鬼矢「よしこいつにするか」
飛び上ったスカーレット姉妹と普通のまま飛び上る霊夢の後に鬼矢はレミリアとフランを見て呟いた後に丁度良い怪人がいるのでその怪人へ変身する。
その怪人は背中に蝙蝠の様な黒と宝石を下げた様な色鮮やかな翼を生やした紅いドーパント、スカーレットドーパントである。
レミリア「ほう?」
フラン「うわぁ~フラン達みたい~」
飛び上って来たスカーレットドーパントの姿にレミリアは関心し、フランは目を輝かせて言う。
鬼矢「こいつはスカーレットドーパント。お前等をモデルにした怪人だ」
レミリア「ほう?我ら姉妹をモデルとな」
フラン「え?もしかして何時の間にか裸を見られてたの?も~鬼矢お兄ちゃんのエッチ~」
説明するスカーレットドーパントにレミリアは珍しそうにスカーレットドーパントを見て呟き、フランはガバッと自分の体を抱きしめて言う。
霊夢『女の子にセクハラはダメって母さんが言ってましたよ鬼矢さん』
鬼矢「あのなぁ…それは作った本人に言え!」
それを聞いて追従する霊夢や言ったフランにスカーレットドーパントは怒鳴る。
ちなみにフランのは冗談で言ってたりする。
レミリア「さて、話すのも此処までにして始めよう!翼竜【プテラブレイク】!」
フラン「いっくよ!孔雀羽【スターボウフェザー】」
そう言ってレミリアは頭上に展開させた紫色の先端がプテラノドンで出来たエネルギーの槍を高速で投げつけ、フランは背中の翼に重なる様に孔雀の翼を出現させた後にそこから羽根型弾丸を放った後にタジャスピナーを構えるとタジャスピナーの周りに七色の弾が回転する様に現れてから1発ずつ発射される。
鬼矢「よっ、禁忌【カゴメカゴメ】」
霊夢「!」
〝妖怪バスター”
それにスカーレットドーパントは避けて格子のように配置された中型丸弾の弾幕を放ち、霊夢は札を連ねて前方に飛ばす。
フラン「うわわ!…フランの考えてたスペルカードまで使えるってその怪人ってストーカーだったのかな?」
レミリア「まったく迷惑な存在だな」
それにフランは驚いた後に慌てて避けてそう洩らし、レミリアも同意して頷く。
鬼矢「ストーカーかどうかはわからないが悪人が使っていたのは分かるけどな」
レミリア「ふむ、色々と言葉だけで分かる程の根性なしだったのだろうな」
スカーレットドーパントの言葉にレミリアはそう吐き捨てる。
霊夢『て、手厳しいですね;』
レミリア「悪い奴が使うんだ。それだけで十分だ」
鬼矢「隙あり」
思わずそう見せる霊夢に返したレミリアを何時の間にか後ろに回っていたスカーレットドーパントが攻撃して霧の湖に落とす。
レミリアはそのまま湖へ落ちて水柱を上げる。
フラン「うわぁ…お兄ちゃん鬼畜~」
霊夢『え、えっと大丈夫でしょうか?;』
鬼矢「吸血鬼は流水が弱点って前聞いたからな。これならかなりのダメージが…」
思わずそう言うフランと心配する霊夢へスカーレットドーパントは答えて言ってる途中で…
レミリア「美鈴に叩き込まれた直伝!昇竜【竜巻水竜拳】!!」
水を纏いながら飛び上って来たレミリアの回転しながらのアッパーがスカーレットドーパントの顎に炸裂する。
鬼矢「ゴフゥ?!」
霊夢『き、鬼矢さぁぁぁぁぁぁん!?』
フラン「隙あり!禁忌【レーヴァテイン】」
不意打ちだった一撃に吹っ飛ぶスカーレットドーパントに驚く霊夢へフランがタジャスピナーから赤いレーザーを放ち、霊夢は慌てて避けるが胸部分が掠ってサラシが見える。
霊夢『ひゃう!?』
レミリア「くくく、確かに良い点だったが我は吸血鬼の弱点を克服し、逆に水を操れるのだ」
慌てて胸を庇う霊夢と顎を擦るスカーレットドーパントにレミリアはそう言う。
鬼矢「おいおいそういうのって克服できるもんなのかよ…;」
レミリア「ああ、色々と美鈴の手伝いもあって努力して成し遂げられたのだ」
冷や汗を流すスカーレットドーパントの言葉に答えた後に良い思い出だったな…と少し遠い目をしている。
色々とあったのだろうとスカーレットドーパントは思う。
レミリア「さらにいくぞ。氷槍【アイススピア・ザ・グングニル】」
そう言うと水を集めて槍の様にした後に凍らせる。
