東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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暴走せし岩の首領に闇の首領が現れる。

鬼矢「ちなみに今回、道化師 ブウ・マーさんのところからゲストキャラ出ているからな。ぜひ読んでくれ」


第三十二章~大首領と闇の皇帝~

前回、レミリアたちと合流した鬼矢たちは突然大きな音がした霧の湖の方にへと向かっていた。

 

鬼矢「おいおい……なんだよこれ」

 

霊夢「ギャ、ギャウ!?」

 

そして着いた湖の周りの惨状に一行は驚愕した。

それもその筈、いつもは美しい湖の周りがところどころに大きな黒い岩があったり大きな地割れがあったり、さらには付近の森が燃えていたりと酷い状況に変わっていたのだからだ。

 

魔理沙「一体、なにがあったんだ?」

 

フラン「あ、あれ!」

 

とフランが指差した方向を一行が見るとそこでは

 

大妖精「ハァアア!!」

 

ミスティア「ショッカー!」

 

チルノ「大ちゃん、落ち着いて!」

 

リグル「ミスティアも止まって!」

 

暴走している大妖精とミスティアと闘っているチルノたちの姿があった。

 

アッシュ「暴走しているのは大妖精にミスティアか。だが……」

 

フラン「なんか大ちゃん、大きくない?」

 

魔理沙「つかデカ過ぎだぜ!?」

 

暴走している二人の内、大妖精の方を見たアッシュたちはそう言った。

確かに大妖精の身長は本来ならチルノたちと同じぐらいなのだが今はなんと鬼矢たちも超える2mと言う身長になっていた。

 

霊夢『そ、それに服装も首領のじゃないですよ!?』

 

霊夢がそう書くように大妖精の今の服装は腕と足に岩の鎧を纏い、頭に岩のヘルムを被ったと言う大妖精が所持しているショッカー首領の力使用時の服装とは全く別のになっていた。

 

鬼矢「いや、あれは大妖精が持っているショッカー首領の力だ」

 

蓮子「でも姿が……」

 

鬼矢「正確に言うならショッカー首領の本当の姿である岩石大首領の力だ」

 

霊夢『が、岩石大首領!?』

 

そう言う鬼矢のに戸惑う蓮子だったが続いて言った鬼矢のに霊夢は驚く。

 

岩石大首領、それは1号からストロンガーの七人ライダーが戦ったショッカーからゲルショッカー、GOD機関、デストロン、ガランダー帝国、ブラックサタン、デルザー軍団までの組織を陰で操っていた真の支配者で名前が出た組織の首領となり、幾度となく昭和ライダーとの戦いを繰り広げた。

 

平成の世でもオーズと協力していたアンクのミスで起こった歴史改変により改変された時代で猛威を振るい、ライダー達を苦しめた。

 

強さもそうだが実際の存在の大きさも規則外で4000mもあるのだ。

 

霊夢『よ、4000m!?』

 

魔理沙「そんなにデカくなんのかよ?!」

 

鬼矢「リイマジじゃそうなんだよな。本来の歴史じゃ数十mぐらいなんだけどな」

 

説明された岩石大首領のとんでもない大きさに驚くメンバーにため息をついた鬼矢はホント戦えるサイズでまだマシだなとぼやく。

 

岩石大妖精「む、敵が増えたか。ならこちらも増やすか」

 

すると鬼矢たちを見つけた岩石大妖精は手を掲げて宣言する。

 

岩石大妖精「蘇れ!我が配下の怪人たちよ!!」

 

ズォォォオオオオオオオ――――――!!

