東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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怪人の始祖は幻想郷の人間たちが住む場所へと足を運ぶ。




閑章~人里~

春雪異変と名付けられた異変から数日過ぎたある日のこと。

 

博麗神社~母屋・居間~

 

鬼矢「ん?人里に行かないかだって?」

 

霊夢『はい』

 

のんびりしていた鬼矢は霊夢のお誘いに首を傾げる。

ほとんど鬼矢は霊夢が出かけてる間、神社の留守番を務めてたのであんまり出歩いた覚えがないのだ。

 

霊夢『鬼矢さんも覚えていた方が良いかなと思いまして』

 

そう書かれたのを見せられて確かにと鬼矢は頷く。

もし霊夢が寝込んだ時とかに何か足りない物があった場合を考えて覚えていた方が良いだろうと考えてである。

 

鬼矢「まぁ今覚えとけば後で楽になるし…行くか」

 

頭を掻いて立ち上がった後に返事を聞いて嬉しそうに歩き出す霊夢の後に続く。

 

人里~門前~

 

しばらく歩いていて、門が見えて来る。

門の両隣は柵で遮っている。

 

霊夢『あそこが人里です』

 

鬼矢「あれが人里か」

 

見えて来たのにそう見せる霊夢に鬼矢は呟いた後に中に入る。

 

そして入って見えた人里の光景にほうと声を漏らす。

建物から鬼矢は明治時代に近いのを感じとり活気あふれてる事に口元を緩ませる。

 

???「おや、霊夢じゃないか」

 

じっくり見ていた鬼矢は横からの声に顔を向けると青い服を着た四角くて特徴的な青い帽子をかぶった青いメッシュが入った銀髪の女性が居た。

 

霊夢『あ、慧音先生』

 

女性→慧音「こんにちわ。それと…君が外来人の織神 鬼矢だな。私は上白沢慧音、此処人里で寺子屋の先生をやっている者だ。霊夢を手助けしてくれて感謝するよ」

 

霊夢が気付いてそう書くのに女性、慧音は挨拶した後に鬼矢へ向けて自分の名前を名乗って礼を言う。

 

鬼矢「お、俺の名前知っているんだな」

 

慧音「ああ、天狗の出す新聞に君も載っているからな。後、さっきも君の仲間の1人の乃亞と吸血鬼の妹のフランが子供たちと遊んでいたよ」

 

関心する鬼矢へ慧音はふふっと笑って答える。

 

慧音「それにしても此処に来たのは知る為かな?」

 

鬼矢「まぁそうだな」

 

問う慧音に鬼矢は肯定すると成程と慧音は顎を擦り…

 

慧音「良し、ならば私が案内しよう。霊夢の先生だった者として教え子の世話をしてくれている者への礼をしたいと思っていたからな」

 

鬼矢「お、ありがとな」

 

そう申し出る慧音に鬼矢は有難く受ける。

では行こうと慧音を先頭に歩く。

 

慧音「まず人里の入り口前は様々な売り物を扱った店が多い。少し進めば宿や住民地になる」

 

鬼矢「へ~、色々な店があるな」

 

慧音の説明に鬼矢は関心しながらやっている店を見ていて気になる名前のお店を発見する。

見るからに道具屋をやっている店の様だ。

 

慧音「ああ、霧雨店か、此処は魔理沙の実家なんだ」

 

鬼矢「魔理沙の実家か…」

 

それに気づいた慧音のを聞いて鬼矢は呟くと店から赤い着物を着た茶髪の男性が出て来る。

 

出て来た男性に鬼矢はん?と思わず男の顔を見る。

どことなく男性の顔が見た事ある顔だからである。

 

鬼矢「(あいつの顔…誰かに似てるな…)」

 

男性「…色々と人の顔をじろじろ見るのが趣味なのかお前は?」

 

首を傾げる鬼矢に気づいたのか男性がそう言う。

 

慧音「やあ店主、今日はどうですか?」

 

男性「まあまあだな。霊夢も久しぶりだな」

 

霊夢『はい源蔵さん』

 

声をかける慧音に男性は答えた後に霊夢に話しかけて、霊夢もそう書いて見せる。

 

鬼矢「店主って事はアンタが魔理沙の父親か」

 

男性→源蔵「ああ、霧雨店の店主でバカ娘、魔理沙の父親、霧雨源蔵は俺だ」

 

2人のからそう言う鬼矢へ源蔵はそう返す。

 

鬼矢「此処っていわゆる道具屋か」

 

