魔理沙「こんにゃろ!」
霊夢「!」
アリスと共に雲の中を通る鬼矢達は春を集めてる何かで使われてる妖気に当てられてなのか暴走してる妖精達の弾幕をかわし、迎撃しながら進んでいた。
ちなみに鬼矢は弾幕的に考えてアンクになって怯ませる程度の弱めの火炎弾を放って霊夢達が弾幕で蹴散らしている。
チルノ「うひゃあ、まだ先が見えないね」
咲夜「確かにそうね」
鬼矢「もう一気に焼き尽くしたいな、こいつら」
顔を顰めて言うチルノに咲夜が同意した後にアンク(鬼矢)が物騒な事を言う。
霊夢『それは止めて欲しいです;』
魔理沙「そりゃあ一回休み的な事があるけど物騒過ぎるのは抑えとけよ」
鬼矢「チッ、やっぱ駄目か」
見せる霊夢と魔理沙のに心底めんどくさそうに舌打ちする。
咲夜「ホントめんどくさい事を早めに終わらせようとするわね;」
アリス「まぁ、どうやらゴールが近いようね」
アンク(鬼矢)の発言から冷や汗を掻く咲夜の後にアリスが前を見て言う。
良く見ると切れ目が見えて春の温かさを感じる青空が広がってるのが分かった。
鬼矢「あれが冥界への入り口か」
魔理沙「良し!あそこに向かって突入だぜ!」
そう言うと同時に一同は飛んで行こうとして…
???「春はどこ~~~!!春はどこですか~~~~~~!!」
切れ目前に1人の妖精が慌てた様子で現れる。
チルノ「あ!リリーホワイトだ!」
アッシュ「リリーホワイトってあの春を告げる妖精の?」
チルノから出た言葉にアッシュが出発する前に聞いていた事を思い出して言う。
リリーホワイト「春はどこ!春を集める人はどこですか~~~~!!」
そう言うとリリーホワイトは何かを取り出す。
それはレティが見せたのに似た奴で鍵にすると目の前に差し込む様に回す。
ラッーキュロ!!
音声と共にリリーホワイトの身長が中学生くらいになり、服がラッキューロを模したワンピースドレスになる。
鬼矢「お、ラッキューロになったか」
魔理沙「ラッキューロ?さっきのを見るからにそいつもスーパー戦隊と戦った奴なのか?」
リリーホワイトのを見て言うアンク(鬼矢)に魔理沙は聞く。
鬼矢「あぁ、レティがなったデーボ・ヒョーガッキと言う怪人が所属していた組織、デーボス軍の密偵だ」
チルノ「強さならどうなの?」
説明する鬼矢へチルノは聞く。
鬼矢「ん~、まぁまぁかな」
魔理沙「お、来るみたいだぜ」
そう評価を述べるとリリーホワイトが動き出す。
リリーホワイト「返せですー!春爆弾【スプリングボム】!!」
するとどこからともなくがま口の様なのを取り出して引っさげた後にそのがま口からどうやって詰め込めていたのかと言える程の大量の爆弾を投げて来る。
霊夢「!!?」
魔理沙「マジか!?」
鬼矢「チッ」
飛んで来る爆弾を見て慌てるメンバーの中で鬼矢は秘密戦隊ゴレンジャーが戦った野球仮面になる。
鬼矢「秘打【千本ノック】!!」
そのまま野球仮面(鬼矢)は飛んで来た爆弾を次々と打ち返して行きながら自分も野球ボールを取り出してノックして行く。
咲夜「(なぜでしょう。使ってる技がお前じゃないだろと誰かが囁いてるわ;)」
リリーホワイト「あわわ!危ないですよ!春弾(しゅんだん)【スプリングショット】」
それに咲夜は思わず内心呟く中でまさか打ち返された事に慌てながらリリーホワイトは爆風を避けてパチンコを取り出すと作り出した弾幕を放って行く。
霊夢「!」
〝夢符【二重結界】”
それに霊夢が前に出て弾幕を防ぐ。
アッシュ「邪炎【クトゥグアブラスト】!」
咲夜「電水流【エレキスプラッシュ】!!」
リリーホワイト「あっちぃからの痺れびれですー!?」
続けてアッシュが黒い炎を放ち、間を置いて咲夜が電撃が混ざった水流が放たれて、リリーホワイトはアッシュのをグレイズしたが咲夜のにまともに受けてピヨピヨと雲の上に落ちる。
鬼矢「あ、落ちた」
チルノ「様子を見ておこうよ」
それを見て一同はリリーホワイトの所へ向かうとどうやら切れ目近くの雲は足場の様になっている様でリリーホワイトはその上で目を回していた。
鬼矢「目を回してるな」
リリーホワイト「アンラッキューですよ~」
霊夢『これは…リリーホワイトの為にも春を取り戻さないと行けませんね』
魔理沙「だな。ぱっーと花見をしたいしな」
リリーホワイトを見てそう見せる霊夢に魔理沙は笑って言う。
鬼矢「おい、続けてきたぞ」
チルノ「まだ来るか」
咲夜「此処はさっさと抜けて目指しましょうか」
