前回、鬼矢たちは人里でなんとか暴走していた慧音と亜理沙とドライブやバロンたちと共に何とか撃破し、そのまま紅魔館へと向かっていた。
一方鬼矢たちが向かっている紅魔館ではと言うと……
レミリア「はぁぁぁああ!!」
パチュリー「たぁああああ!」
ガキィン!
怪人少女にそれぞれ変身していたレミリアとパチュリーが壮絶なバトルを繰り広げていた。
咲夜「あぁぁああああ!!」
美鈴「咲夜ちゃん!落ち着いて!」
その向こうでは暴走している様子の咲夜と美鈴が戦っており。
小悪魔「ちーん」
フラン「小悪魔ー、大丈夫?」
アッシュ「やりすぎたようだなこりゃ;」
さらに別の方ではボロボロになり気絶した小悪魔をフランとアッシュが心配そうに見ていた。
どうやら劇場版に出てきた怪人の力を所持していた咲夜、パチュリー、小悪魔の三人が暴走してそれを他のメンバーが止めるために戦っていたようだ。
まぁ、小悪魔はすぐに対処できたようだが…
レミリア「パチェ!いい加減に止まらないか!」
パチュリー「許さないわよレミィいいいいいいい!!(怒)」
暴走しているパチュリーを止めようと説得するレミリアだがパチュリーはそれに聴きもせず怒りながら攻撃してくる。
フラン「お姉さま、一体なにしてパチェを怒らせたの;」
レミリア「そ、それは………」
パチュリー「私の秘蔵の本をよくも汚したうえ、それを隠していたわねぇええええええええ!!(怒)」
そう、それは昨日のことだった……
パチュリー「……あれ?」
図書館で本の整理をしていたパチュリーは自身の秘蔵の本が入っている棚を調べていると本が一冊足りないことに気づいた。
パチュリー「そう言えば前レミィが……」
レミリア『パチェ、この本借りるぞ』
パチュリー「って言ってたわね。まったくレミィは……」
と前レミリアがその本を借りていったのを思い出したパチェはそう言うとレミリアの部屋へと向かった。
~紅魔館~レミリアの部屋
そこでレミリアは色々な書類をチェックしていた。
コンコン
レミリア「入っていいぞ」
ガチャ
パチュリー「レミィ」
レミリア「お、パチェか。なんか用でもあるのか?」
パチュリー「前に貴方に貸した本なんだけど……」
レミリア「!ほ、本だと……」
『本』、その単語を聞いた途端、レミリアは冷や汗を流し始めた。
パチュリー「それを返してほしいんだ……どうしたのレミィ?」
レミリア「い、いや、何でもない。何でもないぞパチェ!」
パチェ「…………」
誤魔化すように喋るレミリアだが長年彼女の親友(兼恋人)をしているパチュリーを誤魔化せるはずなかった……。
パチュリー「……何処にあるの?」
レミリア「え?」
パチュリー「本、何処にあるの」
レミリア「いや、そ、それはな……(汗)」
と言いながらレミリアがある場所を見たのをパチュリーは見逃さなかった。
パチュリー「……あそこね」
そう言うとパチュリーはレミリアが見た物……机にへと近づく
レミリア「あ、ま、まてパ」
とレミリアが止めようとするがそれは間に合わず……
ガラッ
パチュリー「!」
パチュリーは机の引き出しを開け、そこに入っていたもの……紅茶に濡れた自身の秘蔵の本を見つけてしまう。
パチュリー「…………」
レミリア「いやな、実は前紅茶を読みながらその本を読んでいたらつい手が滑って……」
とレミリアがどうして汚れたのか理由を説明するが……それは無意味だった。
パチュリー「……レミィ……」
そう呟くとパチュリーは一枚のスペルカードを取り出し、そして……
パチュリー「……お仕置き」
レミリア「え?」
パチュリー「聖水【ホーリーアクア】!!」
そう宣言するとパチュリーの目の前に五つの青い魔法陣が現れ、そこから……
ドバァアアアアアアアアアアアアアアッ!
大量の水の奔流が放たれた。
レミリア「ま、まてパt……」
とレミリアは言おうとしたらこれも遅く……
ガッシャーン!