 

その宣言と共に地面に黒い光が出現しそこから大量の怪人たちが現れる。

 

蓮子「な、なにあの大量の怪人?!」

 

鬼矢「あれはブラックサタンの奇械人やデルザーの改造魔人じゃねぇか!?あの大妖精、本来の歴史の岩石大首領の能力も使えるのか!」

 

突如現れた大量の怪人たちに驚く蓮子に現れた怪人たちの種類を言うのと同時に岩石大妖精の能力に驚く鬼矢

 

岩石大妖精「さらに現れよ!悪仮面【最強の4号】!!」

 

その言葉と共に岩石大妖精の前に何かが現れる。

 

銅制の防弾チョッキのようなプロテクターや、口元がクラッシャーではなく人間の口元に近いデザインで良く見るとその口の両側には改造手術の傷跡が見て取れる仮面ライダーであった。

 

その仮面ライダーの名は4号。

 

仮面ライダー3号と同じ、改変された歴史の中で生み出されたショッカーの仮面ライダーである

しかし4号は3号とは違い脳改造までされている真のショッカーライダーなのであった。

 

リグル「あ、あれって……」

 

チルノ「仮面ライダー!?」

 

岩石大妖精「行け!我が僕たちよ!!」

 

突如現れた4号に驚くリグルとチルノ

そんな二人を無視して岩石大妖精の命令と共に4号や怪人たちは攻撃を始める。

 

鬼矢「チッ、乃亞とフラン、蓮子とメリーと魔理沙は下の怪人たちを、俺と霊夢はチルノたちを援護するぞ!」

 

アッシュ「あぁ、分かった!」

 

霊夢「ギャウ!」

 

鬼矢の指示にそれぞれは頷くとアッシュたちは下に、鬼矢と霊夢は上にへと向かう。

 

リグル「仮面ライダー4号……なら仮面【幻の3号】!!」

 

そうリグルが宣言するとリグルの隣に仮面ライダー3号が現れる。

 

4号「3号……」

 

3号「アレがドライブ達が戦ったって言うショッカーライダー、4号か…」

 

3号と4号

お互い歴史の改変により生まれた二人の仮面ライダーが今ここにぶつかろうとしていた。

 

リグル「3号さん、あの仮面ライダー任せても良いですか?」

 

3号「あぁ、もちろんだ」

 

リグルの頼みに頷いた3号はそのまま4号へと駆け出し、4号もまた3号を迎え撃つ。

 

まず様子見とパンチを放つ3号に4号は軽く避けた後にその手を掴んで地面に叩き付けるが3号もお返しと足払いをして転がせた後に起き上がって距離を取り、4号も起き上がって構える。

 

岩石大妖精「3号の始末は貴様に任せたぞ4号」

 

4号「ハッ!大首領様!」

 

構えながらそう言うと4号はそのまま森にへと降りていき、3号も追うように降りていく

 

岩石大妖精「さて貴様らは俺が直々に殺してやろう」

 

チルノ「大ちゃん……」

 

岩石大妖精「まずはこれだ。地獄【降り注ぐ溶岩弾】」

 

ドシュッ!ドシュッ!ドシュッ!

 

そう宣言すると岩石大妖精は自身の体から大量の溶岩弾を鬼矢たちに向けて放つ。

 

鬼矢「オラァ!」

 

ズバッ!

 

霊夢「ギャウ!」

 

ズバズバッ!

 

チルノ「ハァア!」

 

バシュッ!バシュッ!バシュッ!

 

その溶岩弾を鬼矢はカタストロフで霊夢はドラゴヘルクロ―で切り裂き、チルノは氷の矢で溶岩弾を凍らせて砕いていく。

 

岩石大妖精「これは防ぐか。ならこれならどうだ?地獄【天からの大災害】」

 

ゴロゴロゴロッ!

 

それを見た岩石大妖精は次のスぺカを宣言すると空が黒く染まっていき、黒雲から雷のような音がすると

 

バリバリバリッ!バリバリバリッ!

 

大量の雷が辺り一帯に降り注ぎ始める。

 

鬼矢「うぉ!?」

 

霊夢「ギャウ!?」

 

その雷の雨を鬼矢たちはなんとか避け岩石大妖精に近づこうとするが

 

岩石大妖精「さらに地獄【大首領ビーム】!」

 

ビィィィイイイイイイイイイ!!

