皆さんは彼女?を覚えているだろうか・・・
ある赤龍帝はその姿に戸惑いを隠せなかった
ある白龍皇は知らぬ間に接近を許し驚嘆した
ある吸血鬼はその威圧感に恐怖し命乞いした
ある聖剣使いはその佇まいに敬意を表した
ある悪の魔術師達はその規格外な行いにひるんだ
あるエロい男子高校生達は更に現れた同志らしき存在達に絶叫した
ある魔王少女はその素質に関心を示し眷属として欲した
・・・その者、猛者にして、人でありながら人の力を超えた、圧倒的な肉体を持つ
その名は魔法少女―――
「ミ~ルたんだにょ!!!」
………………
ある夜、某アパートにて
とある一室の中では、ゴスロリ服もとい『魔法少女ミルキー』のコスプレを身に纏う者がいた
その衣装もはちきれんばかりの巨漢である彼女?は、タンスやら何やらをひっかきまわして、必要な物を鞄に詰めていた
「優しい天使さんや宿敵である悪魔さんに頼んでも、やっぱりミルたんは魔法少女になれなかったにょ。でもでも、ミルたんはまだまだ諦めないにょ!」
色々な精霊さん達と交信した結果、他にも異世界が存在していることを知ったミルたんは・・・
「新しい世界に行って、今度こそファンタジーなパワーをもらいに行くにょ!」
かつて試した手段―――再び異世界を渡ることを決意した
荷物の準備も整えたミルたんは、『ミルキースパイラル7オルタナティブ設定資料』を参考にチョークを使って足元に転移の陣を描く
「・・・さて、そろそろ出発の時間だにょ」
ミルたんは魔方陣の上に立ち、深く深呼吸をして・・・
バキバキッ! メリメリッ!
ミルたんの鋼の筋肉が盛り上がった。と同時に、さながら某野菜人化のような、とてつもないオーラが発せられる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!」
精神を研ぎ澄ますミルたん
同時にミルたんの放つオーラが彼の暮らすアパートそのものを揺らしていた
そして、
「ミルキーアストラル・・・ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンプゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッ!!!――――――にょ♡」
某日某夜中、町全体に轟く怒号を上げながら、ミルたんはこの世界から姿を消した
これはミルたんの、魔法少女になるべく再び異世界に渡った話である
行先予定地(変更の恐れ大いに有)
科学と魔術の交差する、超能力者の学園都市
魔法使いが隠れ住む、世界樹のそびえる学園都市
願いと呪いが渦巻く、儚き魔法少女達の暮らす町
英雄の力を操る、並行世界を旅する魔法少女達の暮らす町
天上人と侍が暮らす、笑いと人情の溢れる江戸の町
魔装少女、吸血忍者、冥界人、ゾンビが暮らす、珍騒動の絶えない町
筋肉を魅せる魔法少女?が邪神と闘う混沌の世界
SAN値直葬!?
「・・・まさかここまでプランに支障をきたすとは。魔術にも科学にも染まらない、イレギュラー・・・」
「あ、亜人…なのかな?この人」 「いや、人じゃねぇっすよアニキ!」
「魔女をあんな力技で倒すなんて、本当に訳がわからないよ」
阿鼻叫喚!
「怖い!この人怖すぎる!!」『正に魔法少女(物理)って感じですね♪』
「あの、すいません。ここ屁怒絽さんのご自宅ではありません。隣の方です」
「めっちゃスゲェな!なぁ!アンタが悪魔男爵なんだろ!」
空前絶後の巨大クロス作品!
「奇遇ですね。じつは私もやってるんです、魔法少女」「「だ、ダブル筋肉だぁぁぁ!!?」」
「ミルたんにファンタジーなパワーをくださいにょ!」
《ハイスクールD×D BEHIND STORY~ミルたんの異世界冒険譚~》
Coming soon!?
以前作者の作品【ハイスクールD×D〜忘れられた魔王の約束〜】にて投稿した嘘予告です