そして紫のオーラを纏う氷の槍をスカーレットドーパントに投げつける。
鬼矢「うぉ?!」
投げ付けられたのにスカーレットドーパントは蝙蝠化して避ける。
鬼矢「ふい~危なかった」
霊夢『強いですね』
レミリア「ふふ、簡単にさせたらダメだろう?」
元に戻るスカーレットドーパントの隣に来た霊夢達へレミリアはそう言う。
鬼矢「ホントにめんどくさい吸血鬼だな…紅符【スカーレットシュート】!!」
レミリア「褒め言葉として受け取ろう。紫符【ヴァイオレットシュート】」
お互い中位の弾と小さい弾が付随した大弾を同時に撃って相殺する。
鬼矢「夜王【ドラキュラクレイドル】」
レミリア「夜王【ドラキュラクレイドルレックス】」
また宣言するとスカーレットドーパントは赤き鳥の如くオーラを、レミリアは紫の恐竜の如くオーラを纏いながらお互いにスパイラル回転してぶつかり合う。
その後にお互い吹き飛ぶ。
フラン「秘弾鳥【そして鳥を残して誰もいなくなるか?】」
宣言するとフランは突然消えて霊夢は戸惑うと突如鳥型の弾が飛んで来て霊夢は慌てて避けると弾は霊夢を追尾する。
どうやらホーミング弾の様だ。
〝警醒陣”
追って来るホーミング弾に霊夢は宣言した後に札を4枚投げて、 目の前に自身の身長くらいある青白いシールドを展開させる。
飛んで来た鳥弾はシールドに防がれる。
フラン「ありゃ、防がれちゃった」
レミリア「ふふ、トラウマを克服した事でその強さが上がったか」
鬼矢「大丈夫か霊夢?」
霊夢『大丈夫です』
それに現れたフランの隣にレミリアは降り立ち、シールドを消した自分の隣に来たスカーレットドーパントの問いに霊夢は書いて答える。
そのまま4人は弾幕を放って互角のを魅せる。
放たれる弾幕を綺麗さ、それに地上で見ていたメンバーは感嘆の声を漏らす。
乃亞「これが弾幕ごっこ…ホントにワクワクするじゃねえか」
同じ様に乃亞も笑って見続ける。
そしてきれいな弾幕ごっこに終わりは近づく。
レミリア「そろそろ大技を決めようではないか」
フラン「OK姉さま!姉妹の協力スペル!」
そう言葉をかわした後にレミリアは蝙蝠の翼が付いたメダガブリューバズーカモードを作り出す。
その隣にフランが立つとタジャスピナーに剣の様に炎を纏わせる。
レミリア「氷竜」
フラン「炎鳥」
レミリア&フラン「「【ダイナソーバード】!!」」
同時に放たれた氷の恐竜と炎の鳥が途中で1つとなると炎の翼を持った氷の恐竜となって2人に牙を剥く。
鬼矢「…ギュっとして…」
向かって来るのにスカーレットドーパントは氷の恐竜に狙いをつけ…
鬼矢「ドカーン!」
ガシャーン!!
その言葉と共に開いていた右手を握ると氷の恐竜はバラバラに壊れる。
レミリア「フランの能力も使えるのか」
フラン「うわぁ…」
それにレミリアが呟く隣でフランはスカーレットドーパントのやった事に乃亞の言葉を思い出す。
今スカーレットドーパントのやった事はまさにフランが決めた守る事に使うと言うのであった。
フラン「(あれが守る事に使うフランの能力…フランもやって見せる!)」
静かに浮くスカーレットドーパントを見てフランはそう改めて決意する。
レミリア「フラン!今度は別のいくぞ!」
フラン「あ、分かった!!」
呼びかけるレミリアにフランは答えた後にレミリアは冷気を纏わせずにグングニルを作り出すとフランのタジャスピナーにくっ付けるようにする。
鬼矢「だったら霊夢!俺達も即急だが合体スペルだ!」
霊夢「!(コクっ)」
それを見たスカーレットドーパントがレーヴァテインを持って言い、霊夢も頷くとその準備の為に7色に光る魔法陣を自分の下に展開、そこに狙いを定める様にスカーレットドーパントがレーヴァテインを構える
レミリア「神槍!」
フラン「爆熱!」
鬼矢「神麗!」
レミリア&フラン「「【スピン・ザ・グングニルブレイズ】!」」
〝【無双封印・紅龍】”
それぞれの宣言と共にレミリアとフランは紅い鳥へと変化したグングニルを放ち、スカーレットドーパントが投げたレーヴァテインは霊夢の魔法陣を通過すると7つの光の玉を引き連れた紅龍となってグングニルとぶつかり合う。
お互いに均等を取り合った後…
ドカーーーーーーン!!!