レミリア「ギャアアアアアアアア?!」
そのまま大量の水に飲み込まれ、窓ガラスを破り、そのまま下へと落ちていった……。
ドボァアアアアアアアアア!!
そして地面へと落ちた後もレミリアは上から降ってくる大量の水をその身に叩きつけられた。
これが普通の水であればレミリアも平気なのだがそうはいかない。
このスペルカードは聖水【ホーリーアクア】。
そう、この水はその名の通り聖水なのだ。
しかもパチュリーが対レミリア用に作った聖水なので水に耐性がある吸血鬼にも効くという恐ろしいものなのである。
一時間後……
レミリア「」ちーん
水が落ち終わった後に残ってたのは体の半分以上が溶けているレミリアであった。
その後レミリアは音を聞いて駆けつけた乃亞たちの治療によってなんとか一命を取り留めたのであった。
回想終了
フラン「あぁ、お姉さまが瀕死だったのそういう事だったんだ;」
レミリア「あぁ……あの時は三途の川の手前まで行っていたな……」
レミリアが死にかけていた理由を知ったフランは苦笑いをし、レミリアはその時のことを遠い目をしながら思い出していた。
パチュリー「まさかあれだけでお仕置きが終わったと思ってるわけないでしょぉ?」
そんなレミリアをパチュリーは怖い笑顔でそう言った。
レミリア「ま、まだするのか;」
パチュリー「あの秘蔵の本は手に入るのにずいぶんと苦労したのよ……それを……(怒)」
とパチュリーは怒りのオーラを出しながらそう呟き……
パチュリー「だから絶対に許さないィイイイイ!!」
バリン!バリン!
ジャララララララララララ!!
レミリア「ぱ、パチェ!?」
そうパチュリーが叫んだとたん、紅魔館の窓ガラスが割れ、そこから大量のセルメダルが現れる。
咲夜「うっ!?」
美鈴「さ、咲夜ちゃん?」
フラン「ふぇ!?」
アッシュ「ぐ!?」
レミリア「クッ……」
咲夜、美鈴、フラン、レミリア、小悪魔の変身が解け、それぞれの体から爬虫類系、鳥系、水棲系、魚類系、甲殻系、重量系、昆虫系、恐竜系のコアメダルが、アッシュからは猫系のコアメダルが出現し、それらがパチュリーのところへと向かう。
パチュリー「変……身……!」
ジャラララララララララララララララ!!
そう宣言した途端、24枚のコアメダルと大量のセルメダルがパチュリーを包み込む。
アッシュ「まさかこれは……」
フラン「なんだか知ってるのアッシュ!?」
パチュリーの怒っている出来事が何か知っているようなアッシュの言葉にフランはそれが何かを聞く。
アッシュ「これはパチュリーが持っている爬虫類系メダルに宿っているガラが怪物態に変身する時に起きる現象だ」
ジャラジャラジャラ……
するとパチュリーを包んだセルメダルが徐々に生き物のような形にへとなっていき……そして
ガラ怪物態?「ギャオォォオオオオオオオオオオ!!!!」
ガラ怪物態(?)となり、その口から巨大な遠吠えを発する。
フラン「これがガラ怪物態なの!?」
アッシュ「そうなんだが……俺が知ってるのと少し違うぞ!?」
そう、アッシュの言う通りこのガラ怪物態は原作のと少し違く、まず足と腕に甲殻類の白い殻が鎧のように付いていて、腕に付いてある翼のような部分の固い部分が白くて先端がさらに鋭くなっており、尻尾はサメ肌のようになったワイバーンの尻尾とサソリのような先端が鋭い尻尾の二本になっている。背中には鮫の背鰭の形をした鋭い刃物の様な角が有り、口はオオカミウオと鮫を組み合わせたような鋭い歯が生えていると言う原作のガラ怪物態をパワーアップさせたような姿へとなっていた。
アッシュ「もしかして咲夜と小悪魔のメダルも取り込んでパワーアップしたのか?!」
美鈴「って事はこれはガラ強化怪物態って言ったところですね」
ガラ強化怪物態「ギャオォォォォォォオオオオオオ!!」
ズドォ!ズドォ!
するとガラ強化怪物態はレミリアたちへ巨大な火炎弾を二発放つ。
レミリア「チッ!神槍【スピア・ザ・グングニル】!!」
フラン「禁忌【レーヴァテイン】!!」
ズバッ!ズバッ!
