μ’s MUSIC BOX   作:ぶりくすむ

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どうも、実家に帰省中ですので書く予定はなかったのですが、
あんまりにも暇だったもので書くことにしました。
おう、地元に友達居ないんですねとか言うのやめーや。


大まかな流れや書きたいことはしっかりできていますので
行き当たりばったりにはなりませんのでご安心を!


キャラルート編第1弾は園田海未ちゃんです!
海未ちゃんファンの方々は優しい気持ちで見ていただくと助かります((((;゚Д゚))))

では、どうぞ!


One & Only -園田 海未 編-
#01


 

「密着取材?」

 

 

「そう、取材。」

 

 

 

μ'sのメンバーが部室から屋上へ練習へ行こうとしている中

アイドル研究部写真に入部して少し経った俺、

伊達宏樹は金髪ポニーテールの三年生絢瀬絵里に唐突に言われる。

 

 

 

 

 

「何すか?それ。」

 

 

「掻い摘んで話すとね・・。」

 

 

 

 

何やらオープンスクールのμ'sのLIVEで廃校危機を脱した音ノ木坂学院だったが、

来年も再来年も同じように入学希望者が来るとも分からないとのことで

色んな方面で学院をアピールしていこうとのことで生徒一人ひとりにスポットを当て

様々な学園生活のスタイルを未来の受験生に見せていこうと言う事になったらしい。

 

 

「んで、アイドル研究部(ウチ)もそれをやると?」

 

 

「そういうこと。一応順番に紹介していくルールになってて今回はウチってこと。」

 

 

「はぁ・・・っで何で今、俺達に話しているんですか?」

 

 

 

若干、嫌な予感を感じつつ質問をしてみる。

 

 

 

「大体察しは付いていると思うけど、伊達くんにはその密着相手のカメラマンをお願いしたいの。」

 

 

 

「はぁ・・・やっぱりな・・・。」

 

 

 

予想通りの展開に溜息を付く。

 

 

 

「んで、その密着相手ってのは?」

 

 

 

気が付いたら出ていこうとしているメンバーの注目が集まりまくっている。

そんなこと露知らず絢瀬先輩はお構いなしで話続ける。

 

 

 

「その密着相手なんだけど・・・」

 

 

 

「そんなもの宇宙No.1アイドルにこにーに決まってるでしょ!!」

 

 

 

話を遮り、矢澤先輩が勢い良く名乗りを上げる姿を見て俺は顔に右手を当てる。

 

 

 

「何よ!その嫌そうな態度は!」

 

 

 

「見ての通りですよ!面倒くさそうじゃないですか先輩の取材とか!」

 

 

 

「うるさいわね!宇宙No.1アイドルにこにーと密着取材出来るなんてむしろ感謝して欲しいわ!」

 

 

 

俺は死んだ魚のような眼になりながら黙りこむ。取材中にダメ出しで死んでしまうビジョンを浮かべつつ。。。

 

 

 

 

 

「いや、今回はにこじゃないわよ?」

 

 

 

「へ?」

 

 

 

絢瀬先輩の一言で生気を戻し話を詳しく聞く体制になる。

 

 

 

「マジですか!!ホントは誰なんですか!?」

 

 

 

藁をも掴む思いで絢瀬先輩に聞き返す。

 

 

 

「取材相手は・・・・」

 

 

 

先輩はもったいぶって『タメ』を作る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・海未よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未と聞いて俺は安堵する。俺が安堵した瞬間、隣から

 

 

 

 

 

「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

と言う声が聞こえる。海未本人も聞かされていなかったようだ。

 

 

 

「聞いていません!絵里!どういうことですか!?」

 

 

 

「そりゃ今初めて行ったからね。」

 

 

 

このやり取り数週間前見たな、屋上で。今回も俺が当事者みたいなもんだが・・。

 

 

 

「この人選には色々理由があるのよ。」

 

 

 

「むぅ・・・一応聞きましょう。」

 

 

 

こう言う頭ごなしに否定しないのは海未の良いところだな。ちゃんと理由を聞く様子だ。

 

 

 

「単純な部分で言うと海未は成績優秀ってところね。」

 

 

 

「それでいったら、絵里だって真姫だってそうでしょう!」

 

 

 

