紅い翼と白い鎧【IS】   作:ディスティレーション

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機体設定とアーベント社とエネルギー兵器について。
IS世界のエネルギー兵器の立ち位置がよく分からなかったので、自分で勝手に決めました。
原作でどうあれこの小説ではこういう認識で扱います。

それと思いついた小ネタを入れました。

追記:アーベント社の主力商品とシュヴァルツェア・レーゲンの設定を追加しました。

2015.05.17 順序変更、各種設定追加


設定紹介+番外編「もしも機体が○○だったら」

設定

 

アーベントヴォーゲル社

 

義体、民間用パワードスーツをメイン事業としている精密機械会社。

ベルリン本社では男性でも動かせるISの研究を行っており、シンはここに所属している。

人気・売上No.1は土木建築用パワードスーツ「アイゼン・ツヴェルク」であり、今や建設業の必需品とまで言われている。

 

 

 

エネルギー兵器

 

ビームやレーザーを使った装備の総称。

膨大なエネルギーを必要とするため、IS以外では大型装置に限定される。

ISなら小型化できるが、自身のライフを少量とはいえ削る形になるのであまり採用されない。

拡張領域もあり、IS相手なら実弾装備で十分であるのも大きい。

エネルギーさえあれば簡単に防げるので、CEほどの脅威はない。

 

 

 

 

 

機体設定

 

アイゼン・ツヴェルク

分類:土木建築用パワードスーツ

製造:アーベント・ヴォーゲル社(独)

 

現在世界で最も普及しているパワードスーツ。着込むタイプであり、手足の長さは人間と同じ。

動力はバッテリーで、稼働時間は約2時間ほど。

両腕にコネクタが付いており、作業に応じて工具を切り替える事ができる。

工具は一式バックパックに収納されているため、非常に便利。

両腰には高所作業用にワイヤーアンカーが取り付けてあるが、射出して攻撃なんてできない。先端を固定して伸ばしながら命綱のように使う。

 

 

 

 

 

飛行試験用パワードスーツ

分類:試作パワードスーツ

製造:アーベントヴォーゲル社(独)

 

シンが最初に着ていたパワードスーツ。

表向きはアーベントヴォーゲル社の新型モデルの飛行機能試験用パワードスーツ。

実際は男性でも動かせるようにした世界初のISである。

女性の信号を解析し、男性の信号を変換する事で一部機能が使用可能になった。

ただしこの方法ではIS側が搭乗者を認識しない(無人と判断される)ので、アクセスできるのは搭乗者からISへの一方通行の機能のみ。

 

 

 

 

 

インパルス

分類:第3世代型IS

製造:アーベントヴォーゲル社(独)

 

男性にとっての第1世代型IS。

女性が使う場合は普通のISなので、表向きは第3世代型ISの開発となっている。

ただし、その第3世代装備を搭載したパッケージは製作中である。

本機から男性操縦時用補助装置を搭載して性能不足を多少改善している。

ISの機体追従性に少しでも近づけるために手足はパイロットと同じ長さになっている。

アーベント社のパワーアシストを搭載しているため、顔以外の全身装甲になっている。

装甲はインパルスまんまで、顔だけ出てる。あと非固定浮遊部位もない。

コンセプトも同様で、”複数のパッケージでどんな状況にも対応できる万能機”を目指している。

 

武装一覧

高周波振動ナイフ ×2

インパルス(MS)と同じように両足の側面に格納してあり、使用時は展開して取り出す。

柄の内部がバッテリーになっていて、格納時に充電している。

生身の時でも使用可能で、振動OFFでも普通のナイフとして使える。(柄にスイッチがある)

そのためシンがIS装備分とは別に2本所持している。

欠点は高周波振動故に非常にうるさい事(IS搭乗時は問題ないが生身では自滅行為)。

 

ビームライフル

威力も高めで連射性もよく亜光速の弾速と、使い勝手の良い武装。

インパルス(MS)と同様に、腰の後ろ側に取り付けてある。拡張領域に予備が1丁ある。

IS本体のエネルギーを使用するため、消費量は少ないとはいえ使い過ぎに注意。

CEでは万能武装だが、盾以外に当たると致命傷なMSと違いISだとエネルギーがある限りどこに受けても問題ないので、ビームである利点はあまりなかったりする。

 

ビームサーベル ×2

インパルスではなくガイアのように腰の両側に取り付けてある。

こちらもビームライフルと同様にエネルギーを少量消費する。

 

物理シールド

インパルスと同型だが伸縮機能はない盾。(常に開いている状態)

左手に取り付けられている物と、拡張領域に予備が1枚ある。

IS世界にはアンチビームコーティング技術がないので、ビーム耐性は低い。

基本的にはエネルギーを消費せずに攻撃を防げるとはいえ、相手の攻撃力次第ではエネルギーシールドとの複合で攻撃を防ぐ必要がある。

 

マシンガン ×2

普通のマシンガンで主に牽制と迎撃に使用。

 

スナイパーライフル

対ISアーマー用特殊徹甲弾(狙撃仕様)を打ち出す狙撃用レールガン。

現在のインパルスの装備で、最高の威力と最大の射程を持つ武装。

 

バスターソード

アロンダイトのビーム刃発生部分が実体刃になった巨大な剣。

拡張領域に入っているので折り畳み式ではない。折り畳み式ではない!