 

岩石大妖精の目から放たれた光線で阻まれてしまう。

 

チルノ「うわっ!?」

 

霊夢「ギャウ!?」

 

鬼矢「チッ、これじゃあ近づけねぇな」

 

岩石大妖精「ふはははは!わが地獄の力を味わうがいい!」

 

放たれた光線を避ける一行を見ながら岩石大妖精は笑いながら次々に溶岩弾を放つのであった。

一方で森の中にへと降りていった3号と4号はと言うと……

 

3号「はぁ!」

 

4号「はぁ!」

 

ズドォォオオオオオン!

 

森の中ですさまじい肉弾戦を繰り広げていた。

 

3号「クッ!」

 

しかし4号の圧倒的な攻撃力と防御力に3号は苦戦を強いられていた。

 

4号「フハハハハ!どうした?この程度か3号!」

 

3号「チッ、ドライブ達が言っていたがまさかこんなに強いとはな」

 

挑発する4号に3号は舌打ちしながら呻く。

 

4号「ほぅ、3号。貴様ドライブ達から俺のことを聞いていたのか」

 

3号「あぁ、愛用の機体をあまり活躍できずに破壊されたってな」

 

グサッ!

 

4号「グッ!?」

 

3号の言ったことに4号は変な音と共に膝を付いてしまう。

 

4号「す、スカイサイクローン!!(涙)」

 

そして原作でライダーたちに機銃で攻撃したぐらいしか活躍がなく、その後トライドロンに破壊されてしまった自身の愛機、スカイサイクロンを思い出し、叫んでしまうのであった。

 

その後にうぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!と涙声交じりな咆哮をして3号へと猛攻撃を仕掛ける。

 

猛攻に流石にやばいなと3号が感じた後に4号から蹴りを入れられて吹き飛ばされ、倒れた所に4号は決めようと飛び上がる。

 

だが…そんな4号の胸に何かが炸裂して4号は吹き飛ぶ。

 

4号「ぐぁあああああ?!」

 

3号「今のは!?」

 

???「ふぅ、まさかこんなところで3号と4号に出会うことになるとはねぇ」

 

そんな台詞と共に現れたのは白いフード付きのパーカーと緑色のラインが入ったスカートを纏い、背中に悪魔のを思わせるような形状をした機械の翼があり腰にこれまた龍を思わせる機械の尻尾を巻きつけたオレンジ色の髪をした一人の少女だった。

 

4号「なんだ貴様は!」

 

少女「私?私は蜉子。通りすがりのダークドライダー少女よ」

 

3号「ダークドライダーだと?」

 

少女、蜉子が言った言葉に3号は疑問を感じる。

ダークライダーと言う存在がいる事は知ってはいるが先ほどの彼女が言ったダークドライダーと言うのは聞き慣れない単語であった。

 

蜉子「さてと援護してあげるわよ3号」

 

3号「俺の味方をするのか?」

 

そう言って横に来た蜉子の言葉に3号は起き上がりながら問う、

 

蜉子「別に貴方の味方って訳じゃないわ。私はただ、私の友達の世界を争うとしているあいつをただぶっ殺したい。ただそれだけよ」

 

3号「っ!?(なんだ?こいつのこの殺意……とんでもないな)」

 

と口元に笑みを浮かべながらそう言った蜉子に3号は少しだけ恐怖する。

 

4号「ふん!一人増えただけで俺に勝てると思うな!」

 

3号の加勢に加わった蜉子は一歩4号の前に歩み寄ると前方にいる4号は駆け出して蜉子を殴りつける。

頰に拳が当たり、手ごたえがあって殴り飛ばそうとする。

 

しかし、4号の拳はそのまま空振りするかのように拳は横にズレる。

さらに先ほどまで4号の前にいた蜉子はその場にはいなく、代わりに彼の周りに白い霧が発生していた。

 

