魔理沙「いきなり過ぎるんだぜ!!」
チルノ「やってやろうじゃん!!」
向かって来た恐竜系成長ヤミー達に魔理沙はカメレオンの舌で攻撃し、チルノも氷の矢で攻撃する。
鬼矢「オラァ!」
鬼矢は先ほど美鈴と戦った際になったフェニックスファントムになって向かって来たのをカタストロフで攻撃して行く。
フラン「姉さまいきなりだね」
レミリア「ああ、これは霊夢に必要な事でもあるからな」
隣に来た妹にレミリアはそう言うと一気に決めようとフェニックスファントムは炎の翼を展開し…
鬼矢「燃え尽きろ、獄炎【不死鳥の羽ばたき】!」
咆哮と共にフェニックスファントムを中心に炎の衝撃波が迸る。
それによりヤミー達は炎に飲み込まれて後にはセルメダルを残していた。
魔理沙「あつつつつつつ!!尻が!!」
チルノ「あわわ魔理沙!!」
その余波が掠ったのかスカートのお尻部分を抑える魔理沙にチルノは慌てて氷を当てて消火する。
魔理沙「鬼矢!やるのは良いんだが考えて欲しいんだぜ!!」
鬼矢「悪い悪い」
ぷんすか怒る魔理沙にフェニックスファントムは謝る。
レミリア「なかなかやるな…だけど落第点過ぎる。特に博麗の巫女…ん?巫女?」
フェニックスファントムを見て言った後に霊夢の方を見ようとして首を傾げる。
それに誰もが霊夢のいた場所を見て…驚く。
なんと先ほどまでいた筈の霊夢がいないのだ。
大妖精「あれ!?」
美鈴「あ、これ誘拐されましたね」
鬼矢「あ?誘拐?」
あっさり言う美鈴に鬼矢は聞く。
美鈴「しかもこの気は…怪人ですね」
魔理沙「おいおいおいおい!?それってやばいんだぜ!?」
そう言う美鈴に魔理沙は慌てる。
怪人は霊夢にとって一番のトラウマ
鬼矢達だからなんとかだったのにもし悪い奴ならとてもやばいのである。
レミリア「美鈴、場所は?」
美鈴「えーと…ホール…パーティを開く場所にいますね」
玉座から降りて聞くレミリアに美鈴は答える。
鬼矢「なぁ、前から聞きたかったんだがその怪人ってどんな奴か分かるか?」
魔理沙「え、ああ…確か聞いた話じゃあ全身が黄金色で…」
チルノ「頭に二本の角を持ってて」
美鈴「後は紫さんと先代様の話では大きく発達した鱗を持ってて龍を感じさせるとの事でしたね」
霊夢のトラウマの発端となった怪人について聞く鬼矢に魔理沙、チルノ、美鈴が言う。
3人の証言を元に鬼矢は自分の知識から探していき…行き着いた。
鬼矢「まさかそれって…」
鬼矢は行き着いた怪人、ドレイクファントムの姿になった鬼矢に3人は指指す。
魔理沙「ああ!?そいつだそいつ!!」
チルノ「霊夢から聞いたのと描いて貰った奴にそっくりだよ!!」
美鈴「確かにそいつですね」
咲夜「う、そいつが…いるって事…」
ピッタリだとばかりに言う3人の後にうめき声をあげながら咲夜が起きる。
鬼矢「オイオイ、それやばいぞ…」
レミリア「ふむ、ホールへの最短ルートはここからこう行けば早い」
事の事態の大きさにドレイクファントムは切羽詰まった口調で呟くとレミリアがどこからともなく地図を取り出してドレイクファントムに見せて指で指しながら指示する。
鬼矢「よし分かった」
ドゴーーン!!
そう言うと鬼矢はドレイクファントムから再びフェニックスファントムになってドアを突き破って行く
レミリア「ふ、なかなか豪快だな」
魔理沙「いや、私等も行こうぜ」
ゆったりと出るレミリアに魔理沙はそう言って飛び、他のメンバーも飛んで続いた後に美鈴が最後に出る。
美鈴「さてお嬢様、ある意味計画とは外れますが怪我の功名になりますかね?」
レミリア「それは巫女次第だろうな…これで出るは鬼が出るか蛇が出るか…はたまた…」
そう会話して2人は歩きだす。
一方、パーティホールでは
霊夢は顔を青ざめて後退っていた。
目の前のファントム、自分のトラウマであり母や紫がなんとか引けた相手であるドレイクファントムは嬉しそうに言う。
ドレイク「ククク…久しぶりだなァ博麗霊夢」
霊夢「(ガタガタブルブル)」
震える霊夢にドレイクファントムは意気揚々にゆったりとした歩きで霊夢へ近づいて行く。
ドレイク「おいおい、まさか博麗の巫女が怪人ごときに怖がっているのかよォ」
挑発する様にドレイクはそう言うが怯える霊夢の脳裏には目の前の変わらぬ姿のドレイクに追われる記憶が走る。
あの時は母と紫がいたが今はいない。
ドレイク「さて、そろそろ最後の仕上げといくか」
そう言うと右手を光らせてた後に霊夢へ魔力を送る。
霊夢「!?(ドクン)」
すると衝撃と共に霊夢に紫色の皹が入る。
実は霊夢の中にはファントムなりうる種が出来上がっていた。
だが完全になる前に先代の巫女と紫に阻止されたのだ。
苦しむ霊夢を見てドレイクは笑っていると…
ドゴォォォォン!!
