東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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ある日、紅魔館から一通の手紙が届いた。
それは伝説の怪盗を継ぐ者からの予告状だった…


閑章~怪盗からの挑戦状(前編)~

暗い夜の中、1つの影が輝く街の光景を見ていた。

 

しばらく見ていたが視線を別の方向に向けて呟く。

 

???「この町も飽きてきたな…。そろそろ次の町へ行こうかな」

 

ボソッと呟いた後に影はその場を後にする。

 

次なる獲物を探して…

 

博麗神社

 

鬼矢「怪盗騒ぎだと?」

 

少し時が経って場所は変わって幻想郷の博麗神社にて文が持って来た事に鬼矢は眉を顰める。

 

文「ええ、最近になって様々な場所で高価な物や希少な物が盗まれると言う事が起きてるんですよ」

 

萃香「そりゃまた大事に近いね」

 

手帳に記しているのを見ながら言う文に萃香はお酒を飲みながらごろニャンと甘えている萃香に慕う隊の1人である猫の妖怪娘の頭を撫でてそう言う。

 

鬼矢「犯人はわかってるのか?」

 

文「姿は残念ながら…ただ、盗んだ人物の名前は判明してるんですけどね」

 

確認する鬼矢に文はそう言う。

 

鬼矢「そうなのか?」

 

文「はい。どうも盗む前に予告状と言うのを出してるそうなんです。んでその予告状の下に名前が書かれていたんです」

 

聞く鬼矢に文は頷いてそう言う。

 

霊夢『その名前は?』

 

文「その名前は「怪盗アルティメットルパンGと言うらしいわ」…あやや;」

 

霊夢のに答えようとした文だったが隣に現れた咲夜に先に言われて出鼻を挫かれた。

 

鬼矢「ずいぶん長い名前だな」

 

そう感想を述べる鬼矢だが頭では名前に引っかかりを覚えた。

 

鬼矢「アルティメットルパン?」

 

萃香「なんだい?あんたは知ってるのかい?」

 

その呟きを拾ったのか萃香がそう聞く。

 

鬼矢「まぁちょっとな」

 

そう返してから鬼矢は自分の知識から引き出す。

 

アルティメットルパン、過去何十年にも渡って名を馳せた世紀の大怪盗でもあり伝説とも言われている。

 

高齢なのだが強化ロイミュードのサイバロイドZZZの身体に自らの魂を入れて若返った。

 

だが、サイバロイドZZZにより精神が本人の知らぬ内に暴走してしまう。

 

その暴走は仮面ライダードライブ、泊進ノ介に止められて本人は別に得ていたロイミュードのコアで別の身体を得た後に彼をライバル認定した。

 

アルティメットルパンだけなら彼が此処に来たのかと思ったがその後につけ加えられているGと言うのに鬼矢は引っかかった。

 

鬼矢「模倣犯か?」

 

可能性を呟く鬼矢だが彼に取ってそれが一番に出た考えである。

 

アルティメットルパンことゾルーク東条は家族関係が明かされてないので分からないと言うかサイバロイドZZZを通しての知識なので彼個人のは泊進ノ介や彼が所属する特上課が調べた事によるのでしか知らない。

 

だからこそ鬼矢は彼の名を使う別の怪盗か泥棒なのだろうと考える。

 

鬼矢「んで被害は?」

 

文「調べた所、悪評のある者達からその者達が大事にしていたのを盗んでますね」

 

そう聞く鬼矢に文は手帳を見ながらそう答える。

 

鬼矢「そんなのが居るのか?」

 

文「まぁ、そんな大それたのではなくちょっとずる賢いと言う感じですね。大がかりのをやったら紫さんや慧音さんによる罰間違いないなしですから」

 

呆れた顔で聞く鬼矢に文は肩を竦めてそう返す。

 

成程と頷いた後に鬼矢はこの場でアルティメットルパンGの名前を最初に言った咲夜に顔を向ける。

 

鬼矢「でなんで咲夜がその名前を知ってるんだ?」

 

咲夜「それについては予告状が届いたからよ」

 