4号「何っ!?あいつは!?」

 

蜉子「此処よ」

 

辺りを見渡しても彼女の姿はない、そう認識した次の瞬間に4号の背後に霧が集結、人の形へと整って蜉子の姿へと戻る。

背後に何かいると振り向く4号、その動作の隙に蜉子は彼の正拳突きを叩き込む。

 

蜉子「ふんっ!!」

 

4号「ぐおっ!?」

 

腹に直撃し、後退りする4号だったが、3号が彼の背後から回し蹴りを繰り出す。

4号は慌てて振り向き、片腕を曲げて蹴りを防ぐ。

 

だが防いで空いた脇に蜉子の回し蹴りも直撃する。

 

蜉子「脇甘いわよ」

 

4号「っ!?」

 

怯んだ4号は横に避けながら移動すると3号と蜉子は合わせながら彼に拳を叩き込む。

 

蜉子・3号「「たぁ!!」」

 

4号「ぐっ!!」

 

ダブルパンチがヒットし、後退りする4号に休み暇を与えず二人はジャンプ、そのまま急降下しながら跳び蹴りを放つ。

 

蜉子・3号「「はっ!!」」

 

4号「ぐはっ!?」

 

蜉子と3号のダブルキックをまともに受けてしまった4号はそのまま吹き飛ばされてしまう。

 

4号「グッ、おのれぇ……」

 

蜉子「あらこの程度なの?最強のショッカーライダーの実力ってのは」

 

4号「黙れっ!!」

 

再び拳のラッシュを繰り出すも今度は片手だけでラッシュを受け流す。

その避け方はまるで踊っているかのように回り、徐々に4号に苛立ちと焦りが現れ始めると疲労も出始める。

そこに3号が4号に向かって駆け出し、此方も風のスピードのようなラッシュを繰り出す。

 

3号「はぁぁぁぁ―――――――っ!!!!!」

 

4号「ぐっ!がはっ!ぐはっ!?」

 

続けて蜉子は後ろに下がった3号の横に駆け出し、4号の懐に入ると掌で胴体に叩き込む。

 

蜉子「気乱風闘拳っ!!」

 

まるで疾風の如く、4号の胴体に彼女の掌が当たる。

大した痛みはないもののその後から内部に激しい激痛が伝わり、幾ら改造人間であってもこのままではひとたまりもない。

 

だが容赦のない蜉子は下がろうとする4号の顎に掌で打ち上げ、3号と合わせてジャンプしながら急降下し、二人合わせて跳び蹴りを繰り出す。

 

3号「ライダーキック!!!」

 

蜉子「気脚……!」

 

4号「くっ!ライダーパンチ!!!」

 

向かってくる二人に対し4号は片腕にエネルギーを溜めて必殺技であるライダーパンチを放つ。

 

ズドォォォォオオオオオオオオ!!!

 

4号「ぐぁぁぁぁぁ……っ!?しょっ、ショッカーに栄光あれェェエエエエエエエエ!!」

 

ズドォォォォオオオオオオオオン!!!

 

二人のダブルキックの威力に負け、胴体を貫かれた4号はそのまま爆散する。

 

蜉子「……呆気ないわね。これなら羅威符のところのショッカー戦闘員ABの方がマシかもね」

 

3号「手伝ってくれてありがとうな蜉子」

 

蜉子「別にいいわよお礼なんて。お互いに目的が同じだっただけなんだし」

 

3号のお礼の言葉に対し蜉子は不愛想な態度でそう返すとそのまま森の奥にへと立ち去ろうとする。

 

3号「何処に行くんだ?」

 

蜉子「帰るのよ。この程度の異変ならあの子たちだけで十分解決できると思うし」

 

問う3号に蜉子はそう返す。

 

3号「さっき言っていた親友に会わなくていいのか?」

 

蜉子「異変が終わった後にするわ。んじゃ」

 

そう言うと蜉子はそのまま森の奥にへと消えるのであった。

 

さて、戻って岩石大妖精と戦っている鬼矢たちはと言うと岩石大妖精の様々な災害級の技に苦戦していたのだった。

 

鬼矢「っ!」

 

霊夢「ギャウ!」

 

ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!

