鬼矢「…なぁ、なにやってんだ?あいつ等」
次に紅魔館に来た鬼矢達は目の前でぶつかり合っている妖夢と咲夜を見てそれを見ていた美鈴に聞く。
美鈴「ああ、これはちょっとした特訓ですよ。ほら、妖夢ちゃんは最近になって怪間になったばかりじゃないですか?」
鬼矢「まぁ、そうだな」
乃亞「んで咲夜は咲夜で美鈴の様になりたいで」
純「妖夢ちゃんは自分の力を感覚を取り戻したいで模擬戦をする事にしたんだ」
理由を聞いて納得する鬼矢に同じく様に見ていた乃亞と純がつけ加える。
鬼矢「んでこんな一進一退のバトルになってるのか」
そう呟いて鬼矢は2人の模擬戦を見る。
時を止めて全方向から攻撃しようとする咲夜に妖夢は周囲にオリハルコンで出来た刃を出現させてナイフを防いでいく。
咲夜が時を止めて様々な所から攻撃するトリッキータイプなら妖夢は向かって来るのを薙ぎ払うパワータイプだろう。
鬼矢「でお前ら観戦組はなんか宴会ムードな感じだな」
その後に半目でお酒を持ってる3人を見る。
蓮子「此処にも影響出てるのね;」
霊夢『ですね;』
呆れる蓮子に同意する霊夢の反応に首を傾げる3人に一旦模擬戦を終えた妖夢と咲夜を交えて今の現状を話す。
純「え、そうだったの?;」
乃亞「あー、多かったけど気にしてなかったな」
美鈴「どうりでなんか覚えのある妖気を感じた訳ですか…まぁ、私は酒を大量に飲めるから無視してましたけど☆」
再び模擬戦を始める2人を尻目に聞いた事で驚く2人の後に美鈴がてへぺろとする。
鬼矢「美鈴…」
咲夜「えっと…ウチの母がすいません;」
そんな美鈴に鬼矢は頭を抑えて妖夢のを掃きながら咲夜が謝る。
だが、鬼矢はすぐさま美鈴の言った中のに気付く。
鬼矢「おい美鈴、今覚えのある妖気と言ったよな?」
美鈴「言いましたよ。けれど今回は協力しませんよ」
聞く鬼矢に美鈴はそう返す。
返された事にああ、そうだよなと鬼矢は顔を抑える。
美鈴にとってお酒が大量に飲めてる今の異変は異変解決の宴会以外でまたとないお酒を飲む都合の良い異変だからだ。
結構美鈴はオフでもオンの時でもお酒を滅多に飲まないが無礼講となると遠慮しないのだ。
鬼矢「ま、俺としてもこういう異変なら解決しなくても別にいいんだが…」
華扇「ダメです!もしもを考えて解決しなくてはいけません!!」
美鈴「華扇ちゃんはホントに昔から真面目だね~」
そう洩らす鬼矢に華扇は厳しく言い美鈴がそう言う。
鬼矢「ん?知り合いか?」
美鈴「はい!旧友ですよ旧友!」
華扇「ホントにあなたは色々とひょうひょうしてますよね。しかもお酒となると止まろうとしないから大変ですし」
言い方と雰囲気から聞く鬼矢に美鈴は華扇に抱き付いて言い、華扇は疲れた表情で言う。
その際咲夜がむぅとしてたのは遠くから見ていたレミリアだけが知ってたりする。
妖夢「隙あり!」
咲夜「まったく嫉妬する位の余裕があると考えなさいな」
それを見て斬りかかる妖夢にそう返して咲夜は時を止めて回避して距離を取ると共にナイフを投げる。
妖夢「うがっ?!」
不意打ちに近かったのでナイフは妖夢のオデコにぶつかり、妖夢は額を抑える。
模擬戦だっただけに刺さらない様に加工されたナイフだったので痛いだけで済んでいる。
幽々子「涙目の妖夢、可愛いわね~」
純「そうだね~」
鬼矢「おい待て、なに写真とってんだそこの二人」
そんなオデコを抑えて涙目な妖夢を幽々子と純はカメラで撮っていた。
ちなみにカメラは文から奪った。