源蔵「そうだ。俺の親父、親父の親父と代々受け継がれし道具屋だ…それなのにあの娘は…妻の様な魔法使いになるとほざいてな」

 

聞く鬼矢に源蔵は不満そうに吐き捨てる。

 

鬼矢「ふ~ん…」

 

店に入って言う源蔵に同じ様に入った鬼矢は並べられていた品物を1つ手に持つ。

手に持ったのから並べられてる道具を見ながら鬼矢は色々とあるんだなと考える。

 

源蔵「俺は魔法が嫌いだ。道具を使わずに様々な事を起こす。それで使われなくなって捨てられる道具を見ると腹が立つ。道具は使われてこそ輝く。それが親父が口にしていた言葉だ」

 

鬼矢「なんで魔理沙は飛び出したんだ?」

 

道具を見ながら言う源蔵に鬼矢は気になったので聞く。

それに源蔵はふうと息を吐いた後に口を開く。

 

源蔵「霊夢の事で守りたいと言う事で魔法使いになると言ってな、それに俺が反対して首を縦に振らなかったからなら勝手になるで飛び出した。ただそれだけだ」

 

鬼矢「そうか。でもあいつはあんたの教えもちゃんと覚えているようだぞ」

 

すると源蔵はなに当たり前の事を言ってるんだと呆れ…

 

源蔵「当然だろう。バカ娘だがあいつは俺の自慢の娘だ。あいつは小さい頃から此処の道具と触れ合っているんだ。魔法は嫌いだがあいつのやり方を否定するつもりはない」

 

???「それを素直に言えばいいのに、ホントに娘がいない時は口が動くわね」

 

そう言う源蔵にくすくす笑って奥から黒い着物を着た金髪の女性が現れる。

 

鬼矢「あんたは…魔理沙の母親か」

 

女性→亜理沙「ええ、私は霧雨亜理沙、この人の妻で魔理沙の母親よ。と言うか霊夢ちゃんから魔理沙は道具を使用しない魔法は使っていないって聞いて嬉しそうだった癖にあんなやり取りして」

 

鬼矢の問いに亜理沙は答えた後にくすくす笑いながら源蔵の肩を叩く。

 

それに源蔵はふんと顔を逸らす。

 

どうやら図星の様で恥かしかった様である。

 

鬼矢「あともう一つ当ててやろうか?」

 

源蔵「なに?」

 

鬼矢「お前、なんか魔法関連の物作ってんだろ」

 

源蔵「!」

 

当てられたのが図星だったのか源蔵は目を見開く。

 

亜理沙「うふふ、色々と相手が上手ねあなた」

 

源蔵「ちっ……そうだ。俺の弟子に弟子が作ったで通しておけで作ったのを渡した」

 

くすくす笑う亜理沙の後に居心地悪そうに源蔵は舌打ちしてからそう言う。

やっぱどっかで見た様な感じだなこいつと鬼矢は源蔵を見て心の中で呟く。

 

源蔵「だがなんでわかったんだ?」

 

鬼矢「あんたの服についてる粉さ」

 

粉と言われて源蔵は自分の着物に付いてるのを見る。

 

源蔵「なぜ粉で分かった?」

 

鬼矢「前に魔理沙の服にそれと同じ粉が付いていた。魔理沙に聞いたらこの粉は魔力石の欠片だとよ」

 

顔を上げて問う源蔵に鬼矢はそう返すと源蔵は奥に入る。

少しして何かを持って出て来て見せる様に何かを置く。

 

それは魔理沙が良く使うミニ八卦炉だった。

 

源蔵「調子悪いでバカ娘が弟子に預けてそれを弟子が持って来て俺が修理してるんだ。色々と荒々しく魔力を送っているせいでそれを通すフィルターに当たる部分がイカレていたから大丈夫な様に修理してる所だ」

 

鬼矢「確かに前見たときよりずいぶんと綺麗になってるな」

 

持っている理由を言う源蔵のを聞きながら鬼矢はミニ八卦炉を見て言う。

 

源蔵「道具屋として長く使う以外にも見た目も良くしてやるのが務めだろう。道具もそうされた方が調子良く動いてくれるもんだ…そう言えばお前は外来人だったな?」

 

鬼矢「そうだが…」

 

説明した後に聞く源蔵に鬼矢は答えると源蔵に来いと呼ばれて奥に連れて行かれる。

 

慧音「?どうしたのだろうか?」

 

亜理沙「うーん、分かんないけどこっちはちょっとした女子会しましょうか」

 