それをレミリアはグングニルをフランはレーヴァテインを出現させ、それぞれ火炎弾を切り裂く。
ガラ強化怪物態「ギャオォォォォォオオオオオ!!」
ビュン!
レミリア「グッ!?」
フラン「!?」
ズドォォオオンン!!
だが続けて放たれたガラ強化怪物態の巨大な三本の尻尾による攻撃で2人は紅魔館にへと殴り飛ばされる。
アッシュ「フラン!レミリア!」
ガラ強化怪物態「ギャォオオオオ!」
ビュゥウウウウウウウ!
殴り飛ばされた2人を心配するアッシュ。そのアッシュにへガラ強化怪物態は口から強力な吹雪を放つ!
アッシュ「クッ、吹雪まで出せるのかよ!」
ピキピキッ
ガラ強化怪物態「ギャオオオオオ」
ズドォ!
アッシュ「ぐっ!」
吹雪でアッシュの足を凍らせたガラ強化怪物態はそのまま腕の巨大な翼のようなものでアッシュを殴り飛ばす。
美鈴「アッシュさん!」
ガラ強化怪物態「ギャォオオオ!!」
バリバリバリッ!
続けてガラ強化怪物態は両手から電撃を気絶している咲夜と小悪魔を抱えている美鈴へと放つ。
美鈴「うぉっと」
それを美鈴はなんとか避けていく。
ガシャ!
フラン「はぁああああ!」
すると先ほど紅魔館へ殴り飛ばされたフランがレーヴァテインを持って現れ…
ズバン!
ガラ強化怪物態「!」
そのままレーヴァテインでガラ強化怪物態の右手を切り落とし…
フラン「もう一個!」
ズバン!!
続けて左手も切り落とす。
ガラ強化怪物態「ギャゥウウウウ!」
フラン「今だよお姉さま!」
両手を切り落とされて悲鳴を上げるガラ強化怪物形態。それを見ながらフランは紅魔館で攻撃の準備をしていたレミリアにへと合図をする。
レミリア「はぁああ!」
ズドォオオオオオ!!
ガラ強化怪物態「!?」
突然真横から放たれたグングニルにガラ強化怪物態は避ける暇もなく……
ズドォオオオオオ!!
ガラ強化怪物態「グォオオオオオオオオオオ!?」
まともに喰らい、そのまま囲いの壁にへと吹っ飛ばされる。
フラン「やったねお姉さま!」
レミリア「うむ、そうだな」
アッシュ「2人とも無事だったのか」
攻撃を成功させたことを喜ぶフランにガラ強化怪物態が吹っ飛んだ方を見るレミリア。そこへアッシュと美鈴が駆け寄ってくる。
すると……
ガラ強化怪物態「ギャオォォォォオオ……」
ジャラジャラジャラジャラ………
声がした方を全員が見ると、そこには攻撃を受けて身体のところどころのセルメダルが流れているガラ強化怪物態が居た。
フラン「!お姉さまアレ!」
すると胴体のセルメダルが流れている部分を見てフランはあるものを見つける。
パチュリー「…………」
レミリア「あれは……パチェ!」
そこには気を失っている状態のパチュリーが居たのだ。
まだ体の大半はセルメダルに埋まっているがそれ以外は大丈夫なようだ。
レミリア「今助け……!」
ガラ強化怪物態「ギャォオオオオ!!」
レミリアが救出しようとするがそれを阻むようにガラ強化怪物態が吠えるとともに薄紫色のオーラを身に纏う。
ジャラジャラジャラジャラ!
するとガラ強化怪物態を構成しているセルメダルが増え始めた。
フラン「せ、セルメダルが増えてる!?」
アッシュ「おそらくパチュリーの魔力で増やしているんだろうな」
増えていることに驚くフランになぜ増えているか説明するアッシュ。
増えたセルメダルは徐々にガラ強化怪物態の傷を直していき、パチュリーを完全に埋めてしまう。
ジャラ、ジャラジャラ!
