東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

54 / 67
白玉楼へと向かう途中、悪魔の力を得た騒霊の3姉妹がリベンジを仕掛けて来る。



第三十四章~復讐の騒音悪魔三姉妹~

前回、(変な風に)暴走した永琳を苦戦の末倒した鬼矢達は異変の黒幕であるゼアが居る冥界にへと向かっていた。

 

霊夢『それにしてもなんで冥界にいるって分かったんですか?』

 

鬼矢「あいつは昔からヘルヘイムの植物がたくさんあるところを住処にしていたから幻想郷で一番ヘルヘイムの植物がある冥界にいるって予想したんだよ」

 

魔理沙「なるほどな~」

 

ふと疑問に思ったので質問する霊夢に鬼矢は目指す理由を答え、魔理沙は納得する。

 

しばらくして白玉楼近くまで来た時…

 

プップー!

 

乃亞「ん?」

 

すると突如変な音が聞こえたので乃亞が横を向くと……

 

プップー!ドシャッ!!

 

自身に向かってきた装甲車に跳ね飛ばされる。

 

乃亞「うぉ!?」

 

霊夢『乃亞さん!?』

 

魔理沙「なんだあの物体!?」

 

吹っ飛ばされていく乃亞に霊夢は驚き、魔理沙は乃亞を吹っ飛ばした装甲車に身構える。

 

鬼矢「あの装甲車は!?ってことはアクマイザーのか!」

 

チルノ「アクマイザー?何それ?」

 

いきなりの装甲車の登場に誰もが驚く中で鬼矢が言ったアクマイザーにチルノは聞く。

 

アクマイザー、それはアクマ族3人で構成されたチーム。

 

少し本筋と離れるがアクマイザーには昭和と平成で違いがある。

 

前者の昭和はアクマイザーの後に3が付き、アクマ族の父と人間の母を持つハーフの戦士のザビタンを中心に彼の男気に惚れたイビルとガブラの3人で正義の味方として地上人類を奴隷にすべく地上侵略作戦を開始したアクマ族と戦った。

 

逆に後者の平成ではザタンを中心としたイールとガーラの3人のアクマ族で上記のアクマイザー3が戦ったアクマ族の様に太古の昔に目論んだ地上侵略を再開し、仮面ライダーウィザードと未来から来た仮面ライダーフォーゼにフォーゼに付いて来た仮面ライダーメテオと仮面ライダーなでしこ、ライダーリングで呼び出された仮面ライダーオーズ・仮面ライダーバース・仮面ライダーW・仮面ライダーアクセルと戦った。

 

今回の場合は怪人扱いされている平成の方だろう。

 

鬼矢「んで冥界、乃亞を狙ったってことは……持ち主はお前らか騒霊!」

 

???『その通りっ!』

 

するとその言葉と共に装甲車からプリズムリバー3姉妹が現れる。

 

だが、その服装はイマジンのではなくルナサはザタン、メルランはイール、リリカはガーラをそれぞれ模したカラーリングのインナーに肩と腕と胸、足に鎧を纏った姿になっていた。

 

鬼矢「やっぱりお前らか」

 

フラン「ちょっと!なんで乃亞を跳ねたのよ!」

 

ルナサ「そんなの決まっているじゃない!」

 

メルラン「リベンジよリベンジ!」

 

リリカ「そうそう!」

 

霊夢『り、リベンジですか?』

 

魔理沙「そう言えばお前たち前出てきたとき乃亞に宇宙まで吹っ飛ばされたんだっけ」

 

そう彼女たちは第十三章で鬼矢達と戦い、その時乃亞に宇宙にまで投げ飛ばされたことがあったのだ。

その時にある人達と出会い、嫌な目にあったのだがそれはまた別の話……

 

ルナサ「あの時瞬殺されたリベンジをしに来たのよ!」

 

メルラン・リリカ「「うんうん!」」

 

怒ってますと言うオーラを纏って言うルナサにメルランとリリカも頷く。

 

まあ、確かにあっさり投げ飛ばされてたもんな…と思い出しながら鬼矢は頭を掻く。

 

乃亞「イテテテ……」

 

そこへ先程撥ね飛ばされた乃亞が戻ってくる

 

フラン「あ、乃亞!大丈夫?」

 

乃亞「あぁなんとかな……。にしてもいきなり跳ねるなよな……」

 

ルナサ「アンタ!この前はよくもやってくれたわね!」

 

摩りながら言う乃亞へルナサが指を突き付けて言い、メルランとリリカもうんうんと頷く。

 

リリカ「今度は前回の様に行かないからね!」

 

メルラン「新しい力を見せてあげるわ」

 

乃亞「新しい力ねぇ……ま、どんなのかお手並み拝見だな。ってことだから此処は俺に任せてお前ら先に行ってくれ」

 

そんなプリズムリバー3姉妹のにやれやれと頭を振った後に乃亞はそう言う。

 

霊夢『だ、大丈夫ですか?』

 

乃亞「なぁに大丈夫だ。こいつら大人しくさせたら追いつくからよ」

 

そう言って笑う乃亞に鬼矢は分かったと頷いて霊夢達に行くぞと言う。

 

それを見た乃亞はさてとと言いながらアッシュになると構える。

 

アッシュ「さぁかかって来いよ騒霊三姉妹。またぶっ飛ばしてやるぜ」

 

ルナサ「言ったわねぇ……行くわよリリカ!メルラン!」

 

リリカ・メルラン「「うん!」」

 

そう言うと三姉妹はそれぞれ専用武器である剣、ジャンケルを取り出すとアッシュに向かっていく。

 

ルナサ「はぁ!」

 

アッシュ「おっと」

 

リリカ「たぁあ!」

 

メルラン「やぁあ!」

 

アッシュ「よっと」

 

ガチン!

