真剣で私に恋しなさい~その背に背負う「悪一文字」~   作:スペル

39 / 91
今回は、六人目のヒロイン?候補が登場します
例のごとく、どうなるかは全くの不明ですが

今回の話を書いて思った事、自分には文章表現力が足らない気がする
結構メインの話し合いなのに、うまい具合に文章にまとめれなかった・・・


例のごとく、違和感があったりしたら教えてください


最後に、自分で書いといてあれだけど、悠介・・・夜道で背中から刺されればいいのに


悠介と心の強さ

その日の放課後悠介は、図書館にいた。ただ悠介自身は、川神学園の図書館に自分が読みたい本があるかなと、興味本位で来たのだが、周りの生徒たちはそうはいかない。

 

 

「・・・・・」

 

 

先ほどから感じる視線。その大半が、なぜ居るのだろう?と言った感じのモノだ。まあ、そう思われて無理はない。顔だちと言うか雰囲気と言うのだろうか、彼が黙って読書をするイメージが全く似合わない。と言うか、今図書館に居るとこすら、違和感がバリバリである。

 

しかし、そんな視線を受けるのに慣れている悠介は、構わずに本を探す。

 

 

(えっと~、幕末から明治時代の歴史書は・・見っけた)

 

 

歴史のブースの中からお目当ての場所を見つけた悠介は、ある程度の本を持つと静かに席に座って、読み始める。

 

悠介が読むのは、基本的には歴史の人物をまとめた伝記が大半だ。それも、幕末の時代から明治の初期に当たる時代を生きた偉人の伝記に絞られる。

それは、悠介の夢に出てきた男達がその時代を生きたと言うのもあるが、悠介本人も激流の様に流れゆく時代の狭間で、その時代を生きた人々の決断や想いにひどく共感していると言う理由もある。

 

朱色の日が窓から悠介が座っている場所を照らす中、黙って黙々と本を読み進める悠介。

集中している悠介、そんな彼に近づく一人の人物。しかし、肝心の悠介は読書に完全に意識を本に集中しているのか、すぐ傍に近づかれた事に気がついていない。

 

 

「見た目と相反して勤勉なのだな、君は」

 

 

「あ?」

 

 

突然投げかけられた言葉。悠介は、即座に声のした方を向く。声のした方にいたのは、不思議な空気を纏う和服を流麗に着こなした和の美青年と呼ぶべき人物だった。手に持った扇子がそれをより増長してる。

 

 

「あんた・・・誰だ?」

 

 

「言霊部主将をしている、京極彦一だ」

 

 

「主将って事は先輩か?」

 

 

「ああ、三年だ」

 

 

京極の言葉を聞いた悠介は、マジマジと彼の姿を見る。悠介の視線を感じながらも、京極もまた悠介を見る。

互いが互いを観察すると言う、摩訶不思議な状態。時間にして約数十秒。

 

 

(何か、初めて先輩って呼べる人を見たかも知れねえ)

 

 

(静かだが燃えたぎっている・・・全てに対して。だが先ほどは、プレゼントを貰った子供の様な雰囲気。まるで合わせ鏡だな・・・やはり面白い存在だ、相楽悠介)

 

 

互いに相手に関する大体の印象を感じた二人。

 

 

「名乗ってなかったんで、相楽悠介っす。よろしくお願いしますは、京極先輩」

 

 

「ああ此方こそ、よろしく頼む。私も、君の行く末に興味があってね」

 

 

「へえ。・・・・まあ、希望を越えれる結果を出すつもり何で、楽しんでくださいや」

 

 

「ふむ、期待している」

 

 

挨拶も済み次にどんな会話が成されるのかと、その場いた誰もが注目するが肝心の二人は

 

 

「それでは、私はこれで失礼するよ」

 

 

「うす。また、機会があれば会いましょうや」

 

 

京極は悠介に挨拶を済ませると、その場から早々に立ち去る。悠介も、京極が立ち去った事を確認すると、再び席に座り黙って本を読み始める。

余りにも淡白な挨拶に誰もが唖然とするが、もう何も起こらないとわかると、各々の自分の仕事や本に集中し始める。

 

そんな中暫くしたのち、新たな来訪者が悠介の元を訪れた。

 

 

「へえ~。本当に本を読んでるんだね」

 

 

「・・弁慶か。何か用か?」

 

 

悠介の前に現れたのは、手に錫杖を持ちもう片方に川神水を持った弁慶だった。顔はほんのり赤く染まっている所を見ると、川神水で酔っぱらっている様だ。

 

 

「別に。ただ、悠介が図書館に居るって聞いたから、本当かどうか確かめに来ただけ」

 

 

「そうかい」

 

 

