萃香「おりゃあ!!」
向かって来た萃香のにそれぞれは散開して避けると萃香の振り被った拳が当たった地面が少し凹む。
魔理沙「うわマジか!?」
アッシュ「さすが鬼、噂どおりの怪力だな」
それに魔理沙は驚きの声を洩らした後にアッシュが関心する。
妖夢「ですが力が強かろうと伝わらなければ怖くはありません!」
純「そうだね」
萃香「おいおい、面白い事言うね」
そう言う妖夢に萃香は不敵に笑った後…突如影に向けて飛んだと思ったらそのまま影へと入り込む。
咲夜「!?」
萃香「ほほう、なかなか大きいね」
それに咲夜が驚くと萃香が咲夜の背後にいて咲夜の胸を揉む。
咲夜「んな!?」
鬼矢「アイツ、ヘルハウンドの能力使いやがったな」
いきなりの事に慌てて胸を抑えながら距離を取る咲夜を見てから鬼矢は呟く。
麟「鬼矢さん。あの鬼が使う力はどんな特徴を持ってるんですか?」
鬼矢「あいつが持っているオーガファントムの力、それは喰らったファントムの力を使える能力だ」
萃香「そう言う事だよ。だからこう言う事も出来るのさ」
聞く麟に鬼矢は説明した後に萃香は言うと同時にデコからビームを放つ。
サニー「うひゃあ!?」
オーガ「危ないサニー!」
いきなりのにサニーは驚いて動けない所をオーガが前に割り込んでオーガストランザーでビームを防ぐ
鬼矢「リザードマンのもあるのかよ」
萃香「ふふ、色々と持ってた子達を美味しくいただいた後に食べたからね」
夢美「そう言うからには襲撃事件の犯人確定ね」
呆れる鬼矢の後に舌なめずりして言った萃香の言葉に夢美は呆れる。
鬼矢「しかも食べると言うオーガの特徴らしく暴走しているな」
華扇「っ、ならば早く正気に戻すことに限りますね」
蓮子「だね」
ディメンション!
そう言う鬼矢に華扇は顔を顰めた後に言い、蓮子も同意した後にディメンションメモリを起動させてディメンションドーパントに変わる。
萃香「おっと、君たちにはこれだ」
それを見た萃香は何かを飛ばし、それが咲夜、妖夢、ルナ、スター、シュガー、メリー、ちゆりに張り付く。
その直後に萃香が飛ばしたのが張り付いたメンバーが魔理沙達に襲い掛かる。
メリーに関しては魔理沙から教わったのか魔力弾を放って来る。
魔理沙「おわ!?お前等どうした!?」
麟「ちょ、ちょっと!?」
サニー「うわわ!3人ともどうしたの!?」
ディメンション「ちょ、メリーどうしたの!?」
夢美「ちょっとちゆり止めなさい!」
鬼矢「これは…ベルゼバブの洗脳能力か!」
それに誰もが慌てて防戦する中で鬼矢がすぐさま萃香のやった事から気づいて呻く。
アッシュ「でもあれって人間にしか効果ないんじゃなかったのか!!」
デェバリャ「幻想郷に来た事で妖怪や妖精・怪人に対応したって事じゃないかな!!」
咲夜のを避けながらメリーや怪間な妖夢を見て叫ぶアッシュにルナやスターの攻撃を防ぎながらデェバリャが返す。
鬼矢「厄介だな!」
霊夢「ぎゃう!?」
萃香「うふふ、可愛いね。初心だね~色々と食い気があるよ」
それに鬼矢がぼやくと怪間となっている霊夢に萃香が抱き付いてペロリと舌なめずりしていた。
魔理沙「霊夢から離れろ!」
すぐさま魔理沙が助け出そうと動くがシュガーに遮られる。
???「俺の超必殺技!飛び蹴りバージョン!!」
萃香「ぎゃふん!?」
誰もがやばいと感じた時、その声と共に萃香の顔を誰かが蹴って霊夢から剥がし飛ばす。
いきなりの事で魔理沙達が驚く中で鬼矢は蹴り飛ばした人物に見覚えがあった。
黒いライダースーツに赤をメインとしたアーマーを纏った戦士
鬼矢「仮面ライダー…電王!」
電王「俺、参上!!」
バッと両腕を広げてポーズを取る電王を誰もが見る。
????「やれやれ、危機一髪でしたね」
その言葉と共に電王が来たであろう方向から昔話に出る桃太郎を模した服を着た女性が現れる。
華扇「あなたでしたか…久しぶりですねコンガラ」
霊夢『あなたは山の四天王の一人の…』
コンガラ「元ですよ。モモタロス。なるべく動けない様にしてください」
電王「こまけぇな。そう言うのは亀の仕事だろうがよ」
そう言う華扇の後に書く霊夢へコンガラは返した後に電王にお願いし、電王はめんどくさそうながらも萃香を見る。
萃香「チッ、厄介だね。こうなったら…」
電王に対し萃香はそう呟いた後にその体を巨大化させると咲夜達の攻撃を避けていた魔理沙を喰おうとする。
チルノ「!魔理沙危ない!!」
魔理沙「!?」
???「おおっと、そこまでだぜお嬢ちゃん」
ファイナルベント!