 

チルノ「はぁああ!」

 

ビュォォオオオオオオ!

 

バリィン!バリィン!

 

フェニックスファントムと霊夢がビームを避けながら迫ってくる溶岩弾を切り裂いたり、チルノが冷気で凍らせて砕いたりするがが一向に岩石大妖精に近づけないでいた。

 

岩石大妖精「フハハハハッ!どうだ!この姿になった俺はもはや無敵も同然!このまま貴様らを滅ぼしてやろう!」

 

そんな様子を見ながら岩石大妖精が高笑いをしたその時

 

バシュゥゥウウウウウウウ!!

 

岩石大妖精「!?」

 

ズドォオオオオオン!!

 

突如、森の中から黒い斬撃破が現れそのまま岩石大妖精にへと命中する。

 

岩石大妖精「クッ……なんだ今のは!?」

 

鬼矢「今の闇……まさか!?」

 

????「お昼寝の邪魔をするのは誰なのだ~」

 

その声と共に森の中から現れたのはルーミアだった。

しかしその姿は何時ものともダグバのとも違う銀色のアーマーを装着した姿だったのだ。

 

チルノ「る、ルーミア!?」

 

霊夢『なんか服装が違ってます?!』

 

鬼矢「あの姿は……ゼットか!」

 

現れたルーミアの姿に驚くチルノと霊夢だが、フェニックスファントムはすぐさま察して言う。

 

霊夢『鬼矢さん、知っているんですか!?』

 

鬼矢「あぁ、ル―ミアのあの姿はおそらく闇の皇帝ゼットの力を使っているんだろう」

 

チルノ「闇の皇帝ゼット?なにそれ?」

 

聞く霊夢に対して答えた鬼矢のにチルノは首を傾げる。

 

鬼矢「闇の皇帝ゼット、スーパー戦隊の一つ、トッキュウジャーたちが戦った組織シャドーラインのボスだ」

 

霊夢『トッキュウジャー……あ、だからル―ミアさん、ライトさんを召喚できたんですか』

 

説明した鬼矢のに霊夢はとある時の宝探しの際にルーミアがトッキュウ1号を呼び出した時を思い出して手をポンとさせる。

 

ゼットとトッキュウ1号はゼットがトッキュウジャー達の故郷である昴ヶ浜を取り込んだ際にトッキュウ1号の変身者であるライトと干渉しあった事もあって一番繋がりが強いとも言える。

 

ル―ミア「大ちゃんなのか~邪魔をしたのは~」

 

岩石大妖精「ル―ミア……貴様までも邪魔をするのか。ならば貴様も倒す!」

 

バシュッバシュッバシュッ!!

 

そう言うと岩石大妖精は大量の溶岩弾をル―ミアに向けて放つ。

 

ル―ミア「なら許さないのだー!」

 

ズドォオオオオオオオオオ!!

 

しかしル―ミアが叫ぶと同時に出した闇の衝撃波により溶岩弾はすべて砕け散る

 

岩石大妖精「なに!?」

 

ル―ミア「はぁああああ!」

 

それに驚いた岩石大妖精にへとル―ミアは召喚した皇帝系キラーソードを持ち、近づいていく

 

岩石大妖精「クッ!地獄【大首領ビーム】!!」

 

ビィィイイイイイ!

 

ル―ミア「ふん!」

 

バシュン!バシュン!

