咲夜「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
斬りかかる咲夜に鬼矢はその姿をグリラスワームとなるとクロックアップして咲夜の背後を取る。
まずは彼女を気絶させてから落ち着かせようと考えていたグリラスワームは背後を取った筈の咲夜の姿がない事に気付く。
鬼矢「なっ…」
魔理沙「後ろだ鬼矢!」
思わずクロックアップを解いたグリラスワームへ魔理沙は叫ぶ。
咲夜「水刀【ジャック・ザ・リッパー・アクア】!!」
それと同時にグリラスワームから距離を取った咲夜が水で出来たナイフと普通のナイフを大量に投げつける。
鬼矢「チッ!」
それにグリラスワームから恐竜グリードになると吹雪を起こしてナイフを凍らせて落とす。
咲夜「魔理沙!なぜあなたはそいつ等を庇うの!こいつ等は霊夢へトラウマを与えて先代様を引退させる切っ掛けを作った奴と同じ存在なのよ!」
魔理沙「待てよ咲夜!確かに同じ存在だろうけどこいつ等は悪い奴じゃないんだぜ」
怒気を纏わせて言う咲夜へ魔理沙は鬼矢達を庇う。
鬼矢「引退の切っ掛け?」
咲夜「そうよ!あなた達と同じ存在のせいで霊夢は!先代は!幻符【殺人ドール】!!」
呟く恐竜グリードに咲夜は叫ぶと一瞬の内にナイフを展開して飛ばす。
鬼矢「うぉ?!」
飛んで来たナイフを恐竜グリードは地面に手を付いて氷の壁を作り出して防ぐ。
咲夜「私は絶対に倒す!!」
鋭い目つきで叫ぶと咲夜の体からメダルが飛び出た後に咲夜の懐から飛びだした何かが腰に装着された後に先ほど咲夜から出たのではなく別のメダル3枚が飛び出して何かに装填され…
咲夜「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
サメ!クジラ!オオカミウオ!!
叫びながら何かの上にあったスイッチをオンにすると音声の後に咲夜の姿が変わる。
髪が膝まで流れ落ちて、黒く染めたFateの赤セイバーの服にセイバーの鎧を付けた感じのを纏い、目の色が左目が水色、右目が赤色になった姿へと変わる。
鬼矢「なっ、あれは?!」
それに恐竜グリードは驚いた後に吹き飛ぶ。
誰もが驚いている間に吹っ飛んでいた恐竜グリードはまるでピンポールの様に様々な方向へ攻撃されて吹き飛ぶ。
それをしているのが咲夜だと一瞬見えた姿から魔理沙は驚く。
鬼矢「チッ、まさか超銀河王になるとはな」
壁にぶつかってから舌打ちして自分の前にいる冷たき瞳で見る咲夜を見て呟いた後に起き上がってその姿をワーウルフレジェンドルガ(怪人態)に変える。
鬼矢「まずは能力を封じないとな」
そう言ってワーウルフレジェンドルガは能力を発動しようとするがそれより前に吹っ飛ぶ。
鬼矢「んな?!」
驚いた後になんとか発動しようとするがワーウルフレジェンドルガがやろうとする前に咲夜が攻撃を仕掛けて中断させる。
しかもワーウルフレジェンドルガの頭にある超銀河王より時間停止が早く、ワーウルフレジェンドルガの能力を発動出来ない。
鬼矢「チッ、厄介すぎるだろ」
能力を無効にするにせよまずは咲夜を止めないといけないがそれも咲夜本人は分かってるし、魔理沙達を援護させない様にワーウルフレジェンドルガが射線に入る様に移動してる。
思わず舌打ちしてると咲夜が再びワーウルフレジェンドルガへ攻撃しようとし…
ガッ
咲夜「!?」
美鈴「もー、咲夜ちゃん何してるんですか?」
いきなり現れた美鈴に攻撃を止められる。
鬼矢「お、美鈴」
美鈴「どうも~なんか咲夜ちゃんの気が変わったので来ました」
ワーウルフレジェンドルガに軽く言う美鈴を見ながら咲夜はすぐさま時間停止して彼女の後ろに回りこもうとするが…
美鈴「はいはい、落ち着いてね~」
咲夜「!?」
何時の間にか背後に回りこんでいた美鈴に抑えられていた。
魔理沙「す、すげぇ…」
フラン「あんなに鬼矢お兄ちゃんが苦戦してた咲夜をあっさり…」
鬼矢「さすが美鈴だな」
美鈴「ほら鬼矢さん、早く咲夜ちゃんを元に戻してください」
驚いている魔理沙とフランの後に関心するワーウルフレジェンドルガへ美鈴は言う。
鬼矢「あぁ、わかった」
そう言ってワーウルフレジェンドルガがやろうとして咲夜は美鈴の拘束から抜け出て再びワーウルフレジェンドルガへ攻撃を仕掛けようとする。
美鈴「はいはい、色々と落ち着いてね」
そんな咲夜の攻撃をワーウルフレジェンドルガの前に来た美鈴が普通の状態で軽く掃いて行く。
咲夜「時符【プライベートスクウェア】」
苛立ち気に咲夜は宣言すると美鈴の周囲にナイフが展開される。
美鈴「うーん、んじゃあ竜巻符【ドラゴニックシュピンデル】」
それに慌てずに美鈴は体操の床競技やブレイクダンスなどで見られる、体の旋回方向とひねりの方向を間逆にするスピン技をすると起こした竜巻と共に現れた気の龍がナイフを弾き飛ばして行く。