それに気づいたチルノが叫ぶが避けられないと考えた魔理沙の前に誰かが現れてそう言った後に音声が響き渡り、人物の前に何かが現れる。
???「確か放つ時こう言うんだっけ?終焉【エンドオブワールド】」
ドドドドドドドドドドドーン!!!!!
萃香「ほがぁぁぁぁぁぁぁ!?」
言うと同時に放たれた大量のミサイルやレーザーを顔面に受けた萃香は仰向けに倒れ込むと小さくなる。
???「り~~~ん。大丈夫?」
いきなりの事に誰もが驚いていると階段の方から誰かが来る。
その人物は高校生位の少女で緑色のインナースーツの上に両膝にビーム砲、右腕に大砲、左腕に機関砲とマイクロミサイル、背中にミサイルポッドを備えたアーマーを装着していた。
もう1人いるがこちらは青と白のフリルがついたロリィタ風の夏服、フリルがついた青と白のスカート、赤いリボンがついた帽子、白い手袋と言った普通の少女であった。
鬼矢「誰だ?」
麟「私の所の従業員、ゴテゴテとしたのを着てるのがエレン、もう1人はポルターガイストのカナよ…もう1人知らないけど」
エレン「ああ、ゾルダさんだよ~」
ゾルダ「どうも~紹介されたゾルダです。よろしくな社長」
萃香「っつ…やってくれるね」
聞く鬼矢に麟は2人の名を言ってから萃香に攻撃した人物、ゾルダをエレンが続けて言い、ゾルダが麟へと向けて挨拶すると萃香が顔を抑えて呻きながら起き上がる。
ゾルダ「うひゃあ、頑丈だね」
萃香「こうなったら全員食ってやるよ!」
うへぇと漏らすゾルダに萃香はそう言った後にその体を光らせるとその姿を自身の力であるオーガFへと変える。
サニー「うわぁ…なんかオーガと間際らしいのに変わったよ」
オーガ「ああうん。確かにそうだね;」
オーガF「まずはあんたからだよ!」
そう言ってオーガFはメリーへと襲い掛かる。
ディメンション「メリー!!」
それより前にディメンションが前に出てオーガFを受け止めて踏ん張る。
ディメンション「ぐぬぬ!」
オーガF「邪魔するなら二人とも喰ってやる!」
踏ん張るディメンションにオーガFはそのまま押し切ろうとする。
ディメンション「私は!絶対にメリーを守るんだ!!」
メリー「れ、ん、こ……」
叫ぶディメンションにメリーは反応した後に体を震わせ…
メリー「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
咆哮と共にその姿をミノタウロスファントムの水色の所を茶色に染めて紫色の所を黄色くした感じのケンタウロスファントムに変えた後に光り輝き…
オーガF「げふ!?」
続けて様に光から飛び出た蹴りにオーガFは蹴り飛ばされる。
光が収まるとそこにいたのはケンタウロスファントムを模したレオタードと腕に篭手を付けたメリーであった。
ディメンション「メリー!」
メリー「ふえ…な、何これ!?」
驚いていたディメンションが声をかけると先ほどので洗脳が解けたのか我に返ったメリーは自分の姿に驚きの声を漏らす。
霊夢『き、鬼矢さん!あれって!』
鬼矢「いや、お前とは違うな」
紫「ええ、怪間になったのではなく、今の幻想郷に適応したのよ」
驚いてそう見せる霊夢に鬼矢が否定して答えた後に紫がそう言う。
ディメンション「凄いじゃんメリー、と言うか今の姿可愛いわね」
メリー「か、可愛いだなんて…」
褒めるディメンションにメリーは顔を赤くする。
オーガF「無視すんな!」
ゾルダ「んじゃあおいちゃんが相手してあげるよ」
それに飛びかかろうとしたオーガFはゾルダの銃撃で怯んだ所をチルノの弾幕とアンクの火炎弾にタジャドルのフラッシュフェザーが追撃する。
チルノ「霊夢!」
霊夢「ぎゃう!」
チルノの呼びかけに霊夢は必殺技の体制に入る。
鬼矢「霊夢、行くぞ」
それを見た鬼矢もフェニックスファントムに変わると剣に炎を灯し、霊夢も前に7色に光る魔法陣を自分の前に展開して霊力の球を作り出す。
鬼矢「神麗!」
〝【無双封印・不死龍】”
同時に放たれた巨大な不死鳥と霊力の球は魔法陣を通過すると7つの光の玉を引き連れた炎を纏った翼を持つ龍へと変わり、よろけるオーガFへと向かって行く。
オーガF「く、来るなァァァァァァァァァァ?!」
それにオーガFは逃げようとするが何時の間にかウラタロスに変わってフォームチェンジした電王ロッドフォームの投げたデンガッシャーロッドモードによる捕縛で動けなくなった所…
ドカーーーーン!!!