 

近づいてくるル―ミアに対し岩石大妖精はビームを放つがル―ミアは皇帝系キラーソードでビームを弾き、どんどん近づいていく。

 

岩石大妖精「おのれ……ならこれならどうだ!!」

 

ガラガラッ、ガチャガチャ

 

すると岩石大妖精はまわりの岩を浮かせ、次々に自身の右腕にくっ付け、巨大な岩石の腕にする。

 

霊夢『い、岩が集まって巨大な腕に!?』

 

岩石大妖精「地獄!【大首領の一撃】!!」

 

そのまま岩石の腕で作った拳でルーミアにへと攻撃する。

 

ルーミア「そっちが地獄なら、こっちは暗闇なのか~!」

 

シュゴォォォオオオオオオオオオオッ!

 

それに対しルーミアは皇帝系キラーソードに闇を集め纏い始める。

 

ルーミア「皇帝闇剣術奥義【闇一閃】!!」

 

バシュゥゥウウウウウウ!!

 

闇を纏った皇帝系キラーソードを振るうとそこから先ほど岩石大妖精に放たれたものよりも大きな闇の斬撃破が放たれる。

そして放たれた斬撃破と岩石大妖精の巨大な拳は

 

ズドォォオオオオオオオオ、ガッシャ――――――ン

 

正面衝突し両方とも砕け散る。

 

岩石大妖精「グッ……おのれ……」

 

砕け散った自身の拳を見て苦い顔をする岩石大妖精だったがすぐにル―ミアが居ないことに気付く。

 

岩石大妖精「何処に行った!?」

 

ル―ミア「皇帝闇剣術奥義……」

 

岩石大妖精「っ、上か!」

 

声をした方を向くとそこにはすでに皇帝系キラーソードに闇を纏い、大きく振り上げているル―ミアの姿があった。

 

ル―ミア「【闇落とし】!!」

 

岩石大妖精「っ!」

 

皇帝系キラーソードを振り下ろすル―ミアに岩石大妖精は両腕を交差させてガードするが

 

ズドォ―――――――――ッ!!

 

岩石大妖精「グッ!?」

 

ル―ミアのパワーによりガードしきれずに飛ばされ

 

ズドォォオオオオオオオオオオオオン!!!

 

そのまま地面にへと激突する。

 

霊夢『す、凄いパワーですね……』

 

蓮子「ショッカーの大首領である岩石大首領、闇の皇帝であるゼット……どっちも強いですね…」

 

先ほどまでのを見て蓮子はそう漏らす。

 

確かにどちらとも対峙したライダーや戦隊を苦戦させた存在でラスボスでもある。

 

その強さはお互いに引けを取らない。

 

岩石大妖精「おのれぇ……よくもやってくれたなル―ミアぁあああ……」

 

土煙が晴れるとそこにボロボロになっている岩石大妖精が恨めしそうにル―ミアを見ながらそう言っていた。

 

ル―ミア「む、なかなかしぶといのだ―」

 

岩石大妖精「こうなれば俺の本気を見せてやろう……」

 

鬼矢「本気って……まさか!?」

 

岩石大妖精の言った「本気」に鬼矢はまさかと考えて止めさせようとするが一歩遅かった。

 

ガラ、ガラガラッ!!

 

すると岩石大妖精の周りの岩が次々にへと浮きはじめ岩石大妖精にへと向かっていき

 

ガシャン、ガチャン、ガコン!

 

次々に岩石大妖精の体にくっ付き、その大きさを変えていく。

 

その勢いは早く、メンバーをその影が覆い、メンバーは見上げる事になる。

 

魔理沙「で、デケェエエエエエエエエ!?」

 

蓮子「これが岩石大首領!?」

 

そのあまりの大きさに魔理沙達は驚くが……

 

鬼矢「……小さいな」

 

霊夢『え!?』

 

魔理沙「ち、小さいのか!?」

 

呟いた鬼矢のにさらに驚愕する。

 

鬼矢「あぁ。本来岩石大首領の大きさは4000m、富士山より少し小さいんだがこれはその10分の一の400mぐらいの大きさだな」

 

驚く霊夢と魔理沙に鬼矢はそう言う。

 

確かに目の前の大妖精の岩石大首領は本家よりも小さい。

 