美鈴「!皆さん、あれを!」
美鈴が指さした方を一行が見ると先ほどの攻撃で散らばったセルメダルから次々と兵士のようなものが現れ始めたのだ。
レミリア「なんだあれは?」
アッシュ「あれはナイト兵。ガラ専用の屑ヤミ―みたいなものだ」
現れたものが何か答えるアッシュ。
すると先ほどフランが切り落としたガラ強化怪物態の手もセルメダルになった後、次々とナイト兵たちを出現させていく。
美鈴「この数はちょっとヤバいですね~;」
アッシュ「確かに人里の方やほかの所を襲ったら厄介なことになるな」
フラン「でもパチュリーも助けないと……」
レミリア「……私がパチェを助ける。他のみんなはあいつらの対処を頼む」
どうするか困っている三人にレミリアが一つの提案をする。
フラン「お姉さま一人で!?」
アッシュ「おいおい、それはちょっと無茶じゃねぇのか?」
一人でガラ強化怪物態の相手をする……そんな無茶な提案をフランとアッシュは少し反対した。
レミリア「今回のことは私が悪い。だからその償いをするだけだ」
フラン「でも!」
レミリア「それに何も無策で突っ込むわけでもない。考えがある」
美鈴「考えですか?」
レミリアの言う考えに美鈴が首をかしげるとレミリアはアッシュに向かって手を差し出しながら言った。
レミリア「アッシュ、貴様のコアメダルを三枚、私に貸してくれないか」
アッシュ「……俺のコアメダルだと?」
レミリア「うむ、そうだ」
そう、レミリアは現在唯一自分たちが所持しているコアメダル、アッシュの邪神系メダルの力を使って戦おうとしているのだ。
美鈴「確かにそれならお嬢様一人でも戦うことができそうですね」
フラン「で、でもコアメダルってグリードには大切なものなんじゃないの?!」
そうなのだ。コアメダルはアッシュたちグリードにとって文字通りのコアなのだ。
そのコアメダルが数枚ないだけでも彼らは弱ってしまう、そんな大事なコアメダルをアッシュは貸すのか。
それをフランは心配していた。
レミリア「それもわかっている。わかったうえでアッシュ、頼む」
アッシュ「………ったく、仕方ないな」
するとアッシュは自分の体から三枚のメダル、ニャルラトホテプメダル、クトゥグアメダル、ハスターメダルを一枚ずつ出現させる。
パリーン!
するとアッシュの足の装甲が数枚のセルメダルと共に散らばり、黒くなる
アッシュ「ほらよ」
そして三枚のコアメダルをレミリアに投げ渡す。
パシッ
レミリア「すまないな。あとで必ず返す」
アッシュ「その代わり、絶対に勝てよレミリア」
レミリア「無論だ」
そう言うアッシュへとそう言ったレミリアは受け取ったメダルを自身へと投入する。
ジャラジャラジャラ
するとレミリアの体はセルメダルに包まれ、その身体を胸がFサイズぐらいある大人の女性にし、その身に炎を模したインナースーツを纏い、その上にニャル子超本気モードを模したアーマーを纏い、足に黄色の空けたブーツを付けて頭に長いアホ毛が生えた姿にへと変身する。
レミリア「……さて、欲望の怪物よ。我が恋人、これより返させてもらうぞ」
変身し終わって、そうレミリアは言うとガラ強化怪物態のほうへと飛び出す。
ガラ強化怪物態「ギャォオオオオ!」
シュルルルルルル!!
それに対しガラ強化怪物態は蠍のような二本の尻尾を伸ばし、レミリアを攻撃する。
レミリア「炎槍【ムスペルヘイムグングニル】」
ゴォォオオオオオオオオ!!
するとレミリアは右手にいつものより燃えるように赤い色でその槍身に全てを焼き尽くすような炎を纏ったグングニル、ムスペルヘイムグングニルを召喚し
ガキィン!
二本の尻尾の攻撃を受け止める。
レミリア「嵐槍【オーディングングニル】」
ビュォォォオオオオオオオオオオオ!!
続けてレミリアは左手に今度は黄色でその槍身に荒々しい竜巻を纏ったグングニル、オーディングングニルを召喚する。
レミリア「ふん!」
グサッ!
そしてオーディングングニルを止めている尻尾にへと突き刺す。
ビュォォォオオオオオオオ!!
ジャラジャラジャラジャラジャラ!!
