前回、源霧と靈無により冥界にいる事を知った鬼矢達
現在、2人も連れて向かっていた。
鬼矢「にしても女だったのかよお前」
源霧「悪いか、そりゃあサラシをして胸を潰してるけどよ」
魔理沙「名前も勘違いされやすい理由だよな」
蓮子「確かに普通に男の名前だもんね」
ぶーたれる源霧に魔理沙はそう言い蓮子も同意する。
霊夢『そう言えば初代様達はどうして歩いていたんですか?』
源霧「ん?どうして歩いていたかって……」
靈無「久しぶりの現世だからね。どういう感じに変わってるかも見ていたのよ」
メリー「そうだったんですか」
文花「それで今の幻想郷は貴方方からみたら良い感じに見えるかしら」
そう答えた2人のにメリーは納得した後に文花が聞く。
源霧「まあ私達の時代と比べたらいい方だな」
靈無「少し不安があるけどね…」
そう述べた2人ので靈無のに鬼矢はそりゃそうだなと同意する。
不安と言うのも怪人の力が様々な人や妖怪の手に渡っている事だ。
鬼矢「(もし変なこと考えている奴に厄介な怪人の力言ったら面倒なことになるしな)
あーめんどくさいと考えていると前を飛んでいた魔理沙がん?となる。
葉「どうしたの魔理沙?」
魔理沙「なんかあっちから誰か来ないか?」
そう言われて誰もが魔理沙の指す方を見ると2人組の姿が見えた。
1人は長身な女性でもう1人は霊夢より少し小さい少女であった。
少女「ようやく見つけましたよお二人とも」
靈無「ゲッ、映姫……」
むすっとした顔で言う少女に靈無は心底嫌そうな顔をし、源霧はあちゃあとなる。
女性「まさかこんなところに居たなんてねぇ」
鬼矢「誰だてめぇら?」
苦笑して言う女性や映姫と呼ばれた少女へと鬼矢は問う。
少女→映姫「私はこの幻想郷の裁判を担当している閻魔の四季映姫・ヤマザナドゥです」
女性→小町「私は映姫様の部下、死神の小野塚小町さ。まあよろしくね」
これは失礼と自己紹介した後に映姫は靈無や源霧を見る。
映姫「全く、今回のに乗じてこちらに来るとはホント貴女方は自由過ぎます。一応死者だと言うのを忘れないで下さいよね」
源霧「わりぃわりぃ」
靈無「けど丁度向かう場所だってそう言う奴らいるんだから良いじゃない」
悪びれてない2人に映姫ははぁ…とため息を吐く。
鬼矢「この二人を迎えに来たのか?」
小町「まあそれもあるんだけど、ちょいと不審な気配がなんなのかもね」
そんな映姫に対して鬼矢は質問して変わりに小町が答える。
不審な気配と言うのに成程なと鬼矢は納得する。
映姫「あとは私の趣味の説教巡りもありますけど」
霊夢『説教巡り!?』
一部には嫌な趣味だな…と鬼矢は呆れる。
魔理沙「そんな趣味あるのかよ…」
蓮子「まあ閻魔らしい趣味だよね…」
映姫「真面目にやってれば良いんです。来る途中でもセクハラしてる女性がいたので説教しましたし」
メリー「セクハラしてる女性…?」
鬼矢「永琳だろう絶対」
文花「ああ、竹林のお医者さん」
魔理沙「また慧音に何かしてたのか…」
セクハラしてる女性と言う事で誰か分かるので誰もがはぁとなる。
小町「さてそろそろあの世に帰るつもりはないのかいお二人さん」
靈無「まだないわ。せめてこの異変を終わらせてからにしたいわ」
映姫「異変ですって?」
眉を顰める映姫に霊夢がこれまでのいきさつを説明する。
少女説明中…
映姫「なるほど。謎の怪人が…」
鬼矢「それでそいつが冥界に向かったのを知って向かってる所なんだよ」
説明を聞いて顎を摩る映姫に鬼矢はそう言う。
しばし考えていた映姫は鬼矢を見る。
映姫「なら私とスペカ勝負しませんか?」
