東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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人里で暴走する2人に父と親子が駆けつける。


第三十章~襲い掛かる宇宙鉄人と矛盾の機械生命体~

ズドォォォオオオン!

 

亜理沙と慧音、二人とバトルすることになった鬼矢たち

しかし、戦況はかなりキツイものになっていた……

 

亜理沙「はぁぁあ!」

 

亜理沙は右手に魔法陣を展開し、そこから巨大な魔力砲を放つ。

 

ズドォォオオオオオオオ!

 

鬼矢「!来るぞ避けろ!」

 

それをなんとか避ける鬼矢たち。魔力砲はそのまま木々や山の一部を削り、空の彼方まで飛んでいく。

 

鬼矢「チッ、とんでもない威力だなオイ」

 

魔理沙の数倍の威力を持つ亜理沙の魔法、そして…

 

慧音「邪魔邪魔邪魔邪魔!」

 

ズガガガガガガガガッ!

 

霊夢「ギャ、ギャウ!?」

 

右手をキャノン砲に変化させ、連続で弾丸を放つ慧音。

この二人の攻撃に苦戦しているのだ。

 

鬼矢「チッ、片方だけでも厄介なのに両方そろうともっと厄介だな」

 

魔理沙「にしてもお袋の魔法、こんなにも凄かったのかよ……」

 

亜理沙「そうよ魔理沙!これこそ私が魅魔様から教わって、努力して習得した私の魔法よ!」

 

自身の母親の魔法の威力に驚く魔理沙に亜理沙はそう答える。

それもその筈、亜理沙はかつてある異変にて先代である博麗の巫女、霊破と激闘を繰り広げた強者の一人。

それ以外にも異変解決者として様々な強者たちと闘ったことがある魔法使いなのだ。

魔法を捨てた今では弱くなってしまったが本来の力である魔法を取り戻した彼女は全盛期ほどではないが強くなっているのである。

 

亜理沙「これで認めて貰える……あの人に!私に魔法を捨てさせたあの人に認めて貰えることができる!できるのよ!ハハハハハ!」

 

魔理沙「お袋……」

 

狂っったように話す亜理紗に魔理沙は悲しそうな表情をする。

 

霊夢『どうしたんですか魔理沙?』

 

魔理沙「お袋があんなことを考えていたなんてな……私、全然分かんなかったぜ…」

 

確かにそうだ。家を出るまで何年も一緒に居たのに自身の母親がそんなことを思っていた……

そのことに魔理沙は悲しんだ。

何故気づかなかったのか、何故気づくことができなかったのかを……

 

亜理沙「魔理沙!よそ見は禁物よぉ!」

 

魔理沙「!」

 

そう考えていた魔理沙の隙を突き、亜理沙は複数の魔法陣を展開しそこから大量の魔力弾を霊夢と魔理沙に向かって放つ!

 

魔理沙「霊夢!」

 

向かって来るのに魔理沙は霊夢の前に立って庇い、目を思わず閉じる。

 

魔理沙「?」

 

ただ、自分を襲わんとした衝撃が来ない事に魔理沙は疑問を感じた後に目を開ける。

 

最初に映ったのは誰かの背中でその誰かは左手に持った盾で防いでいた。

 

防いでいた者は…仮面ライダーバロンリンゴアームズであった。

 

バロンRA「どうした。お前の守るための力はそこまでなのか馬鹿娘」

 

魔理沙「!?オヤジなのか!?」

 

防いだ体勢のままそう言うバロンRAに魔理沙は驚いて声を上げるとバロンRAは付き出して攻撃を引き離した後にソードブリンガーで両断する。

 

亜理沙「あなた…」

 

バロンRA「亜理沙…俺は魔法が嫌いだ」

 

自分の前に立ちふさがるバロンRAに怒りのオーラを放つ亜理沙にバロンRAはそう言う。

 

だが…とバロンRAはみつえて伝える。

 

バロンRA「それ以上に傷つくお前と傷ついて行く娘をもっと見るのは嫌いだ。俺は俺の勝手でお前や家族を守りたかったんだ。だからこそ苦しんでいるお前を助けるから待ってろ!!」

 

咆哮と共にバロンRAは突撃する。

 

亜理沙「まだ認めてくれないのね……なら力づくで認めさせる!」

 

ガキィン!

 

亜理沙の持つ箒とバロンRAの持つソードブリンガーがぶつかり合う。

 

バロンRA「はぁ!」

 

ガキィン!

 

亜理沙「くっ!」

 

ソードブリンガーの攻撃を亜理沙が箒で防ぎ

 

亜理沙「食らいなさい!」

 

ズドドドドドド!