爆風と煙が発生し、レミリアとフランは慌てて顔を守る。
すると煙の中から霊夢が出て来る。
しかもスペルカードを発動しようとしてる所であった。
〝神霊”
必殺のスペルを宣言し…
〝夢想封印”
発動されたスペルは技を放って動けないスカーレット姉妹へ飛んで行く。
飛んで来るスペルにレミリアはふっと笑い…
ピチューン!
スカーレット姉妹を吹き飛ばす。
そのままレミリアとフランは地面に落ちる。
レミリア「はは、我々の負けだな」
フラン「そうだね~」
地面に落ちた後にそう洩らすレミリアにフランも同意すると周囲に漂っていた紅い霧が消えて行き、辺りを太陽が照らし出す。
それに美鈴はフランの上に傘を差す。
太陽の光を克服したレミリアとは違いフランはないと大変だからである。
そこにスカーレットドーパントと霊夢が降りて来る。
鬼矢「ふぅ…やっと終わったか」
霊夢『そうですね』
魔理沙「やったぜ霊夢!!」
チルノ「やったね!」
戻りながらそう洩らす鬼矢へ霊夢は見せた後にまだ怪人少女である魔理沙とチルノが両側から抱き付く。
それにより2人の大きい胸に霊夢は顔を挟まれる。
小悪魔「ピヨピヨピヨピヨピヨ(マリレイチルマリレイチルマリレイチル)ピヨ!?」
美鈴「いやー、めでたしめでたしですね~」
またもピヨッたがハリセンで小悪魔を叩いた美鈴はそう纏める。
レミリア「うむ、予定していた博麗の巫女の成長もちょっとずれたが成功したからな」
鬼矢「ん?そうだったのか?」
美鈴に同意するレミリアに鬼矢は聞く。
レミリア「ああ、彼女のトラウマを咲夜から聞いていたからな、それを克服させる為の異変の準備をしていた時に乃亞が来た事は運命だと感じてメダルを貰ってそれにより作り出したヤミーをぶつけて克服させようと考えてた訳だ」
鬼矢「だけどあのドレイクの野郎が乱入したからそれをやる必要がなくなったって訳か」
その通りだと鬼矢のにレミリアは答えた後に咲夜に助けられてる霊夢を見る。
やれやれとしてるが咲夜は嬉しそうな顔をしてる。
レミリア「霊夢は我がメイド長の友。しかもこれから先の異変が起きた際に解決する者だ。怪人と出会った事で動けなくなってしまったら危ういからな」
鬼矢「なるほどな…」
そう言うレミリアに鬼矢も納得する。
これから先、異変は起こる。
だからこそ、そんな霊夢を成長させたい為に異変を起こしたと言う事だ。
魔理沙「ようし!とにかく宴会だ宴会!」
美鈴「ヒャッハー!お酒ですねお酒!!」
咲夜「母さん…」
はしゃぐ魔理沙に美鈴も目を輝かせて言い、咲夜は呆れる。
鬼矢「あいつの酒好きにも困ったもんだな」
チルノ「んじゃあ早く帰って準備しよう!」
大妖精「そうだねチルノちゃん」
ルーミア「わは~楽しみなのか~」
フラン「フランも楽しみ!!」
呆れる鬼矢だがチルノ達がはしゃぐのを見て乃亞ともども笑う。
咲夜「料理をたっぷり用意しないとね」
霊夢『料理♪』
ふふっと笑う咲夜に霊夢は目を輝かせた後…
霊夢「ギャオギャオーン♪」
そのまま怪人少女となると博麗神社に一目散に飛んで行く。
魔理沙「あ、ちょ!待てよ霊夢!」
チルノ「おお、此処で霊夢のトラウマの副産物出たよ」
それに魔理沙とチルノも追いかけ、大妖精とルーミアも後に続く。
鬼矢「副産物って食欲か?」
咲夜「そうなのよね…」
美鈴「生物全般に言えますが色々と食っていかないと生きてけませんからね~」
それを見て呟く鬼矢に咲夜は頬をポリポリ掻き、美鈴がそう言う。
成程な…と鬼矢は呟いた後にバードドーパントになって霊夢を追いかけるのであった。
小悪魔「次回!第八章、紅い霧の終わり・宴会と影の龍の末路を待っててくださいね~ピヨピヨピヨピヨ」
美鈴「はいはい妄想入らない」
小悪魔「ぴよ!?」