聞いた鬼矢に咲夜はそう答える。

 

鬼矢「なに?」

 

蓮子「ええ!?なんで!?悪い人を狙うんでしょ!?」

 

眉を上げる鬼矢の隣で蓮子がメンバーを代弁する様に言うと文があー…と何か納得する様な仕草をする。

 

メリー「思い当たることでも?」

 

文「まぁ、これは咲夜さんが紅魔館に住む前のなんですけどね…」

 

そう言って文は話す。

 

どうもレミリアはまだ霊破が現役の頃に幻想郷に紅魔館ごと来て宣戦布告みたいな事をして異変を起こしたらしい。

 

その異変は吸血鬼異変と呼ばれており、レミリアが霊破に退治される事で終結したらしい。

 

その際美鈴は紫とぶつかり合っていて、その際紫は二度と戦いたくないわねと漏らしたとの事

 

鬼矢「そりゃそうだろ」

 

最後の関係ないのを鬼矢は呆れた顔でそう述べる。

その後に狙われる理由がそれ関連かと考えた後に咲夜を見る。

 

鬼矢「それで?此処に来たのは?」

 

咲夜「勿論、警備以外にちょっとした解読をお願いしに来たわ」

 

解読と言う部分に誰もが首を傾げたが気になるので付いて行く事にした。

 

紅魔館

 

美鈴「門右側の方異常なーし」

 

サゴーゾ「門左側も同じく異常なし」

 

そこでは妖精たちや咲夜が出したヤミー達以外にライダー達もフル活動していた、

 

霊夢『凄い警備ですね』

 

アンク「めんどくせぇ状況になったもんだ」

 

タジャドル「アンク!サボってないでちゃんと警備に参加する!」

 

その状況にそんな感想を書く霊夢にアイスを食べるアンクがそう言ってタジャドルに引っ張られて行く。

 

鬼矢「んで何を解いてほしいんだ?」

 

咲夜「ついて来て」

 

聞く鬼矢に咲夜はそう言って歩き出し、鬼矢達は仕方ないと付いて行く。

 

大図書館まで来ると美鈴を除いた紅魔館勢に遊びに来てたであろうアリスと魔理沙がいた。

 

レミリア「来たか、待っていたぞ」

 

魔理沙「おい~す」

 

鬼矢「お前らも来てたのか」

 

挨拶する魔理沙を見た後に鬼矢はアリスを見る。

 

アリス「まあね。それで凝った事をするのねこの怪盗アルティメットルパンガールって」

 

上海「難しいー」

 

蓬莱「だぜー」

 

そう言ってアリスは鬼矢に紙を手渡す。

 

それに霊夢達も覗き込む様に見る。

 

 

『レミリア・スカーレットへ

 

狂気-図書館=A

 

紅魔の主人+A=B

 

龍-司書=C

 

図書館÷C=D

 

紅魔の主人+(瀟洒-D)=E

 

紅魔の主人-瀟洒=F

 

B×(瀟洒+F)-E×(龍+司書)=?

 

明日、狂気が天を龍は地の底へと行き、?となりし時

スカーレット家の秘宝、紅魔の金剛石(スカーレットダイヤ)を頂きに参じます。

 

                         怪盗アルティメットルパンGより』

 

霊夢『な、何ですかこれ?』

 

蓮子「暗号ね。怪盗が予告状を出す際に良くある手ね」

 

目をパチパチさせてそう聞く霊夢に蓮子はそう言う。

 

これが呼ばれた理由かと鬼矢は頭を掻く。

 

レミリア「これを解いてほしい」

 

メリー「これを?」

 

パチュリー「……そう…この暗号な計算式を解けばどの時間帯に現れるか分かる…」

 

そう頼むレミリアの隣でパチュリーがそう言う。

 

鬼矢「お、久しぶりだな」

 

パチュリー「……遺憾の意を表現」

 

そんなパチュリーに対してそう言う鬼矢に言われた本人は顔をむーとしてレミリアに宥められる。

 

