東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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突如現れた一体の怪人
その怪人の強さに苦戦する鬼矢達にある者たちが駆けつける


第二十七章~暴走のL/駆け付ける者達~

純「うわ…まさかあの状態ってさ」

 

アッシュ「苦労するな」

 

対峙する怪人を見て疲れた顔で言う純にアッシュも溜息を吐いて同意する。

 

魔理沙「なぁ、一体アレは何なんだぜ?」

 

レミリア「もしやあの怪人はお前達の知り合いなのか?」

 

そんな2人の反応に鬼矢へ魔理沙とレミリアが聞く。

 

困った顔で鬼矢は頬をポリポリ掻いてそうだよと肯定する。

 

鬼矢「アイツはエクリプス。アルテミスとヘリオスをモチーフにしたレジェンドルガだ」

 

霊夢&チルノ「「?」」

 

アッシュ「鬼矢、あいつ等の怪人の名前を出してもこいつ等にはチンプンカンプンだぞ;」

 

純「つまり、あの怪人は僕達の仲間の姉妹なんだけど2人とも元々は目の前にいる怪人だったんだけど訳あって分離しているんだ」

 

答えた鬼矢だったが疑問詞を浮かべてる2人や幻想郷メンバーを見てそう言うアッシュの隣で純は説明して分かる?と聞く。

 

レミリア「アルテミスとヘリオスと言うと…それぞれ太陽と月の神の名だったか」

 

鬼矢「ああ…まぁ、それはレジェンドルガでの個体名でそれぞれリオヘスとミステルスって名乗ってるけどな」

 

自分が知る知識を呟くレミリアに鬼矢はそう返すとさて、どうするかと考えようとするがその前にエクリプスが弾幕を放つ。

 

鬼矢「避けるな!破壊しろ!」

 

霊夢『え?』

 

それに避けようとしていた幻想郷メンバーだったが鬼矢の警告に誰もが戸惑う中でエクリプスと戦っていたライダー達がそれぞれの武器や技で弾幕を相殺して行くが相殺しきれなかったのを身を挺して守る。

 

タジャドル「ぐっ!」

 

オーガ「がっ!」

 

魔理沙「なんで避けたら駄目なんだぜ?」

 

カブト「さっきそこの奴が言ってただろ。奴の攻撃は俺達を必ず狙うとな」

 

体から火花を散らすライダー達を見て戸惑う魔理沙にカブトが攻撃を受けた所を抑えながらそう言う。

それに幻想郷のメンバーは誰もが先ほどのクウガLUFの時に確かに鬼矢が言ってたのを思い出す。

 

霊夢『でもなんで?』

 

タジャドル「考えられるとするならその姉妹さん2人のどちらかに必中みたいな能力持ちがいるのかな?」

 

首を傾げる霊夢にタジャドルがそう言って鬼矢を見る。

 

鬼矢「その通りだ」

 

紫「しかし弾幕勝負では反則とも言える奴ね」

 

肯定する鬼矢の隣で紫はそう呟く。

 

弾幕勝負は美しさもそうだがちゃんと避けられる所を空けておかなければならない。

さらに言うと対戦相手を追尾するとしても避けられたらそのまま通り過ぎる仕様にしなければならないのだ。

 

霊夢『確かに』

 

ゼロノスVF「し、しかしこれはどうすれば良いんだい?」

 

紫のに同意する霊夢の後にゼロノスVFが防ぎながら打開策を聞く。

 

鬼矢「そうだな…」

 

そう言われて鬼矢は考える。

 

動きを止めようと向かおうにも沢山の弾幕が邪魔してめんどくさい。

しかも霊夢達を守ると言うので動き難い。

 

魔理沙「なら接近戦だぜ!」

 

龍騎&シャウタ「「ダメダメダメダメ!!!」」

 

そう言って飛びだそうとした魔理沙を龍騎とシャウタが引き止める。

 

魔理沙「なんだよ!」

 

