ある可能性の劇場   作:シュレディンガーの熊

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観客動員数(UA)なんと300!

最近ここでばっか書いてる駄作者です

3/26 加筆修正いたしました



ミルたんの異世界冒険譚(銀魂編)

ここは江戸中で最も危険といわれる、かぶき町。そんなかぶき町の一角、そこにその店はあった

 

――万事屋 銀ちゃん――

 

 

 

 

「あ?魔法少女だぁ?」

 

「ええ。最近デビューした魔法少女アイドル『ミチルン』っていうのにウチの親衛隊が現を抜かしているんですよ」

 

と言って青年の掛けたメガネ―――新八は可愛らしい魔法少女姿の女性が写ったCDケースを取り出した

 

「ちょっと!逆!メガネと新八が逆なんですけど!?」

 

「何言ってんだあってんだろ?新八の95%はメガネで占めているんだから」

 

「それもうほとんどメガネだろ。僕5%未満ですか」

 

「いや、3%は水で残り2%はゴミだ」

 

「ごみの中かオイ!」

 

「うっせぇな。いちいちそんな細かい事ツッコんでたら先にすすまねぇだろうが」

 

「新八、ナレーさんを怒らせたらマズイヨ」

 

「そんな事って何ですか・・・とにかく、そういうわけで親衛隊から没収したんですよ。・・・後、軍曹には鼻フックデストロイヤーの刑に処しました」

 

「ケッ、いかにもぶりっ子な面してるアル。こういう女は、専ら裏では煙草やヤク吸いながら、ホストクラブで他人蹴落すことばかり考えてるに決まってるネ」

 

「つーかマスコットに黒猫とか完全にセーラームーン気取りじゃねぇかよ。うさぎちゃんナメンなよ?キザでセクハラ好きな残念イケメンと恋仲になって、エターナル化して指先一つで惑星滅ぼせるようになってから出直せ」

 

「そんなアイドル嫌ですよ・・・」

 

「やれちみっこどもは魔法少女とかプリキュアに憧れたりするけどよ、魔法少女なんてろくなことになんねぇぞ?実は天人のマスコットキャラに魂を抜き取られたりとか、見た目893な妖精に変身する度に性転換されたりとか、猫の着ぐるみ被ったおっさんにAVまがいなことさせられたりとか、どんな夢と希望にも裏と闇があんだよ」

 

「最後のに関しては明らかに魔法少女関係ないヨ」

 

「大体魔法自体非科学的すぎんだよ。杖とか箒でファイガとかファイアーボールとかメラゾーマとか出すとかおかしいだろ。しかも魔法使う度に呪文を唱えるとか羞恥プレイじゃねぇか。羨ましくなんかねーよ?ダイ達救うためにハドラーに全霊のメガンテ使う勇者アバンとか、瀕死のメルル救うために覚醒してザオリク唱えるポップとか、瀕死ながらも魔物の軍勢相手に一人で戦うヒュンケルのグランドクロスとかカッコイイけど羨ましくなんかないからね?」

 

「やっぱり羨ましいんじゃないですか」

 

ピンポ~ン

 

ふとインターフォンが鳴る。それは普段は客などからきしのこの店に久しぶりに客が来たことを示していた

 

「―――久しぶりにお客さんみたいですよ。・・・はい、いらっしゃ―――」

 

「きゃっほーい!これで今晩は卵かけごはん食べられるヨ!」

 

「実際家にはもう金がねぇからな。こういう時にふんだくれるだけふんだくっとこうぜ。依頼内容によっちゃそれで脅迫もできるしな」

 

「おお!銀ちゃん黒いアル。乳首と一緒に腹も黒いネ」

 

「どこぞのドSポリ公と一緒にすんじゃねぇ。っていうか俺の乳輪そんなに黒いの?銀さんこれでも身だし気にしてんだけど?」

 

と会話をする中、未だ新八が戻ってこないことに気付く銀時

 

「何やってんだぱっつぁん。いつまでも金蔓r・・・依頼主を玄関に立たせてんじゃ―――」

 

玄関にその依頼人はいた。2mはあろうその巨体と、筋肉でミッチミチなピンクのゴスロリ服を無理やり着たその姿を例えるのであればこうであろう

 

―――怪物―――

 

「あのあの?ここは万屋さんですかにょ?」

 

「「イイエヒトチガイデス」」ピシャン!

 

 

 

 

 

 

ー第×××訓 男でも婆でも心は魔法少女ー

 

 

 

 

 

改めて、ここは江戸中で最も危険といわれる、かぶき町。そんなかぶき町の一角、万事屋 銀ちゃん

 

「え、えと・・・お名前うかがってもよろしいでしょうか?」

 

「は~い!ミルたんだにょ!」

 

とにかくインパクトのある彼女?の挨拶を終えると3人は顔を合わせた

 

(すごいインパクトのある人?ですね)

 

(あれ人か?百歩譲ってもトロールかオーク鬼とかにしか見えねぇぞ)

 

(いや、あの人一応人間だと思いますよ?屁怒絽さんとエリザベスを足して二で割って、西郷さんを掛け合わせた感じかと)

 

(違うネ。アゴ美とザキヤマ足してウザさと芸人気質とオカマを引いたものアル)

 

(それもうただのケツ顎じゃねぇか!)

