前回、怪盗アルティメットルパンGの予告を解き明かして夕食を取った後に鬼矢達は怪盗アルティメットルパンGが狙うスカ―レッドダイヤの所へと向かっていた。
蓮子「不謹慎だけど、スカ―レッドダイヤがどう言うのか見れるってワクワクするわね」
霊夢『そうですね♪』
あんまり宝石に縁もなくてしかも貴重なダイヤと言う事でそう言う蓮子に霊夢もワクワクする。
レミリア「そろそろ着くぞ」
紅魔館~巨大金庫~
魔理沙「無駄にでっけぇなおい;」
目の前の巨大金庫を見て魔理沙は見た感想を述べる。
レミリア「母が導入したカラクリ金庫だ」
メリー「開けるの大変ね」
金庫を見てそう言うレミリアにメリーはカラクリと言う部分でそう洩らす。
レミリア「開ける順番を間違えたら死ぬかもしれないからな」
魔理沙「保存した奴が死ぬかも知れねえのに入れるなよ;」
慎重に解錠しながら言うレミリアに魔理沙は顔を青くして霊夢もガタガタ震えて鬼矢にしがみつく。
レミリア「……あ」
バシュッ!
すると弄っていたレミリアが声を漏らすと共に何かが放たれ…
乃亞「あぶなっ!?」
その射線上にいた乃亞は慌ててメダルに戻って回避した後に再び体を形成する。
誰もが飛んで来たのを見ると小さい矢が壁に刺さっていた。
霊夢『矢?!』
鬼矢「防衛システムの殺力高すぎだろ」
怯える霊夢を宥めながら鬼矢はそう呟く。
守るにしても入れた者まで命が危うくなるのはどうかと思う。
レミリア「とまぁ、こんな感じに盗人対策も出来ている」
魔理沙「出来てても持ち主も危険だとあかんと思うんだぜ」
コホンと咳払いして作業し直すレミリアに魔理沙はツッコミを入れる。
ガチャン
その音と共に金庫が開き出し、その中から紅い光が放たれる。
良く見ると中央で四方に展開された魔法陣からの光を浴びて輝く紅いダイヤモンドが鎮座されていた。
蓮子「あれが…」
鬼矢「スカーレッドダイヤか……」
魔性とも言えるその輝きに誰もが息を飲むのにレミリアは満足そうに頷く。
フランも目を輝かせてみている。
霊夢『これが…』
レミリア「ああ、我が家宝、スカ―レッドダイヤだ」
聞く霊夢にレミリアはそう返す。
メリー「あの魔方陣は?」
レミリア「あれは宝石を輝かせる為のさ、そうする事で美しさも跳ね上がるだろう?」
魔法陣について聞くメリーにレミリアはそう言ってちなみに発案者は母だとつけ加える。
鬼矢「凝り性だな…」
乃亞「とにかく時間までここで見張っておくか」
首裏を掻いてそう言う鬼矢の後に乃亞がどっかり座ってそう言う。
咲夜「ではお茶菓子を持ってきます」
一礼して咲夜はその場から去る。
それにレミリアは一瞥した後に座って待つ。
カチッ、コチッ、カチッ、コチッ
話す事もないので時計の音だけが響く。
魔理沙はふわ~と欠伸をして霊夢も眠たそうにしている。
鬼矢「もうすぐか……」
時間を確認してそう呟いた鬼矢は待つのはホントに暇になるなとぼやく。
チェイサー「どう盗むと思う?」
ベルトさん「確かに外は厳重に警備されていて中にも我々が此処にいる。盗もうにもこの中を抜けてになる」
ドライブ「となるとやっぱり変装してこの中に紛れ込んでいるのかもしれないな……」
もたれてそう聞くチェイサーにベルトさんは現状のからそう言い、ドライブはそう言う。
チルノ「えー、そう言う事出来るのか?」
蓮子「一流なら出来ちゃうのが怪盗なのよね…」
鬼矢「まぁそいつが一流かどうか知らねぇけどな」
首を傾げるチルノに言った蓮子のに対して鬼矢はそう呟く。
彼女もしくは彼的にアルティメットルパンを名乗るならそんだけの自信があるのだろうかと考えているが…
鬼矢「とにかく、来るのを待つだけだな」
そう言って鬼矢が呟いた時…何かの音が耳に入る。
ドライブ「?何だ?」
チェイサー「どうした?」
レミリア「これは…紅魔館の大時計のだな…日が変わる時になるのだが…」
聞こえて来た音に誰もが何だと思う中でレミリアが答えた後にはて…と首を傾げる。
鬼矢「それが鳴ったって事は……」
チルノ「寝坊したの?」
フラン「それはないんじゃないかな;」
