺に向けて銃口をつき出した。カマエルの能力によりパイプが成立

している俺にとってみれば銃は素手でも掴めるのだが、おとなしく

撃たれないように手をあげる

 

「消えろ」

 

「分かったよ」

 

一応表側では一般人扱いなため、仕方ないので大人しくあきらめてバーから

出ていった

 

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「おーシドー、どうだったのだ?」

 

「ダメだ、話聞いちゃくれない上に銃まで突きつけられた」

 

「なぬ......!私が懲らしめて......あた!」

 

俺はバーの中に行こうとする十香の首根っこを掴んで、額にデコピンした

 

「あほ、だからお前を外においてきたんだよ。

お前なぁそんなことやったら精霊んときにASTに狙われた時よりも

周りからねらわれっぞ。俺は無事なんだからいいだろ?」

 

「ぬ......それは嫌なのだ。分かった」

 

「っ!十香、隠れるぞ」

 

そういった俺は十香をそのまま押して看板の裏のほうに身を隠れた

さっき話してけられた部下含めて二人の声がした

 

「車確認して来いだってよ......」

 

「でも、黒須さんには逆らえないっすよ」

 

そういった二人はそのまま外へといってしまった

 

「俺はあいつらを追う。十香は黒須......黒いサングラスのおっさん

が出てこないか見張ってくれ。携帯あんだろ?」

 

別行動が多い俺は、琴里や令音に十香や四糸乃に携帯電話を持たせることを勧めた

。二人もそれを予定していたらしく、俺のために予定を早めて携帯を持たせた

のだ。十香が携帯を手にしたときはなんども電話がかかってうるさかったことは

つい最近の記憶だ

 

「分かったのだ」

 

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Area 駐車場

 

「その辺の車を盗んじまえば、廃車置場なんてすぐそこだ」

 

「そうっすよね」

 

隠密行動が苦手な十香を置いてきた俺はこっそり二人の後ろを

ついていった すると、俺の他にも尾行している人影が一つあった

俺はため息を小さくはくと、後ろにいる少女、折紙のほうをみた

 

「おまえ、またか。邪魔だから家帰りなよ。」

 

「士道の事件は私の事件でもある。何せ、初代所長の養子なのだから」

 

変なところでちゃっかりとおやっさんとの立ち位置関係を言われてしまう

とうぐと反論できなくなってしまう

すると、前方から派手な音楽を流しながらこちらのほうに向かってくる

車が一つあった。例の黒い外車だ

 

「!?」

 

「にげろぉぉぉぉ!」

 

二人の子分が狙いらしく、一人は手すりのほうによじ登りなんとか避けたが

もう一人のほうが外車のウィルスに捕まり、そのまま倒れた

そして外車はUターンするともう一人のほうに外車を突進させてきた

 

「折紙、いくぞ。ひかれんじゃねえぞ」

 

「分かってる」

 

二人同時に駈け出すと士道は駆けながらダブルドライバーを装着する

 

「いくぞ、フィリップ」

 

[やぁ、士道。鞠亜の協力で、やっと謎が解明したよ]

 

「は?」

 

[馬鹿が風邪をひかないのはいろいろ思いなやまない結果、ストレスが溜まらないことで、風邪に対する免疫力がアップするからだ。いろいろ調べた結果、それが一番

説得力がある]

 

フィリップは昨日からずっと馬鹿が風邪をひかない理由を検索し続けていた

ようだ。つーか、大事な時にそんな話をすんなし

 

「んなことどうだっていいんだよ!?調査長引いたら、今晩の飯抜きにすんぞ!?」

 

Bat

 

俺は、追いかけながら車にのっている人物の正体を探るためにバットメモリを使って

写真を何枚かとらせた

一方、折紙は不良を助けるために素早く走り、子分の一人の手を引っ張る

 

「!?なんだよ、お前!?」

 

「時間がない。このまま車道を通って捕まるよりは非常階段といった

車体が通れない場所にいったほうがいい」

 

折紙は、子分の手を引いて非常階段に投げ入れると、素早く扉を閉める

 

「サンキュ......あんた一体何者なんだよ......?」

 

すると、折紙は自分の公式の自衛隊手帳を子分にさっと見せる

 

「自衛隊!?」

 

「大丈夫、私には逮捕権限はない上に貴方のことで通報するつもりもない

しばらくここにいて」

 

そういった折紙は再びドアを開け、車のほうへと走って行った

一方、フィリップをようやく説得することができた俺はガイアメモリを

鳴らす

 

Joker

 

[やれやれ、仕方ないね]

 

Cyclone

 

「[変身!]」

 

Cyclone Joker

 

Side out

-------------------------------------------------

 

変身音を鳴らしたWは黒い外車を止めようとする

しかしそこからナスカドーパントに邪魔が入った

 

「ふん」

 

「っ!?てめ」

 

ナスカドーパントはダブルを羽交い絞めにしてそのまま

ドーパントを守るようにダブルを連れ去ろうとする

 

「何しにきやがった!?」

 

「Virusのメモリは貴重なサンプルだ。邪魔しないでいただこう」

 

「ぐっ!」

 

Sandalphone Joker

 

ガキィン!