咲夜「母さん!何で邪魔するの!」
美鈴「咲夜ちゃん、確かに霊夢ちゃんを悲しませた存在を許せないのは分かります。だけどそれを別の存在、しかも良い怪人さんにぶつけるのは間違ってますよ。個人的にも咲夜ちゃんにそう言う事をして欲しくもないからですね」
スピンを止めた所を斬りかかる咲夜のを掃きながら美鈴はそう返す。
咲夜「でも私は…私は…」
顔を伏せて咲夜は拳を握りしめると…
咲夜「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
突如咲夜は光に包まれる。
美鈴「これは…」
乃亞「怪人の力が暴走してやがるのか!」
超銀河王「グォォォォォォォ!!!」
驚いていると咲夜は超銀河王へと変わる。
美鈴「これはまた…鬼矢さん。手伝ってください」
鬼矢「あぁ…魔笛【
構える美鈴に答えてワーウルフレジェンドルガは超銀河王の能力を封じる。
美鈴「さて…私の娘を返しなさい」
静かにそう言うとほんわかだったのが消えて鋭い目つきと共に殺気と威圧感が放たれる。
超銀河王「!?」
鬼矢「おいおい凄い威圧感だな;」
とてつもない殺気と威圧感を放つ美鈴にたじろく超銀河王を見ながらワーウルフレジェンドルガは冷や汗を掻く。
その間に美鈴は瞬時に接近して超銀河王にパンチを叩き込み、超銀河王を吹っ飛ばす。
超銀河王「!?」
美鈴「まだですよ」
くの字に体を折る超銀河王の後ろに瞬時に行くと再びワーウルフレジェンドルガの所へ蹴り飛ばす。
美鈴「鬼矢さん!」
鬼矢「狼脚【ウルフ・マシンガン】!!」
吹っ飛んで来た超銀河王にワーウルフレジェンドルガは残像を残すほどの超連撃の蹴りを炸裂させる。
吹き飛んだ超銀河王は2人の丁度中間に倒れた後にフラフラと起き上がる。
美鈴「決めますよ鬼矢さん!」
鬼矢「あぁ」
その言葉と共に美鈴は右手に気を収束、ワーウルフレジェンドルガは地に這うかのごとく体制を沈め、全身を極限まで捻って引き絞られた弓矢の様にして超銀河王をみつえる。
美鈴「龍撃拳!」
鬼矢「狼極脚!」
お互いに宣言すると共にミサイルのように超銀河王に向けて突撃し…
美鈴「【剛力烈破】!!」
鬼矢「【ウルフ・オブ・ブラスト】!!」
振るわれた強烈な一撃と稲妻を纏った蹴りが超銀河王に炸裂する。
超銀河王「!!!!?」
ドカーーーーーーン!!
交差した2人の後ろで超銀河王は爆発し、爆発後から気絶した咲夜が横たわっていた。
美鈴「そんなに霊夢ちゃんを大切に思っていたのは私は嬉しいけど、怪人には良い怪人さんもいる事を分かってあげてね」
殺気と威圧感を消した美鈴は横たわった咲夜を抱き抱えて優しく頭を撫でて言う。
鬼矢「あ~、使いづらかった」
フラン「?そんなにあの姿は癖があるの?」
ルーミア「普通にやってた気がするのだ~」
その間に元に戻った鬼矢へフランは聞いてルーミアが言う。
鬼矢「ほとんど蹴り技中心でしかも結構大技多めなんだよ。外すと結構隙が大きいからな…」
魔理沙「へぇ~そうなのか」
霊夢『か、変わって、ま、ますね』
美鈴「ああ、ごめんごめん。ちょっと怖がらせちゃったみたいね」
頭を掻いて理由を言う鬼矢へ魔理沙は納得し、震えてる霊夢の頭を美鈴は苦笑して片手で咲夜を抱き上げながら撫でる。
鬼矢「さてこれで残りはレミリアと」
フラン「フランだよ~」
確認する鬼矢の後にフランが手を上げる。
鬼矢「二人も相手にするのか…面倒だな…」
乃亞「まぁ、頑張れや」
首の後ろを掻いてぼやく鬼矢へ乃亞はかっかっかっと笑って言う。
霊夢『では入りましょうか』
魔理沙「だな。ご対面なんだぜ」
そう言って魔理沙が代表で扉を開ける。
開けた先には玉座に座ったレミリアがいた。
レミリア「ようこそ、博麗の巫女に来訪者。このレミリア・スカーレット、歓迎するぞ」
鬼矢「あんたが此処の主レミリアか」
不敵な笑みを浮かばせて言うレミリアに鬼矢は聞く。
レミリア「先ほども名乗ったが私がレミリアで合ってるぞ来訪者、織神鬼矢だったな。私を退治に来たんだろうがちょっと待って貰うぞ」
そう言ってレミリアは紫色のコアメダルを取り出して自分に入れると高校生位の少女になり、背中の翼がプテラノドンへと変わり、真紅と紫が混じり合ったティラノサウルスの頭部とトリケラトプスの頭部を混ぜた悪魔・バフォメットの頭部のような意匠となっているロリータでその身を包む。
そしてその後に複数のセルメダルを取り出し…
レミリア「はっ!!」
様々な家具へと向けてセルメダルを投げると次々と恐竜系成長ヤミーが生まれ出て来る。
レミリア「さぁ、このヤミーたちを倒してみるがいい」
そう宣言すると共にヤミー達は鬼矢達へと襲い掛かる。
レミリア「次回、第六章!羽ばたくR/トラウマ襲来…運命の鎖を解き放て!」
フラン「姉さま~タイトル的にダブルだから絞めは『これで決まりだ!』だよ;」
レミリア「む?そうだったか?」