 

バロンRA「チッ!」

 

亜理沙の放つ大量の魔力弾をバロンRAはアップルリフレクターで防ぐ

互いが攻撃をし防ぐ、まさに一進一退の攻防が行われた。

 

霊夢『す、凄い戦いですね……』

 

魔理沙「あぁ……オヤジもお袋もどっちもスゲェ…」

 

霊夢と魔理沙は二人の戦いを見、あまりの凄さに見入ってしまっていた。

 

鬼矢「あの二人、もしかしたら幻想郷最強の夫婦かもしれないな」

 

鬼矢も夫婦のバトルを見て思わずそう言う。

確かにそうだ。幻想郷には確かに数多の強者が居る。

しかし、その強者たちの中で夫婦になっているのはこの二人だけなのだ。

まさしく幻想郷最強の夫婦と言っても過言ではないだろう……

 

慧音「貴様らぁ!私を無視するなぁ!」

 

鬼矢「おっと、そういえばお前も居たんだっけ」

 

夫婦のバトルにほとんどのメンバーが注目しているため忘れ去られていた慧音の叫びに鬼矢はようやく夫婦のバトルから目を離し、そちらの方に顔を向ける。

 

慧音「おのれぇ……こうなれば永遠なるグローバル・フリーズを起こして……!?」

 

???&???「「はぁぁあ!」」

 

ドゴッ!

 

慧音「ぐああぁ!?」

 

永遠のグローバル・フリーズを行おうとした慧音に突如現れた二人が飛び蹴りを放ち、それまともを食らった慧音は吹き飛ばされてしまう。

 

慧音「ぐぅ……貴様らはぁ……!」

 

鬼矢「ドライブ!それに……」

 

Dドライブ「あ、どうも。進之助父さんの息子、エイジです。今はダークドライブって呼んでください!」

 

そこに現れたのは仮面ライダードライブと進之介の未来の息子である泊エイジこと仮面ライダーダークドライブ(以下Dドライブと表記)であった。

 

慧音「泊進ノ介ェ……泊エイジィ……また私の邪魔をするのかァ……」

 

現れた二人に対し呪詛のような言葉を発しながら立ち上がる慧音。

 

ドライブ「あぁ、何度でもお前を止めてやる。パラドックス・ロイミュード!」

 

慧音「おのれ……おのれ……おのれぇぇええええええええ!!」

 

ピカァアアアアア!

 

そう慧音は叫ぶと体を光らせ……その姿を力の元となった怪人、パラドックス・ロイミュード(以下パラドックス)へと変える。

 

パラドックス「なら今度こそ貴様ら二人を殺す!殺してやる!」

 

ドライブ「やれるもんならやってみろ!行くぞエイジ!ひとっ走り付き合え!」

 

Dドライブ「うん、父さん!フルスロットルで行こう!」

 

そう言うドライブへ一台の半分黄色で半分黒いシフトカー、シフトネクストスペシャルが走ってきてドライブの手に収まる。

 

ドライブ!ターイプスペシャル!

 

そしてドライブはシフトネクストスペシャルを使用し、未来の力を得た奇跡のフォーム、ドライブタイプスペシャルへと変身する。

ダークドライブとタイプスペシャル……今ここに原作では有りえなかった二人のライダーが揃った。

 

パラドックス「うぉぉおおおおお!」

 

ガガガガガガガガガガッ!!

 

パラドックスは右腕を銃器へと変化させ、ドライブTSPとDドライブに向かって大量の銃弾を放つ。

 

ドライブTSP「来い、ハンドル剣!」

 

Dドライブ「来い!ブレードガンナー!」

 

しかし、その銃弾の嵐をドライブTSPとDドライブは自身の武器であるハンドル剣とブレードガンナーで防ぎ、そのまま高速移動で銃弾をよけながらパラドックスへと近づいていく。

 

パラドックス「グッ!」

 

近づいてくる二人に対し、パラドックスは右腕を銃器からかぎ爪に変えて攻撃する。

 

Dドライブ「遅い!」

 

バシュン!

 

パラドックス「グアァ!?」

 

ドライブTSP「はぁ!!」

 

ジャキン!

 

パラドックス「ガァア!?」

 

しかし二人の高速移動をしながらのブレードガンナーとハンドル剣による連続攻撃でダメージを食らってしまう。

 

蓮子「す、凄い!攻撃の息がぴったりだ!」

 

鬼矢「流石は親子って言ったところだな」

 

ドライブTSPとDドライブの息の合ったコンビネーション攻撃の上手さに蓮子と鬼矢は称賛する。

 

パラドックス「おのれぇえ!」

 

するとパラドックスはかぎ爪を巨大化させ、Dドライブへと攻撃しようとする。

 

ドライブTSP「させない!」

 

ガキィイン!