霊夢『はい♪』

 

それに女性陣は首を傾げたが話しに花を咲かせてしばらくすると源蔵と鬼矢が戻って来る。

 

源蔵「感謝するぞ」

 

鬼矢「別に良いって、先生、次の所案内してくれ」

 

慧音「ああ、分かった。それじゃあ女将さん」

 

亜理沙「ええ、霊夢ちゃんも魔理沙の事よろしくね」

 

霊夢『はい♪』

 

礼を述べる源蔵にそう言った後に店を出る鬼矢に慧音と霊夢も続く。

 

霊夢『何を聞かれてたんですか?』

 

鬼矢「さぁな。いつか気が向いたら話してやるよ」

 

聞いて来る霊夢のを受け流して軽く答えながら歩く。

 

慧音「次は此処、鈴奈庵だ。人里唯一の貸本屋だ」

 

続いて来た所を説明する慧音に鬼矢は店を見てほうと呟いた後に店に入る。

そこには紫色の髪をおかっぱにしている少女と飴色の髪を鈴がついた髪留めでツインテールにしている少女が居た。

 

慧音「おや、阿求来ていたのか」

 

阿求「慧音先生じゃないですか。奇遇ですね」

 

霊夢『こんにちわ阿求♪』

 

親しい間柄の様で霊夢も話しかけると阿求と呼ばれたおかっぱ髪の少女ははいと笑顔で頷く。

 

少女「こんにちわ。あなたは噂の外来人さんですね。私は本居小鈴。いつも店番をしている者です。あっちで話してるのは稗田阿求です」

 

鬼矢「俺は鬼矢。よろしくな」

 

挨拶してから自分や霊夢と話してる阿求を紹介する小鈴に鬼矢も返す。

 

???「おーい小鈴、借りていた資料を返しに来たよ」

 

そこに1人の少女が入って来る。

少女は紅白色の洋服を着ており、髪は金髪で頭に赤いリボンと丸い赤い飾りが付いてある簪をつけていた。

入って来た少女は霊夢に目が行く。

 

少女「あれ霊夢じゃない。元気にしてる?」

 

霊夢『元気ですよ♪』

 

鬼矢「ん?誰だお前」

 

拶する少女にそう見せる霊夢の隣で鬼矢が聞く。

 

慧音「ああ、彼女は人里から少し離れた冴月堂に住む」

 

少女→麟「冴月麟よ。何でも屋を営んでいるわ。ホントは異変解決に乗り出したかったけどこれとか調べるのと里の防衛を頼まれて行けなかったからちょっと羨ましいわ」

 

そう自己紹介して麟は3枚のカードを取り出す。

 

3枚のカードにはそれぞれ龍、蝙蝠、鳥が描かれていた。

 

鬼矢「お、それは龍騎・ナイト・オーディンの三人の契約モンスターじゃないか」

 

麟「あら?あなたはカードに描かれてる子達を知ってるの?」

 

絵柄を見て言う鬼矢に麟は聞く。

 

鬼矢「まぁな。それぞれ強力なミラーモンスターだぞ」

 

麟「成程ね…とにかく今度異変が起こったら私も協力するからね」

 

小鈴「カードと言えば、私も持ってるよ」

 

阿求「私も、朝起きたらカギにもなる変わった物があったんですよね」

 

鬼矢の言葉に麟は納得してそう言うと小鈴と阿求が着物の袖から何かを取り出す。

小鈴は麟のと違いカードの後ろ側の絵柄が違い、阿求は人形の様な奴であった。

 

鬼矢「こっちはケルベロスアンデットのカードにガジャドムの怪人キーか」

 

慧音「ふむ、ならば私の所にあったのも分かるか?」

 

それを見てすぐさま当てる鬼矢に慧音は呟いた後に胸元から何かを取り出す。

取り出されたのはチルノのと同じホロスコープスイッチだが星座が違っていた。

 

鬼矢「これはタウラスゾディアーツのホロスコープススイッチだな」

 

小鈴「タウラス…牛?」

 

阿求「慧音さんに牛ですか…」

 

慧音「良しそこの2人、何かを考えたかなんとなく出来たからそこに並べ、有難い頭突きをしてやろう#」

 

星座を見てそう判断する鬼矢の言葉に小鈴と阿求が呟き、その反応から慧音が笑顔だが怒って言う。

 

鬼矢「?」

 

麟「あー…まぁ、簡単に言うならよろしくない事を想像したって所ね;」

 