「それだけじゃないわ生徒会副会長、弓道部でも優秀な成績、μ'sでは作詞、トレーニングメニューまで考えてる。」

 

 

 

「勉強だけでも大変なのにハイスペックすぎるよな。よくよく考えると」

 

 

「ちょっ、ちょっと!宏樹は助けてください!」

 

 

 

絢瀬先輩の言葉を聞いて納得する俺に海未は困りだす。

 

 

 

 

「あとね、今回は弓道部の紹介も込なの。」

 

 

 

「って事は海未以外いないってことですか。」

 

 

 

 

「うっ・・・弓道部からの要請が・・・」

 

 

 

 

否定していた海未の立場がドンドン悪くなっているように見える。

 

 

 

 

「顧問の先生から伝言を受けとってるわ・・・『園田さん申し訳ないけどμ'sのアピールと弓道部のアピールお願いします。』だそうよ。」

 

 

 

もう、決定事項のような先生の伝言に俺は苦笑いをする。

 

 

 

「せ、先生まで・・・。」

 

 

 

 

完全に逃げ道を潰された状態だ。

 

 

 

 

「海未・・・もう、諦めたら?」

 

 

 

 

笑って肩をポンポンと叩く。

 

 

 

「はぁ・・・・分かりました。取材を受けます。」

 

 

 

「ありがとね。良かったー頑なに拒否されたらどうしようかと思ったのよー」

 

 

 

安心した素振りで綾瀬先輩はニコッと笑う。

 

 

 

 

「明日もう弓道部で取材できる段取りしているから。」

 

 

 

「「えっ?」」

 

 

 

絢瀬先輩の発言に海未と二人して驚きの声を上げる。

 

 

 

「伊達くんはカメラ忘れないでね。二人は明日部室には来なくても大丈夫だから!」

 

 

 

「ちょっ!!話の進み方が早すぎでしょうよ!」

 

「そうです!もっとこう打ち合わせとか・・」

 

 

 

「二人なら平気でしょ?幼馴染パワーで」

 

 

 

「双子か何かと勘違いしてません?」

 

 

 

若干のポンコツ発言に頭を痛めつつ、その場の話は練習しないといけないので終了した。

 

 

 

 

 

 

❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏

 

 

 

 

練習終了後の俺は帰り道。海未と打ち合わせすることにした。

 

 

 

「わりぃないつものメンツと帰れなくて。」

 

 

「いつもいつも帰ってるわけではありません。そんな子供じゃないですよ。」

 

 

「まぁ、なんだ・・やっぱ海未達は3人で一つって感じがしてな。」

 

 

「そんなこと気にしてたんですか?気にしないでください。用事があるときはちゃんと言ってくださいよ。」

 

 

 

海未はそう言ってクスっと笑う。自然に笑うとこんな風にちゃんと可愛いけどカメラを向けられたらどうなるやら・・

 

 

 

「それより宏樹は・・」

 

 

「ん?」

 

 

「こんな取材引き受けてよかったんですか?」

 

 

「何言ってんだよ、学院で大人気の園田海未さんに密着取材できるなんて光栄な仕事蹴るわけないだろ?」

 

 

 

若干フザケて答える。

 

 

 

「フザケないでちゃんと答えてください。」

 

 

どうやらまじめに答えないと許してくれない模様。

 

 

 

「部活がなきゃ勉強するぐらいしかすることねぇし、学校での海未をもっと知れそうだし楽しみにしてます。ぐらい言ったほうがいいか?」

 

 

 

おどけながら答える。

 

 

 

「べ、別にそこまで言えとは言っていません!」

 

 

 

海未はそっぽを向いてしまう。

 

変な空気になったので明日以降の打ち合わせを始めた。

 

 

 

取り敢えず、明日の弓道部の取材を皮切りに週末まで生徒会、μ'sの練習や作詞の様子を取材していく事になった。

 

 

 

打ち合わせ中終始そっぽを向いてる海未と打ち合わせするおかしな状況だった。

 

 

・・・ったく何が悪かったんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後までご覧頂きありがとうございます!

いわゆるどういう視点での話の進め方をすごく悩んだのですが、今回はこの宏樹くん視点で行ってみます。

今回から見始めた方は是非こちらのコンセプトも併せて見てください!
http://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=46533&uid=70374

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