東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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仲間の暴走を止めた鬼矢達は今回の異変に関わった者達との宴会を楽しむ。


第二十八章~月夜の宴会~

夜が続いた日の2日後の夜

 

美鈴「ヒャッハー!酒ですよ酒!」

 

萃香「ういー」

 

博麗神社で何時も通りの異変解決の宴会が始まった。

 

ちなみに2日なのは鬼矢達やレミリアに紫や美鈴はともかく、他のメンバーが極度に疲れたのと寝不足でもあった為でもある。

 

ベルトさん「それにしてもまさか君と会うとはね。1000」

 

ミュード「ひゃ、ひゃい」

 

ドライブ「?ベルトさんこの子と知り合いなのか?」

 

同じ様に参加していたミュードに対して話しかけるベルトさんの反応にドライブは聞く。

 

ベルトさん「君も知っての通りだが、私も関わっていた際にハート達の前に試作品のロイミュードを作り出していたんだ。彼女はその内の1体さ」

 

ドライブ「へぇ~そうだったのか」

 

説明するベルトさんにドライブは関心してミュードを見る。

 

ミュードは恥かしそうに霖之助の後ろに隠れて、霖之助は苦笑する。

 

3号「まさかお前らも来るとはな…」

 

ドライブ「三号…俺もあんたとまた会えるとは思いもしなかったよ」

 

そんなドライブに話しかける3号にドライブはそう返す。

 

ちなみに彼の召喚主であるリグルは…

 

大妖精「おら!のめのめ!」

 

リグル「がぼぼぼぼ!?」

 

1号「大ちゃん止めるんだ!!」

 

2号「リグルがやばい!」

 

ミスティア「そうよ大ちゃん!もうやめたげて!!」

 

チルノ「今回も大ちゃんはっちゃけた!!」

 

豹変した大妖精に絡まれて強引にお酒を飲まされて撃沈間近であった。

 

3号「…止めてくる」

 

ドライブ「ああうん。ガンバ;」

 

溜息吐いて大妖精を止めに行く3号にドライブはそう言う。

 

ライダーも入った事で色々と賑わっているがこっちも賑わっていた。

 

アギト「なかなかやりますねカブトさん!」

 

カブト「お前こそ」

 

ルーミア「うまうまなのか~♡」

 

幽々子「ホントしあわせ~~♡」

 

霊夢「♡」

 

慧音に誘われ、住んでいる所の人に人付き合いの縁で行って来なさいと言う事で参加しに来たアギトとリリーホワイトと共に来たカブトによる料理対決で沢山出来た料理を大食い3名がガツガツと食べていた。

 

永琳「ほらほらこう胸を寄せて~」

 

慧音「や、止めろ永琳!!」

 

一方で絡み酒で永琳に詰め寄られてる慧音に大変だなと妹紅は酒を飲む。

 

鈴仙「(プルプルプルプルプルプルプル)」

 

妖夢「鈴仙さん大丈夫ですよ;」

 

師匠と輝夜に連れて来られて自分の後ろに隠れている鈴仙に妖夢は宥める。

今回は多めに増えたなと鬼矢は呆れながら酒を飲む。

 

月奈「すごい騒ぎですね」

 

ルナ「あの…放してくれません?」

 

そんな鬼矢の所にルナを抱き抱えた月奈が来る。

どうやら月と同じ名前ので捕まった様だ。

 

美陽「フフフ…」

 

サニー「ねぇ、オーガ。この人放してくれないんだけど;」

 

オーガ「う、うーん。大丈夫…じゃないかな?」

 

こっちではサニーが美陽に抱きしめられてヌイグルミ状態になっていた。

 

スター「くっ!なんで、なんで神は他者に大きく与えるのよ!!」

 

シュガー「よしよし~ですよ~」

 

少し離れたではスターが戻る前の2人が一体化していた際の姿を思い出して血涙を流してヤケ酒していてシュガーが慰めていた。

 

鬼矢「あっちも大変だな」

 

ルナ「ホントです。普通の状態ならまだ良いですが怪人の姿を使った状態ですとね;」

 

そんなスターのを見てそう洩らす鬼矢にルナは困った顔をする。

 

鬼矢「確かにな」

 

月奈「大変だったね~」

 