アルティメットルパンGらしき姿が見えないのでそう書く霊夢にチルノはそう言ってフランにツッコミを入れられる。
レミリア「……すまんがちょっと大時計のを見て来る」
魔理沙「見て来るってなんでだ?」
そう言って離れるレミリアに魔理沙は聞く。
レミリア「違和感があってな…」
霊夢『なら私も行きましょうか?』
それに申し出る霊夢に鬼矢も保護者として付いて行く事にした。
大時計前
レミリア「やはりな…」
霊夢『これは……』
大時計のは誰かに細工されたか正しい時間より早めに動かされていた。
鬼矢「成程な、引っかけって事か」
霊夢『引っ掛けって……』
時計を見て呟いた鬼矢のに霊夢は首を傾げる。
鬼矢「怪盗とかが良くやる常套手段だ。時計とかの時間をずらして本当の予告時間を誤認させて来ないと思わせて油断した所を盗むってこった」
霊夢『ってことは!』
鬼矢が説明して霊夢が理解した直後、紅魔館全体が暗くなる。
暗くなったのは少しだけだったが騒ぐ声が聞こえはじめ、3人は急いでスカ―レッドダイヤの元へ向かう。
大金庫
ドライブ「あ、3人共!」
ベルトさん「すまない、スカ―レッドダイヤを取られてしまった」
戻ると話しあっているメンバーがいて、気づいたドライブが駆け寄ってベルトさんが申し訳なさそうに言う。
鬼矢「一体、何があったんだ?」
ベルトさん「君達が離れて少しして、屋敷の明かりが全て消えてね。魔法陣も何らかの方法で消されて真っ暗闇になったんだ」
魔理沙「んで、少しして明かりを灯したんだが…あの状況なんだぜ」
聞く鬼矢にベルトさんがそう言い、魔理沙が追従して指さす。
スカーレットダイヤが置かれていた所には何もなく、レミリアは顔を顰める。
レミリア「むぅ……してやられたか」
チェイサー「だが、暗くなって明るくなった時間は短かったから奴はまだこの館にいるはずだ」
呻くレミリアにチェイサーがそう言う
咲夜「では手分けして探しましょうか」
ドライブ「いや、それは相手のおもうがままになる」
鬼矢「確かに、手分けしてなんて今の状況じゃあ悪手でしかない」
ベルトさん「もしも変装してるなら外に逃げられる可能性があるからね」
そう提案する咲夜のを突っぱねるドライブに鬼矢も同意してベルトさんの言ったことに誰もが自分以外の他の人を見る
霊夢『あれ?待ってください。そうなると・・・』
ドライブ「ああ、怪盗アルティメットルパンGは時計を見に行った3人以外のこの中にいる!!」
気づいた霊夢のに頷いた後にドライブはそう言う
レミリア「この中に1人だけ偽物が居るって事か……」
チェイサー「ただ、その場合偽物となると一番に出るのが1人いる」
そう呟くレミリアにチェイサーはそう言う。
霊夢『え?』
魔理沙「おいおい、それって誰だ?」
ベルトさん「その問いに答える前に皆に質問だが、もし人と入れ替わるならどういう状況でした方が効率が良いと思う?」
チェイサーの言った事に驚く霊夢の後に聞く魔理沙にベルトさんはそう聞く。
魔理沙「どういう状況ってそりゃあ一人のときとかだろ?」
ベルトさん「そうだね。では、我々が集まった後に離れたのは?」
代表で答えた魔理沙のを肯定した後にベルトさんは続けて問う。
フラン「それは……!」
そう聞かれてフランは息を飲んである人物へ顔を向け、ほかのメンバーも見る。
乃亞「確かあの時1人になったのは…」
鬼矢「お前だよな…………咲夜」
メンバーに注目された中で咲夜は慌てて弁解する。
咲夜「ま、待ってください!それだけで私が偽者だと決めつけるんですか?」
ドライブ「確かにそれだけじゃあ足りないけど…咲夜、1つ聞きたいけど、この館のオーズ全員に予告の暗号を伝えたんだよな?」
そう聞くドライブに咲夜は当然ですよと返す。
ベルトさん「では、君が伝えたオーズ達の名前を言ってくれるかな?」
咲夜「あら、そんなの簡単ね。タジャドルにシャウタ、スーパータトバにサゴーゾ、ポセイドンにロケットスーパーワン、なでしこでしょ?」
レミリア「……成程な」
