東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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仲間と再会した鬼矢達、その後に異変の中心となったのが立ちふさがり、君主は再会を果たす。


第十三章~半人半霊侍と君主と再開~

鬼矢「うぉっと、いきなりかよ」

 

弾幕を放つプリズムリバー三姉妹に放たれたのからそれぞれ散開する。

 

それに所々彼女達がなっているギガンテスの攻撃が混じっているのに鬼矢は気づいた後にさらに気づいた。

ギガンテスヘルになったリリカはどうするのか…と

 

その疑問はすぐに解決した。

 

リリカ「おりゃあ!」

 

アッシュ「うお!?こいつだけ直接かよ!?」

 

避けたアッシュへリリカが牛の様に突撃し、アッシュは慌てて受け止めてそのまま押される。

 

アッシュ「チッ、なかなか強いな」

 

リリカ「へへっ、この姿での突進は負けないよ!」

 

舌打ちするアッシュにリリカはそう言う。

 

アッシュ「なら、少し本気を出してやる…ぜ!!」

 

そう言うと押されていたアッシュはリリカを持ちあげた後…

 

アッシュ「どおりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

リリカ「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

そのままリリカを投げ飛ばして星にする

 

ルナサ&メルラン「「リリカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

咲夜「見事に星になったわね;」

 

それに2人は顔を青くし、咲夜は思わず同情する。

 

アッシュ「よし、残り二人も掛かって来い!」

 

メルラン「ルナ姉!」

 

ルナサ「ええ!やりましょう」

 

気合十分に言うアッシュを見てメルランの声にルナサは頷いて背中の翼を羽ばたかせて暴風の竜巻を起こし、メルランは火球を放つ。

 

メルラン&ルナサ「「いっけぇー!」」

 

向かって来るのにアッシュはニヤリと笑い…

 

アッシュ「はっはっ!」

 

暴風の竜巻をそのまま直進して進み、火球も一振りで消し飛ばす。

 

ルナサ&メルラン「「んな!?」」

 

アッシュ「おいおい、この程度じゃオレは倒せないぜ!」

 

驚いている2人にアッシュはそう言って接近して2人を掴み…

 

アッシュ「飛んで行け!!」

 

ルナサ&メルラン「「あーーーーれーーーーーーー!?」」

 

同じ様に投げ飛ばされて星になる。

 

魔理沙「うわぁ…あいつ等、ちゃんと戻って来れるのか?」

 

アッシュ「さぁな?かなり遠くまで投げたと思うが」

 

思わず見る魔理沙へアッシュはそう返す。

 

チルノ「大丈夫かな?」

 

霊夢『ホントですね』

 

鬼矢「とりあえず先行くぞ」

 

同じ様に見ていたチルノと霊夢へ鬼矢はそう言うとプリズムリバー3姉妹が向かおうとしていた方向へ飛んで行く。

暫く進むと長い階段に差し掛かる。

 

鬼矢「長いな…」

 

アリス「これ、絶対に飛ばないと絶対に疲れるタイプの階段ね」

 

思わず呟く鬼矢の隣でアリスも同意する様に頷きながらそう言う。

 

鬼矢「んじゃ行くか」

 

咲夜「そうね」

 

気を取り直した後に霊夢達は飛んで階段を上った。

流石に普通に行くべきなのだろうが無駄に体力を消費する訳には行かないので飛ぶ事にしたのだ。

 

鬼矢「にしてもホント長い階段だな…」

 

魔理沙「確かになげぇな…色々と買い物の時どうしてるんだ?」

 

少しして先が見えて来ないのにアンク(鬼矢)はぼやき、魔理沙も同意して疑問を呟く。

 

???「もちろん、この長い階段を下りてるに決まっているじゃないですか」

 

するとそんな魔理沙の疑問に答える上からの声に誰もが登っている先を見る。

 

そこには誰かがいるのに気付く。

 

咲夜「何者かしら?」

 

鬼矢「おい、誰だおまえ」

 

咲夜の後の鬼矢の問いに立っていた人物は何かを取り出す。

それはチルノのとは違うスイッチで押すといっかくじゅう座が現れて張り付くと白いドレスに鎧が付いたのを纏い、顔に一角獣を模したバイザーを付けた姿となる。

 

???→妖夢「白玉楼の庭師魂魄妖夢、幽々子様の邪魔はさせん」

 

そう静かに言ってバイザーを外すと剣へと変えて構える。

 

鬼矢「お、あれはユニコーンゾディアーツだな」

 

チルノ「ゾディアーツってあたいのと同じ怪人なの?」

 

妖夢の変身したのに鬼矢は言うとチルノが聞く。

 

鬼矢「あぁ、そうだ」

 

妖夢「参る!!」

 

鬼矢が肯定するとその言葉と共に妖夢が斬りかかる。

迫る斬撃を鬼矢はフェニックスファントムになってタルタロスで受け止める。

 

妖夢「むっ!」

 

咲夜「こちらを忘れちゃ困るわね」

 

それに少し驚く妖夢へ咲夜がナイフを投げ、妖夢は後ろに下がる。

 

アッシュ「疾風【邪神の竜巻】!」

 

そこをアッシュが追撃するが妖夢は慌てず何かを取り出す。

それが怪人のキーだとウェニックスファントムが気づいた後…

 

バリゾーグ!!