すると突き刺したところから纏っている竜巻により、次々とセルメダルが吹き飛ばされていく。
ガラ強化怪物態「ギャウ!?」
それに驚いたガラ強化怪物態は尻尾がなくなる前に縮める。
すると両腕に付いている翼のようなものを広げると
バサッ!バサッ!バサッ!
と大きく羽ばたき、宙にへと浮かび始める。
ガラ強化怪物態「ギャォォオオオ!」
レミリア「ふん、空にへと逃げるつもりか」
バサッ!
そう言うとレミリアも自身の翼を広げ、空を飛び始める。
ガラ強化怪物態「ギャオ!ギャオ!」
ドゴッ!ドゴッ!
そして紅魔館がかなり小さく見えるところまでの高さまで飛ぶとガラ強化怪物態はレミリアに向かって火炎弾を大量に放つ。
レミリア「ふん!ハッ!」
バシュッ!ビュゴォ!
ズドドドドドドド!!
それをレミリアはそれぞれのグングニルでかき消しながら弾幕を放っていく。
ガラ強化怪物態「ギャォォオオオオ!」
ヴィン、ヴィン、ヴィン、ヴィン
その弾幕を避けたガラ強化怪物態は分身を四体作り出す。
レミリア「分身……昆虫系コンボの能力か」
ガラ分身体A「ギャォオオ!」
ビュォォォオオオオ!!
すると分身体の一体が口から吹雪を放つと、他の分身体も同じように吹雪を放つ。
レミリア「ふん!」
ゴォォォオオオオオオオオオオ!!!
その吹雪をレミリアはムスペルヘイムグングニルの炎で溶かして、そのまま分身体の一体にへと向かっていき
レミリア「はぁあああ!!」
ズバァアアアア!
ガラ分身体B「!?」
ズドォォォォオオオオオン!!
ムスペルヘイムグングニルで切り裂き、爆発させる。
レミリア「フン!」
ビュゴゴゴオオオオオオオ!!
続けて、自分を喰らおうと口を大きく開けて向かってきた分身体にレミリアはオーディングングニルを放つ。
オーディングングニルはそのまま大きく開いた口の中にへと入り……
ズバン!
ガラ分身体D「!!」
ズドォォオオオオオオン!!
そのまま分身体を貫き、爆散させる。
ガラ分身体A「ギャオォオオオ!」
ガラ分身体C「ギャォオオオオオ!!」
バリバリバリッ!
ズドッ!ズドッ!ズドッ!
すると残った分身体の二体はそれぞれ電撃と火炎弾を放ち、レミリアはそれを避けたり二本のグングニルで弾いたりする。
ガラ強化怪物態「ギャォォォオオオオ!!!」
ピカァアア――――――――――――!!
レミリア「クッ!?」
するとガラ強化怪物態が吠えると共に体全体を光らせ、その光にレミリアは腕で目を覆う。
ガラ分身体A「グォォォ!」
レミリア「!」
その隙を突いた分身体がレミリアを一口で食べようとするが
ガキィン!
ガラ分身体A「!?」
オーディングングニルを支え棒にしてなんとか口を閉じるのを止め
レミリア「ハァ!」
ゴォォォオオオオオオ!!
ガラ分身体A「!!」
ムスペルヘイムグングニルで分身体の上顎部分を吹き飛ばし破壊する。
ガラ分身体C「ギャォォオオオオオ!」
ズドッ!ズドッ!バリバリバリバリッ!!
レミリア「ふっ」
そして最後に残った分身体はレミリアの後ろから火炎弾と電撃を同時に放つがレミリアはそれを避けながら分身体にへと近づいていき
レミリア「はぁぁ!」
ザシュッ!!ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!
ガラ分身体C「ギャァァオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ムスペルヘイムグングニルを分身体の額に突き刺し、そこからムスペルヘイムグングニルに纏っている炎で分身体を焼き尽くす。
レミリア「これで分身体は全部倒した。あとは貴様だけだな」
ガラ強化怪物態「グォォォォオオオオオ!!」
チャリン!チャリン!チャリン!チャリン!チャリン!
ムスペルヘイムグングニルをガラ強化怪物態に向けながらそう言うレミリアにガラ強化怪物態は唸ると自身の体からコアメダルを次々と出現させて自身の周りに浮かばせる。
するとコアメダルから出てきたエネルギーがガラ強化怪物態の口にへと集まっていく。
シュゴォォォオオオオオオオオ!!!