鬼矢「いや、ならで言われても困るが挑む理由あるのか?」
いきなり申し込まれた事にツッコミを入れてから鬼矢は質問する。
映姫「貴方の実力を確かめたいのと少し話したいこともあるので」
魔理沙「話したいこと?」
なんじゃそりゃあと思っていると映姫は問答はここまでとばかりに宣言する。
映姫「では始めましょうか。嘘言【タン・オブ・ウルフ】」
青い光弾を放射状に発射した後、舌のような赤い光弾の列を展開してから鬼矢達に向けて放つ
鬼矢「おっと」
それぞれは赤い光弾を避けた後にばらけ始めた青い光弾の隙間を通り抜ける。
メリー「氷矢【フリーズレイン】!」
魔理沙「恋符【ノンディレクショナルレーザー】!」
お返しとメリーと魔理沙が氷の矢の雨とレーザーを放つ。
映姫「審判【浄頗梨審判~霧雨魔理沙~】」
向かって来るのを避けた後に映姫は次のを宣言すると…なんと魔理沙が現れたのだ。
霊夢「ギャウ!?」
魔理沙「私だと!?」
現れたのに本物が驚いた後に出現した偽魔理沙は魔理沙と同じ弾幕を展開する。
鬼矢「なるほどな。相手のコピーを召喚して自分の代わりに弾幕を放つスぺカか」
映姫「そういう事です。閻魔だからなせるスペルですよ」
蓮子「厄介過ぎ!」
冷静に分析する鬼矢へと映姫はそう返して蓮子は叫ぶ。
小町「おやおや苦戦しているみたいだね」
源霧「お前さんは参加しないんだな」
呑気に見ている小町に源霧が傍に来て声をかける。
隣には靈無もいる。
小町「映姫様のに横やり入れる程野暮じゃないからねあたしは、だから呼ばれるまでじっと見ておくだけだよ」
靈無「なるほどね…」
そう返す小町に靈無は納得する。
小町「まあもしもの場合は参加するけどね」
源霧「もしもね…」
彼女の言うのがどれかは色々とあるがとにかく、今は目の前の弾幕勝負を見る。
霊夢「ギャウ!!」
映姫「筋は良いですが、甘い!」
攻撃を仕掛ける霊夢にそう評しながら映姫は霊夢の弾幕を避ける。
蓮子「たあっ!」
葉「ええい!」
続けて2人も攻撃するが映姫はひらりひらりと避けて行く。
映姫「次はこれです。罪符【彷徨える大罪】」
宣言と共に映姫の周りに展開される様に弾幕が出現して渦を巻く様に飛んで行く。
鬼矢「【怪人チョップ】」
魔理沙「カメレオン符【ベロビンタ】!」
弾幕を避けた所でフェニックスファントムのチョップが当たり、追撃と怪人少女となった魔理沙がカメレオンの口から伸びた舌で叩く。
映姫「っ、やりますね!ならばこちらも…」
そう言って見覚えのあるもの、ホロスコープスイッチを取り出して押すと星座が現れて映姫に張り付くと姿が変化する。
成人女性位に成長し、マゼンタ色のドレスを纏い、髪もピンク色に染まり、背中から天使の様に白い羽が出現する。
蓮子「ゾディアーツ!?」
鬼矢「あれはヴァルゴゾディアーツか!」
星座からそれが誰なのかを判断した後に映姫はスペルカードを構える。
映姫「制裁【星空からの鉄拳】」
宣言と共に星型の弾幕が降りそそぐ。
霊夢「ギャウ!?」
魔理沙「あぶなっ!」
星型の弾幕に誰もが避ける中でフェニックスファントムが接近する。
鬼矢「不死鳥【フェニックスブロー】!」
映姫「無駄です!」
ブローを叩き込もうとしたフェニックスファントムだが映姫の姿は一瞬で消えてしまい、後ろを振り返ると距離を取る映姫の姿があった。
鬼矢「チッ、避けたか」
映姫「当たったらやばかったですね。ですが、今の私を捕えるのは難しいですよ」
そう言った後に瞬間移動による連続移動をしながら映姫はスペルカードを構える。
映姫「黒穴【ネビュラホール】」