なぜ小さいかは大首領本人ではなく力だけなのと大妖精の優しさもあって本来のより十分の一小さいのではと鬼矢はそう考える。

 

だが、大きいだけあって霊夢達には脅威であった。

 

岩石大首領「どうだ!これならお前でも……」

 

ルーミア「……小さい」

 

岩石大首領「なに?」

 

鬼矢「……あ、そう言えば……」

 

「小さい」と言ったルーミアに少し怒りを見せる岩石大首領から視線を移動させた鬼矢は思い出す。

 

ルーミアが使っているゼットが使える奴を……

 

ルーミア「半身【闇の巨獣】」

 

ズォォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 

その宣言と共にルーミアの周りに大量の闇が出現し

 

???「オォォォ――――――――――――――ッ!!」

 

さらにそこから建物のような巨大な怪物が出現する。

 

岩石大首領「なっ!?」

 

突如出現した怪物に岩石大首領は驚きを隠せなかった。

何故ならその怪物は400m程の大きさを持つ自身よりを大きかったのだ。

 

魔理沙「な、なんだありゃあ!?」

 

霊夢『が、岩石大首領よりもお、大きいです!?』

 

その大きさに霊夢たちも驚いていた。

 

鬼矢「あれは闇の巨獣。ゼットの半身であり、シャドーラインの本拠地のキャッスルターミナルの真の姿だ」

 

ル―ミア「はっ!」

 

驚いている霊夢たちに鬼矢が説明している間にル―ミアは闇の巨獣にへと搭乗する。

 

ル―ミア『さぁ闇の巨獣よ。目の前に居るあの岩男を倒すのだー!』

 

闇の巨獣「オォォォ――――――――ッ!」

 

ドスン、ドスン……

 

ル―ミアの命令に闇の巨獣は答えるように吠えると岩石大首領の方にへと近づき始める。

 

岩石大首領「ふん!少し大きいだけで勝てると思うな!」

 

ズドズドズドッ!

 

すると岩石大首領は自身の体から溶岩弾を大量に向かってくる闇の巨獣にへと降り注ぐように放つ。

 

ズドォン!ズドォン!

 

闇の巨獣「………」

 

岩石大首領「な、なに!?」

 

しかし闇の巨獣は溶岩弾が当たってもびくともせずそのまま岩石大首領にへとどんどん近づいていく。

 

ル―ミア『闇螺旋拳!』

 

闇の巨獣「オォォォ――――――ッ!」

 

ギュィィィイイイイイン!!

 

ルーミアの声と共に闇の巨獣は右拳を闇を纏わせながら回転させて岩石大首領のどてっぱらへと叩き込む。

 

ズドォッ!

 

岩石大首領「うぐっ!?こ、このぉ!」

 

それを受けた岩石大首領はお返しにと左拳で闇の巨獣を殴ろうとするが

 

ギュィィィイイイイイン!ガッシャァア―――ン!

 

岩石大首領「なっ!?」

 

右拳と同じように回転させた闇の巨獣の左手により破壊されてしまう。

 

魔理沙「す、スゲェ!?」

 

蓮子「岩石大首領を一方的に押している!?」

 

闇の巨獣の強さに見ている魔理沙や蓮子は驚きを隠せずに言う。

 

鬼矢もその強さにほうと感嘆する。

 

大きさは違うとはいえあの岩石大首領を押しているのだ。

 

鬼矢「(にしてもなんでこんなに強くなってるんだ?)」

 

ただ、その後に鬼矢は違和感を持つ。

 

確かに闇の巨獣は強いのは分かってはいるが自分の知ってるのより強く感じるのだ。

 

少し考えて気づく。

 

単純な話、()()()()()()()()()が加わっているからだ。

 

ルーミアはゼット以外にもダグバの力を持っていて、ダグバは究極の闇と言われた怪人だ。

 

だが、それでもまだ足りないと感じたがルーミアのも加わっているのかと考える。

 

ルーミアも今の姿は封印された姿で本来の力がゼットやダグバを通じて闇の巨獣の強さを上げているのではないかと考える。

 

岩石大首領「お、おのれぇ……」

 

ル―ミア『闇雷撃!』

 

闇の巨獣「オォォォ――――――ッ!」

 

バリバリバリッ!