レミリア「大技を放つつもりか……ならこちらも」
大技を放つようなガラ強化怪物態を見たレミリアはそれに対抗するためにムスペルヘイムグングニルにへと自身の魔力を注入する。
ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
すると魔力が注入され、ムスペルヘイムグングニルに纏っている炎の火力が上がり始める。
ガラ強化怪物態「ギャォォォオオオオオオ!!!」
ズドォォオオオオオオオオオオオ!!!
エネルギーが溜まったガラ強化怪物態はレミリアに向かって巨大な虹色のエネルギーの光線を放つ。
レミリア「ハァアアアッ!」
それと同時にレミリアも火力が上がったムスペルヘイムグングニルを力を込めて放つ。
ズドォォォオオオオオオオオオオオオッ!!!
ガラ強化怪物態の放った光線とレミリアの放ったムスペルヘイムグングニルは正面でぶつかり合う。
お互いに押しもせず、押されもされずの拮抗状態になる。
レミリア「よし」
それを見たレミリアはオーディングングニルを持ち、そのまま高速でガラ強化怪物態にへと近づき
レミリア「はぁあああああ!!」
ズシャァアアアアッ!!
オーディングングニルでガラ強化怪物態の右肩を穿つ。
グラッ
ガラ強化怪物態「!!」
右肩が攻撃されたことでガラ強化怪物態はバランスを崩してしまい、そのせいで拮抗していた二つの攻撃のバランスも崩れ、ムスペルヘイムグングニルが光線を突き破り
ドシャァアアアアアアアアアアッ!!
ガラ強化怪物態の頭をも破壊する。
ガラ強化怪物態「」
頭と右肩、両方を破壊されたガラ強化怪物態は飛ぶ力を失い、仰向けに落下を始める。
ドシュッ!ジャラララララララララララ!!!
その落下し始めたガラ強化怪物態の胴体にへとレミリアは近づき、オーディングングニルを突き刺し、纏っている竜巻で構成しているセルメダルと次々と吹き飛ばしていく
ブィン
ジャララララララララララララララララララララ!!!
ガラ強化怪物態もパチュリーの魔力でセルメダルを増幅させるが吹き飛ばされるスピードが速く、次々とガラ強化怪物態の胴体は削られていく
削っていくうちにパチュリーが見え、レミリアは腕を伸ばしてパチュリーを掴み…
レミリア「おおおおおおおおおお!!!」
力の限り、引っ張る。
それによりパチュリーは引っこ抜かれ、コアであるパチュリーを抜かれた事でガラ強化怪物態は大量のセルメダルへと変わりながら落ちていき……
ズドォォォオオオオオオン!!
紅魔館の屋根を突き破り、中にへと落ちていった。
レミリア「……これはあとで大急ぎで修理しないとな;」
引っ張り出したパチュリーをお姫様抱っこしながら紅魔館の屋根に開いた大穴を見てレミリアはそう言うとフランたちの元にへと降りていく。
フラン「お姉さま!」
アッシュ「どうやら無事に救出できたようだな」
レミリア「あぁ、貴様のメダルのおかげだ。助かったぞアッシュ」
降りてきたレミリアの元に戦っていたナイト兵たちを倒して近づくフランたちにそう答えるレミリア。
ナイト兵「!」
するとナイト兵たちが次々にセルメダルにへと変わると紅魔館にへと集まり始める。
フラン「な、なに?!」
アッシュ「ナイト兵や散らばっていたセルメダルが何処かに集まり始めた!」
レミリア「……まさか……」
「ギャォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!」
起きている出来事にフランとアッシュが驚き、レミリアが気づくと突如紅魔館から遠吠えが聞こえる。
ガチャ、ガチャ
ガラ強化怪物態「ギャォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!」
そして紅魔館の屋根の穴からガラ強化怪物態が現れた。
しかし、その姿は先ほどまでと全然違く、頭がワイバーンの尻尾の先端に付いており右腕と蠍のような尻尾、左手と右足が付いている部分が逆になっていて、まさにめちゃくちゃな感じの姿にへとなっていた。
レミリア「アイツまだ生きていたのか、しぶといな」
フラン「でも姿が全然違うよ!?」
アッシュ「おそらくコアであったパチュリーを奪われたからちゃんと再生できないんだろうな」
するとガラ強化怪物態は尻尾を伸ばし、コアであったパチュリーを奪い返そうとする。
レミリア「フラン、パチェを頼む」
フラン「う、うん」
それにレミリアは抱えていたパチュリーを素早くフランに渡して向かってくるガラ強化怪物態の頭を
ガシッ!