小悪魔「(レミパチェレミパチェ)」

 

乃亞「行くぞフラン、美鈴」

 

フラン「うん!」

 

美鈴「ハリセン奥義!」

 

ピヨピヨピヨピヨと激しく脳内保存してる小悪魔に乃亞とフランに何時の間にかいた美鈴が他の人が見ても綺麗な動きで小悪魔にハリセン3連発を炸裂させた。

 

なお、その際門を見ていたサゴーゾはあれ!?美鈴さんいない!?と驚いていたのは些細である。

 

小悪魔「ピヨ!?」

 

魔理沙「うーん。安定なんだぜ」

 

アリス「呆れる奴だけどね。それでこの暗号だけどどう言う解き方なのかしらね」

 

頭を抑える小悪魔を見てしみじみする魔理沙にアリスはツッコミを入れた後に話を戻す様に暗号へと向ける。

 

鬼矢「ふーむ……」

 

唸りながら鬼矢は思考する。

特にこの計算式の単語が何を意味するかだろう。

 

鬼矢「なかなか面白そうな暗号だな…」

 

美鈴「見るからに私達を意味してると思いますね」

 

そう呟く鬼矢の隣で覗き込んだ美鈴が自分が見て思った事を言う。

 

それを聞いた鬼矢の頭にピンとくる。

 

鬼矢「なるほどなぁ…」

 

蓮子「なるほどねぇ…」

 

気付くと同時に発した蓮子に鬼矢は関心する。

 

蓮子「その様子だと鬼矢さんも分かったんですね」

 

鬼矢「あぁ」

 

謎が解けたと笑みを浮かべてる2人に一部の面々はハテナマークを浮かべる。

 

魔理沙「おーい、どう言う事なんだよ?」

 

鬼矢「自分たちで考えろ」

 

聞こうとする魔理沙のを切り捨てる鬼矢に聞いた本人はえーとなる。

 

レミリア「ああ、成程…もしやそう言う事か?」

 

鬼矢「お、解ったのか」

 

納得するレミリアにそう聞く鬼矢はああと返される。

 

フラン「うー、フラン分かんない」

 

美鈴「ああ、そう言う事ですか」

 

スッキリ!

 

蓮子「美鈴さん、それどこで手に入れたんですか;」

 

頭を抱えるフランの隣で某クイズ番組にある要素のを使う美鈴に蓮子はツッコミを入れる。

 

美鈴「作りました☆」

 

パチュリー「…あ…分かった」

 

ウィンクする美鈴の後にパチュリーもそう言う。

 

魔理沙「パチュリーも!?」

 

フラン「うー、色々と分からない…」

 

驚く魔理沙に煙が出そうな程頭を抱えるフランに小悪魔は何時の間にか用意してた氷袋を置く。

 

乃亞「大丈夫かよおい」

 

レミリア「フラン、これは別に難しく考えなければ良いのだ」

 

頭を掻く乃亞の後にレミリアが優しく諭す。

 

フラン「ふぇ?」

 

レミリア「ふむ、ヒントを言うなら先ほどしていた会話の中にあるぞ」

 

疑問詞を浮かばせるフランにレミリアはそう言う。

 

フラン「えぇ!?」

 

あの中にあったの!?と驚いている妹にレミリアはくすりと笑う。

 

どこら辺にあったんだろうとフランは必死に思い出す。

 

フラン「う~」

 

レミリア「ふふ、そうだな。ボーナスヒントを出すなら美鈴と鬼矢の会話だ」

 

まだ分からないフランにレミリアは優しく言う。

 

フラン「え?」

 

なぜと思った後にフランは鬼矢と美鈴の会話を思い出してその後の鬼矢の反応からもしかして…と呟く。

 

フラン「私達の名前?」

 

レミリア「そうだ」

 

呟いたフランのをレミリアは肯定する。

 

魔理沙「なんで名前なんだ?」

 

レミリア「焦るな。ちゃんと順を持って説明するのがミステリーや暗号を解く事で大事な事だ」

 

質問する魔理沙にレミリアはそう言って咲夜に紅茶を持って来る様に言う。

 