 

しかしそれをDドライブの前に出たドライブTSPの障壁に防がれ

 

Dドライブ「はぁあ!」

 

バシュン!ザシュン!ズドォオオン!

 

パラドックス「グアアアア!?」

 

さらに隙を突いたDドライブの斬撃でかぎ爪を破壊されてしまう。

 

ドライブTSP「決めるぞエイジ!」

 

Dドライブ「うん!」

 

そう会話すると二人はシフトブレスのイグナイターを押して必殺技の体勢に入る。

 

ヒッサーツ!フルスロットル!スペシャル!

 

ギュィイイイイイイン!ガシャン!

 

パラドックス「グアアアッ!?」

 

すると奥から黒い車、ネクストライドロンが走ってきてそのままパラドックスを弾き飛ばす。

 

そしてそのまま宙高く浮いたパラドックスを囲むように走り、青いエネルギーの道みたいなものでパラドックスを包み込む。

 

ドライブTSP・Dドライブ「「はぁああ!」」

 

そして二人はその包まれたパラドックスに向かって黄色いエネルギーを纏ったダブルライダーキックを放ち、

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

二人の力が合わさった強力なライダーキックはパラドックスの胴体を貫く。

 

パラドックス「馬鹿な……私はまた……倒されるというのか……おのれ……仮面ライダードライブぅぅぅぅぅううううううう!!!」

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 

そう断末魔を叫びながらパラドックスは周りの雲を消し去るような大爆発を起こす。

 

そして大爆発したところからボロボロの慧音と灰色と黒の108と書かれたシフトカーが落ちてくる。

 

ドライブTSP「よっと」

 

慧音をドライブTSPは受け止めながらなんとか着地し、シフトカーをDドライブが回収して着地する。

 

蓮子「やった!」

 

鬼矢「これで残りは亜理沙だけだな」

 

パラドックスを倒したことを喜ぶ蓮子と鬼矢。これで残るのはバロンと戦っている亜理沙だけになった。

その二人のバトルのほうはどうなっているかと言うと……

 

亜理沙「はぁ……はぁ……」

 

バロンRA「はぁ……はぁ……」

 

互いにあまり傷はなく、互角の戦いをしていた。

……周りの状況はかなり酷くなっているが(汗)

 

魔理沙「スゲェ……あんなに戦ったのに二人とも全然傷ついていねぇぜ……」

 

霊夢『ですがその分、周りの状況が酷くなってますね;』

 

メリー「確かにねぇ;」

 

ほとんど無傷である自身の両親に驚く魔理沙に周りの状況の酷さに冷や汗を流す霊夢とメリーであった。

 

バロンRA「まさかここまでやってほとんど無傷とは……流石だな」

 

と変身した自分と戦ってほとんど無傷である亜理沙に対し感心の言葉を言うバロンRA

 

亜理沙「……なんでよ……」

 

バロンRA「ん?」

 

亜理沙「なんで認めてくれないよ……私の魔法を!」

 

すると亜理沙は涙を流しながら叫び始める。

 

亜理沙「なんで、なんで私のことは認めてくれるのに私の魔法は認めてくれないの!?これは私が努力の結晶なのよ!?修行の成果なのよ!?それをなんで認めてくれないの!?ねぇ!?」

 

魔理沙「お袋……」

 

母親の苦痛の叫びに顔を歪ませる魔理沙……すると

 

バロンRA「はっ?何を言っている。認めているに決まっているだろ?」

 

魔理沙・亜理沙「「…………………え?」」

 

バロンRAから出た意外な台詞に二人は思わずポカンとしてしまう。

 

亜理沙「え?ちょっと待って、え?認めてる?」

 

バロンRA「あぁ、そうだ」

 

魔理沙「ちょっと待てよオヤジ!オヤジ、魔法を嫌っていたんじゃないのか!?」

 

バロンRAから出た台詞に魔理沙は戸惑いながらどういう事なのかを聞く。

 

バロンRA「確かに嫌いだが俺が嫌いなのは楽する魔法だ。森に棲んでいる人形遣いの魔法とかそういうたぐいのな。逆にお前たちの魔法は強くなるための魔法だ。それを嫌いとは一言も言っていないだろ?」

 

魔理沙「えええええええ?!」

 