イメージになかったらと言われながらも悠介は、何の反応も示さない。そんな事を言われるのは慣れている。

 

 

「そう言えばさ、何の本読んでるの?」

 

 

ふと、悠介が読んでいる本が気になったのか、弁慶が肩から顔を覗かせながら尋ねる。背から伝わる人肌ほどの温かさと柔らかさを、耳からは弁慶の吐息が聞こえる。そんな思春期真っ盛りの男子たちは、夢にまで見る様な状況の中、悠介はさして気にしたそぶりも見せずに

 

 

斎藤一(さいとうはじめ)についてまとめた本だ」

 

 

淡々と弁慶の質問に答える。悠介の言葉に、へー と意外そうな声を漏らしながす弁慶。

 

 

「んな事よりもよ、そろそろ背中から離れろや」

 

 

背中に引っ付く弁慶をウザく感じたのか、悠介は少し強めに弁慶に言うが、肝心の本人は、どこ吹く風で取り合おうとしない。完全に出来上がってんな と弁慶の状態を見た悠介は静かにめんどくさそうに息を吐いた。

 

 

「離れろ」

 

 

「やだ」

 

 

 

大した期待もせずに、もう一度言う悠介。しかし、案の定弁慶は拒否する。予想どうりの言葉に、どうするかと頭を働かせる悠介。

 

 

(力づくは・・・周りに迷惑がかかるし、無理だよなあ)

 

 

手詰まりで、どうするべきかと困った様に僅かに表情を顰める悠介。そんな悠介の表情を見れて嬉しいのか、弁慶の顔には笑みが浮かべる。

 

 

 

「ねえ、悠介」

 

 

「何だ?」

 

 

「退いてほしい?」

 

 

「当然だ」

 

 

弁慶の問いに、キッパリと断言する悠介。悠介の言葉を聞いた弁慶は、まるで言質を取ったと言わんばかりの表情を見せ。

 

 

「だったら今度のだらけ部で、私のお願いを聞いてくれるなら、退いてあげてもいいよ」

 

 

「・・・・・・わあったよ」

 

 

「~~~」

 

 

弁慶の言葉にしばし葛藤した悠介だが、結局渋々と言った感じながら弁慶の条件に頷いた。悠介の言葉を聞いた弁慶は、満足したように背から離れて図書館から出ていった。

 

弁慶が出ていった後、悠介は一度ため息をはいた後、再び目の前の本に集中し始める。

結局悠介は、図書館の閉館時間までずっと本を読んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図書館が閉館するまで、本を読み続けた悠介。時間も完全下校時間となったため、校門に向かって歩いていた。

 

 

「ふわぁ~」

 

 

あくびを零しながら歩く足取りは若干遅い。何時間も座っていたのだから、体が固まっていてもしょうがはないのかもしれない。

 

 

「あ~めんどくせえ」

 

 

悠介が思い出すは、先ほどの弁慶とのやり取り。あのめんどくさがり屋の事だ、自分の身の周りの世話から雑務まで、全て押し付けられるに決まっている。それを思うと悠介の気分は怠さに支配される。

しかし、そんな気分はその光景を見て吹き飛んだ。

 

 

「!!?」

 

 

その光景は一枚の絵と言われても納得が出来るぐらいに美しかった。元来、そう言った美術に疎い自分ですら、その光景が美しいモノだと理解出来た。

 

夕日の朱色の光を浴びて赤く染まった一本の木の下で座りながら、ゆったりと本を読む一人の少女。

 

 

(何つうか絵に成るってのは、ああ言う事を言うんだろうな)

 

 

一瞬、その光景に目を奪られた悠介だが、即座に意識を持ちなおす。よく周りを見れば、自分以外にもその光景に目を奪われている生徒が多数いる。まあ、大半が男子生徒たちだが

 

 

(帰るか)

 

 

ずっと見ているのも、あそこで本を読んでいる少女に悪いだろう。そう思った悠介は、再び校門に向かって歩き始めようとするが、それよ同時だった。本を読んでいた少女が、本から視線を悠介たちに向けたのは。

 

 

「うん?」

 

 

何か視線を感じた悠介は、感じた方に自身の視線を向ける。そこにいるのは、先ほど悠介が視線を向けていた少女ただ一人だ。

 

 

「・・・・何か用か?」

 

 

「えっ!」

 

 

じっと見られるような視線を感じた悠介は、ゆったりと少女の元に行く。初対面の筈だが、自分に向けられる視線は自分を知っている様なモノだった。だからこその問い。悠介の言葉を受けた少女は、まさか自分とは思わなかったのか驚いた様な声を上げる。

 

 

 

「わりぃ。驚かせる気はなかったんだが、さっきから俺に視線を向けてたからな」

 