ドレイク「?!」
いきなりの轟音にドレイクは驚いて振り返ると共に殴り飛ばされる。
ドレイク「グォ?!」
それにより吹き飛んでる間に殴った人物、フェニックスファントムは霊夢に近づく。
鬼矢「大丈夫か霊夢」
安否を聞くフェニックスファントムに霊夢は苦しげだがコクンと頷く。
その間にドレイクは起き上がる。
ドレイク「貴様はフェニックス?!何故邪魔をする!」
鬼矢「悪いな。俺はなれるがファントムじゃないんでね」
驚いた様子で言うドレイクにフェニックスファントムは首をコキッと鳴らしながら返す。
その間に魔理沙達も来る。
魔理沙「大丈夫か霊夢!」
チルノ「わわわ!なんかひび割れ入ってる!?」
駆け付けて声をかける魔理沙の後にチルノは霊夢の現象に驚いた後にドレイクから霊夢を守る為に前に立つ。
ドレイク「フン、だがいまさら来たところでもう遅い。もうすぐソイツは我らの同胞になる!」
咲夜「ならお前を倒して彼に対処して貰えば良いだけね」
高らかに言うドレイクに咲夜は鋭い目つきで見てフェニックスファントムをチラリと見た後に言う。
鬼矢「あぁ、そうだな」
そう言ってフェニックスファントムは剣を構えるとドレイクは魔石を取り出してそれをばら撒くと魔石はグールとなる。
魔理沙「絶対にあいつを霊夢に近寄らせるな!これ以上悪化する前に倒すんだぜ!」
チルノ「おう!あたい燃えて来たよぉォォォォ!!」
構える魔理沙にチルノはそう言うと強い輝きを発した後に母性もあるが勇ましさを感じる髪が腰まである高校生位の少女になった後に真紅のボディースーツに腕と脚を守るアーマーを装着した姿になる。
鬼矢「お、超新星か」
大妖精「へへ俺も燃えて来たぜ!!」
ルーミア「また性格変化したのか~」
小悪魔「(チル大チル大チル大)ピヨピヨピヨ」
乃亞「んで何でお前がいるんだよ」
咲夜「てい」
それに感心するフェニックスファントムの隣で性格が変わった大妖精にルーミアはのほほんと言い、何時の間にかいて妄想してる小悪魔に乃亞は呆れると咲夜が母さん直伝と書かれたハリセンで叩く。
小悪魔「ピヨ!?パチュリー様が変な魔力を感じたので見て来て欲しいで来ました!」
咲夜「成程ね。なら手伝いなさい」
叩かれた後にそう言う小悪魔に咲夜はそう言ってナイフに水を纏わせる。
ドレイク「来い!わが僕よ!」
ドゴーン!!