クウガLUF「あの怪人は…信じられないかも知れないけど太陽を作り出せるんだ」

 

キバ「僕達だったからまだ大丈夫だったけど、皆だったら妖怪だろうと熱さでダウンか…」

 

怒鳴る魔理沙だったがクウガLUFとキバの説明でシャウタと龍騎が止めた理由を察知して顔を青くする。

特にキバがあえて言葉を切ったのもその後のを言うのを躊躇ったからだがそれだけで分かる。

 

???「なら私の出番だな」

 

すると誰でもない声での言葉と共に弾幕が燃やされて行く。

 

驚くメンバーを前に妹紅が現れるがその姿は以前出会った時とは違っていた。

 

体を紅いインナースーツで見に包み、腕や足を何かを模したアーマーを装着していて、鬼矢は一瞬なんだと思ったが妹紅が持っていた剣を見てすぐさま判明する。

 

鬼矢「フェニックスファントムか」

 

妹紅「へぇ~私が使うのはそう言う名前なのか」

 

言う鬼矢に妹紅はそう言いながら剣を構える。

 

それにエクリプスは妹紅に攻撃しようとしてその体に火花が起こる。

 

エクリプス「!?」

 

魔理沙「な、何だ!?」

 

いきなりの事に誰もが驚いて攻撃した方向を見る。

そこには銃を構えた3人の戦士が立っていた。

 

左の戦士は全体的に赤いアーマーで胸にタイヤを付けていた。

 

真中の戦士は全身に夜だろうと目立つ赤いラインが走っていて、複眼が黄色いていた。

 

右の戦士は全身が銀色で紫色のラインが描かれたオレンジ色の複眼が輝いていた。

 

鬼矢「おいおいおい、仮面ライダードライブ、仮面ライダーファイズ、それに仮面ライダーチェイサーだと…」

 

妹紅「ファイズ!お前も来たのか!」

 

ファイズ「ああ、手伝って来いって言われてな」

 

驚く鬼矢だが妹紅とめんどくさそうなファイズのやり取りにん?となる。

 

鬼矢「知り合いなのか?」

 

妹紅「ああ、こいつの力の持ち主とな」

 

ファイズ「それ関連での付き合いって訳だ」

 

そう返す妹紅とファイズに聞いた鬼矢は成程と納得する。

 

ファイズ関連として一番なのがウルフオルフェノクで目の前のファイズの反応とか性格に声からしてそれで当たりだろうと考えた後にドライブとチェイサーを見る。

 

ファイズと違い、妹紅とは面識がない様子だからなぜ此処にいるかの理由が分からないのだ。

 

鬼矢「(一体誰が…?)」

 

そう考える中でドライブとチェイサーにファイズが加わった事で完全に防げるようになる。

 

考えられる時間が出来たのもあってドライブとチェイサーのを置いといてこの状況をどうするかを考えて…輝夜を見てピンと来た。

 

鬼矢「おい、か…」

 

バシュゥ!

 

シャウタ「危ない!」

 

話しかけようとした鬼矢のを遮る様にエクリプスが太陽を飛ばして来て、ライダー達が慌てて他のメンバーを抱き抱えてしゃがむ事で太陽をかわす。

 

その際にメンバーはその熱さに長時間当たっていたらと考えてぞっとする。

 

追尾して来ないのだったがそれだけで脅威だと言うのは分かった。

 

エクリプス「アヒャ♪」

 

続けて同じのを幾つか発射し、それを避けるが今度は追尾するらしく、メンバーへと迫る。

 

シャウタ「この!」

 

チェイサー「!」

 

妹紅「てあ!」

 

ロードウィンター!

