東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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湖に着いた始祖達、そこで魔法使いと氷精は獣と12星座の1つの力を発動する。



第二章~暴走の悪蛇、誕生する獣と射手~

霧の湖

 

鬼矢「ここが霧の湖か」

 

目の前の湖が霧に覆われてる光景を見て一旦怪人から戻った鬼矢は呟く。

 

チルノ「そうだよ~あたいの住居が近くにあるんだよ」

 

魔理沙「しっかしいつ見ても霧が凄いな此処は」

 

むふんと言うチルノの後に魔理沙は関心する様に言って霊夢もコクンと頷く。

 

鬼矢「でどうやら紅い霧はあそこからでているようだな」

 

ルーミア「わは~紅魔館なのか~」

 

湖から視線をとても目立つ紅い館へ向けて呟き、何時の間にか鬼矢の肩に乗ったルーミアが名前を言う。

 

鬼矢「紅魔館?」

 

魔理沙「吸血鬼が主の館なんだぜ。ちなみに私や霊夢の幼馴染が住んでるんだぜ」

 

首を傾げる鬼矢に魔理沙は簡潔に説明してつけ加えた事に成程と納得した後に聞かずにおいていたがこれからの事を考えて霊夢の方へ顔を向ける。

 

鬼矢「そういえば霊夢」

 

霊夢『は、はい…』

 

鬼矢「なんでお前は怪人、さっきの姿の奴らを見て怯えてたんだ?何かあったのか?」

 

声をかけられた霊夢は鬼矢の方を向き、鬼矢は聞く。

それに霊夢は顔を伏せ、魔理沙は頭を掻く。

 

霊夢『じ、実はわ、私、昔、母さんの言い付けを破ってこっそり付いて行った時に妖怪じゃない怪物に追われて…』

 

魔理沙「んでその時に感じた恐怖とトラウマにより喋れなくなって、鬼矢の言う怪人を見るとトラウマが出て怯えてしまうんだぜ。ちなみに霊夢の母ちゃんは先代の博麗の巫女なんだぜ」

 

思い出してか顔を青くしながら説明する霊夢の後に魔理沙が引き継いで説明する。

 

鬼矢「なるほどな…なんか悪いな」

 

霊夢『い、いえ…』

 

チルノ「そんじゃあしんみり止めて行きますか!」

 

謝る鬼矢へ霊夢は首を振り、チルノが紅魔館を指して言う。

 

???「チルノちゃ~ん」

 

すると行こうとした所で別方向からの声に一同は顔を向ける。

 

見ると1人の羽を持った緑色の髪の少女が飛んでいた。

 

鬼矢「ん?あれって…」

 

ルーミア「おお~大ちゃんなのか~」

 

目を凝らす鬼矢の後にルーミアが言う。

 

鬼矢「チルノたちの友達か?」

 

チルノ「そうだよ~大妖精の大ちゃん!大親友だよ!」

 

むふんと自慢する様にチルノは言う隣で魔理沙は気づく。

 

魔理沙「おい、なんか様子がおかしくねえ?」

 

言われて一同は飛んで来る大妖精を見るとチルノとルーミアには確かに何時もの大妖精と違うなと思った。

 

大妖精は恥ずかしがりやでチルノといる時は引っ付いているのだ。

だが、今の大妖精は何か強気な所を感じる。

 

鬼矢「ん?この気配は…」

 

魔理沙「そろそろこっちに来るな」

 

大妖精を見ていた鬼矢は彼女から感じるある気配に気づき、魔理沙が呟いた後に大妖精が止まる。

 

チルノ「おうっす!どうしたの大ちゃん?」

 

大妖精「チルノちゃん、見ててよ。私の新しい力をさ」

 

挨拶して聞くチルノの問いに答えずに大妖精はそう言うと何か鬼矢は彼女の腰にベルトがあるのに気付く。

鷲のレリーフが付いてたのでそれにもしやと思った後…

 

大妖精「変身」

 

鬼矢が思い当っていた時に大妖精がそう言うととルーミアと同じ様に高校生位の少女になった後目が赤く染まり、その体を緑色のビキニの上に赤いローブを纏って、纏めていた髪も下ろして深い緑色に染まってとてつもなく伸びる。ルーミアと違い分かるのが少ないが鬼矢は気配と姿で何か分かった後に…

 

大妖精「新しい俺の力を味わってみな!!!」

 

宙ぶらりんとなっていた髪の先が複数の蛇になって口から弾幕を放つ。

 