そう、前にも言っていたが源蔵が嫌いなのは楽する魔法なのだ。

楽するからこそ人は最も大事な道具を使う事を忘れる。だから源蔵はその魔法が嫌いなのだ。

しかし亜理沙や魔理沙の魔法は強くなるために二人が身に着けた力なのだ。

それこそ源蔵が認める数少ない魔法である。

 

亜理紗「嘘……認めてたの……私の魔法を?」

 

バロンRA「そうだ」

 

恐る恐る聞く亜理沙にバロンRAは頷く。

 

亜理沙「って事は私、魔法捨てる必要なかったの?」

 

バロンRA「あぁ」

 

確認する亜理沙にバロンRAは肯定する。

 

亜理紗「全部私の勘違いだったってこと?」

 

バロンRA「そうだな」

 

再度確認する亜理沙にバロンRAもまた肯定する。

 

亜理沙「…………」

 

バロンRA「…………」

 

そのまま無言の空気が流れ…

 

亜理沙「Orz」

 

全て自分の勘違いだった。そのあまりのショックに亜理沙はへこたれてしまった。

 

そう言うとバロンRAは亜理沙へ手を差し出す。

 

亜理沙「あ、ありがとう……」

 

と亜理沙がその手を取ろうとした瞬間

 

ブスッ

 

亜理沙「……え?」

 

亜理沙の後ろ首に何処からか飛んできた黒い針が刺さってしまう。

すると……

 

亜理沙「あ、あぁあああああああ!?」

 

突如、亜理沙から黒いオーラが出現し、苦しみ始める。

 

バロンRA「亜理沙!?」

 

魔理沙「お袋!?」

 

突如苦しみだした亜理沙に驚くバロンRAと魔理沙。

 

 

亜理沙「あああああああ!!」

 

ズドドドドドドドド!

 

すると亜理沙は幾つもの魔法陣を展開しところかまわずに魔力弾を放ち始める。

 

バロンRA「グォ!?」

 

魔理沙「うわっ!?」

 

その魔力弾の嵐にバロンRAと魔理沙も少なからずダメージを受けてしまう。

 

霊夢『魔理沙!源蔵さん!』

 

メリー「一体亜理沙さんに何が起こっているの!?」

 

鬼矢「おそらく、さっきの悪針でさらに悪の心を増幅させられて暴走しているな。ゼラの野郎、面倒なことしやがって……」

 

ダメージを受けた2人を見て心配する霊夢。メリーは突然の亜理沙の暴走に驚いてたが鬼矢がその理由を説明して毒づく。

 

バロンRA「クッ、亜理沙……」

 

亜理沙「ああああああああああああ!!」

 

苦しみながら魔力弾を放ち続ける亜理沙を見て苦悶の表情をするバロンRA

一体どうすればいいか……そう彼は考えているとあることを思い出す。

 

バロンRA「!そうだ!」

 

するとバロンRAは懐から一つのロックシードを取り出す。

それは前に自分とそっくりな者、戒斗から貰った黄色いロックシードであった。

バロンRA「これを使ってみるか……」

 

そう呟くとバロンRAはそのロックシードのボタンを押す。

 

アーサー!

 

ジィィィィイイ!

 

するとバロンRAの上空からゲートが現れてそこから他のアームズより一回り大きいバナナのような形をしたアームズが出現する。

そしてバロンRAは今ベルトに付いているリンゴロックシードを外し、開錠した黄色いロックシードを代わりに付ける。

 

ロック・オン!

 

バロン「今行くぞ、亜理沙!」

 

そう叫ぶと共にバロンはカッティングブレードを倒す!

 

カモン!アーサーアームズ!

 

音声が響いた後、アームズはバナナアームズの様に展開するが胸部分のがさらに展開して腰部分にもサイドスカートとなる。

 

鬼矢「あれは……」

 

そのアームズを纏ったバロンの姿に鬼矢はカチドキアームズを円卓の騎士と言う伝説に出ていた騎士王が着ていた鎧の様にさせた感じだと思った。

 

胸のマークもバロンのマークになっており、顔には頭部の飾りに銀色の兜の様なのが模して付いてて左右に翼飾りが付いており、変身完了と共に目が黄色に光る。

 

キング・オブ・ビクトリー!!

 

バロンAA「これが……アーサーアームズか……」

 

騎士王のようなアームズ、アーサーアームズを纏った自身を見るバロン。

その手には専用武器である鍔が2本のバナナを模している巨大で長大な両刃の西洋剣、バナナビクトリーカリバーが握られていた。

 

亜理沙「あああああああああ!」

 

そんなバロンAAへと暴走している亜理沙は魔力弾の嵐を放つ。

 

バロンAA「……ふん!」

 

ズドォオオオン!