鬼矢「そうそう、あまり焦り過ぎると相手の思うつぼだぞ」

 

そんな魔理沙を鬼矢も宥める。

 

レミリア「では、謎ときと参ろうか」

 

メンバーに向けてそう言う。

 

鬼矢「まずそれぞれの言葉に当てはまるキャラはわかるよな?」

 

咲夜「まぁ、龍は美鈴よね」

 

美鈴「紅魔館で龍なの私だけですからね」

 

そう聞く鬼矢に咲夜はそう言い、言われた本人もそう言う。

 

フラン「狂気は……私?」

 

レミリア「かもな…遺憾の意を示したいな」

 

首を傾げて言うフランにレミリアは頷いて不満げに呟く。

 

霊夢『この司書さんは?』

 

レミリア「小悪魔だろうな」

 

小悪魔「ピヨッ!?私ですか!?」

 

続いてのを言う霊夢に答えたレミリアのに小悪魔は驚く。

 

レミリア「図書館にある本を全て覚えているからな」

 

パチュリー「……それだと図書館は私だと思う…」

 

そう言うレミリアの後に言ったパチュリーのに確かにと鬼矢は頷く。

 

暇つぶしに霊夢と阿求の所に遊びに行った時に見せて貰った幻想郷縁起にパチュリーの事を動かない大図書館と表現していた。

 

魔理沙「じゃあこの瀟洒は?」

 

美鈴「咲夜ちゃんですね~仕事してる時の咲夜ちゃんはそうだから~」

 

咲夜「///」

 

次のを聞く魔理沙に美鈴はそう言うと咲夜は顔を赤くする。

 

鬼矢「そうなのか?」

 

レミリア「ああ、親目を除いても咲夜はそうだな」

 

フラン「そうだね~」

 

聞く鬼矢にレミリアとフランは肯定する。

 

成程なと納得した後に全部埋まったなと呟く。

 

鬼矢「でそれぞれをそう直すと……」

 

レミリア「こういう風になるな」

 

そう言ってレミリアは別の紙にさらさらっと計算式を書いた後にちょっと手直しする。

 

 

フランドール・スカーレット-パチュリー・ノーレッジ=A

 

レミリア・スカーレット+A=B

 

紅美鈴-小悪魔=C

 

パチュリー・ノーレッジ÷C=D

 

レミリア・スカーレット+(十六夜咲夜-D)=E

 

レミリア・スカーレット-十六夜咲夜=F

 

B×(十六夜咲夜+F)-E×(紅美鈴+小悪魔)=?時

 

 

メリー「自分達の名前に直して分かるんですか?」

 

アリス「…成程、文字数ね」

 

手直しされたのを見てそう聞くメリーだったが隣にいたアリスがそう言う。

 

魔理沙「え?」

 

上海「なんで~?」

 

蓬莱「難しいので首つります」

 

アリス「吊らない」

 

疑問詞を浮かべる魔理沙に同じ様に頭を抱える上海の後の縄を取り出す蓬莱の頭をアリスは叩いた後に説明する。

 

アリス「つまり、この謎の解き方はそれぞれに当て嵌まる人の名前、特に読みによる文字数に直して計算しろって事よ」

 

こう言う風にとアリスは別の紙にさらさらっと書く。

 

 

レミリア・スカーレット(10)

十六夜咲夜(7)

フランドール・スカーレット(12)

パチュリー・ノーレッジ(10)

紅美鈴(6)

小悪魔(4)

 

 

アリス「この様に右側の数字を名前の所に置けば良いの。分かった?」

 

上海「わかったー」

 

蓬莱「だぜー」

 

魔理沙「おお!成程な!」

 

蓮子「さて、そんな訳でこれを普通の計算式に直すとこの様になるよ」

 

それぞれ納得した後に蓮子がそう纏めてさらさらっと書く。

 

 

12-10=2

 

10+2=12

 

6-4=2

 

10÷2=5

 

10+(7-5)=12

 

10-7=3

 