出た言葉にレミリアは納得した後…グングニルを咲夜へと投擲して咲夜は慌てて避ける。
咲夜「な、何するんですかお嬢様!」
レミリア「良い事を教えてやろう。お前はフランと咲夜、美鈴が呼べるのを言ったがまだいるぞ。しかもごく最近になって呼べる様になったのがな」
その言葉と共に咲夜を囲む様に仮面ライダーオーズ・ガタキリバコンボが現れると共に分身し、パチュリーをオンブした仮面ライダーオーズ・ブラカワニコンボが来る。
パチュリー「お待たせ…」
ブラカワニ「さっき使われてない倉庫で拘束された咲夜さんを発見しました!」
咲夜(?)「まだ居たなんて……(文の奴、なんでそのことを言わなかったのよ……!)」
ドライブ「ここまでだなアルティメットルパンG!」
そう報告するブラカワニや自分を囲むガタキリバを見て苦い顔をする咲夜?にドライブはそう言う。
ベルトさん「君は何者かね?なぜ彼の名を使うのか気になるのだが」
咲夜(?)「フフフ……それは私が……」
ベルトさんの問いに不敵に笑うと服に手をかけてバッ!と脱ぎ去るとシルクハットとゾルーク東条の服をピンク色に染めたのを着て、顔に真紅色の仮面をつけた姿へとなる。
アルティメットルパンG「初代アルティメットルパン、ゾルーク東条の孫だからよ!」
ドライブ「なんだって!?」
鬼矢「ゾルーク東条の孫!?」
答えられたのにアルティメットルパンを知るのは驚く。
アルティメットルパンG「そう!そして私は三代目アルティメットルパンことアルティメットルパンG(ガール)よ!」
鬼矢「あのGはガールのGなのかよ……」
名乗りあげたアルティメットルパンGのに鬼矢はそう呟く中でアルティメットルパンGを逃さないようにガタキリバは取り押さえられる様に身構える。
ドライブ「どうしてこの幻想郷に来たんだ?」
アルティメットルパンG「もちろん修行のためだよ」
ドライブの問いに対してアルティメットルパンGはそう答える。
チェイサー「修業だと?」
魔理沙「どうしてここで修業するんだ?」
アルティメットルパンG「此処には妖怪とかが居るからね。少しは良い修行になるかなと思ったから」
レミリア「ほう、その為に盗みをしていたと言う訳か」
返された事にレミリアはそういう。
アルティメットルパンG「そう言うことだよ。さて、んじゃあそろそろ逃げるとしますかね」
フラン「させないよ!フラン達の大事な家宝を返して!」
そう言うアルティメットルパンGにフランは返事をする。
アルティメットルパンG「家宝ってこれのこと?」
そう言ってアルティメットルパンGが取り出したのは光を浴びてなくても輝くスカーレットダイヤであった。
フラン「それそれ!」
アルティメットルパンG「別にほしくもないからね。返すわ」
そういってアルティメットルパンGはスカーレットダイヤをフランへと放り投げる。
フランが慌ててキャッチするのを見た後にドライブは問う。
ドライブ「返すつもりならなぜ予告状を送ったんだ?」
アルティメットルパンG「だから言ったでしょ?修行ってね」
ベルトさん「ドライブが言いたいのはなぜ紅魔館に狙いをつけたのかと言う事だよ」
魔理沙「まぁ、前科あるだろうけどここの前に盗んだ所って今も悪い事してた奴らばかりだったからな」
そう返すアルティメットルパンGにベルトさんがそういい、魔理沙も思い出して言う。
アルティメットルパンG「それはもちろん、名を広めるためにだよ」
鬼矢「なるほど、霊夢の代になって初めての異変で前にも異変を起こした事のある紅魔館だから送った訳か」
そう返したアルティメットルパンGに鬼矢は選んだ理由をそう解釈する。
アルティメットルパンG「そういうこと。じゃあそろそろ帰らせてもらうね」
その言葉と共に霊夢たちには聞きなれない、鬼矢たちには聞きなれた音が聞こえてきた後に扉をぶち破って一台の車が現れる。
見た目はメルセデス・ベンツのSLRクラスマクラーレンを前後のナンバープレートを外し、車体を真紅色にして全体に黒と金色の綺麗な模様が描かれ、タイヤの銀色の部分を金色にし、先端部分・両ドアに仮面ライダールパンの胸部分にある宝石と同じ宝石がそれぞれ四つずつ付いている感じであった。