 

それにシャウタが手から水流を放ち、チェイサーが取り出したブレイクガンナーにロードウィンターをセットして冷気弾を撃って太陽を冷やして行き、妹紅がカタストロフで切り裂いて行く。

 

電王「あ、あの野郎!いねぇ!」

 

キバ「電王さん、野郎じゃありません。女の子です!」

 

ファイズ「いや突っ込む所そこじゃねえだろ;」

 

その後に何時の間にかエクリプスの姿が無い事に気付いて叫ぶ電王にずれたツッコミを入れるキバにファイズがツッコミを入れる。

 

アリス「けど、ホントどこに…」

 

クウガLUF「!危ない!」

 

それに呟くアリスをクウガLUFが慌てて退かすと飛んで来た弾幕を殴って相殺する。

 

バキュバキュバキュ!!

 

タジャドル「うわ!」

 

チェイサー「くっ!」

 

ゼロノスVF「あいた!」

 

続けざまに来た攻撃をライダー達が受け止める。

 

???「いかん!遠距離からの弾幕攻撃か!ドライブ!タイプテクニックだ!」

 

ドライブ「分かったよベルトさん!」

 

チルノ「ベルトが喋った!」

 

それに対してドライブのベルトが喋ったのにチルノが驚いている間にドライブはシフトカーを変える。

 

ドライブ!タイプテクニック!!

 

音声の後にドライブのアーマーが変化して黄緑色になった後に武器であるドア銃を構える。

 

ドライブTT「動きからして…そこだ!」

 

サニー「そこね!」

 

飛んで来る弾幕から予測してドライブTTがエクリプスがいるであろう方向へ射撃するとサニーや紫もドライブが撃った方向へ弾幕を放つ。

 

ドキュドキュドキュ!!

 

ドライブTT「ぐぁ!?」

 

サニー「キャァァ!?」

 

オーガ「サニー!?」

 

だが、予測された方向から再び攻撃が飛んで来て、紫はなんとかかわす中でドライブTTは吹き飛び。サニーも爆風で吹っ飛んでオーガが抱き抱える。

 

ベルトさん「バカな!まさかこちらの攻撃範囲外から攻撃してると言うのか!?」

 

紫「まったく、厄介過ぎるわね…はぁ、あんまり重労働のは嫌なのにね」

 

驚くベルトさんの後に紫は溜息を吐いてそう愚痴る。

 

鬼矢「恐らく千里眼を使っているんだろう」

 

電王「なんだ?そのせんきんたんって?」

 

蓮子「違う、それ回復術;」

 

クウガLUF「千里眼は簡単に言うなら普通なら見えない遠い遠い場所も見えちゃう事って言えば良いかな?」

 

チルノ「おーそうなのか~…ってそれってつまり…」

 

呟く鬼矢のに間違えて聞く電王に蓮子がツッコミを入れた後にクウガLUFがそう説明して納得しかけたチルノは鬼矢を見る。

 

鬼矢「この幻想郷がアイツの射程範囲内ってことだ」

 

紫「あら、それはいけないわね。遠い遠い場所で弾幕を放つなんてルール違反。賢者として見過ごせないわね」

 

そう言う鬼矢に紫は顔を顰めてスキマを展開する。

その後にエクリプスが落ちて来る。

 

紫「美鈴」

 

美鈴「はいは~い」

 

その後に攻撃を放すのはさせないと美鈴が紫の合図と共に肉弾戦による攻撃を放って身動きが取れない様にする。

 

エクリプス「グガァァァ!?」

 

電王「す、すげぇ…」

 

キバ「クウガさんが抑えていたとはいえ苦戦していた怪人を…」

 

カブト「おい、さっきそこの子に何を言おうとしてたんだ?」

 

身動きが取れないエクリプスを見てそう洩らす電王とキバを尻目にカブトが輝夜を指さしながら鬼矢へ問う。

 

鬼矢「キングストーン持っているんだろ?」

 

輝夜「え?そりゃあ持ってると言うか元々あの子達が持ってた月のキングストーンって奴で得たのだし」

 

そう聞く鬼矢に輝夜は答えると聞いた本人はそれなら良いと言って続けてエクリプスを指さす。

 

鬼矢「ならアレは使えるか?」

 

輝夜「アレ?」

 