 

ルナサの攻撃をアッシュは避けた後にリリカとメルランの同時攻撃をそれぞれ両手で受け止める。

 

ルナサ「隙あり!」

 

アッシュ「じゃねぇよ」

 

ゲシッ

 

ルナサ「ぐぁ!?」

 

両手が塞がっているのを隙とみて攻撃してきたルナサをアッシュは蹴り飛ばす。

 

リリカ「ルナサ?!」

 

アッシュ「お前らも飛んでけ!」

 

ブンッ!ブンッ!

 

そう言うとアッシュは掴んでいるジャンケルごと二人を持ち上げるとそのままルナサのほうへと投げとばす。

 

リリカ・メルラン「「うわっ!?」」

 

ルナサ「イテテ……ごふぅ!?」

 

そして先ほど蹴られたルナサにへと命中する。

 

アッシュは首をコキコキ鳴らしながら集まるプリズムリバー3姉妹を見る。

そんなアッシュにルナサはこうなったらとスペルカードを取り出し、姉に倣ってメルランとリリカもスペルカードを取り出すとアッシュを囲む様に三方向に分かれる。

 

それにアッシュは何をするか見渡して警戒する。

 

ルナサ・メルラン・リリカ「「「悪魔大合葬「霊車デビルコンチェルトグロッソ」!!!」」」

 

同時に宣言されると共にアッシュへと向けて車型の弾幕や蝙蝠の様な弾幕が大量に向かって行く。

 

ズバババババババババババババババババッ!!ビィィィィィイイイイイイ!!ズガガガガガガガガガガガガッ!!

 

アッシュ「うぉ?!」

 

その弾幕やビームの数にアッシュは驚くが弾幕やビームの小さな隙間をなんとか避けていく。

 

メルラン・リリカ「「合体【悪魔陣キックアタック】!!」」

 

ルナサ「セイヤァアアアア!」

 

ズドォ!

 

アッシュ「グゥゥゥ!?」

 

しかしその隙を突いて三姉妹は悪魔陣アタックのキック版みたいなのを放ち、ルナサがアッシュの腹に飛び蹴りを食らわせる。

 

前回のに報いたとルナサは笑い、他の2人もやったと思った瞬間…

 

ガシッ!

 

ルナサ「え?」

 

アッシュの腹に蹴りこんだ自身の足を捉まれ……

 

アッシュ「おらよっと!」

 

ルナサ「うわっ?!」

 

そのままアッシュに大量の弾幕の方にへと投げられる。

 

そして…

 

ガガガガガガガガガガッ!!

 

ルナサ「ギャァアアアアアアアアアア?!」

 

ピチュピチュピチュピチュ――――――――――――ン!!

 

大量の弾幕に当たり、連続でピチュってしまう。

 

メルラン「ルナサ姉さん――――?!」

 

それにはメルランは絶叫し、リリカも頬を抑える。

 

数分後……

 

ルナサ「」チーン

 

そして弾幕が終わった後、そこには黒焦げになって気絶しているルナサがいた。

 

メルラン「よくもルナサ姉さんを……こうなったらアレを使うわよリリカ!」

 

リリカ「うん!」

 

怒ってからメルランは素早くルナサを回収し、リリカへとそう声をかけた後に一緒に装甲車の中に入る。

 

メルラン・リリカ「「超変形!【巨大空中戦艦ザイダペック】!!!」」

 

ヴィン!

 

ガチャガチャガチャガチャ!!

 

その言葉と共に装甲車は巨大な戦艦へと変貌する。

巨大空中戦艦ザイダベック、装甲車をザタンがゼーハーの力で変貌させた戦艦である。

こう言う事も出来るのかと呆れるアッシュへと口のような部分からエネルギー弾を発射する。

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!

 

アッシュ「うぉ!?」

 

連続で放たれるそれをアッシュはなんとかガードして避けて行く。。

 

メルラン『まだまだ行くわよ~!』

 

ウィーン、ウィーン

 

メルランがそう言うとザイダペックの上下の左右の所から砲台が合計四つ出現し、アッシュへと狙いを済ませ……

 

メルラン『発射!』

 

ズドン!ズドン!

 

砲弾を発射する。

 

ズドォオン!ズドォオン!!