すると騒ぎを聞きつけてか妖精達が来るのが見え、霊夢がリリーホワイトを抱えた後に一同は雲の切れ目へ飛び込み…春が満ちる冥界へと飛び込んだ。
冥界
魔理沙「おお、あったけぇな~」
咲夜「先ほどまでの寒さが嘘の様ね」
鬼矢「此処にあの馬鹿が居るのか…」
温かさに目を細める魔理沙に咲夜は同意した後にアンク(鬼矢)は周りを見る。
するとふよふよと飛んでる3人の少女達を見つける。
アッシュ「ん?なんだあの三人」
チルノ「あ、あいつ等って湖近くの廃洋館に住む演奏隊達じゃん」
同じ様に気づいたアッシュが呟くとチルノがそう言う。
鬼矢「演奏隊?」
咲夜「ああ、か、美鈴が言ってたわね。依頼されたらそこに言って演奏をすると言う騒霊の3姉妹が紅魔館から離れた所の廃洋館に住んでいると…確かプリズムリバーだったけ…美鈴が言うに元々は外の世界にいたけど彼女達の創造主の少女と一緒に来たそうよ。それでその子が寿命が来て全うした後は演奏隊をやってるそうよ」
呟くアンク(鬼矢)へ咲夜がコホンと咳払いして説明する。
アッシュ「なるほどな…。ってこっち来たぞ?」
それにアッシュは納得した後に件の3人組が近寄って来るのに気付く。
少し距離を置いて止まった3人へアンク(鬼矢)は代表で声をかける。
鬼矢「おい、お前等」
少女1「何か用かな?もしや同業者かしら?」
少女2「あなた達も呼ばれたのかしら~」
少女3「いや違うと思うよルナサ姉にメルラン姉;」
アンク(鬼矢)へ黒い服を着た少女が返してから薄桃色の服を着た少女が言った後に末っ子だろう赤い服を着た少女がツッコミを入れる。
鬼矢「ん?呼ばれたって誰に?」
少女1→ルナサ「ああ、その前に私達の自己紹介をさせてくれ鳥さん…私は長女のルナサ・プリズムリバー。よろしく」
少女2→メルラン「私は次女のメルラン・プリズムリバーだよ~よろしく~」
少女3→リリカ「んで末っ子で三女のリリカ・プリズムリバーだよ!よろしく!!」
聞くアンク(鬼矢)へルナサがそう言うと3人はそれぞれ自己紹介する。
ルナサ「さて、質問に答えると我々は白玉楼でお花見をするから演奏をして欲しいと頼まれてね」
アッシュ「白玉楼?それって確か…」
鬼矢「…なぁ、その白玉楼ってどっちの方向にあるんだ?」
メルラン「ん~~~それならあっちだけど?」
自己紹介を終えたので答えるルナサのにアッシュが呟いた後にアンク(鬼矢)が聞くとメルランが指さして答える。
そうか…と鬼矢はアンクからその姿をコマンダー・ドーパント強化態に変えてメルランが指さした方に狙いを付けて…
鬼矢「おらぁ!!」
遠距離ミサイルを撃った。
しばらくして、ミサイルが飛んで行った方向から誰かの叫び声が聞こえて来た。
チルノ「うわーお」
咲夜「命中したわね」
鬼矢「フン、いい気味だ」
その光景に声を漏らすチルノと冷や汗を掻く咲夜を尻目にコマンダードーパント強化態は鼻息を荒げながらそう言う。
ルナサ「ふむ、どうやら見るからに依頼人とは敵対してる様だね」
メルラン「うーん、そうなると止めないといけないね~」
リリカ「ようし!」
そう言うと3人は白い砂の入った球体が付いたブレスレットを取り出して手首に付けると球体の中の白い砂が動き出し、3人の体を覆うと3人の姿を変える。
ルナサは白色のインナースーツの上に蝙蝠を模した上を蝙蝠、下は蜂を感じさせるドレスアーマーを纏い、背中に鳥の翼を生やして金色の仮面の髪飾りを付けている。
メルランは金色のインナースーツの上に龍を感じさせるドレスアーマーを纏い、ギガンデスハデスの顔を模した髪飾りを付けている。
リリカは黒いインナースーツの上に牛を感じさせるドレスアーマーを纏い、ギガンデスヘルの顔を模した髪飾りを付けている。
鬼矢「お、あれはギガンデスじゃねえか」
理沙「ギガンデス?また違う怪人か?」
声を漏らすコマンダードーパント強化態に魔理沙は聞く。
鬼矢「あぁ、それぞれ種類があってな。あっちのがギガンデスハデス、そっちのがギガンデスヘブン、んで最後のがギガンデスヘルだ」
魔理沙「へぇ~冥府の神に天国と地獄の名を持つ怪人か」
ルナサ「さあ、奏でましょう」
メルラン「あなた達の負け曲を~」
リリカ「届けてあげるわ!」
コマンダードーパント強化態の説明に魔理沙は納得してるとそう言うと同時にプリズムリバーは弾幕を放ってくる。
リリカ「次回第十三章~半人半霊侍と君主と再開~って次回の私達の出番少な目?ヤダー;」