 

ル―ミアの指示に闇の巨獣は再び吠えると三本の屋根と頭の角から紫色の雷を放つ。

 

ズドォン!ズドォン!

 

岩石大首領「グッ!調子に……のるなぁ!」

 

ズドドドドドドドドドドッ!!

 

雷をガードし防いだ岩石大首領は怒ると闇の巨獣の周りに溶岩を噴出させる。

 

闇の巨獣「!?」

 

突如噴出した溶岩に闇の巨獣も驚いてしまう。

 

岩石大首領「流石にこれには手が出せまい」

 

そんな闇の巨獣に対して岩石大首領は笑う。

 

ルーミア「行くのだ!」

 

だが。闇の巨獣は主であるルーミアの言葉に気合を入れ直す様に咆哮して突撃する。

 

それに岩石大首領は気が狂ったかと思った。

 

次の瞬間、岩石大首領は驚く。

 

闇の巨獣がマグマを気にせず突き進んだのだ。

 

岩石大首領が出したマグマは普通のマグマではない。

 

だがそれを気にせず進んだ事に驚いた後に気づく。

 

闇の巨獣を先ほどよりも闇を深く纏っており、闇がマグマのダメージを受けない様にして渡らせたのかと気づく。

 

ルーミア『闇の巨獣よ。あいつを粉々にするのだー!』

 

闇の巨獣「オォォォ――――――――――――――ッ!!!」

 

ギュィィィイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!

 

ルーミアの言葉と共に闇の巨獣は吠えると両拳を闇を纏わせながら先ほどよりも多く回転させ始める。

 

ルーミア『闇螺旋拳・連撃嵐!』

 

闇の巨獣「オォォォ―――――――――――――――ッ!!!」

 

ズドズドズドズドズドズドズドズドッ!!!

 

闇の巨獣は両拳で岩石大首領を連続で貫く。

 

岩石大首領「オォォォォッ!?」

 

ズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドッ!!!

 

貫かれるたびに岩石大首領の体は削れ、穴が空いてどんどんボロボロになっていく。

 

ルーミア『はぁあああ!』

 

闇の巨獣「オォォォ―――――――ッ!!」

 

ズドォオオオッ!!

 

そして最後に右拳による突きにより岩石大首領の胸に巨大な穴が開く。

 

岩石大首領「ガッ………!?ば、バカなァァアアアアアアアアア―――――――――ッ?!」

 

ズドォォォォオオオオオオオオン!!

 

断末魔を上げながら岩石大首領は倒れた後に爆発する。

爆発から気を失った大妖精が飛び出して来て、それをフェニックスファントムとなった鬼矢が飛んで来てキャッチする。

 

その後に3号も合流する。

 

大妖精を降ろし、心配するチルノに鬼矢は大丈夫だと返す。

 

リグル「お~い、そっちも終わったの~?」

 

するとそこに気絶しているミスティアを背負ったリグルが飛んでくる。

 

霊夢『あ、リグルさんも終わったんですか』

 

ルーミア「じゃあ私は戻って昼寝の続きをするのだ~」

 

闇の巨獣を闇にへとしまったルーミアはそういうと森の中にへと帰っていくのであった。

 

鬼矢「さてと……次は美陽たちのところに行くとするか」

 

チルノ「あたいも行く!大ちゃんを暴走させた奴を一発殴りたいしね!」

 

次なる目的地を永遠亭に決めた鬼矢達はチルノを加えて永遠亭へと向かった。

 

そこでは何が待ち受けているのか…




ルーミア「次回『暴走のヤンデレ薬師』に続くのだ~」

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