走ってくる車にガタキリバは慌てて避けると車はアルティメットルパンGの前に止まる。
霊夢『な、なんですかこれ!?』
ブラカワニ「派手な車だ!?」
蓮子「簡単に説明すると外の移動手段の1つよ」
驚く霊夢の後に蓮子が説明するとアルティメットルパンGは車に飛び乗る。
アルティメットルパンG「んじゃね」
そう挨拶してから何かを操作すると車から煙幕が排出されて辺りを包む。
誰もがせき込む中で走り去る音と共に煙幕がなくなるとアルティメットルパンGの乗った車の姿はなかった。
ドライブ「逃げられたか…」
霊夢『お、追わないと!』
ベルトさん「いや深追いはやめといた方がいいだろう。それに宝石は戻ってきたのだからね」
呟くドライブの後に慌ててそう書く霊夢にベルトさんはそう言う。
鬼矢「それが本物ならな……」
レミリア「ああ、これは本物だ。スカーレットダイヤの輝きは精工に作るのは難しいからな」
そう言う鬼矢にレミリアはフランから渡してもらって光に当てながらそういう。
美鈴「お~じょ~う~さ~ま~」
するとそこに笑顔の美鈴が来る。
だが、その笑顔に誰もが後ずさる。
笑ってはいるがその背中から出てるオーラは私怒ってますと表している。
美鈴「私の可愛い可愛い咲夜ちゃんに手を出した怪盗を追いかけてもよろしいでしょうか?」
霊夢『手を出したって……』
魔理沙「変装する為にって意味でなら合ってるんじゃね?」
そう言う美鈴のに震えながら見せる霊夢へ魔理沙はそう返す。
レミリア「……殺しはするなよ」
美鈴「10分の9ですましてきますよ♥」
メリー「それは半殺し以上になりますよ!?」
注意するレミリアに返した美鈴のにメリーはツッコミを入れる。
美鈴「では行ってきます」
その言葉と共に美鈴は一瞬で消える。
ドライブ「は、早い!?」
ベルトさん「なんという…」
鬼矢「すぐに追うぞ」
魔理沙「お、おう」
それに誰もが驚いた後に鬼矢の言葉に慌てて追いかける。
一方外では
アルティメットルパンG「ちょ、なにあれ?!」
美鈴「ま~て~~~!!」
次はどうしようかと考えていたアルティメットルパンGは後ろからの殺気に振り返って追いかけてくる龍となった美鈴にぎょっとする。
このままではやばいとスピードを上げる。
アルティメットルパンG「この!」
追いかけてくる美鈴に向けてアルティメットルパンGは操作すると車の後方からミサイルを放つ。
美鈴「無駄無駄!!」
だが、そのミサイルを美鈴は尻尾を使い豪快に薙ぎ払って破壊して爆風をもろともせずに進む。
アルティメットルパンG「えぇぇぇ?!」
まさかミサイルをもろともせずに追いかけてくるのにアルティメットルパンGは驚いた後に美鈴は近づいて地面に尻尾を叩きつけるとその衝撃で車は浮かび上がった後に転がる。
それによりアルティメットルパンGは放り出されて地面を転がる。
美鈴「追い詰めましたよ~~~~」
うふふふふと笑って近寄る美鈴だがアルティメットルパンGは美鈴の背後のオーラに後ずさる。
だが美鈴は逃がさないと笑ってない目でアルティメットルパンGを見る。
アルティメットルパンG「(……これが怒ると怖い龍の始祖……紅美鈴ね……)」
美鈴「謝るなら半殺し、そうでないならしばらく不自由になるのどっちが良いですか☆」
目の前にいる美鈴にアルティメットルパンGは戦慄してると美鈴がそう言う。
それ、もうどっちともきつい気がするんですけど…とアルティメットルパンGは言葉を無くす。
そんだけ今の美鈴は怒っているのだ。
美鈴「なお答えは聞いてませんので♥」
じゃあなんで聞いたのと思ったがそれよりも前に美鈴がバッ!と飛び掛かる。
それにアルティメットルパンGは咄嗟に取り出した銃、ルパンガンナーで美鈴に向けて発砲し、美鈴は慌てず身を逸らした後にアルティメットルパンGの顔の横に手を付いた後にその勢いで飛んで、元の場所に着地する。
アルティメットルパンG「はあはあ…やられる訳にか行かない!変身!」
ルパン!!