 

まあ人の事は言えねえがと心の中で呟きながら、目の前の少女を見る。ヒナゲシの花の髪留めを付けた美しいがぴったりと合う、悠介自身あまり見たことがない文科系の美少女だ。

 

 

「え~っと、悠介君だよね?」

 

 

「あん?俺を知ってんのか」

 

 

「クス。君を知らない生徒何て、そうそういなよ。

 

 

「・・そうか。そう言えば、あんたの名前は・・」

 

 

ふと、まだ名前を聞いていない事を思い出した悠介。悠介の言葉に、少女は手に持った本をかばんに直した後、悠介の目を見ながら答えた。

 

 

「私は、三年S組の葉桜清楚だよ。よろしくね」

 

 

「うす。こちらこそ、相楽悠介っす。よろしくお願いします」

 

 

互いに自己紹介を終え、今度こそ悠介は清楚に訳を問う。悠介の言葉に清楚は答えていく。

 

 

「ちょっとだけ、悠介君と話してみたかったんだ」

 

 

「俺とか?」

 

 

「うん。モモちゃんと燕ちゃんが何時も悠介君の話を嬉しそうに話してくれるから」

 

 

「・・・あの女郎(やろう)どもは」

 

 

清楚の言葉を聞いた悠介は、顔を僅かに赤く染めながら頭を抱える。その姿を見た清楚は

 

 

(二人が言ってたみたいに、本当にこう言った表情もするんだ)

 

 

二人の話していた事が事実である事を知って、少し嬉しそうな表情を見せる。最初清楚は、悠介の事を不良存在だと思っていたが、それを知った百代と燕の二人に別々に違うと言われたのだ。

 

曰く「外見は確かに不良っぽいけど、性格は義理堅いし、何よりたまに見せる年相応の表情が、凄く微笑ましい」と

 

今まさに、悠介が見せている表情は年相応のそれだった。

 

 

「それに・・・私も君には興味があったんだ」

 

 

「興味っすか?」

 

 

「うん。マルギッテさんとの決闘で聞いた君の言葉が、凄くかっこよかったから」

 

 

満面の笑みでそう言われ、悠介はどう反応していいか分からず、ポリポリと赤くなった頬を指で掻いた。

 

 

「本当に凄いと思うよ」

 

 

何気なく口に出された清楚の言葉。しかし、その言葉を聞いた悠介の口からは、自然とそんな言葉がこぼれた。

 

 

「何か悩み事でもあんのか?」

 

 

「えっ?」

 

 

別段、顔色が曇ったとかそう言ったもので感じたのではなく、声音に感じた僅かな羨望とでも言える感情。自分もそう言った想いを抱いた事があるからこそ、気がつけた。

 

悠介の言葉に清楚は、どう答えて言いのか判らないのか沈黙している。

だからこそ、悠介は

 

 

「話してみろよ。役に立てるかどうかは解んねえが、それでも自分の中に貯めるよりはずっといいぜ。それに、関わりが浅い奴だがらこそ、話せることがあるかもしれねえぜ」

 

 

清楚の助けになろうと問いかける。

悠介の言葉を聞いた清楚は、実はねと前置きを置きながら話始める。

 

 

「私、ちょっと不安なんだ」

 

 

「不安って何に対してだ・・・すか?」

 

 

「私達って、武士道プランとして偉人の生まれ変わりとして生まれたんだよね。義経ちゃんなら、源義経みたいな感じで。でも、私は自分が誰の生まれ変わりなのか判らないんだよね。九鬼の人達は、私が二十五歳になったら教えてくれるって言うけど、私は私が誰なのか知らないのが、少し怖いの。京極君達は、そんなの気にしなくていいって言ってくれるんだけど、やっぱり不安なんだ」

 

 

作られた命。だから、自分が何であるのか知らないのが恐い。それが清楚の悩み。

しかし全てを聞き終えた悠介が出した言葉は、意外な言葉だった。

 

 

「それだけ?」

 

 

「ええッ!!それだって・・・」

 

 

悠介の言葉に清楚は、少し怒ったような困ったような表情を見せる。自分の真剣な悩みをそれだけっと一蹴されれば、誰だってそうなるが

 

 

「う~ん。簡単に言うと、あんたの悩みは誰だって持ってるもんだとおもうぞ・・ます」

 

 

「!?。それってどう言う事」

 

 

「誰だって自分が誰かなんて、わかる訳がないんすよ。むしろ、その正体を作る(・・)為に生きてるようなもんだ。たぶん、死にかけて漸く人ってのは、自分が誰なのか知るんじゃねえのかな?」

 

 