 

(顎・・・もしかして西郷さんのところの人じゃ無いですか?)

 

(仮にそうだとしてあの化けオカマの連中が今更俺たちに何の用があるってんだよ)

 

(いやそんなの僕だって知りませんよ)

 

(んだよ使えね~な)

 

(そんなんだからいつまでもお前は新八ネ。今の売りは新六アル。新八はもうお払い箱ネ)

 

(新八の何が悪いんだよ!全国の新八さんに謝れぇぇぇぇっっ!)

 

「あのあの?」

 

「「!!」」

 

「ここは万屋さんですよね?」

 

「・・・はい、そうですけど。えと、依頼があってきたんですよね?」

 

「そうだにょ」

 

ズイッとミルたんの顔が目前に迫る。怖い!怖いから!

 

「実は、ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ!」

 

「「・・・はい?」」

 

「あ~それなら大丈夫です。実はここにいる新八君も魔法使いを目指していてね」

 

「本当かにょ!じゃあミルたんのお仲間だにょ」

 

「・・・あのすいません銀さん。いつから僕は魔法使いの弟子になったんでしょうか?」

 

「安心しろぱっつぁん。30歳まで童貞貫いてムラムラしとけばすぐ成れる」

 

「ハッ倒すぞアンタ!」

 

「落ち着けヨ童貞(新八)

 

「神楽ちゃん今『童貞』って書いて『新八』って言わなかったか!?」

 

「大丈夫だって。適当に親指が離れるマジックとかでもやれば信じるって」

 

「今時小学生でもやらないですよそんなの!」

 

「実はミルたんも独自に魔法を覚えたんだにょ」

 

「マジアルか!」

 

「・・・じゃ、その魔法っての見せてもらおうじゃねぇか」

 

「分かったにょ。じゃあ・・・これを使うにょ」

 

そう言ってミルたんは部屋に立てかけてあった仕事用の脚立を手に持つ

 

すると、彼女?の体中の筋肉がより一層隆起し始め、大きめの脚立を軽々と折り曲げ、ひしゃげ、丸めていく

 

バキバキバキッ! ゴリゴリッ! ベキンッ!

 

大きな破砕音を立てながら目の前にあった脚立は小さく圧縮され、

 

―――いびつな鉄球と化した

 

「・・・はい。これが脚立を鉄球に変える魔法にょ!」

 

((全然魔法じゃねぇぇぇぇぇっっ!!))

 

「なんですかあれ。脚立がテニスボールぐらいなったんですけど」

 

「やっべえよ。トロルかと思ってつついてみたら獣王様だったよ。そのうち獣王会心撃を撃ってきそうだよ」

 

「そんなのきっと私にも出来るネ」

 

「張り合わんで良い!」

 

「どうかにょ?万屋さん」

 

「なんていうか凄いよね。単身で魔王少女も英雄王も倒せるよきっと」

 

ここまでの会議?の末、どう考えても無理と判断した万屋一行は、依頼を断ろうと―――

 

「あ~悪いんだが、今回の依頼は―――」

 

「あそうだ。これ今回の依頼料だにょ」

 

と言って懐から出したのは拳くらいの大きな宝石であった

 

「万屋の全てを持ってしてあなたを魔法少女でも悪魔男爵でもさせて見せましょう!」

 

「私たちに任せるネ!」

 

・・・だがやはり、金が一番だった

 

 

………………

 

 

「では早速特訓を開始する」

 

「イエーイ!」

 

「わ~」パチパチ

 

銀時の発案により特訓が始まった

 

「方法も分からないのに何を特訓するんですか?」

 

「何言ってるんだ新八。キン○マン然り、O○E P○ECE然り、新たな力を手に入れるってのは大体特訓の中で生まれるのが相場なんだよ」

 

「いわゆるお約束ってやつアルか」

 

てっきりふざけるのかと思いきや、割と理にかなった提案だ

 

「ってことで先ずはこのとても重い亀の甲羅を背負ってもらう」

 

「はーい!」

 

何処から出したのか、ミルたんは差し出された亀の甲羅を背負う。しかし武骨で大きな体躯に対し小さい甲羅姿がシュールだ

 

「じゃあ次はこの『魔』と書かれたインストラクターを遠くに投げるからそれを持ち帰って来る様に――」

 

「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!それドラゴンボールのパクりだろうがぁぁぁ!!」

 

「そこら辺のインストラクター拾って書いても無駄だからな?字でわかるから」

 

「そこはインストラクターさんの顔で判断してあげろよ!って言うか道端にインストラクターなんか落ちてるわけあるか!!」

 

新八のアンテナ頭の少年もたじろぐツッコミが炸裂する

 

「大体それ前の特訓まがいの奴とまんま同じネ」

 