魔理沙「うぇ!?」

 

鬼矢「やっぱりショッカー首領しかもオーズの時のか?!」

 

チルノ「大ちゃん口調が変わった!!」

 

ルーミア「しかも俺になってるのか~」

 

驚いた後にそれぞれ弾幕を避ける。

そのまま鬼矢は大妖精を見て遠距離が得意なトリガードーパントになる。

 

大妖精「無駄無駄!!」

 

弾幕を避けながら攻撃を仕掛けるトリガードーパントに大妖精は向かって来たのを髪の半分の蛇を剣の様にすると銃弾を切り払う。

 

鬼矢「んなっ?!」

 

まさかの髪を剣にも変えられる事にトリガードーパントは驚いた後に飛んで来たのに慌てて避ける。

 

魔理沙「くそ、厄介にも程があり過ぎるんだぜ!」

 

チルノ「確かに!」

 

ルーミア「わはは~」

 

こちらはこちらで飛んで来る弾幕を避けており、ルーミアは変身して霊夢を背に置いてその場にあった枝を剣へ変換して切り裂いている。

 

ふと、魔理沙は大妖精やルーミアが変身するのを思い出しながら帽子を取ると帽子の中からある物を取り出し、魔理沙を見てチルノも懐を探ってある物を取り出す。

 

魔理沙はライオンの顔な指輪でチルノは何かのスイッチであった。

2人とも朝起きたらあった奴でそれを霊夢に見せようと思っていたのだ。

 

チルノ「ルーミア!霊夢をお願い!手伝うよ鬼矢!」

 

魔理沙「見せてやるぜ!」

 

そう言ってチルノはスイッチを押し、魔理沙は指輪にキスする。

 

するとチルノの前に射手座が描かれた後にチルノに張り付くと身長は変わってないがサジタリウスゾディアーツを模した頭に赤い宝石が連なったティアラを付けて、サジタリウスゾディアーツのお腹マークが胸に描かれた狩人の様な服装を纏い、左手にサジタリウスゾディアーツの弓ギルガメッシュを付けて右腕に弾丸が連なった篭手を付けて足に翼の装飾の着いたシューズを履いている。

 

魔理沙は右腕に牛の顔、、左腕にカメレオンの顔、後ろ腰にイルカの尾鰭、背中にファルコの翼、頭にライオンの耳を持った胸元を露出した服へと変わり胸も大きくなった女性へとなる。

 

鬼矢「あれは…」

 

変わった2人の姿にトリガードーパントは自分の知る知識から2人の使っている力が何なのか理解する。

 

チルノはゾディアーツの中で最強の部類に入る12星座の射手座を関するサジタリウスゾディアーツ。

 

魔理沙は若干違うが古の魔法使いと呼ばれる仮面ライダービーストの契約するファントム、ビーストキマイラだが怪人と言う意味ではキマイラファントムと言えば良いだろう。

 

鬼矢「(どうやら、いろんな怪人の力が関係するアイテムになってこの幻想郷にあるようだな…)」

 

ルーミアや大妖精にチルノと魔理沙を見てトリガードーパントはそう確信とも言える推測を立てた後に2人へ声をかける。

 

鬼矢「おい、それ何処で拾ったんだ?」

 

魔理沙「私か?朝起きた時に玄関に落ちてたんだよ」

 

チルノ「あたいは起きたら近くにあったんだよ」

 

どう手に入れたかを聞くトリガードーパントに魔理沙とチルノはそれぞれそう返す。

 

鬼矢「なるほどな…って来るぞ!」

 

納得した後にトリガードーパントと共に避ける。

 

チルノ「行くぞ!大ちゃん痛いだろうけど我慢してね!氷雨符!【アイシクルレイン】」

 

そう言うと同時に右手から雨の様に氷の矢を大量に放つ。

 

放たれた弾幕は大妖精と放った弾幕を相殺して行く。

 

鬼矢「こっちはあれでいくか!」

 

余裕が出来たのでトリガードーパントはそう言うとペルセウス座が前に出て張り付いた後にペルセウスゾディアーツに変わる。

 

鬼矢「よっ」

 

ペルセウスゾディアーツは大妖精をみつえた後に大妖精の近くへジャンプする。

 

大妖精「!迎え撃ってやらぁぁ!!」

 

それに大妖精はすぐさまペルセウスゾディアーツへ弾幕を大量に放つ。

 

鬼矢「オラオラオラ!」

 

向かって来る大量の弾幕をペルセウスゾディアーツは切り裂いて接近して行くが…横からの衝撃に吹き飛ぶ。

 

鬼矢「なっ?!」

 

なんとか凝らして見ると大妖精が別方向に髪を伸ばしていた。

どうやらあの大量の弾幕は一部を見せない為のフェイクだったようだ。

 

それを示す様に大妖精は笑う。

 

だが、ペルセウスゾディアーツは笑う。

大妖精がそう言う行動に出ると言うのは自分に集中してると言う事だ。

 

ガキン!!

