東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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異変が終わり、賑やかに宴会が行われる裏で影は消える。


第八章~紅い霧の終わり・宴会と影の龍の末路~

博麗神社

 

博麗神社に戻った後、手伝いのもと、境内にシートが敷かれ、料理が並べられて宴会の準備が終わるとレミリア達が来て異変解決での宴会が始まった。

 

美鈴「ヒャッハー!お酒ですお酒!!」

 

霊夢「♪」

 

グビグビとお酒を飲む美鈴の隣で霊夢が咲夜が作った大量の料理をたっぷり食べて行く。

 

それに咲夜は呆れながらジュースを飲む。

 

乃亞「凄い食べるな」

 

魔理沙「小さい時はそんなにじゃなかったけどトラウマもあってあいつ大食漢になったんだよな…んで治っても変わらずってか」

 

思わず呆れる乃亞に魔理沙はそう言う。

 

レミリア「ほらパチュリー、あーんだ」

 

パチュリー「れ、レミィ///」

 

小悪魔「(レミパチュレミパチュレミパチュ)」

 

他の場所ではフォークに刺したお肉を差し出すレミリアにパチュリーは顔を赤くして小悪魔がピヨピヨしていた。

 

ルーミア「わはは~一気飲みなのか~」

 

フラン「お~ルーミアすご~い」

 

チルノ「あたいはアイス9本食いだ!」

 

大妖精「ち、チルノちゃん食べ過ぎだよ;」

 

別の場所では瓶に入ったジュースを一気飲みするルーミアにフランは拍手し、チルノは一度にアイスを9本食べて大妖精が注意する。

誰もが思い思いに楽しんでいた。

 

魔理沙「そう言えば鬼矢、気になる事があるんだ」

 

鬼矢「ん?なんだ?」

 

するとお猪口で酒を飲みながら見ていた鬼矢へレミリアと飲み始めた乃亞から離れて魔理沙が思い出したように話しかけ、鬼矢も飲むのを止めて聞く。

 

魔理沙「いやさ、霊夢の事でなんだけどよ。何で私等と違うのかなと思ってな…ほら最初は怪人になったと思ったら私等と同じ姿になったりとか私とかと違ってなる為の指輪がないしよ」

 

鬼矢「あ~それについてだが…」

 

魔理沙の聞きたい事に鬼矢は頭を掻いた後に宴会の準備の前に霊夢に頼んで霊夢の体を調べさせて貰った事で分かった事を言う。

 

鬼矢「霊夢は自身の肉体に怪人の力を宿しているんだ」

 

チルノ「体に?」

 

出て来た言葉に魔理沙以外にも聞いていた咲夜と大妖精、チルノも驚いた後に聞く。

 

鬼矢「あぁ、そうだ。どうやら霊夢は純粋に誕生しかけていたファントムを逆に吸収して怪人の力を自分の力として取り込んでいる。だから怪人としてもなれるし、人として残した姿にもなれる」

 

魔理沙「ちょっと待ってくれ、なら私等はどうなんだ?」

 

説明する鬼矢に魔理沙は指輪を見せながら聞く。

 

鬼矢「お前等の場合は怪人の力が入ったアイテムを使用して怪人の力に適した変身だから霊夢とは違うんだよ」

 

咲夜「成程…」

 

魔理沙「納得なんだぜ」

 

答えた鬼矢に咲夜達は納得して霊夢を見る。

 

美鈴「お~良し良し良し、良い子良い子♪」

 

霊夢「ギャウーン♪」

 

小悪魔「(レイメイレイメイレイメイ)」

 

何時の間にかあの時見せた怪人少女の姿になってガフガフとマンガ肉を食べてる霊夢にそんな霊夢の頭を酒を片手に撫でてる美鈴がいて、小悪魔がピヨピヨしていた。

 

咲夜「まぁ、あれなら大丈夫でしょうね」

 

大妖精「ですね;」

 

尻尾を振り振りしてご機嫌な霊夢に咲夜は呆れて大妖精は苦笑する。

 