そう言う鬼矢のに首を傾げる輝夜だったがこれだこれと言う鬼矢の動作を見てああと納得して肯定の頷きで答える。

 

エクリプス「グオォォォォォ!」

 

するとエクリプスは自分の動きを止めている美鈴に向けてゼロ距離で太陽を放つ。

 

それは誰もがやばいと感じるが美鈴は笑う。

 

美鈴「ふふ、悪いですが…私はそう言うのも慣れっこなんですよ!!」

 

そう言うと気を爆発的に放出して作り出された太陽を包み込む様にする。

 

魔理沙「そんな芸当も出来るのかよ;」

 

咲夜「さ、流石はかあさん;」

 

輝夜「じゃあやるわよ…」

 

それに魔理沙と咲夜は唖然としていると輝夜はエクリプスに接近し…

 

輝夜「閃光【シャドーフラッシュ】!!」

 

一定の動作をした後に胸の前で両腕を合わせるとシャドーチャージャーから光が放たれる。

 

そのとき ふしぎなことが おこった。

 

シャドーチャージャーから放たれた光を浴びているエクリプスから別の光が迸り、それにエクリプスは頭を抱えながら膝を付く。

しばらくするとエクリプスは怪人だった姿を身長が190センチもあるオレンジと青が混ざった髪で目の色が右が赤で左が銀のオッドアイのめだかボックスの黒神めだかとなった後にその体が光に包まれ、収まった後には気を失った美陽と月奈が倒れていた。

 

霊夢『さ、さっきのは?』

 

鬼矢「本来なら輝夜の力のライバルであるライダーに奇跡が起こる際に流れるナレーション」

 

メリー「な、なんかメタい説明ですね;」

 

フラン「と言うか説明でもない様な;」

 

聞く霊夢にそう返す鬼矢にメリーとフランは冷や汗を流す。

 

鬼矢「まぁ、さっきのは冗談で、エクリプスが輝いたのはあいつが持っていた輝夜の持ってる月のと対になってる太陽のキングストーンが輝夜の放ったキングストーンのエネルギーに共鳴して、太陽と月のキングストーンの光を一緒に受けた事でエクリプスは大人しくなって2人に戻ったって訳だ」

 

霊夢『そうなんですか』

 

ゼロノスVF「とにかくこれで終わったって事なんだね。良かった~」

 

サニー「あれ?ゼロノス…なんか体が光ってるよ?」

 

説明を聞いて納得する霊夢の隣で安堵の息を吐くゼロノスVFだったがその体が光ってるのにサニーが気付いて指摘する。

 

ゼロノスVF「え?うわ!?」

 

それにゼロノスVFは驚いた後にサニーがゼロノスVFを召喚する前に手に入れたブレスレットがサニーの懐から出て来てゼロノスVFの前に来るとブレスレットともどもゼロノスVFは光の球となってどこかに飛んで行ってしまう。

 

サニー「あ、ゼロノス!!」

 

霊夢『飛んでいってしまった…』

 

目の前で起きたのに誰もが戸惑う中で鬼矢は気付く。

漏れる壁から光が漏れていて、朝が来たのを告げる鳥のさえずりが聞こえて来るのに…

 

鬼矢「もう朝か…」

 

コンガラ「うむ、異変解決だな!」

 

萃香「だね~」

 

ちゆり「はぁ~色々と疲れたな…」

 

呟く鬼矢の後に満足そうに頷くコンガラと萃香にちゆりはそう洩らす。

 

霖之助「僕もだよ。はは、こうやって飛び回ったのはホント久々だよ」

 

美鈴「んでまぁ、宴会ですよ宴会!」

 

苦笑する霖之助の後に言う美鈴に誰もが笑う。

 

こうして月に関する異変は終わった。

 

その後のは勿論…宴会である。




アギト「次回は第二十八章、月夜の宴会ですよ~さぁ~腕を振るいますよ~」

カブト「ふっ、負ける訳には行かないな」

ファイズ「いや何張り合ってるんだよ;」

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