すると見ていたドレイクがそう言うと壁を突き破って巨大な生物が2体来る。
フェニックスファントムには現れたのが巨大ファントムであるのが分かった。
鬼矢「ありゃぁヘカトンケイルにギガンテスだな」
頭にあるのからそう言うフェニックスファントムに勝ち誇った顔をするドレイクだが…
美鈴「鬼矢さ~ん。こいつ等は私に任せて、親玉宜しくお願いしますね~」
後ろからの声と共に頭上を美鈴が通り過ぎるとヘカトンケイルとギガンテスを外に蹴り返して後を追う。
咲夜「母さん…」
魔理沙「ホント、やるな…」
チルノ「お~ホントに強いね~」
それに咲夜は顔を抑え、魔理沙も呆れてチルノは感嘆の声をあげる。
鬼矢「あぁ、わかった」
美鈴のそれに答えてフェニックスファントムはカタストロフでドレイクに斬りかかり、ドレイクは腰に下げている剣、タイラントで受け止める。
ドレイク「食らえ!」
そのまま鍔迫り合いしてるとドレイクが鱗を飛ばすと鱗が飛び回ってフェニックスファントムを攻撃する。
鬼矢「うぉ?!」
まさかの攻撃にフェニックスファントムは慌てて避ける。
ドレイク「邪魔をしないで貰おうか?彼女なら上級のが生まれそうだからな」
鬼矢「それはこっちの台詞だ!霊夢の始めての異変解決を邪魔しやがって!」
近寄ったドレイクへフェニックスファントムは蹴り飛ばす。
遠くでは超新星したチルノを筆頭にグールを撃退してるが霊夢のひび割れは広がるばかりであった。
魔理沙「くそ…どうすりゃ…」
レミリア「どうやら苦戦してる様だな」
焦る魔理沙だがそこにレミリアが来る。
そして…霊夢の胸元を掴んで目を合わせる。
レミリア「どうした博麗霊夢!お前は母から博麗の名を受け継いだ者だろうが!このまま何も成せずに博麗の名を汚すか!友や知り合った者達を悲しませたまま逝くつもりか!否、お前はまだ飛び立てる筈だ!生きたいのかこのまま死にたいのかどっちだ!」
霊夢「!?」
強く言うレミリアに霊夢は目を開いた後に震える手で筆を掴み、メモ帳に書く。
〝生きたい”
レミリア「ならば今進む運命を打ち砕け!そして新たな運命を掴み取れ!」
その言葉に霊夢は生きたいと強く思った時…景色が変わった。
そこは自分の住む博麗神社、賽銭箱が置かれてる所で1体の龍が鎮座していた。
龍「待っていたぞ。霊夢」
霊夢「?」
口を開く龍に霊夢は首を傾げる。
龍「お前が絶望した状態にされ、乗り越えようとした事で話す事が出来た…そして戦え!乗り越える為にも我を倒せ!!」
そう言うと龍は咆哮した後に霊夢へ攻撃する。
霊夢は慌てて避けた後に退魔針を飛ばす。
龍は爪で退魔針を弾き飛ばすと稲妻混ざった竜巻を起こし、霊夢はなんとか避けた後にスペルカードを構える。
〝神霊【夢想封印】”
宣言と共に7色に光る玉が複数現れて龍へと飛んで行く。
龍「ぬう!?」
飛んで来た攻撃を受けて呻く龍へ霊夢は接近すると龍の額の宝石に退魔針を刺す。
ピキッ!
龍「そうだ。それで良い」
宝石にひび割れが起こると龍自身もひび割れが起こる。
そんな龍に霊夢は…涙を流す。
涙は龍へと落ちて伝って地面に落ちて行く。
龍「なぜ涙を流す?お前は流さなくても良いのだ。流すのならば強くなれ、我を糧に!」
パリ-ン!!
そう言い残すと共に龍はガラスの様に割れると4つの光が霊夢へ入り込む。
~紅魔館・ホール~
魔理沙「な、なんだ!?」
こっちはいきなり紫のひび割れから黄金の輝きが放されて霊夢は光に包まれた。
誰もが驚いていると光は晴れる。
現れたのは…サドンダスの外見をウィザードラゴン風にした感じの怪人であった。
鬼矢「れ、霊夢?」
誰もが驚く中でドレイクは笑った後…その怪人に殴り飛ばされる。
レミリア「ふふ…新たな運命を掴み取ったか…博麗霊夢!」
今度はドレイクを含めて驚く中でレミリアが笑って言ったその言葉と共に怪人は再び光に包まれた後に髪が赤、青、緑、黄色と綺麗に変わる感じになり、胸をドラゴンを感じさせる中心に赤、青、緑、黄色に変わるウィザードラゴンの胸にある宝石を付けたビキニアーマーで包み込み、下半身は巫女服の袴だが裾が膝までしかない。腰と背中、腕、足にドラゴテイル、ドラゴウィング、ドラゴヘルクロー、ドラゴレッグを装着し、髪飾りにウィザードラゴンの顔が付いていて、額にウィザードラゴンの額にある赤い宝石が付け、両耳にウィザードラゴンの角を模した形をした耳当てを装着している霊夢へと変わる。