 

アッシュ「これは面倒だな。早めに壊した方が良いな」

 

飛んで来る砲弾を避けながらそういうとアッシュはジャンプし、ザイダペックの上に着地する。

 

リリカ『あ、コラ乗るな~!』

 

アッシュ「断る。おらよっと!」

 

グシャッ!

 

それに文句を言うリリカのをアッシュは蹴り飛ばしてザイダベックの砲台を殴り潰す。

 

アッシュ「もういっちょ!」

 

グシャ!

 

ズドズドォオオン!!

 

続けざまにもう1つも殴り潰して上部分の砲台を二つとも破壊する。

 

アッシュ「ふん!」

 

ベキベキッ!

 

さらに壊した砲台の一つを剥がすと

 

アッシュ「はぁああ!」

 

ボォォオオオオオオオオオオオッ!!

 

開いた穴に炎を放ち、ザイダベックの内部を炎上させる。

 

ボォォオオオオオオオオオオオオッ!!

 

それによりザイダペックの内部にて火災が発生しザイダペックのあちこちから煙が出始める。

 

その状況にリリカとメルランは慌て始める。

 

折角新しい力を手に入れたのに追い込まれているからだ。

 

ザイダペック~玉座の間~

 

リリカ「アチチチチチ?!」

 

メルラン「あわわわわわ!!」

 

伝わる熱さに2人は慌てる中で気絶していたルナサが呻きながら起き上がる。

 

ルナサ「う……ん……どうした……え!?」

 

起きたルナサは目に入った状況に唖然としてしまい、気づいたリリカとメルランが慌てて駆け寄る。

 

リリカ「あ!ルナサ姉さん大変よ!」

 

メルラン「ザイダペックが火事なのよ火事!あいつの炎で火事になっちゃった!」

 

ルナサ「な、なんですってぇえええ!?」

 

ボォォオオオオオオ!!

 

驚いている間に火がまわってアチチと3人は慌てふためく。

 

 

 

 

アッシュ「おー、随分と燃えているなー」

 

一方外では様々な箇所から炎と煙を出しているザイダペックをアッシュがそう言いながら見ていた。

 

アッシュ「まぁこれならあいつらも俺を追う余裕もないだろうし今のうちに鬼矢たちのほうに向かうとするか」

 

そう呟いてからアッシュは鬼矢達と合流する為に白玉楼へと向けて飛んで行く。

 

ルナサ『おのれ……』

 

それにルナサは唇を噛んで睨む。

 

ルナサ『こうなれば……このままあいつにへと体当たりするぞ!』

 

メルラン・リリカ『『おー!』』

 

ゴゴゴゴゴゴ……

 

アッシュ「ん?」

 

そんな三姉妹の言葉とザイダペックの音を聞いたアッシュは後ろを向くとそこには自身へとその巨大な機体で体当たりしようと向かってくるザイダペックの姿があった。

 

アッシュ「チッ、しぶといな……」

 

とアッシュは言いながら進むのをやめ、向かってくるザイダペックの方に体を向けると拳を構え……

 

アッシュ「ならまたぶっ飛ばしてやるぜ……騒霊ども!」

 

ルナサ・リリカ・メルラン「「「くらぇええええええええ!!!」」」

 

向かって来るザイダベックにアッシュは下に潜り込んでから拳にエネルギーを収束させ…

 

アッシュ「邪神【ニャルラトホテプアッパー】ァアアアアアアアアアアアア!!!」

 

ズドォオオオオっ!

 

その拳をザイダベックの口の下の所に食らわせる。

 

ベキベキベキッ!!

 

それにより殴った部分から徐々に凹んでいく。

 

そして……

 

ズドォッオ!!グルグルグル!

 

爆発を起こしながらザイダペックは縦回転をして空の彼方へと吹っ飛んで行く。

 

ルナサ・リリカ・メルラン『『『うわぁあああああああああ?!』』』

 

キラーン☆

 

再び☆になったプリズムリバー3姉妹を見送ってやれやれとアッシュは息を吐いた後に鬼矢達へと追いつこうと飛んでいくのであった。

 

 

 

 

霧の湖

 

その頃霧の湖にて大妖精とミスティアの看病をしているリグルだったが……

 

ひゅ~~~~~~~~~

 

リグル「……ん?」

 

何かが落ちてくる音を聞いたのでそちらの方を向いてみると…

 

そこには先ほどアッシュに殴り飛ばされたザイダペックが目に入り…

 

そして……

 

バシャズドォォォオ――――――――――――――――ン!!!

 

湖に落ちると同時に大爆発を起こす。

 

ザァ―――――――――――――

 

リグル「…………」

 

ルナサ・リリカ・メルラン「「「」」」チーン

 

大爆発で舞い上がった水をかぶってびしょ濡れになる中、目の前に落ちて来たアフロヘア―となったプリズムリバー3姉妹を見ながら何が起きたのとリグルは茫然とするのであった。




前書き:白玉楼へと向かう途中、悪魔の力を得た騒霊の3姉妹がリベンジを仕掛けて来る。

ルナサ「じ、次回…『悪を名に持つオーバーロード』、こ、今度こそ…」

リグル「(何があったぼかな;)」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。