思い出して頷く鬼矢の後に月奈はルナの頭を撫でる。

 

鬼矢「つかお前等なんで暴走してたんだ?」

 

月奈「あー…それなんだけど…」

 

終わった後に気になっていた事を聞く鬼矢に月奈は困った顔で説明する。

 

あの偽物の月の波長で少し気分が悪くなっていた月奈は気分が良くなる薬を永琳から貰おうと見かけた鈴仙に案内して貰おうと話しかけたのだが、鈴仙にとって月奈はトラウマの対象だったので後ろから、しかもいきなり肩に手を置かれた事でパニックを起こしてしまい、その際に能力を発動した鈴仙の目を見てしまった月奈は狂い、それに美陽も同調してしまったとの事

 

なお、鈴仙は脱兎していたのでそんな事が起きてるなんて知らなかったのである。

 

鬼矢「…なるほどな」

 

永琳「あらあら…」

 

それに鬼矢が納得してると何時の間にか隣に来ていた永琳が困った顔をする。

 

どうやら永琳も気になってたのか話を聞いていたみたいだ。

 

ちなみに彼女の後ろで少し服が肌蹴た慧音が崩れ落ちていてファイズと妹紅に介抱されていた。

 

鬼矢「まぁ、時と場合が悪かったとしか言い様がないのと俺達が悪かったって言うのもな…」

 

鈴仙「う~」

 

月奈「まぁ、確かに;」

 

頭を掻いてそう言う鬼矢に月奈は冷や汗掻いて同意する。

 

鈴仙がトラウマを持つ切っ掛けになったのは月奈が月の石が欲しいで行って戦闘防衛もとい過剰防衛したせいであるからだ。

 

乃亞「思えばあの時やりすぎたな」

 

純「だよね。防衛とはいえ相手側には申し訳ない事をしたよね…特に月奈は確かお姫様と言われていた人から扇子を月のだと言って持ってるよね;」

 

月関連の話を聞きつけてか来て言う乃亞に順もなんとも言えない顔でそう言って月奈を見る。

 

輝夜「…何ですって…」

 

すると同じ様に近づいていた輝夜は純の言葉に驚く。

 

輝夜「1つ聞くけど…振ってないわよねその扇子で;」

 

月奈「?振ってませんけど」

 

いきなり聞かれた質問に首を傾げながら答える月奈に鈴仙と永琳、輝夜は安堵の息を吐く。

 

輝夜「良かったわーもし振ってたらやばかったわよホント」

 

月奈「え?」

 

まさかの言葉に驚く月奈へ永琳は扇子について説明する。

 

鬼矢&乃亞&純「「「森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす!?」」」

 

輝夜「そう言う扇子なのよ」

 

扇子がどう言うのなのか説明されて簡単に纏めた事を叫ぶ男性陣に輝夜は肩を竦める。

しかも凄く大事な物と言うのに月奈は顔を青くする。

 

美陽「へぇ…」

 

すると美陽が悪い顔をしていた。

その顔にルナはがくぶると震える。

 

美陽「なら振ってみようかな♪」

 

紫「その前に私があなたを制裁するわ♪」

 

そう言う美陽の後ろで何時の間にか怪人少女の姿になっていた紫が素敵な笑顔でそう宣告する。

振り返った美陽は顔を青くした後に連れて行かれ…

 

ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

鬼矢「南無…」

 

美陽の悲鳴が響き渡り、自業自得でしかないが鬼矢は手を合わせた。

 

紫がいる前であんな事を言ったから当然であるが…

 

数分後…

 

紫「ふう…良い仕事をしましたわ」

 

美陽「(ちーん)」

 

額の汗を拭って良い笑顔で言う紫の後ろで魂が抜けた様に倒れてる美陽がいた。

 

月奈「姉さん…;」

 

ルナ「大変ですね;」

 

冷や汗を掻く月奈にルナはそう言う。

 

月奈「まぁ何時ものことです;」

 

ルナ「何時もなんだ;」

 

そう返す月奈に大変だなとルナは思った。

 

月奈「それでも良いお姉ちゃんなんだけどね」

 

苦笑しながらそう言う月奈にルナは妹思いのお姉ちゃんなんだなと納得する。

 

蓮子「うーん」

 