当初はインパルスという事なので片手で持てるエクスカリバー2本の予定だったが、シンに生身の大剣二刀流の技術がないのでアロンダイトになった。

IS相手にビーム刃の切れ味は意味をなさないので、破壊力重視で完全な実体剣にした。

刀身内部にPICが仕込まれており、変速攻撃が可能になっている。

 

 

 

 

 

シュヴァルツェア・レーゲン

分類:第3世代型IS

製造:ドイツ

 

実戦モデルの機体に試験武装であるAICを搭載したドイツ軍の第3世代型IS。

 

武装一覧

ワイヤーブレード ×6

パイロットが自在に操る事ができる。直接的な攻撃力は無く、基本的に捕縛用の武装。

 

プラズマ手刀 ×2

両手に装備されているプラズマブレード。

 

大口径レールカノン《ブリッツ》

対ISアーマー用特殊徹甲弾を打ち出す大口径のレールガン。

 

AIC

慣性停止結界とも呼ばれる本機の第3世代装備。

対象の動きを止めることができるが、意識を集中しないと停止させることはできない。

 

 

 

 

 

――――――――――

 

番外編 もしも機体が○○だったら

 

 

 

 

 

「ふははは、見よ! これこそが新時代のISだ!」

 

完成したISを展開したシンに向かって主任は叫ぶ。

おかしい、明らかにおかしい。たしかにこんなISは他に存在しないだろうが……

 

 

三本指の足と丸まった腕部はまだ問題ない。

 

 

だが、一際目立つのは白い三角形を被ったような上半身だろう。

 

 

三角形ではあるが流線型のフォルムになっており、色と相まってイカを連想する……

 

 

 

 

 

「ってただのグーンじゃねえか!」

 

そして機体の顔の部分から自分の顔が出てるとなれば、はたから見ればグーンの着ぐるみを被ってコスプレしているようにしか見えない。

 

「グーンの何が悪い! 見た目の割に戦闘能力だってちゃんとあるんだぞ!

さらに水中戦ならIS最強だって」

 

そもそも水中戦を想定しているISなんて存在するのか?

そして主任の言うとおり水中以外でも戦闘能力がそれなりにあるのが逆に腹立たしい。

 

両腕に7連装魚雷発射管、顔の両横にはフォノンメーザー砲、さらにスーパーキャビテーティング魚雷までしっかり再現してある。(当然のように地上でも撃てるとこまで再現してある)

拡張領域は全て魚雷で埋まっているのでそうそう弾切れはしないだろうし、防御面もエネルギーシールドがあるから脆くはない。

懸念事項の地上での機動力もPICで空飛べるから悪くはない。

 

 

 

 

 

空飛ぶグーンなど違和感しかないが……。

 

 

 

 

 

違和感と言えば、MSの再現的に言えば問題ないのだが(むしろ完璧)、ISに乗ってる自分としては顔の真横に砲門があるのはなんか落ち着かない。

 

一番落ち着かないのは周囲からの視線なのだが……

 

「あ、その……なんだ、結構かわいいと思うぞ。

ブハッ! すまん、おまえの顔が出てるのがなんか可笑しくて」

 

ラウラが話しかけてくるがシンの顔を見た瞬間、あまりの格好に耐えられなかった。

他の研究員もグーンを被っているシンを見て笑いをこらえている。

 

……おい、クラリッサ。無言でIS展開して映像を取るな。

それ周りにばら撒く気だろ! コスプレ扱いすんな!

 

「よしシン。これでIS学園行け! 女の子たちのハートをがっちり掴めるぞ!」

 

「これで本編やるのか……

 

 

 

『あんたが正しいって言うなら、俺に勝ってみせろ!』←グーン搭乗中

 

 

 

プッハハ! くっそ、おまえは私を殺す気か!」

 

「何やっても格好付きませんね」

 

主任、ラウラ、クラリッサの順に皆好き勝手に喋っている。

ってラウラ、お前いくらなんでも笑いすぎだろ。

まだ言い足りないのか主任が口を開く。

 

「よし、おもしろそうだからこれで本編やろうぜ!」

 

「あんたって人はーー!」

 

 

 

――おわり――

 

 

 

※本編はインパルスです。ご安心ください。




前代未聞! ネタ機体で進むクロスオーバー! (番外編は本編とは一切関係ありません)
IS化の恩恵で最低限の防御力(エネルギーシールド)と機動力(PIC)が保障されるから、見た目ネタでも実は戦闘能力は結構高かったりする。
恐ろしい事にやろうと思えば本編やれる最低限のスペックはある。

思ったけど、ネタISを使った小説って見ませんね。(オリ機、クロス系どちらも)
一点特化系はよく見るんですけどね。(そもそも白式もそうだし……)
まあそれやるとギャグ系の話しかなくなるから仕方ないね。

ちなみに空飛ぶグーンは連ザで見れます。
むしろ連ザやってた人なら空飛ぶグーンに違和感はないかもしれないですね。

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