宣言された事に小町はあ、やば…と漏らす。
源霧「ん?どうしたんだ?」
小町「少し離れるよ」
靈無「え?」
そう言って距離を取る小町に2人も続く。
源霧「一体どんなスぺカ発動したんだ映姫は?」
小町「ああ、あれは聞いた話によるとダークネビュラって所に送り込むのを極悪人を閉じ込める場所に変更したスペルさ…流石に今回は変更されてはいるだろうけど、吸い込まれたらやばいんだよ」
靈無「なんてもの発動させてるのよ!?」
説明を聞いて靈無は驚いた後に霊夢達を見る。
鬼矢「なにっ!?」
霊夢「ギャウ!?」
魔理沙「なんだありゃ!?」
それにギョッとなったフェニックスファントムはすぐさまメンバーへと叫ぶ。
鬼矢「逃げろ!吸い込まれたらヤバいぞあれは!」
葉「え、ええええ!?」
メリー「なんてものを出してるのあの閻魔様!?」
誰もが慌てて映姫から距離を取る。
その直後に出現した穴が吸い込む様に蠢くと引っ張られる感覚が起こる。
魔理沙「ぐっ!引っ張られる…!」
蓮子「あわわわわ!?」
誰もが抵抗するがジリジリと引き寄せられる。
映姫「私からは逃げられませんよ!」
鬼矢「っ!それなら!」
その言葉にフェニックスファントムから映姫が使うヴァルゴゾディアーツになると杖を翳す。
すると穴は消えて行く。
映姫「しまっ!?」
鬼矢「今だ霊夢!」
隙が出来た事で突撃した霊夢はスペルカードを翳す。
霊夢「ギャウ!」
霊符【無双封印】
宣言と共に放たれた弾幕は油断していた映姫へと炸裂する。
映姫「ぐぅ!?」
鬼矢「トドメだ。乙女座…」
小町「はい、そこまで」
終わらせようとしたヴァルゴゾディアーツの前に小町が現れて制止する。
小町「映姫様も実力が分かったんですし良いでしょう」
映姫「え、ええ。そうですね」
ヴァルゴゾディアーツから映姫へと顔を向けて言う小町に映姫は頷く。
少し不完全燃焼だがヴァルゴゾディアーツから元に戻る。
鬼矢「ったく、いくら確かめるためにとはいえあんなの使うなよな」
源霧「確かに小町から聞いたが罪人じゃない奴に使うスペルじゃないだろ」
呆れた感じに言う2人に映姫はすいませんと謝罪する。
映姫「つい調子に乗って発動してしまいました」
魔理沙「弾幕勝負であぶねえのを出すなよ」
そう言った映姫のに魔理沙はげんなりし、霊夢達もうんうんと頷く。
小町「映姫様もたまにはそう言うことしちゃうんですよね」
映姫「むぅ…」
からかう様に言う小町のに映姫は恥ずかしそうに帽子を深くかぶる。
鬼矢「で良いって事は認めてくれるんだな」
映姫「ええ、これなら大丈夫です」
葉「良かった~」
霊夢『ようやく冥界に行けますね』
その言葉に葉と霊夢は安堵する。
映姫「では行きましょうか」
蓮子「って一緒に行くの?!」
そう言った映姫のに蓮子は驚いて聞く。
映姫「はい。もともとそのつもりでした。ちなみに小町も同行します」
小町「私は映姫様に付いていくだけだよ」
そう返した映姫の後に小町がそう言う。
映姫「少々サボり癖がありますが小町も頼れる者です」
小町「サボり癖は余計ですよ映姫様;」
鬼矢「そうか、とにかく急ぐぞ」
苦笑する小町や映姫を見ながらそう言ってフェニックスファントムになった後に冥界へと急ぐ。
鬼矢「(純の奴、先に戦ってなきゃいいんだが…)」
急ぎながらフェニックスファントムは懸念する。
もし自分が考えている存在なら純もすぐに動いている可能性があるからだ。
鬼矢「(だって奴は…純にとっての……)」
だからこそ急いだ方が良いと鬼矢は急ぐ。
冥界にて待ち受けているのは…
映姫「次回『狂気の科学者と再会の友』に続きます」