 

妖夢「でやっ!!」

 

音声の後に衣装が金属質に見えるドレスへと変わった妖夢が刀身を発光させた刀を2振りで十文字を描くように振るい、十文字型の衝撃波を飛ばして竜巻を切り裂く。

 

鬼矢「あれはバリゾーグか」

 

チルノ「見るからにスーパー戦隊と戦った怪人なの?」

 

妖夢の姿と先ほどの斬撃を見て漏らすフェニックスファントムへチルノは聞く。

 

鬼矢「あぁ、ゴーカイジャーと闘ったザンギャックの怪人だ」

 

霊夢『色々といるんですね』

 

説明するフェニックスファントムへ霊夢はそう見せる。

 

咲夜「激流【スプラッシュオルカ】」

 

ぶつかりあっていた咲夜はシャチ型の水弾を放つと妖夢はまた別のを取り出す。

 

ドーゴルド!!

 

妖夢「雷鳴残光!!」

 

雷と共に太鼓が付いたドレスに変わった妖夢は稲妻を纏わせると水弾と相殺する。

 

鬼矢「次はデーボス軍のドゴルドか!」

 

魔理沙「おいおい複数持ってるのかよ」

 

次の姿にそう言うフェニックスファントムに魔理沙は呟く。

 

妖夢「幽々子様のやろうとしてる事を止めはさせない!」

 

鬼矢「幽々子?そいつがこの異変の黒幕か」

 

出て来た言葉にフェニックスファントムは呟くと妖夢はしまったと言う顔をする。

 

魔理沙「図星みたいだな」

 

アッシュ「だな。丸分かりだな」

 

妖夢「くっ…」

 

魔理沙とアッシュの言葉に妖夢は顔を歪める。

 

咲夜「分かったからにはなおさら春を返して貰わないとね」

 

リリーホワイト「そうです!返してください!」

 

アッシュ「お前いたの;」

 

そう言う咲夜にプリズムリバーの後は寝かせたままにしててそのまま置いて来たのに何時の間にかいたリリーホワイトにアッシュは呆れる。

 

するとアリスと出会った際に現れた初級インベスが複数現れた。

 

魔理沙「おいおいあいつ等はインベスって奴らだよな?」

 

アッシュ「みたいだな…しかも他にも居るみたいだぜ」

 

それを見た魔理沙が言った後にアッシュが上空を見て言う。

すると巨大な龍がメンバーに襲い掛かる。

 

チルノ「何あれ!?」

 

鬼矢「あれはセイリュウインベスが果実を食べて大きくなった姿だ」

 

アリス「まんま龍ね。厄介だけど…蓬莱」

 

蓬莱「オー、あれだな」

 

説明を聞いてそう言うアリスに誰もが疑問に思った後にアリスは蓬莱に宝石を渡す。

 

蓬莱「ジュワ」

 

そして…宝石が輝いた後に蓬莱が大きくなっていき、最終的にセイリュウインベス強化体と同じ大きさになる。

 

鬼矢・アッシュ「「…は?」」

 

その光景にフェニックスファントムとアッシュは呆気に取られる間に蓬莱はセイリュウインベスとバトルを始める。

 

アリス「ほらほら、固まってないで動く」

 

魔理沙「いやいやいや、固まっても仕方ないぜアリス。なんだあれ?」

 

手をパンパンさせて言うアリスに魔理沙は蓬莱を指して聞く。

 

アリス「何って蓬莱でしょ?」

 

咲夜「いやその蓬莱がどうして宝石で大きくなるのよ;」

 

冷や汗掻いて言う咲夜にああとアリスは納得する。

 

アリス「別にあれはただの宝石じゃないだけよ」

 

アッシュ「じゃあどんな宝石なんだ?」

 

アリス「そこの怪人に詳しい鬼矢なら私がなってる奴の特徴を知ってるでしょ?それにちょっとした応用をしただけよ」

 

アッシュの問いにアリスは人形に指示を出しながらフェニックスファントムを見て言う。

 

鬼矢「あぁ、なるほどな…」

 

それに鬼矢は思い出して納得する。

 

アリスの持つカーバンクルファントムは多彩な能力を持ち、自分の肉体から魔宝石を生成、左腕を剣に変形させての攻撃、さらに他人の魔力を奪って無理矢理別の魔法に転用などという荒業をいとも容易く出来る。

 

つまりアリスは作り出した魔宝石に術式を組み込んだのだ。

蓬莱のを見るにウィザードで言うならビッグの魔法を組み込んだ魔宝石を使ったと言う訳だ。

 

蓬莱「蓬莱パーンチ」

 

その間に蓬莱がセイリュウインベス強化体を殴り飛ばす。

 

〝龍爪【雷鳴斬】”

 

そこを怪人少女となった霊夢がセイリュウインベス強化体に雷を纏わせたドラゴヘルクローで両断する。

 

セイリュウインベス「?!」

 

ドガァーン!

 

魔理沙「ようし!撃破だな!」

 

咲夜「こっちも終わり、さて、なんで出して来たかは知らないけど後はあなただけだから素直に吐いたらどうかしら?」

 

ガッツポーズする魔理沙の後に咲夜が妖夢へ向けて言う。

 

妖夢「悪いが幽々子様の為にも止めさせはしない!」

 

その言葉と共に妖夢は斬りかかる。

 

鬼矢「それ程叶えたい事って事か!」

 

純「その通り、残念だけどまだ返すわけに行かないよ」

 

妖夢のを受け止めた後に呟いたフェニックスファントムに答える様に現れた純にアッシュとフェニックスファントムは見る。

 

異変の中心地へ着いた一同の前に現れた純、その時彼も予想もしなかった事がこの後起こる事をこの場にいる全員が知らなかった。




妖夢「次回、第十四章・暴れる西行妖、古き再会。立ち塞がるなら斬ります!」

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