 

大妖精「!?」

 

すると大妖精は湖の水から現れた氷の柱から放たれた氷の鎖に髪ともども動きを止められる。

 

チルノ「氷縛符【アイスチェーン】!」

 

魔理沙「サンキュー鬼矢!こっちは準備完了なんだぜ!!」

 

その言葉に大妖精は目を向けると湖の表面に手を付けたチルノとバッファの顔に魔力を集中する魔理沙が映った。

 

つまりこう言う事だ。

チルノが相殺する事で鬼矢が大妖精に自分で引きつけている間に魔理沙が一撃の為の準備をしていたと言う事だ。

 

大妖精「負けて…」

 

それに大妖精は髪の蛇の口から火炎を作り、自身も目を輝かせて発射準備をするがそれより早く魔理沙のが放たれる。

 

魔理沙「獣恋符(じゅうこいふ)!【キメラマスタースパーク】!!」

 

突き出されると共にビーストキマイラを模した光線が大妖精に向かって行く。

 

大妖精「たまるかァァァァ!悪蛇【火炎光線・乱】!!」

 

それと共に大妖精も四方八方に火炎弾を放って魔理沙に向けて目から光線を放つ。

 

ペルセウスゾディアーツはやばいと思ったがチルノが放った多数の氷の矢が火炎弾を撃ち落として行く。

大妖精と友達であるチルノは友達が無関係の人を傷つけさせない為に放つ。

 

チルノ「アタイの矢は友達を守る為の牙だ!」

 

そして大妖精に向かっていた魔理沙のマスパも光線とぶつかり合う。

 

魔理沙「まだまだ!!私は!霊夢の力になる!!」

 

目をカッと開いて力をさらに注ぎ込むと大妖精の光線を撃ち抜き…

 

大妖精「ちっくしょぉぉぉぉ!!」

 

ドカーーーーン!!!

 

魔理沙「弾幕はパワーだぜ!」

 

大妖精に命中すると共に魔理沙は背を向けてポーズを取る。

爆風が収まると元に戻って目を回す大妖精が湖にぷかーと浮かんでいた。

 

鬼矢「凄い威力だな…」

 

大妖精を抱えて来たチルノとハイタッチする魔理沙を見て戻った鬼矢はそう述べる。

ルーミアと隠れていた霊夢が来て、魔理沙の大きくなった胸に飛び込む。

 

魔理沙「おいおい霊夢」

 

霊夢「~♪」

 

自分の胸にスリスリする霊夢に魔理沙はまったくと苦笑して霊夢の頭を撫でる。

 

鬼矢「凄くなついてるな。さすが幼馴染ってか?」

 

チルノ「後は母恋しさかな?霊夢ってお母さんに愛されてたし」

 

茶化す様に言う鬼矢の後に大妖精を抱えたチルノが言う。

 

鬼矢「そうなのか」

 

魔理沙「まぁな、ああもうこいつは」

 

ふうんとなる鬼矢へ魔理沙は答えた後にまんざらでもない顔で自分の胸に埋める霊夢を撫でる。

 

ルーミア「フカフカなのか~」

 

チルノ「んじゃあ行く?」

 

鬼矢「そうだな。そいつはどうする?」

 

ルーミアもスリスリしてるのを見ながら聞くチルノに鬼矢は大妖精を見て聞き返す。

 

チルノ「うーん、危ないから連れて行くよ。何かあったらいけないし」

 

鬼矢「そうか。それじゃあ行くか」

 

その言葉にルーミアもおおと答え、まだ離れない霊夢に苦笑した後に魔理沙は自分の箒を持たせた後に背中の翼を広げて飛び上り、一同は紅魔館へ飛んだ。

 

そこで鬼矢は意外な再会を果たす事を知らなかった。




魔理沙「次回!第3章は再会のD/不死鳥との舞だぜ!次回もよろしくな!」

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