メリー「どうしたの蓮子?」

 

一方で蓮子が唸っていて、気づいたメリーが話しかける。

 

蓮子「メリー…もしかしたら私達、過去にタイムスリップしたかもしれない」

 

メリー「………ええ!?」

 

まさかの言葉に驚くメリーへ蓮子はなぜそう言ったかの理由を言う。

 

蓮子「鬼矢さんと話してたんだけど、鬼矢さんが言う最新作が数年前のだったんだ」

 

メリー「だから…」

 

鬼矢「ん?どうした?」

 

納得するメリーの後に鬼矢が話しかける。

 

蓮子「ちょっとした世間話です」

 

鬼矢「?そうか」

 

話しても信じられるかどうか分からなかったので誤魔化す蓮子に鬼矢は首を傾げたがま、良いかと考える。

 

メリー「でどうする?」

 

蓮子「そこなんだよね…私としては今が良いからな…」

 

聞くメリーに蓮子は困った顔でそう洩らす。

 

メリー「どうしよっか」

 

電王「ん?お前等どうした?」

 

そんなメリーと蓮子に電王が話しかける。

 

召喚主であるコンガラは華扇や萃香と飲み合っている。

 

メリー「いや、あの…」

 

電王「どうした…(先輩、ちょっと交代)うお!?」

 

ロッドフォーム

 

口ごもるメリーに聞こうとする電王だったが体勢を崩したと思ったらその姿をロッドフォームへと変える。

 

電王RF「いや~ごめんね。実はと言うと君達の話が聞こえちゃったんだよ。盗み聞ぎするつもりはなかったんだけど過去とかタイムスリップとか聞こえたもんだからさ」

 

蓮子「え、あ、はぁ…」

 

軽い口調で言う電王RFに蓮子は生返事をする。

 

電王RF「それでホントなのそれ?」

 

そう言われて2人は顔を見合わせた後に意を決したのか電王RFへ話す。

 

電王RF「成程ね…なら帰れる方法ならあるよ」

 

蓮子「え?」

 

告げられた事に蓮子とメリーが驚く中で電王RFは先ほどの発言の理由を説明する。

 

仮面ライダー電王とは元々は時の運行を守る戦士で時間を行き来できるデンライナーと言う時の列車を使って時間を遡って悪さしようとする怪人、イマジンと戦っていた。

時間を遡れると言うのは逆に未来にも行くと言う事が出来ると言う事だ。

 

電王RF「それでどうする?一応事情があるなら一旦戻って此処に帰れるって事は出来ると思うよ」

 

蓮子「んー、別に良いかな?」

 

そう聞く電王RFに蓮子はそう返してからそれに…とメリーを見てからすぐさま電王RFへ顔を向ける。

 

蓮子「だってメリーを化け物扱いにした奴等のとこにはもどりたくないし」

 

電王RF「成程ね…分かったよ。まぁ、気が変わった時にコンガラのお姉さんの所に来なよ」

 

そう言って電王RFは右手をひらひらさせてその場を去る。

 

その後に主導権を戻したのかソードフォームに戻る。

 

電王「(しっかし亀、お前よくわかったな(いやいや、知らなかったよ。しかも彼女達の会話は聞こえてなかったし)はぁ!?)」

 

そう声をかける電王はロッドフォームだったウラタロスから出て来た言葉に驚く。

 

キンタロス「(なんや?そうなるとさっきの亀の字お得意のかいな?)」

 

ウラタロス「(まぁそう言う事…けれど違和感を持ってたのは事実だよ)」

 

電王「(か~つまり知ってる振りだったのかよ)」

 

同じ様に聞くキンタロスにウラタロスはそう返すのを聞いて呆れながら電王はコンガラの元に戻った。

 

鬼矢「(なーるほどな……)」

 

そんな会話を離れていたがちゃっかり気づかれない様に鬼矢も聞いていた。

 

乃亞「どうしたんだ?」

 

鬼矢「ん?ああ、気にするな」

 

気づいた乃亞にそう返して鬼矢はお酒を飲む。

 

こうして偽物の月が現れて夜が続いた異変は終わった。

 

次なる異変まで鬼矢達は休むのであった。




???「次回、閑章~怪盗からの挑戦状(前編)~。お楽しみに」

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