霊夢とフェニックスファントムの合体スペルが炸裂して爆発が収まった後には目を回した萃香がいた。
咲夜「っ、あれ?」
妖夢「私達は…」
魔理沙「おお、戻ったか!」
サニー「良かったよかった!」
ルナ「どう言う事?」
倒された事で操られていた面々も正気に戻ったのを見てフェニックスファントムは笑う。
純「みんな、あの子に操られていたんだよ」
スター「そうなの!?」
シュガー「それはすいませんでしたね~」
ちゆり「確かに;」
そう言う純に操られていた面々はなんとも言えない顔をする。
すると萃香の体から光の球が数個出て来ると様々な場所に飛んで行く。
魔理沙「なんだ今の?」
鬼矢「おそらくあいつが食ったファントムの力が元の持ち主のところに戻っているんだろ」
光の球を見て呟く魔理沙に戻った鬼矢がそう言う。
萃香「あいたた…はれ?此処どこ?」
コンガラ「目が覚めたか萃香」
呻きながら起き上がって周りを不思議そうに見る萃香にコンガラが話しかける。
萃香「あれ?コンガラじゃん。何で此処に?」
華扇「…どうやら覚えてないんですね」
目をパチクリさせる萃香に華扇も前に出て言う。
萃香「華扇まで…と言うか私がやった事?……そう言えばこの指輪を見つけてから全然覚えてないな」
そう言って萃香は指輪を取り出す。
それがオーガファントムの力が宿ったのだと気付く。
霊夢『山の四天王の一人でも暴走するなんて…』
紫「ある意味相性が良すぎたからとも言えるわね」
そう書く霊夢に紫はそう言う。
鬼矢「だとしてもこれで二回目か…」
やれやれと鬼矢はぼやく。
コンガラ「同族が迷惑をかけて申し訳なかった」
魔理沙「全くだぜ」
文「まぁ、これで異変解決ですね。私は記事を書くのでこれにて!」
謝るコンガラに魔理沙が頷いた後に文はそう言うと風を残してその場を去る。
コンガラ「ホントに迷惑をかけた。後日そのお礼として最高級のお酒を持ってはせ参じさせて貰う」
電王LF「いやいやコンガラさん。色々とそこのお兄さん達はともかく度の強いお酒は女の子にそれはきついと思うよ」
そう言うコンガラに電王LFはツッコミを入れる。
鬼矢「まぁ、そうかもしれないな」
夢美「確かにそうね」
コンガラ「むぅ、そうですか」
電王LFの良い分に同意な鬼矢と夢美にコンガラは考え込む。
魔理沙「まぁとりあえず先にあれやろうぜ」
妖夢「あれと言うと?」
咲夜「どうせ宴会のことでしょ」
ニカッと笑って言う魔理沙に妖夢は聞いて咲夜の言葉にああと納得する。
サニー「宴会!うわぁ!参加するする!」
オーガ「ちょサニー;」
アンク「アイスを用意しとけよ」
タジャドル「おいアンク;」
ゾルダ「はは、良いじゃないか赤鳥ちゃん。色々と面白いじゃないかい」
夢美「うーん、色々と久々ね」
それを聞いて様々な反応をする面々を見ながら鬼矢はやれやれと肩を竦め、紫はくすくす笑う。
鬼矢「んじゃとっとと準備して始めるか」
そう言って纏める鬼矢に誰もがおお!と答え、コンガラと紫は微笑ましそうに見ていた。
コンガラ「次回、二十一章!宴会と居候追加をお楽しみに!」