12×(7+3)-12×(6+4)=0時

 

 

蓮子「と言う訳で怪盗アルティメットルパンGが来るのは丁度日が変わる時間帯の午前0時となる訳よ」

 

魔理沙「つまり、夜中に来るって訳か?」

 

そう締め括る蓮子に魔理沙は聞いてそうだろうなと鬼矢は肯定する。

 

霊夢『なんで真夜中に?』

 

蓮子「んーーー、きっと怪盗の美学じゃないかな?」

 

気になったのかそう聞く霊夢に蓮子は顎に手を当てて考えてからそう言う。

 

魔理沙「?」

 

鬼矢「簡単に言うなら自分なりに決めたルールって事だ」

 

ハテナマークを浮かべていた魔理沙は鬼矢のに成程!と納得する。

 

咲夜「では私はオーズ達にそれを伝えておきます」

 

そう言って一礼した後に咲夜は出て行く。

 

魔理沙「しっかしそれまで待つって暇だな」

 

上海「暇ー」

 

蓬莱「だぜー」

 

美鈴「ならトランプでもします?」

 

レミリア「トランプは良いが…美鈴、そろそろ門に戻ったらどうだ?サゴーゾもいきなりいなくなって戸惑っていると思うぞ」

 

提案する美鈴にレミリアはもっともな事を言う。

 

美鈴「それもそうですね。じゃあ戻ります」瞬!

 

魔理沙「消えた!?」

 

蓮子「どこの龍の球の人!?」

 

一瞬で消えた美鈴にレミリア達と鬼矢以外の面々は驚く。

 

なお、一瞬で現れた美鈴に辺りを見渡して探していたサゴーゾは驚いていたのは些細である。

 

霊夢『む~』

 

早速トランプを使ってポーカーを霊夢が挑戦しているが自分の手持ちのに唸る。

 

ちゃんとどう言う組み合わせが良いかを聞いているので今の自分の手持ちじゃあ厳しいと言うのを分かっていた。

 

魔理沙「悪い手札そうだな霊夢」

 

そんな霊夢に魔理沙が話しかけて、霊夢もこくりと頷いてどうするべきかと難しい顔をする。

 

カードを見て魔理沙は不敵に笑う。

 

メリー「交換する?」

 

ディーラー役になっているメリーの問いに霊夢はこくんと頷いた後に選んだカードを渡し、メリーが山札の上から交換された分を取って霊夢に渡す。

 

メリー「ではセルメダルを賭けるか降りるか決めてください」

 

そう言われて霊夢はカードで出来たのを見ながら考える。

 

霊夢『に、二枚!』

 

そう言って霊夢はセルメダル2枚と共にカードを出す。

 

5枚で出来たのは…

 

メリー「ではオープン!」

 

そう言ってメリーもカードを提示する。

 

霊夢:フラッシュ

 

メリー:フルハウス

 

結果:メリーの勝利

 

霊夢「orz」

 

魔理沙「あー、残念だったな霊夢;」

 

負けたので落ち込む霊夢に魔理沙は慰める。

 

メリー「さぁ、次は誰が相手します?」

 

フラン「メリー強過ぎ;」

 

蓮子「なんでかメリーってギャンブル系に強いんだよね;」

 

嬉しそうに言うメリーを見て先ほど負けたフランはそう洩らし、蓮子がそう言う。

 

魔理沙「なら次は私だ!」

 

それに魔理沙が意気揚々と挑むのを見ながら鬼矢は本を読む。

 

数分後

 

魔理沙「」チーン

 

チルノ「真っ白になってる…」

 

椅子に座り、某ジョーの様になってる魔理沙に遊びに来たチルノはそう呟く。

 

その近くでルーミアがクウガに絵本を読んで貰ってたりしていた。

 

咲夜「皆さん、そろそろ晩御飯の時間です」

 

そこに咲夜が現れて言う。

 

アリス「もうそんな時間なのね」

 

レミリア「ふむ、では、食べてから宝石の所に行くか」

 

鬼矢「そうだな」

 