首を傾げる鬼矢に麟がそう言う。

 

ポンポン

 

慧音「なん…!?」

 

???「ハロー慧音。何やら楽しい事をしている様ね」

 

2人へ頭突きをしようとして突如肩を叩かれて振り返った慧音はいた人物に戦慄し、その人物は笑顔で挨拶する。

 

その人物は某仮面の戦士の様な感じに帽子と服の右と左が赤と青と交互になっている服を着た銀髪の女性であった。

 

鬼矢「(ん?コイツからする気配…どっかで感じたことがあるような…)」

 

慧音「え、永琳!?なぜ此処に!?」

 

女性→永琳「ちょいとある人を探していたら牛と言う言葉が聞こえたけど、前に私が作ったモウモウスーツを着てくれるのかしら?」

 

慧音「ちちちち違う!!!それに私は何度も言うが牛ではない!ハクタクだ!!」

 

永琳「何言ってるの、ハクタクも体が立派な牛じゃない」

 

女性、永琳を見て首を傾げる鬼矢を知らずにうりうりと慧音を弄る永琳に弄られてる慧音は顔を真っ赤にして怒鳴るが、永琳の返しの言葉に慧音はうう…と唸る。

 

阿求「あの方は八意永琳さん、慧音さんと仲が良い人なんですよ」

 

鬼矢「永琳ね…」

 

阿求の言った名前に鬼矢は頭を掻いて呟く。

 

永琳「さあて、慧音も弄った事だし、探すのを再開しますか、それじゃあまたね慧音♪」

 

慧音「私としては弄るのを止めて欲しいぞ」

 

お肌艶々になって出て行く永琳に顔を赤くして慧音は言う。

 

鬼矢「? 探すって誰を探しているんだ?」

 

永琳「ウチの姫様、ウサギ耳を付けて商売してる女の子を見かけたら教えてくれると嬉しいわ」

 

聞く鬼矢へ出て行く直前に永琳は答えた後に出て行く。

 

鬼矢「ウサ耳付けた姫様って…月で戦った奴らみたいな特徴だなそれ」

 

永琳がいなくなった後、鬼矢はふと思い出して言う。

あの時やり過ぎたよな…と思い出しながら反省もしていると慧音が先ほどの誤魔化す様に咳き込んでから言う。

 

慧音「え、えー…色々とあったが次の所へ行こうじゃないか」

 

霊夢『そ、そうですね!』

 

顔を赤くしたままの慧音に霊夢は頷き、小鈴と阿求はくすくすと笑う。

小鈴と阿求と別れて、麟もついでと言う事で付いて行くとの事で4人で鈴奈庵を出て歩く。

 

慧音「此処は私の寺小屋だ。此処で色々と教えているんだ」

 

鬼矢「一人で全科目をか?」

 

次に来たのは慧音がやっている寺子屋で慧音の説明に鬼矢が聞く。

 

慧音「ああ、麟達や源蔵さんのお弟子さんにも時たま手伝って貰ってたりするがな」

 

麟「まぁ、私達の場合は外で遊ぶ系にしてたりするけどね…ただねぇ…慧音先生は度々難しい専門用語を交えて授業しちゃうから子供たちがチンプンカンプンになる時あるけどね」

 

霊夢『あ、それ分かります(苦笑)』

 

答える慧音につけ加える麟の言った事に生徒だった霊夢は苦笑して頷く。

 

鬼矢「まぁ、子供に専門的なのをなんも説明せずに話しても話したら分からないもんだ」

 

慧音「そ、そうだったのか!?」

 

2人のを聞いてそう洩らす鬼矢に慧音は驚く。

 

鬼矢「当たり前だろ。気づかなかったのか?」

 

慧音「ぜ、全然気づかなかった…」

 

霊夢『慧音先生は天然な所ありますからね;』

 

麟「確かに」

 

呆れて言う鬼矢に慧音はそう洩らし、生徒だった霊夢と麟がそう言う。

 

鬼矢「天然なのか」

 

霊夢『結構…ですね』

 

麟「しかもそれで妖艶に見せたりもするからドキドキしてたりもしてたっけ、最近は永琳さんいるからあー、大変だなーが強いけど」

 

慧音「そうだったのか!?」

 

聞く鬼矢に霊夢は頷き、麟の言った事に慧音は驚く。

 

鬼矢「お前…天然すぎるだろ」

 

心底天然な慧音に鬼矢は呆れる。

 

それに霊夢と麟は頷き、慧音は恥ずかしさに顔を真っ赤にする。

 

鬼矢「おいおい、そんな顔しているとまたさっきの奴が来るぞ」

 

永琳「来てるわよ~ホント慧音はエロいわね~」

 

呆れて言う鬼矢に何時の間にか慧音の後ろに永琳が立っていて慧音の耳をふーとする。

 

慧音「ひぃ!?」

 

バシンッ!