さらに言うととある場所で1人の人物が反応していたが今回のとは関係ないので些細である。
文「すいません。現像はしますから返してください;」
純「ん~ちょっと待って、あと数十枚撮るから」
夢子「なんだか。運動会で活躍する自分の子をハイテンションで撮る父親みたいね;」
ちゆり「ああ、ホントにそうだな」
お願いする文にそう返す純を見て言う夢子にちゆりは同意する。
妖夢「ちょ、二人とも?!」
咲夜「あー…なんとなく分かるからご愁傷様ね」
気づいた妖夢が顔を赤くして慌ててそんな妖夢を咲夜がそう慰める。
妖夢「え?」
咲夜「いやほら、私も母さんに小さい頃から可愛がられたからね…」
そんな咲夜の慰めに疑問詞を浮かべる妖夢に恥ずかしそうに理由を言う咲夜にああ…と妖夢は納得する。
妖夢「なんか似てますね私たち;」
咲夜「そうね…主に上とか親的な意味で;」
そう言う妖夢に咲夜は深く頷く。
霊夢『…なんかあの二人、気が合い始めていませんか?』
魔理沙「いやまぁ、分かるっちゃあ分かるな」
チルノ「そうなのか?」
愚痴り合う咲夜と妖夢を見て聞く霊夢に魔理沙は頬をポリポリ掻いて困った顔で言い、チルノは首を傾げる。
鬼矢「…とりあえずあのバカ二人を止めにいくか」
乃亞「あぁ、そうだな」
流石にこのままだと妖夢が肩身狭いだろうと言う事で写真を取ってるバカ姉弟を鬼矢と乃亞は止めに入る。
鬼矢「ったく、めんどくさいな」
ぼやいた後に鬼矢はアンクになり、乃亞もアッシュとなるのを見て誰もが首を傾げた後…
アッシュ・鬼矢「「お仕置き【火炎地獄】」」
同時にバカ姉弟に放った。
幽々子・純「「あっつぅぅぅぅぅぅぅぅい!!?」」
直撃を受けた2人はカメラを放り投げて怪人の姿となって悶えて火を消す為に転がる。
文は慌てて飛んで来たカメラをキャッチする。
霊夢『ナイスキャッチです!』
文「はぁ~良かった…地面に落ちる前にキャッチ出来て…」
褒める霊夢の前でささっとカメラが汚れてないかチェックして大事に持つ。
鬼矢「すまんな、うちの馬鹿が迷惑かけて」
文「いえいえ」
華扇「……色々と遠慮ないですね;」
謝りながら元に戻る鬼矢に文は手を振り、華扇は呆れた顔で咲夜に水をかけられてる姉弟を見ながらそう言う。
鬼矢「こいつらはホントバカだからな」
魔理沙「親バカな方向でな」
幽々子「やだ魔理沙ちゃんったら夫婦だなんて(ポッ)」
そう返す鬼矢の後に続けた魔理沙のに幽々子は頬を赤らめる。
純「それじゃあ僕はこのへんで…」
幽々子「逃がさないZO☆」
そそくさと去ろうとする純に幽々子は笑顔で言うと純は色々と捨ててシャロシュとなって駆け出し、幽々子も怪間状態になって追いかける。
幽々子「あ、妖夢はそのまま鬼矢君達に協力してね~」
妖夢「は、はい!」
見えなくなった後に聞こえて来た頼みに妖夢は慌てて返事する。
レミリア「咲夜~私からも命令だ。鬼矢達に協力せよ。このままだとウチの酒が美鈴の胃の中に消える」
咲夜「了解です;」
美鈴「ちょ、お嬢様のいけず~」
同じ様にベランダからの指示に咲夜は了承して美鈴はブーブー言う。
レミリア「…美鈴、文句を言うなら一年間禁酒を言い渡すぞ?」
美鈴「勘弁してくらはい;」
咲夜「母さん…」
だが、すぐさま出て来た禁酒に土下座する幻想郷に住んでる者達の中で一番の最凶に咲夜は顔を抑える。
鬼矢「美鈴にとっちゃ酒は水みたいな物だからな」
美鈴「その通りです!お酒は強者の次に大好きです!!」