「こんなことのためにまたこの人たちまで呼んで・・・インストラクターさんも何か言ってやって下さいよ」

 

「インストラクターさんじゃ無い―――桂だ」

 

無言を通していたインストラクターと思わしき人の正体は銀時の元同志であるロン毛のテロリスト、桂小太郎であった

 

「ふむ。今日はファンタジアさんと共演すると聞いてインさんの中でスタンバッていたのだ」

 

肉じゅばんを脱ぎ捨てメタ発言をする桂が彼女?に近づく

 

「しかし、噂には聞いていたがここまで武骨な体格であったとは・・・あらゆる戦場を駆け抜けたことにも頷ける。初めまして―――ゼルガディス殿」

 

「はじめましてにょ」

 

「それ作品違うからぁぁぁっ!!!」

 

「何!?俺は今日『ラ・ティルト』を教えてもらおうと思っていたのだが」

 

「精神体崩壊呪文覚えてアンタは何と闘うつもりなんだよ!!?」

 

「ちょっと白い悪魔とモメてな」

 

「どこの紅い彗星気取りだ!」

 

「うむ。この間蕎麦屋で白い人鳥(ペンギン)の悪魔のお揚げを取ってしまって」

 

「それただエリザベスと喧嘩しただけじゃあねぇか!」

 

「今日のコラボの相手は石踏先生の『ハイスクールD×D』という作品ですよ」

 

「ハイスクールD×Dだかハイスクール奇面組だか知らぬが「いや、えらい違いですよ」それはどういった作品だ?」

 

「ああ。ぶっちゃけ劣化『TOLOVEる』だな」

 

「アンタなんてこと言うんだ!」

 

「似たようなもんだろ?主人公おっぱい大好きすぎてハーレム作るとか、リト君を欲望のままにしただけだろ?ほんでさもバトルがメインであるようにずらしていったっていうのが見え見えじゃねぇか」

 

「銀魂も段々シリアス回頻繁に出して真面目なバトル作品にずらしてるネ。一緒アル」

 

「ちょっと!?これ以上メタメタしい発言はやめて!色々規制引っかかりそうだからマジでやめて!」

 

「これは・・・なんてハレンチな作品なんだ。胸や尻をみだらに出して、○○やら●●を××して・・・」

 

「俺はこのレイナーレっつうボディコンのネーちゃんなんかいいな。優位に立ってる気になってるところを屈服させて荒縄で◇◇してから□□を××して」

 

「おいぃぃぃぃっっ!!この作品18禁じゃねぇんだよ!これ色んな人が見てんだよ!作者通報されるだろうが!」

 

「大丈夫アル新八。こんな駄文読むのよっぽど暇人かケツの青い餓鬼ぐらいネ」

 

 

 

 

………………

 

 

あの後「仲直りにオーフェン4巻のビデオを借りに行ってくる」と行って桂さんは帰って行った。そこはスレイヤーズじゃないのかよ・・・

 

「じゃああれだ。もっとシンプルなのでいこう」

 

ここにきての方向転換

 

「様はファンタジックな力が欲しい訳だ。知られていないが実は人間の体にはまだ未知の力が秘められている。これからそれを用いた大技を教える」

 

シリアス回で見せるやけに真剣な顔で銀時は説明を続ける

 

「いいか、まずは精神統一だ。気持ちを落ち着かせろ。次に、自分の体内に眠る潜在エネルギーを探り、凝縮させる。次に、両手の手首を合わせて手を開け。それから集めたエネルギーを手元に集中させるんだ。上半身を捻って両手を右後ろに持っていく」

 

その姿は正に―――

 

「そして腰を落として、最後にこう叫びながら手を突き出せ!」

 

 

 

 

 

 

最強のZ戦士

 

 

 

 

 

「か~め~は~め~・・・・波ァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・とまぁこんな感じだ」

 

「オイィィィィィッ!!結局それかよ!!!」

 

新八は叫ばずにはいられなかった

 

「アンタいい加減ドラゴンボールから離れろよ!」

 

「かめはめ波が駄目なら他にも魔貫光殺砲や気円斬、ギャリック砲などもある」

 

「え~私気功砲がいいアル」

 

「そういう問題じゃねぇだろ!そんな技使ってたら鳥山先生に消されるでしょうが!」

 

「ただし繰気弾は駄目だ。出し惜しみしてる割に使い手と一緒で使えねぇ」

 

「ヤムチャだけハブるなよぉ!ヤムチャだって悟空に勝ちかけたんだぞ!!」

 

ドォォォォォォォォォォオオンンッッ!

 

と大きな破壊音が響き渡る。そこには両手を突き出したミルたんの姿と、大きな穴のいた壁が

 

「わ~い。できたにょ~!」

 

「」 「」 「ミルたんすごいアル!」

 

「わ~いわ~い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

((・・・か、かめはめ波、マジで撃ちやがったぁぁぁぁっっ!!!!?))







珍しく有言実行しました

続くかはお客さんの反応と作者の気分によります

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