ガラ強化怪物態「!?」
レミリア「吹っ飛べ」
正面から片手で受け止め、そのまま残ったもう片方の手を力いっぱい振るい、
ズドォッ!!
ガラ強化怪物態「ギッ!?」
ガラ強化怪物態の頭を殴り飛ばす。
ガラ強化怪物態はそのまま体も一緒に空高くにへと上がっていく。
そしてかなりの高さまで上がるとそのまま重力に身を任せ落下する。
レミリア「さて、しぶとい怪物にトドメといくか」
落ちてくるガラ強化怪物態を見ながらレミリアは両手にそれぞれ持っているオーディングングニルとムスペルヘイムグングニルを交差させる。
ピカァアア――――――――!
ビュゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
すると二本のグングニルは光出し、光が収まるとそこには荒々しい豪炎の竜巻を身に纏った右半分が赤く、左半分が黄色の一本のグングニルになっていた。
そのグングニルをレミリアは落ちてくるガラ強化怪物態にへと狙いをつけ……
レミリア「炎嵐槍……【オーディルム・ザ・グングニル】!!!」
バシュン!!
込めれるを全て込めた力で放つ。
ビュゴォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
放たれたオーディルム・ザ・グングニルは音速とも思える速さでガラ強化怪物態にへと向かっていく。
そしてガラ強化怪物態の顔にへと槍が刺さった瞬間、
ビュゴォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ジャラララララララララララララララララララララララ!!!!
オーディルム・ザ・グングニルに纏ってある炎の竜巻…否、豪炎の嵐がガラ強化怪物態の顔を構成しているセルメダルを次々と吹き飛ばしていく。
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ(以下略)
そしてオーディルム・ザ・グングニルが進むに連れ、ガラ強化怪物態を構成しているセルメダルが吹き飛び、そのまま尻尾、胴体、足、両腕のセルメダルを次々と吹き飛ばしていき……
ジャラララララララララララララ……チャリーン!
数秒も経たないうちにガラ強化怪物態の肉体を構成していたセルメダルはすべて吹き飛んだ。
レミリア「四散。それが貴様の運命の末路だ」
ジャラジャラジャラジャラ……
吹き飛ばされたセルメダルの雨の中、完全に倒されたガラ強化怪物態を見たレミリアはそう宣言するのだった。
ヒュィーン
フラン「あ、フランのメダル!」
そして大量のセルメダルが降る中、コアメダルたちがそれぞれの所持者の元にへと戻っていく
アッシュ「……ん?」
そんな中、アッシュは黄色い光が何処かにへと飛んでいくのを見る。
アッシュ「(あれは猫系のコアメダル……どうやら所持するべき者のところに行くみたいだな)」
どんな奴なんだろうな…とアッシュはそれを見届けながらそう思った。
猫系メダルを所持するべきの者
その者がまさか紅魔館のある者と因縁があるものとは今は誰も知らないのであった。
鬼矢「おーい」
アッシュ「ん?」
アッシュが飛んでいく黄色い光を見ていると門の方から鬼矢たちが来た。
霊夢『大丈夫ですか~?』
アッシュ「あぁ、こっちはな。にしても一体何が起きているんだ?」
鬼矢「あぁ、実は……」
と鬼矢がレミリアたちに起きていることを話そうとしたその時
ズドォォオオオオオオ――――ン!
全員「!?」
突如湖の方から大きな音が聞えたのだった。
霊夢『な、なんですか今の音!?』
レミリア「湖の方から聞こえたな」
魔理沙「湖の方って事はチルノたちが居るほうだな」
鬼矢「何かあったかもしれねぇな。行ってみるか」
暴走したパチュリーを止めたレミリアたちと合流した鬼矢たち。
その時突如湖の方から聞こえた音
一体湖では何が起きているのか………
レミリア「次回は第三十二章大首領と闇の皇帝だ」