咲夜「しかも二日酔いとかしないのよね;」
蓮子「何その強さ;」
夢美「ある意味体は酒で出来てるみたいな感じね;」
鬼矢の言葉に強く言う美鈴に咲夜は溜息を吐き、蓮子と夢美は冷や汗を掻く。
レミリア「前に禁酒したときはミイラみたいになっていたな」
小悪魔「あの時は大変でしたよね;(レミパチュレミパチュ)」
流石にベランダから話すのは無理だろうと考えてかパチュリーをお姫様抱っこしてフランと小悪魔と共に降りて来て言うレミリアの後に内心ピヨピヨしながら小悪魔がその時のを思い出して同意する。
なお、ちゃんとハリセンを入れられて止められたのは何時も通りである。
フラン「あ、皆丁度良かった!フランね!メダルを通じて新しいスペルが出来たんだ!」
乃亞「お、どんなのだ?」
降り立った後に笑顔で言うフランに乃亞は聞く。
フラン「んじゃあ見せてあげるよ!フランが掴んだスペル!友情【赤き不死鳥と手繋ぎ人】!」
スペルカードを構えて宣言されると共にフランの両隣に仮面ライダーオーズタジャドルコンボと怪人姿のアンクが現れる。
タジャドル「えっと、初めまして俺の事はタジャドルと呼んでください。ほらアンクも」
アンク「ふん。俺は呼ばれただけだからな」
驚いているメンバーに挨拶したタジャドルはアンクに呼びかけるがそっぽ向くアンクにすいませんとタジャドルは謝る。
鬼矢「…ちょっ、マジかオイ;」
フラン「?タジャドルがどうかしたの?」
驚く鬼矢にフランは首を傾げて聞く。
鬼矢「なあフラン。どうやってスペルが出来たんだ?」
フラン「どうって…出来る前にある夢を見たんだ」
真剣な顔で聞く鬼矢にフランはそう答える。
鬼矢「夢?」
フラン「うん。とある人とアンクが喧嘩しあったり敵同士になったりしたけど最終的に一緒に戦って最後はアンクが消える寂しい夢…それでね。フランは手を伸ばせないかなと思ったの。それで伸ばしたらタジャドルの手を掴んでて起きたら手にスペルカードが握られてたんだ」
首を傾げる鬼矢にフランは思い出しながら説明する。
鬼矢「…マジか」
それを聞いて鬼矢は頭を抑える。
フランの話から察するにフランが見た夢はオーズの物語だろう。
どうして見たかはアンクは今代のオーズ、火野映司と長く共にいたからのと乃亞から破壊の手でも手を伸ばせる事を教えられたからだろうと鬼矢は推察する。
鬼矢「(それにしてもまさか召還できるとはな…)」
チラリと霊夢達と話しているタジャドルとアンクを見る。
オーズは平成ライダーの中で戦う怪人の力を封じ込めた物を使って変身するライダーの1人、アンクも一緒なのもフランの思いがあってだろう。
そこで鬼矢はもしかするとライダーに関連する怪人の力の持ち主はしばらくすればライダーを呼び出せるのではないかと思った。
鬼矢「(となるとかなり厄介だな…)」
その後に鬼矢はそう考える。
もしもライダーに関連する怪人の力が悪用されたりすれば厄介過ぎるのだ。
使いこなせるようになり、フランの様にライダーを召喚出来る様になったら鬼矢といえぞきつい。
幸い、判明してるので紅魔館勢のオーズ、麟が持つ仮面ライダー龍騎、ナイト、オーディンに行く途中で聞いた麟の仲間が持っているマグナギガのゾルダは大丈夫だが他のミラーモンスターと契約したライダーや少し違うがファイズ、アンデッドのカードを使用するブレイド勢が分かっていない。
鬼矢「(あとウィザード系でソーサラーのも見つかってないんだっけ…めんどくさくなったなぁ…)」