しばらくして色々とバカ騒ぎになった。

 

レミリア「見せてみろ欲望、お前の力を」

 

乃亞「ああ、見せてやるよ!本家様の力をな!」

 

フラン「2人共頑張れ~」

 

ルーミア「わはは~混ぜるのか~」

 

話し込んでいたが何時の間にか弾幕ごっこをしているレミリアと乃亞にフランは応援してルーミアが変身して混戦になる。

 

大妖精「うぉぉぉぉぉ!!飲むぞぉぉぉぉ!!」

 

チルノ「大ちゃんがまた変わった!!」

 

美鈴「お、酒飲みバトルですね。負けませんよ♪」

 

別の方では謝って酒を飲んだ大妖精が酔っ払って怪人少女となって髪の蛇ともどもお酒を飲み、チルノは叫び、それを見た美鈴が意気揚々と飲みまくる。

 

パチュリー「……美味しい」

 

魔理沙「ホントに咲夜のは美味しいよな」

 

それを気にせず食べるパチュリーに魔理沙は同意する。

 

そんなワイワイしあうのを見ながら鬼矢はフッと笑い酒を飲む。

 

 

幻想郷~とある屋敷~

 

 

そこではとある女性が何かから騒いでいる鬼矢達を見ていて、一通りして見ていた何かを閉じる。

 

女性「霊夢…ホント良く成長したわね…」

 

優しげな笑みを浮かばせた女性はその実感を噛み締める様に呟く。

 

彼女は八雲紫。幻想郷を作り上げた1人で鬼矢達を幻想郷へ誘った張本人である。

 

紫「それにしても…怪人の力を体に宿した人間…怪間(かいげん)と名付けましょう…そんな存在になるとは…やはり歓迎して正解だったと言う訳ですわね」

 

笑った後に紫はスキマを開く。

そこにはボロボロのドレイクがふら付いて森の中を歩いていた。

 

紫「まさか生きていたとはね…」

 

紫は倒しに行こうとしてある存在に気付いて行くのを止める。

 

紫「丁度良いわね。彼女に任せましょう」

 

そう紫は呟いた後にスキマを消して先ほどから隣で親友に止められてる騒がしい従者を宥めに行く。

 

 

魔法の森~森の中~

 

 

ドレイク「くっ、まさかああなるとは…だが回復したら必ず完全なファントムに変えてみせる!!」

 

その森の中でドレイクはボロボロな体をなんとか動かしながらそう言って歩いていると…

 

???「おおっと、そんな事はもうさせないよ」

 

いきなりの声にドレイクはした方へ顔を向けると高校生位の少女がおり、その体を包むのはチャックの様な模様があるレオタードで頭に何かの角を模した髪飾りを付けて、胸元にある飾りが付いている。

 

ドレイク「ちっ!追手か!死ねぇ!!」

 

それにドレイクは自身の鱗を飛ばして攻撃する。

だが、鱗は少女に全部軽々とキャッチされてしまう。

 

ドレイク「ば、バカな!?」

 

まさか自分の鱗を全てキャッチしたことに驚くドレイク。

 

そして気づいた…その少女の放つ気配からドレイクは彼女は自分の同族の力を持ってると…

 

ドレイク「き、貴様は一体!?」

 

???「んじゃ、いっただきまーす♪」

 

驚愕するドレイクに少女はそう言う。

少しして…ドレイクの悲鳴が響き渡る。

 

少女「ごっそさん」

 

この世にもういない存在に手を合わせてそう言った後に取り出した瓢箪からお酒を飲む。

ぷは~とした後に先ほどまで見ていた異変の様子を思い浮かべ…

 

少女「それにしてもドラゴンファントムか…食べたいねぇ…」

 

じゅるりと音を立てて少女は獰猛な狂った笑みを浮かべる。

この少女が何者なのか…それは後程で分かる事である。

 

此処で分かる事は…霊夢はまた厄介な存在に付けられたと言う訳だ。




フラン「次回は閑章、修行する巫女、情報提供の烏天狗だよ~次回もよろしくね~」

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