 

???「いい加減にしなさい!」

 

それに慧音がビクッとした後に誰かが永琳にハリセンでツッコミを入れる。

 

入れた人物はウサギ耳を付けて白のブラウスに赤いネクタイを締め、黒~焦げ茶色あるいは紺色のブレザーをその上に着用した黒髪の少女で隣で赤いもんぺの様な服を着た白髪の少女が呆れた顔で見ていた。

 

白髪少女「たくよ、人様に頼んでおいて慧音とイチャコラしてんじゃねえよ」

 

慧音「待って妹紅!私は弄られてただけだからな!」

 

はぁ…と溜息を吐く白髪少女に慧音は顔を真っ赤にして言う。

 

鬼矢「ん?その服って…」

 

黒髪少女「ん?この服に興味あるの?貴方、制服フェチなの?」

 

白髪少女「んな訳ねえだろ」

 

黒髪の少女が着てるのに何かに気付く鬼矢に黒髪の少女はそう言い、白髪の少女にツッコミを入れられる。

 

鬼矢「あぁ、思い出した。前に月で戦った兎たちがそんな服着てたな」

 

麟「はい?」

 

永琳「!?」

 

すると手をパンとさせてそう言う鬼矢に麟は呆気に取られる中で頭を押さえていた永琳は見せずに驚く。

 

黒髪少女→輝夜「ああ、あの2人が言ってた仲間の1人ね。今更だけど自己紹介。私は蓬莱山輝夜。永琳の主でちょっとした薬の行商をやってるわ」

 

白髪少女→妹紅「真似事だろう…私は藤原妹紅。良く来るこいつを捕まえて永琳の所に連れて行くのをやってる。よろしくな」

 

鬼矢「俺は織神鬼矢。まぁよろしくな」

 

自分達の名前を名乗る2人に鬼矢は名乗る。

 

輝夜「私や永琳は竹林の屋敷に住んでるから暇があったら来てね。お仲間二人がいるから」

 

妹紅「私はその近くに住んでる。まぁ、もし暇が出来たら飲もうぜ。美味い料理を出す屋台を知ってるからさ」

 

鬼矢「お、そりゃいいな」

 

そう言う輝夜の後の妹紅のに鬼矢は笑って乗る。

 

輝夜「それじゃあ薬を売り終えてたから帰るわね。ほら永琳行くわよ」

 

永琳「あ、はい」

 

妹紅「んじゃな」

 

そう言って3人は歩いて行く。

 

鬼矢「さて次は何処に案内してくれるんだ?」

 

慧音「そうだな。色々と教えて行こうじゃないか」

 

そう言って慧音は様々な場所へと案内する。

住民地や団子屋などなど…様々な場所を慧音は説明して行き、鬼矢は聞いていく。

 

そこで暮らしている人達を鬼矢はじっくり見て行った。

 

夕方、鬼矢達は人里の入り口前にいた。

 

慧音「今日は様々な所を見て行ってくれて感謝するよ」

 

鬼矢「こっちも案内してくれて助かったぜ」

 

そう礼を述べる慧音に鬼矢も礼を返す。

 

慧音「もし良かったら寺子屋に遊びに来て子供達と遊んだり教えたりしてくれ」

 

鬼矢「ん~、遊ぶのならいいが…教えるってなにを教えてやればいいんだ?」

 

そう頼む慧音に鬼矢は頬を掻いて言う。

 

慧音「なに、教えると言っても子供達に旅の話を話したりこれは役に立つ程度の事でも良いんだ。君なりのをしてくれれば良いさ」

 

鬼矢「ふ~ん…」

 

笑って言う慧音に鬼矢は頭を掻く。

 

麟「今度は私の店に遊びに来てね。歓迎するからね」

 

鬼矢「ああ、暇あれば寄らせて貰うぞ」

 

そう交わした後に鬼矢と霊夢は博麗神社に戻った。

 

ひと時を過ごした鬼矢達は次なる異変が待ち受ける。

早い期間で宴会が行われる異変、萃夢想へと…




慧音「次回!閑章・時と場所の観測者と境界の影に続くぞ!」

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