後は電王系もだなとやれやれと頭を抑えてぼやく。
フラン「ねえねえ!鬼矢さん!私も付いて行って良い?」
タジャドル「えっと、迷惑でなければ良いでしょうか?」
鬼矢「ん?別にいいぞ」
そんな鬼矢へフランとタジャドルが話しかけて鬼矢は了承する。
フラン「うわ~い!フラン頑張るよ!」
タジャドル「俺も出来る限りやりますよ!」
気合を入れる2人にアンクはやれやれと肩を竦める。
鬼矢「さて次は何処に行くかね…」
霊夢『大体の所回りましたしね』
頭を掻いて言う鬼矢に霊夢はそう書く。
???「おお!見つけたわよ!!」
するといきなりの声に誰もが首を傾げると4人の少女が現れる。
ただ、背中から生えた羽を見て妖精だと分かる。
乃亞「誰だお前ら」
サニーミルク「私はサニーミルク!」
ルナチャイルド「ルナチャイルドよ」
スターサファイア「スターサファイアでーす!」
シュガーサテラ「シュガーサテラと言います」
三妖精「私達光の三妖精!」
シュガーサテラ「+四人目です~」
名乗り上げる4人になんだこのノリと乃亞は思った。
鬼矢「…さて次は何処に…」
流石に付き合ったら無駄な時間だと考えてか鬼矢は無視するみたいだ。
サニーミルク「ああ!無視するのね!許せないわ!3人共!行くよ!」
ルナチャイルド「あ、やるのね」
スターサファイア「まあいいじゃない」
シュガーサテラ「ですね~」
それにサニーは怒った後に4人はそれぞれ灰色のブレスレットを付ける。
すると4人はブレスレットから出て来た青い炎に全身が包まれる。
鬼矢「ん?」
それに鬼矢はめんどくさそうに見ると青い炎が弾け飛んで姿を現す。
サニーミルクは高校生位の少女へとなり、馬を模したジャケットを赤色のタンクトップの上に羽織ってホットパンツを履いた姿、ルナチャイルドは魅惑のある女性へとなり、鶴を模した白色のドレスを纏った姿、スターサファイアは中学生位の少女になり、蛇を模したアイドル服に近い服を纏った姿。
そしてシュガーサテラは魅惑のある女性へとなり、ウナギを模したボディコンを纏った姿となる。
鬼矢「…オルフェノクか」
そう呟いた後に鬼矢は思いだす。
ファイズ以外にオルフェノクが変身したライダーを…
並んだ後にサニーはスペルカードを構える。
サニーミルク「行くわよ!!地の王【共存を望んだ馬人】!!」
宣言と共にサニーの隣に人との共存を望んでいたホースオルフェノクこと木場勇治が別史で変身した仮面ライダーオーガが現れる。
オーガ「頑張ろうサニー!」
サニーミルク「おー見せてあげるわよ私達の力を!」
専用武器であるオーガストランザーを構えて言うオーガにサニーが元気よく言う。
鬼矢「はぁ…面倒だな…」
魔理沙「だったら鬼矢は高見の見物しときな」
咲夜「そうね。丁度良いわね」
妖夢「これも修練ですね!」
フラン「フランもやる!」
タジャドル「だったら俺が相手のライダーの相手をします!」
頬をポリポリ掻く鬼矢に魔理沙がそう言い、咲夜と妖夢、フランにタジャドルも前に出る。
サニーミルク「成程、丁度5対5!良いじゃない!」
オーガ「こっちも負けられないよ!手を差し伸べてくれたサニーの為に、僕は強くなる!」
鬼矢「んじゃ、そうしとくか」
そう言うサニーとオーガを見て鬼矢は美鈴の隣に座る。
それぞれお互いに相手する者と対峙して駆け出す。
サニー「次回!第十八章!VS光の三妖精+α&地の帝王よ!!」
シュガーサテラ「よろしく見てください~」