 

しかしバロンAAはバナナビクトリーカリバーにアームズのエネルギーを流し込み、カリバーを振るって出現した斬撃破で向かってきた魔力弾を全て破壊する。

 

魔理沙「なっ!?あの数の魔力弾を一撃で?!」

 

霊夢『す、凄いパワーです!』

 

たった一撃で大量の魔力弾を破壊したバロンAAのパワーに驚く魔理沙と霊夢。

 

バロンAA「ほぉ……まさに騎士王の名に相応しいパワーだな……」

 

アーサーアームズのパワーに仮面の中で称賛の笑みを浮かべるバロンAA。

 

亜理沙「あ……あああああ!」

 

ブィイイイン!

 

すると亜里沙は先ほど鬼矢たちに放った魔力砲と同じだが数倍の大きさの魔法陣を展開する。

 

バロンAA「大技を出すつもりか。ならこちらも容赦はしない!」

 

大技を出そうとする亜理沙へバロンAAはそう叫ぶとベルトからアーサーロックシードを外し、バナナビクトリーカリバーの鍔と刀身の境目辺りにあるロックシードの装填口にアーサーロックシードを填め込みハンガーを閉じる。

 

ロック・オン!

 

~~~♪~~~♪

 

すると戦国ドライバーのより大きな音声でファンファーレが流れ始め、バナナビクトリーカリバーの刀身にエネルギーが充電されていく……

 

ブィイイイイイイン!!

 

~~~♪~~~♪

 

魔法陣とバナナビクトリーカリバー、それぞれ魔力とエネルギーが蓄積されていく……

そして

 

ブィン!

 

亜理沙「大魔砲!マスタースパーク・ストリーム!!」

 

ズドォオオオオオオオオオ!!!

 

アーサー・チャージ!!

 

バロンAA「バナナアーサーエクスブレイド!!」

 

ザシュウウウウウ!!!

 

魔法陣から巨大な魔力砲が、バロンAAが振るったバナナビクトリーカリバーから黄金のバナナ状の斬撃が放たれた。

 

ガキィン!!ガガガガガガガガガッ!!

 

ほとんど同時に放たれた魔力砲と斬撃が二人の間の真ん中ほどで真正面からぶつかり合い、少しの間均衡するが……

 

ガガガガガガガガッ!!

 

徐々に斬撃が魔力砲を圧し始めていき、そして……

 

ズドォオオオオオオ!

 

亜理沙「!?」

 

斬撃が魔力砲を切り裂きながら進んでいく。

 

ガキィイイイイイン!

 

そして魔力砲を放っている魔法陣にぶつかると

 

ピキッ、ピキピキッ……パリィィイイン!

 

そのまま魔法陣を破壊して亜理沙へと炸裂する!

 

ズドォオオオオオオオオオオン!!!

 

亜理沙「きゃああああああああ?!」

 

パリィン!

 

炸裂した斬撃による衝撃で亜理沙はふっ飛ばされ、その余波で彼女に刺さっていた悪針も砕け散る。

 

ガシッ

 

亜理沙「え?」

 

バロンAA「大丈夫か亜理沙」

 

飛んできた亜理沙をお姫様抱っこでキャッチし声をかけるバロンAA。

 

魔理沙「お袋、大丈夫かなんだぜ!」

 

そこへ魔理沙も心配した様子で近寄り声をかける。

 

亜理沙「魔理沙……あなた……」

 

ロードバロン「ふん、まあまあだな」

 

亜理沙をお姫様抱っこしているバロンを見届けてロードバロンはその場を去った。

 

そんな霧雨家族を見ていた鬼矢達へ慧音を抱えたドライブ親子が来る。

 

鬼矢「助かったぞドライブ親子」

 

ドライブ「ロイミュードは俺達の専門だからね」

 

Dドライブ「ひとまずは僕たちは人里を守ります」

 

蓮子&メリー「お願いします」

 

礼を言う鬼矢にドライブはそう言い、Dドライブのに蓮子たちは頭を下げる。

 

鬼矢「なら、次は紅魔館だな」

 

魔理沙「ああ、頑張らないとな」

 

霊夢『もういいんですか?』

 

そう言う鬼矢に近寄ってきた魔理沙がそう言ってから問う霊夢に頷く。

 

魔理沙「ああ、親父から伝言、お袋に手を出した奴をぶん殴れってさ」

 

伝言に了解と鬼矢は答えた後にその一路を紅魔館へと進める。

 

紅魔館で待っているのは…




蓮子「次回、『紅魔館での戦い』に続くわよ」

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