銃口型のスイッチを押し込んだ後に音声と共に服装が変わる。
シャツの上に赤い背広を羽織っていて、下は淵が金色で縁どられて様々な色の宝石が付いた深紅色のミニスカートを履いており、肩に仮面ライダールパンの肩を模したアーマーと背中に黒いマントを羽織り、腰にルパンのベルトを装着し、頭に仮面ライダールパンの仮面が描かれたシルクハットを付けている。
美鈴「ほぅ……変身しましたか」
変身したアルティメットルパンGもといライダー少女ルパンに美鈴はそう呟いた後に笑う。
その笑いにライダー少女ルパンは身構える。
それと共に瞬時に近づいた美鈴が掌底を繰り出し、ライダー少女ルパンはまともに受けて吹き飛ぶがやられてばかりはとルパンガンナーから銃弾を放ち、美鈴はそれを軽く避けて行く。
地面に転がったライダー少女ルパンは壁とばかりにコピーロイミュードを召喚する。
美鈴「邪魔です!」
だが、すぐさま美鈴の回し蹴りで薙ぎ払われて行く。
その状況にライダー少女ルパンは苦い顔でどんどん呼び出すが蹴散らされていく。
美鈴「はぁ!」
ライダー少女ルパン「!」
放たれた突きをなんとか受け流すと距離を取ろうとバックステップしながら銃撃する。
美鈴はそれを避けながら後ろに下がる。
美鈴「なかなかやりますね」
ライダー少女ルパン「どうも(想像以上過ぎ…文の言う通りとことん相手にしたくないわね)」
称賛する美鈴にライダー少女ルパンは軽く答える中で内心そう思う。
美鈴「ではこっちも少し本気を……」
鬼矢「やめろ馬鹿」
そういってもう少し本気になろうとした美鈴はワームになって追いついたのか鬼矢が現れてハリセンで叩く。
美鈴「も~いきなりですね鬼矢さん」
鬼矢「テメェが少しでも本気出したらあいつ本当に死ぬだろ」
頭を摩りながらそう言う美鈴に鬼矢は呆れた顔で言う。
その間にほかのメンバーも来る。
鬼矢「つかテメェ、ホントは正体知ってたんだろ」
美鈴「ギクッ」
そう指摘されて美鈴はビクッとなる。
彼女の能力は気を使う程度の能力。
つまり気を感じ取ると言うのでは長けていて別の人物に外見だけ変化させても気が変わらないのでわかるのだ。
レミリア「ほぅ……そうなのか?美鈴」
美鈴「はぁ、はいわかってました。けれど…咲夜ちゃんの姿のままでやるのはね…」
同じように他の者と一緒に追いついたレミリアの問いに美鈴は肩を竦めて肯定してそう言う。
ライダー少女ルパン「隙あり!」
そんな美鈴にライダー少女ルパンはフィルムを出現させて動きを止めようとする。
美鈴「うおっ!?」
それに美鈴は驚いた後にライダー少女ルパンは攻撃しようとするがそれより前に美鈴がフィルムの拘束を吹き飛ばし、続けて彼女を蹴り飛ばす。
不意打ちにも近かったのでライダー少女ルパンはそのまま吹き飛ぶ。
ライダー少女ルパン「っ!」
だが、その吹き飛ばされた反動を利用してか吹っ飛ばされながら地面に向けて銃弾を放って土煙を起こし、それが収まった後にはライダー少女ルパンの姿はなかった。
魔理沙「あ、いねぇ」
ドライブ「完全に逃げられたか」
鬼矢「あの状態で逃げるとは……なかなかやるなアルティメットルパンG」
姿がないのに鬼矢は感心した後にまぁ、しばらく療養かもなと呟く。
その後は解散する事にして、それぞれ欠伸しながら帰るのであった。
しばらくしての文の家
文「いや~彼女が来てからネタには困りませんね~」
新聞を制作しつつ写真を見ながら文は満足そうに頷いていると戸がトントンされる。
?「あ~や~!」
文「おお、噂をすれば…はいは~い」
戸からの声に文は返事をした後に駆け寄って開けた後にぎょっとなる。
その人物は少し前から居候してる少女なのだが全身がボロボロであった。
文「あやややや!?どうしたの蘭!?」
蘭「美鈴って奴にボコボコにされたんだよ!なんとか逃げてきたけど……」
慌てて中に連れ込んで聞く文に蘭と呼ばれた少女はそう返す。
文「はぁ~あの人に挑むって何してるの…」