悠介の言葉は、清楚にとっては驚きべきものだった。だって、自分が誰なのか知るのではなく、自分で作っていくなんて、少なくとも自分では考える事が出来ない。

 

 

「それでももし先輩が、恐いって言うならば強くなるしかないと思う」

 

 

「強く?」

 

 

悠介の言葉を聞いた清楚は、静かに自分の手に目線を向ける。その姿を見た悠介は、笑みを浮かべながらそうじゃねえと告げる。

 

 

 

「それじゃあ、どう言う意味で・・」

 

 

言ったのと言うよりも早く、悠介の拳が清楚の胸の近くに差し出された。

 

 

 

(ここ)だよ」

 

 

 

「心?」

 

 

「ああ、心を強くすればいい。自分が誰であっても受け止めれるぐらいに強く、自分の正体が認めたくないモノだったとしても、それを受け止めて前を進めるぐらいに」

 

 

悠介の言葉を聞いて、自分の手を胸に当てる清楚。その顔は、悠介の言葉を深く考えている様だ。

 

 

「それによ、たぶんいろんな奴らに言われてるかもしれねえけどさ、アンタはアンタだろ?他の誰でもない葉桜清楚先輩だろ?自分の正体を教えられるまで、まだ時間があんだ、その間にたくさん作ればいい。仲間との楽しい思い出を、辛い思い出を。きっとそれがあったら、例え葉桜先輩の正体が何であっても、大丈夫だと思う・・す」

 

 

勇気づけるような悠介の言葉。不思議と悠介の言葉は、清楚の胸の中に入って来る。

 

 

「私にも出来るかな?心を強くすることが」

 

 

「出来るよ。川神(ここ)にいれば、否応なしにでも強くなれるさ。俺でもなれてんだからな」

 

 

「・・・・そっか。そうだよね」

 

 

悠介の言葉に納得する清楚。

 

 

「それにいろんな奴らが、きっと葉桜先輩を助けてくれますよ」

 

 

「悠介君も?」

 

 

確認するような清楚の言葉。

それを聞いた悠介の答えは

 

 

「微妙かも・・」

 

 

「ええッ!!」

 

 

否定に近いモノだった。その言葉に清楚は、二度目の驚きの声を上げる。

 

 

「単純に負けたくないんすよね」

 

 

「??」

 

 

「いや俺ってさ、マルギッテとの決闘でも言ったけど、凡人なんすよね。そんな俺がさ、想いで心で誰かに敗ける訳にはいかないんすわ」

 

 

そう言いながら自分の胸に拳を当てる悠介。

 

 

「凡人の俺が心で勝てなくて、何処で勝つって言うんすか」

 

 

断言するように告げる悠介。その姿を見た清楚は、単純にその悠介の姿が、とても愛おしく思えた。

しかし、それを表情に出さない様にクスと笑みを浮かべる。

 

 

「本当に負けず嫌いなんだね。武道家でもない私にも敗けたくないなんて」

 

 

それじゃあさ、笑みを浮かべながら清楚は、静かに悠介に手を差し出す。

 

 

「これからは、私達ライバルだね」

 

 

「・・そうっすね」

 

 

差し出された手を握りながら、悠介もそう返す。

 

 

「私ライバルって言うの初めてだけど、敗けないよ?」

 

 

「それは俺のセリフっすよ」

 

 

朱色に染まる木の下で互いに手を取り合う二人。それは、先ほどよりも完成された一枚の絵の様だ。

 

 

「あ、悠介君。携帯の番号教えてくれる?」

 

 

「良いっすけど、何ですっか?」

 

 

「これから、こう言った相談に乗って貰おうと思ったんだけど・・・ダメかな?」

 

 

上目使いで悠介を見る清楚。普通の男子なら顔を赤く染める場面だが、悠介は何の反応も示さず、ケータイを取り出す。

 

 

「俺でいいなら、別に構わないっすよ。あ、でも心を強くする方法は教えないっすよ」

 

 

「うん。それでいいよ」

 

 

そう言いながら、赤外線で互いの連絡先を交換する二人。

 

 

「それじゃあ、俺はそろそろ帰るんで」

 

 

「うん。今日はありがとね」

 

 

「そんじゃ」

 

 

プラプラと手を振りながら校門に向かって歩く悠介。

その姿を見ながら、先ほど連絡先を交換した携帯を握りしめながら

 

 

「本当にありがとう、悠介君」

 

 

清楚はそう小さく呟いた。

 




いかがでしたでしょうか?
清楚とのやり取り・・・・何か大事な言葉を省略した感が自分的にはありますが・・・・あれで限界です

ヒロイン候補ですが、察しの通り清楚です
読者の皆様から寄せられた、年上キラーがどんどんと年上を・・・


良かったら、感想をお願いします

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。