霊夢「ギャオオオオオオン!!!!」
咲夜&魔理沙「霊夢!!」
新たな自分を知らす様に咆哮する霊夢に咲夜と魔理沙は喜ぶ。
ドレイク「バカな…こんなことが!?」
強く睨む霊夢へたじろくドレイクへフェニックスファントムは笑う。
鬼矢「どうやらテメェの計画は失敗したようだなぁ」
ドレイク「う、うるさい!食らえ!!」
そう言うと再び鱗を飛ばして来るがフェニックスファントムは体から業火を噴き出すとドレイクの飛ばした鱗は溶けて消滅する。
ドレイク「な!?」
鬼矢「おい霊夢、サポートするからコイツをぶっ飛ばせ」
霊夢「ぎゃお(うん)!」
驚いているドレイクを見て言うフェニックスファントムに霊夢は頷く。
ドレイク「クソガァァァ!!」
やけくそとばかりに叫んだ後、ドレイクは巨大化する。
その姿はモンスターハンターのリオレウスの外見をドレイクファントムの様にした感じの龍へとなっていた。
魔理沙「マジか!?」
レミリア「ふむ、諦めの悪さは褒めてもよいな」
咲夜「お嬢様;」
それに魔理沙は驚き、関心するレミリアに咲夜は冷や汗を流す。
鬼矢「オラァ!」
それにフェニックスファントムは臆せずにドレイクを外にぶっ飛ばす
美鈴「タイガーアッパーカット」
ドレイク「ぐお!?」
続いて大型ファントムを片付けた美鈴が足で上に打ち上げる。
咲夜「母さんそれアッパーじゃない!キックよ!!」
小悪魔「いや問題はそこじゃないと思いますよ;」
鬼矢「いけ!霊夢!」
それに咲夜が叫び、小悪魔がツッコミを入れてる間に霊夢が背中のドラゴウィングも使って飛び上る。
そしてスペルカードを取り出す。
霊夢「ギャオギャオーン!」
〝神霊【夢想封印・龍】”
宣言すると霊夢の前に赤、青、緑、黄色の魔法陣が展開された後に魔法陣から龍が飛び出してドレイクを攻撃して行く。
その後に4体の龍と重なった霊夢がドラゴレッグで蹴りを炸裂させる。
ドレイク「ぬ、ぬおぉぉぉぉぉ!?」
ドカーーーーン!!
それを受けたドレイクは断末魔をあげて爆発し、霊夢は見届けた後に魔理沙達の所へ戻る。
鬼矢「よくやったな霊夢」
霊夢「ぎゃおー♪」
褒めるフェニックスファントムに霊夢は笑顔を浮かべる。
魔理沙「なあ、霊夢、お前、喋れてるじゃねえか!」
霊夢「ぎゃお?」
魔理沙の言葉に霊夢は首を傾げる。
美鈴「うーん、これは喋れてると言うより鳴き声ですね」
鬼矢「あ~霊夢、やっぱ書いてくれないか?」
そう言われて霊夢は元に戻るとメモ帳を取り出してこれで良いですか?と書いて見せる。
チルノ「何はともあれ!霊夢のトラウマ克服だね!」
咲夜「そうね。これで終わりかしら?」
レミリア「こらこら咲夜、勝手に終わらせるな」
フラン「そうだよ~」
笑顔で言うチルノに咲夜もそう言うとレミリアがそう言い、フランもぷーと頬を膨らませる。
レミリア「私を弾幕ごっこで退治してそれで終わりだろう」
フラン「そうだよ~」
霊夢『分かりました。やります』
鬼矢「俺も参加するぜ。これで二対二になるだろ?」
そう言う2人に霊夢は了承し、鬼矢が名乗り出る。
レミリア「元よりそのつもりだ」
フラン「ようし!行くよ!」
不敵に笑うレミリアの後にフランは笑ってメダルを取り出すと自分に入れる。
するとフランは中学生位の少女になり、胸も大きくなって、髪に赤いメッシュが入って腰まで伸び、顔にアンクの顔をイメージしたバイザーを装着して服もアンクをイメージしたボディースーツに変わり、両腕がアンクの腕となって左腕にマークがアンクをイメージするマークに変わって左右にアンクの翼が付いたタジャスピナーを装着している姿となる。
レミリア「…………ふむ、姉は妹にも負けるか」
フラン「?どうしたの姉さま?」
思わず自分の胸を見て呟くレミリアにフランは聞く。
レミリア「気にするな…さて、紅い霧を起こした我が異変、終幕といこうじゃないか」
霊夢『負けません!』
鬼矢「とっとと終わらせてやるよこの異変をな」
レミリア「ああ、始めよう紅い霧の終演」
フラン「紫と赤の欲望の幻想」
レミリア&フラン「「退治出来るものならしてみろ」」
その宣言と共に4人の弾幕ごっこは始まった。
霊夢「ギャオギャオーン!」
魔理沙「わかんねえよ霊夢!ああっと次回!第七章!紅い霧の終わり・姉妹のデュエットをお楽しみなんだぜ!」