 

サンダルフォンメモリに変えたダブルはナスカが振るおうとした剣を防ぎ、

そのまま剣をぶつけあって動かなくなる。折紙も息切れをしないで現場に到着する

このままでは、外車が逃げて、他のギャング達が殺されてしまう

 

「ミケ!」

 

「はい!折紙さんのためにならどこまでも来ちゃいますよ!変身!」

 

Starlight

 

ズサっ!

 

折紙が大きな声で叫ぶと、ナスカドーパントの背中を斬りつける

黒い影が存在した。スターライトである

彼女も折紙の命令でいつでも動けるように待機していたらしく

現状、ASTで使えるメモリは彼女しか使えないようだ

 

「貴様っ、ASTの仮面ライダーか!」

 

「はいっ!ドーパント対策班ですっ!」

 

「ドーパント対策班だぁ?」

 

「精霊出現時にドーパントが出現した場合に対策するチームのこと。

最近、ドーパントによる妨害が多いため上からの指示」

 

とりあえず、スターライトは味方だと判断したWはナスカを突き

飛ばして車体にサンダルフォンを投げつけ、タイヤをパンクさせる

 

「ナスカは私達に任せちゃってください!先輩は外車をお願いします!」

 

「サンキュー二人とも!」

 

スターライトと折紙はナスカを屋上に引き込み、ダブルと外車.....バイルス

ドーパントは駐車場において対峙することになる

 

「お前、どうして轢き殺す真似をする?」

 

「僕の姉さんはこの車に乗っているヤクザどもに轢き逃げされた!

だから復讐してやるんだ......!この社会の屑どもに!」

 

[確かに社会の屑を助けるのには何の価値もない......一理あるんじゃないかい?]

 

フィリップが合理的にその状況を判断する。それでも士道は助けてやりたかった

 

「捕まえるんなら分かる。でもな、殺しちまったら他でもねぇ、アンタやアンタの姉

ちゃんが一生いらない罪の意識をこうむることになる。それに、こいつらも腐ってても

天宮の人間だ......これ以上俺の前で人が死ぬのを見てられねーんだ」

 

「なら、お前が死ね!」

 

[ふっ......君らしい答えだ]

 

Heat Metal

 

バイルスドーパントが緑色の光を出しながらダブルに攻撃しようと突っ込んでくる

メモリをフィリップがヒートに変え、それに合わせて士道がメタルに変える

 

[やっぱりね、Virusのメモリだと聞いて、ドーパントがウィルスで

できているとしたら恐らく高温に弱いと可能性をかけてみたんだ]

 

「となれば、所詮突進ぐらいしかできねぇ、車は車輪潰せば止まるんだよ!うら!」

 

「くそ!」

 

車輪を重点的に攻撃するダブル。そして、緑色なのにも関わらす攻撃は

効いているようで、前方の車輪を二つとも破壊する

 

 

「よし、決めるか」

 

Wはメタルシャフトのマキシマムスロットにメタルメモリを挿入する

 

Metal Maximum Drive

 

「[メタル・ブランディング!]」

 

メタルシャフトからほとばしる炎とともに車に突進すると、そのまま車体が

吹き飛んだそれとともに、駐車場は殆どからと言えど大炎上していた

 

「ぐは!?」

 

中にいた人物はそのまま車の外からほおりだされ、そのまま気絶した

大炎上の中、建物の中だということでため息を吐いたダブルは、

気絶している犯人を少しどかして最近手に入れたメモリに交換させる

 

Zadkiel Metal

 

ザドキエル メタルと呼ばれる、半分だけ氷のように冷たそうなボディ

になったダブルは、そのままメタルシャフトをつつくと、炎はそのまま

沈下するどころか、炎ごと凍ってしまったのだった

 

「あぶねぇ......駐車場ダメにするとこだった......」

 

[ん?よく見たらメモリが排出されていない......]

 

「ぎゃああああ!!」

 

先ほどの子分の叫び声である。ダブルが全速力で非常階段のほうに走った

 

「何!?」

 

そこには、ウィルス感染して死んでしまっていた子分が倒れていた。

すると、今度は十香からなのか、士道のスマートフォンから電話がなった

 

「どうした?」

 

「大変なのだ!黒須とやらが出てきたら、入り口で緑色のモヤモヤしたドォパントが

黒須の顔を真っ青にしてどっかに行ってしまったのだ!」

 

「っ......逃げられたか......!」

 

[どうやら、本体だけ車を置いて逃げてしまったようだね]

 

「士道!」

 

すると、折紙とスターライトもナスカを退けられたのか、上の階に戻ってくる

 

「状況は?」

 

「ダメだ、逃げられた。とりあえず、そこに気絶しているやつ連れて病院に、

あと、警察を呼んでくれ」

 

 

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Area 病院

 

「あの人、山村康平という名前で同じ病院にはひき逃げされた山村幸さん

がいるらしい。」

 

「鳶一折紙......!貴様、シドーの調査の邪魔をするな!」

 

「邪魔なのはあなたのほう。とっとと家に帰ったほうが得策」

 

「折紙さんっ一応ここは病院なんですよ?もっと静かに......」

 

コンコン

 

ノックをした後、全員がドアのほうに振り向くと、一人の男性が

中に入ってくる士道が代表して男のことを聞く

 

「アンタは......?」

 

「あぁ、驚かせてすまないね。俺は、湯島則之。姉の幸の婚約者だ」

 

To be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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