μ’s MUSIC BOX   作:ぶりくすむ

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お久しぶりです。

仕事の転籍やら引っ越しやらでダラダラしてたら約半年の空きが…

しかも久々なのに内容薄目で申し訳無いです。。。












# 02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「カンパーイ ! ! 」」」

 

 

 

そう言って私達3人はとある居酒屋の個室に運ばれてきたグラスをあわせる。

 

 

「なんだか久々だね ♪ 」

 

 

花陽は嬉しそうな顔で私達二人を見てくる。

 

 

「誰かさんがいつも忙しい忙しいってぼやくから中々集まれなかったにゃ。」

 

 

花陽の言葉を受け凛は肘で私を突きつつ話してくる。

 

 

「仕方ないじゃない。毎日、大学と家の往復 + 家でもすることあるのよ…。」

 

 

申し訳ない気持ちもありながらも

私、西木野真姫はからかってくる凛を軽くあしらう。

 

 

「かよちーん ! 真姫ちゃんが冷たいにゃ~ ! 凛たちだって忙しいのに ! 」

 

 

凛は花陽に泣きつき私に聞こえるように嫌味を言ってくる。

 

 

「よしよーし。きっと日々の生活でストレス溜まってるんだよ~」

 

 

「…というか花陽も言ってくるようになったわね…。」

 

 

親友の思わぬ棘のある言葉に私は少し驚く。

 

 

「私達だって社会に揉まれて成長してるんだよ ! 」

 

「そーだそーだ ! 」

 

 

 

「はいはい…。」

 

 

…そう、花陽と凛は差去年社会人となった。

 

 

対する私は院生としてまだ学生を続けている。

 

 

 

「まぁ、冗談はさておき…今日はいっぱい飲んでいっぱいお話しよう ! 」

 

「……そうね。」

 

 

花陽は私の方を見て改めてグラスを合わせてくる。笑顔で答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間ほどお酒を飲んで話も弾み、宴も終盤に差し掛かり花陽がふと口を開く

 

 

 

「もうすぐ……七回忌だね」

 

「もう、6年なんだね……。」

 

 

花陽の言葉で場の空気は少し重くなる。

 

 

 

 

 

 

 

______宏樹とことりは6年前のあの日の事故でこの世を去った……。

 

 

 

 

 

駅前にトラックが突っ込み死者は6名、20名近くが重軽傷となった大きな事故に二人は巻き込まれた。

 

 

 

 

 

「長いようであっという間に月日がだったわね。」

 

 

ふぅと溜め息を吐きながら私は素っ気なく返答をする。

 

 

「一番この中で色々変わった人なのになんかスカしてるにゃ……」

 

 

私のリアクションにジト目で見つめてくる

 

 

「真姫ちゃん……反省してる ? 」

 

「し…してるわよ ! ! 」

 

 

少し不機嫌そうな花陽を見て私は焦りながら答える。

 

 

「あんなこと絶対にしない ! ……あんな怖い花陽にもう二度と見たくないし……。」

 

 

私は少し恥ずかしくなって二人から目を逸らした。

 

 

「真姫ちゃんはたまにどこかに行ってしまいそうな気がするの……。」

 

 

花陽は少し寂しげな口調で話す。最近会えなかったことが申し訳なくなってきた。

 

 

「だから ! 凛たちが逃げないようにいつまでも捕まえるの ! 」

 

「うわっ ! ! 」

 

 

 

 

そう凛が言うと二人は私に抱きついてきた。

 

 

 

 

優しくてとても大切な親友。抱きつかれた瞬間は困ったけど温かい気持ちになった。

 

 

 

 

私が親友二人を改めて大切にしようと思った出来事……

 

それは、6年前の事だ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宏樹とことりの葬儀も終わり1週間が経とうとした時、私は音ノ木坂学院の屋上にいた。

 

時間は夜の8時完全下校時間はとっくに過ぎている。

 

私は決心してこの場にいた。

 

 

 

 

 

 

 

今日この日に……

 

 

 

 

 

 

_____私の人生を終わらせようと。

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上から飛び降りてすべてを終わらす。

 

 

至極簡単なこと。

 

 

私はゆっくりと歩を進め屋上のフェンスの前に来た。

 

これをよじ登ってしまえばもう後は飛び降りるだけ……私はそんなことを考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな夜に女の子一人で学校を徘徊なんて悪い子だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェンスに手をかけようとした時、後ろから声がして私は振り向く。

 

 

 

 

 

 

 

「不良少女は補導だね。」

 

 

 

 

 

そこには屋上の扉の上で胡座をかいて肘をついた笑顔の澤村先輩がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









最後までご覧いただきありがとうございました。


これからボチボチと投稿再開していきます(口だけ番長)




ことり編で拓哉を殺すの案をボツにしたと言ったな
他のキャラを殺すとは言っていない。(主人公殺し)



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