蘭「なんか咲夜ってメイドに変装したのがダメだったみたい」
パパッと服を脱がして消毒したりしながら聞く文に蘭はしみるのを我慢しながら答える。
文「あーあの人は咲夜さんを凄く可愛がってますからね…」
蘭「それと紅魔館の召喚ライダー増えていたんだけど!」
文「そこは私だって分からない所はあるわよ」
文句を言う蘭に文はそう言いながらきつめに包帯を巻く。
蘭「はぁ~修業のつもりで甘く見てたわ。いつつ」
文「ホント、教えたのに挑むからよ」
美鈴に蹴られた所を抑える蘭に文はそう呟く。
ドライブ「ただいま…ってどうしたんだ蘭!?」
チェイサー「ボロボロだな」
するとそこにドライブとチェイサーが入って来る。
文「こらこら2人とも!蘭はまだ着替え終えてないから!」
ドライブ「あ、すまん!」
それに文が注意してドライブは謝って慌ててチェイサーと外に出る。
着替え中……
ベルトさん「しっかしそこまでボロボロになるとは、写真家とはいえ無茶は禁物だと思うぞレディ」
しばらくして蘭が着替え終えてから入ってきたドライブ達を代表してベルトさんがそう言う。
蘭「あ、うん」
そう言うベルトさんに蘭は頷く。
ドライブ「それじゃあ俺たちは戻るよ」
チェイサー「何かあった時は呼んでくれ」
文「はいはいオツカーレ」
2人はそういった後に文のを聞きながら消える。
蘭「……ふぅ、疲れた……」
文「まぁ、しばらく休んでおきなさいな」
息を吐く蘭の肩を文はそう言って軽く叩く。
蘭「にしてもまさか偶然来た幻想郷でまた会えるとは思ってもみなかったよ」
文「まぁ、こっちも蘭が来るなんて思いもしなかったわ」
座りながらそう言う蘭に文は作業を再開しながらそう返す。
蘭「んで、文がまさかお爺ちゃんと戦った仮面ライダー……ドライブを召喚できるなんて知らなかったわよ」
文「あの時はまだ召喚できなかったからね」
感慨深げに言う蘭に文は懐から取り出した物、彼らと関連する力であるブレイクガンナーを見ながらそう返す。
二人が言う『あの時』……それはある一人の怪盗がかかわっているのだがそれはまた別の話……
蘭「ホント、色々とあったわよね」
文「そうね」
お互いに思い出してしみじみした後に文はふわ~とあくびをする。
文「そろそろ寝ますかね。寝不足は美容に悪いし」
蘭「そうだね。もうすぐ朝になっちゃうけど」
お互いに苦笑した後に用意した布団に寝転がってそれぞれ寝だす。
次の日の朝
文「朝刊でーす!」
朝一番に置かれた新聞に鬼矢は手に取ってみる。
鬼矢「……相変わらず情報が早いな。文の奴」
新聞を読んで昨日がもう書かれてるのに鬼矢は呆れ交じりに感嘆する。
その後に蓮子が覗き込んで来て内容にわおうとなる。
蓮子「もう記事にするって凄いわね」
霊夢『文さんの新聞は速さが売りですからね』
そう漏らす蓮子に霊夢がそう書いて見せる。
萃香「まぁ、しばらくやらないんじゃない?」
メリー「え?」
そう言った萃香にメリーはなぜ?と疑問を持つ。
萃香「美鈴にこってり攻撃を受けたんだから直すのにしばらく動かないと思うよ」
鬼矢「まあそうだろうな」
猛攻を思い出してか確かにあれはしばらく治すのに集中するだろうなと鬼矢はそう呟く。
蓮子「しっかし幻想郷に怪盗が来るとわね」
メリー「これからますます騒がしくなりそうね」
鬼矢「そうだな……ん?」
頬をポリポリ掻いて言う蓮子のにそう返したメリーのに同意した鬼矢はふと広告のを見る。
どうやら紫から仕入れた外の奴でそれは鬼矢が読んでる教授が出る小説の最新作が発売されたのを知らせるのだった。
それを見た鬼矢の心は決まった。
鬼矢「……行くぞ蓮子」
蓮子「はいぃ?」
いきなりそう言った鬼矢のに思わず大人気刑事ドラマの主人公なノリで返した蓮子は首根っこを掴まれて連れて行かれる。
思わず霊夢たちはポカーンと見送るのであった…。
蘭「次回、『新たな男爵』を宜しく。いつつ」
文「はいはい、無理しないの」