それにアリスは本を閉じてそう言い、レミリアのに鬼矢は同意した後に咲夜に続く。

その中で乃亞はん?となるが気のせいかと考える。

 

霊夢「♪」

 

魔理沙「おいおい霊夢、宴会じゃないんだから食べ過ぎるなよ」

 

ご機嫌な霊夢に魔理沙は注意しておく。

 

鬼矢「ところでその宝石ってのはどんなのなんだ?」

 

レミリア「そうだな…普通は金剛石、ダイヤモンドは見た目は透き通った銀色なのは知ってるだろう。だが、我がスカーレット家の家宝は血の様に紅く輝く特別な宝石なのだ」

 

気になったので聞く鬼矢にレミリアはそう答える。

 

鬼矢「紅いダイヤ?」

 

レミリア「希少であろう?数代前の当主が見つけてからスカーレット家の家宝になっているのだ」

 

そんなのがあるのかと驚く鬼矢にレミリアはそう言う。

 

鬼矢「確かにそうだな」

 

確かに世の中で紅いダイヤモンドは聞いた事もないので狙うにしたら丁度良いだろう。

だが、アルティメットルパンGはどうやって知ったのだろうなと鬼矢は思った。

 

鬼矢「その情報を誰かに教えたりは?」

 

レミリア「まさか、幻想郷に来てからは身内以外に話してないさ。まぁ、もしかすると外で情報を手に入れたと言う可能性もありえるがな」

 

確かめる鬼矢にレミリアは肩を竦めてそう返す。

 

霊夢『外で?』

 

レミリア「元々、外から来たからな…スカーレット家に関するのを見つけて来たと言う可能性もありうる」

 

首を傾げる霊夢にレミリアはそう言う。

 

鬼矢「なるほどな…」

 

しばらくして食堂に付いて各々に椅子に座る。

 

チルノ「んで、その怪盗が来るってのが日付が変わる時なんだよね?」

 

鬼矢「まぁそうだな」

 

改めて聞くチルノに鬼矢は頷く。

 

するとドアがノックされる。

 

鬼矢「ん?」

 

いきなりのノックに誰もが見て咲夜がドアを開ける。

 

ドライブ「失礼、アルティメットルパンの名を名乗る怪盗と言うのを聞いて来ました」

 

入って来たのは永夜異変の最後で手伝ってくれたドライブとチェイサーであった。

 

鬼矢「そういえばお前らどちらも本人と戦闘済みだっけか」

 

ドライブ「アンタ達も来てたんだな」

 

チェイサー「竹林での宴会以来だな…それで奴はどれ位に来るんだ?」

 

2人を見て思い出して言う鬼矢にドライブはそう言い、チェイサーが聞く。

 

鬼矢「0時ジャストのタイミングに来るんだと」

 

ベルトさん「0時ジャストか…ならばそちらの食事が終わったらすぐに狙われている物の警備に行こう」

 

ドライブ「それしかないよな」

 

伝える鬼矢のにベルトさんはそう言い、ドライブはそう呟くとチェイサーは終わるのを壁に背を付けて待つ。

 

鬼矢「まぁ、アルティメットルパンとぶつかり合ったお前等も来たんだし、確実に挑みに来るだろうな」

 

そう言いながら鬼矢は出されたジュースを飲む。

 

蓮子「確かにね」

 

レミリア「まぁ、きしくもこの場に探偵とも言える存在と刑事が集まった訳だな」

 

頷く蓮子の後にレミリアがそう締め括る。

 

鬼矢「別に俺は探偵じゃねぇよ。ただの推理小説好きだ」

 

レミリア「ふふ、まぁ、とにかく終えたら行こうではないか、我が家の家宝の所に」

 

そう返す鬼矢にレミリアは笑った後にそう言う。

 

食事を終えた鬼矢達はそろそろアルティメットルパンGの狙うダイヤの所へと向かう。

 

怪盗アルティメットルパンG、一体何者だろうか…




???「次回、閑章~怪盗からの挑戦状(後編)~。さあ短い赤い夢を始めましょう」

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