μ’s MUSIC BOX   作:ぶりくすむ

29 / 60
かよちんイベ二枚取りのために全力で走る2*歳児です\(^o^)/


そんな訳でのんびりやらせて頂いた星空凛編ラストでございます!











# 04

 

 

 

 

 

 

 

「____ヒロ君!!!!ほんっっっっっとにゴメン!!!!」

 

「いや、別に怒ってないから…。」

 

「…でも…。」

 

 

 

凛の攻撃フルコンボを喰らって伸びていた俺は保健室へ運ばれていた。目が覚めると謝罪一辺倒の凛が目の前にいて今この有り様である。

 

 

 

「この件は俺もちゃんと話しておくべくきだったしさ。」

 

「…うん…。でもあの女の子が…」

 

 

 

 

 

 

 

「澤村先輩だったなんて…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逆上ること数十分前…

 

 

 

 

 

 

 

❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凛ちゃん、そこまでにしてあげなよ…っていうかその写真何処から手に入れたの?」

 

「うるさいにゃ!澤村先輩には関係ない話にゃ!」

 

 

 

 

「いや・・確かに関係ない話しなら痴話げんかでスルーしてる所なんだけど…」

 

「何気に先輩酷いこと行ってるにゃ。」

 

 

 

 

「実はね…その写真…。」

 

 

 

 

 

 

 

「…俺なんだよね」

 

 

 

 

 

 

 

「…えっ…?………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、彼氏の親友があんな格好してるなんて普通は思わないからさ…」

 

「しかも、すごい似合ってたにゃ…」

 

 

 

なんとも言えない空気になる。

 

なんで拓哉が女装をするハメになったかというと負けたほうが女装して街を歩くという罰ゲームを掛けてテストの点数を勝負したわけなんだが…結果はご覧の通りである。

 

 

 

「アイツの名誉のためにもこの話は内緒にしてやってくれよ?」

 

「…うん。」

 

 

 

いつも通りに話そうとしてみるが、凛にいつもの元気は無い。

 

 

 

「しっかし…まさか凛にぶっ飛ばされて大泣きされるなんてなぁ…」

 

「だっ…!!だって!!」

 

 

 

凛は俯いて喋り出す。

 

 

 

「捨てられたと…思ったんだもん…。」

 

「…は?」

 

 

 

思いも寄らない凛の言葉に驚く。

 

 

 

「ヒロ君と仲良くなって…楽しい『先輩後輩』の仲から『恋人』になって…どういうふうに付き合えばいいのかわからなくて・・・緊張しちゃって…!」

 

 

 

凛の顔が段々涙ぐんでいく。

 

 

 

「ヒロ君は頑張って歩み寄ってくれたのに…茶化したり誤魔化したりして…そんな事してたからヒロ君に愛想尽かされたと思っちゃって…もう…嫌われちゃったんだって…!!」

 

 

 

今にも泣きそうな凛。

 

 

 

「はぁ…。」

 

 

 

俺は深い溜息を付く。

 

 

 

 

「バッカじゃねーの?」

 

 

 

 

「ひ…酷いにゃ!!人が真面目に…って!!」

 

 

 

俺は喋り途中の凛の腕を無理やり引っ張り抱き付く。

 

 

 

「にゃにゃにゃ!!!…ひっヒロ君!?!!?」

 

 

 

 

凛は滅茶苦茶動揺しているがお構いなしに俺は凛を離さない。

 

 

 

 

「愛想尽かす訳ねーだろ。」

 

「…えっ?」

 

「仲良くなれてからずっと凛の事好きだったんだから…浮気なんかするわけねーだろ。」

 

「あ、ありがと…。」

 

 

 

凛はやっと大人しくなる。

 

 

 

「確かに恋人らしいこと出来なくて悩んでたけど凛は凛なりのペースでやっていこうぜ。」

 

「…うん。」

 

「これから大なり小なりどんどん壁なりハードルなり絶対あるから。ちゃんと俺は待つから。」

 

「…。」

 

 

 

凛は俯いて顔を見せてくれない。抱きついてるままだ。

 

 

 

「落ち着いた?」

 

「うん…!」

 

 

 

その言葉と同時に凛は離れる。少し抱き合っていた暖かさが名残惜しく感じる。

 

 

 

「ヒロ君!…えっとね!」

 

「ん?どした?」

 

 

 

微妙にモジモジしている凛に俺は首を傾げる。

 

 

 

「あーっ!!空飛ぶラーメンのぬいぐるみが飛んでるにゃー!!!!」

 

「はぁ!!?」

 

 

 

意味不明な言葉に圧倒され凛が指差した先を見てしまう。

差した方向には案の定何もない…つーか空飛ぶラーメンのぬいぐるみって色々情報乗っかりすぎだろ・・・。

 

 

 

「何にもねぇじゃねぇかよ・・・って!?」

 

 

 

悪フザケに騙されたと思いながら凛の方を振り返った先には凛の顔が目の前にあった。

 

 

 

「ちょっ!?凛!近・・・っ!?」

 

 

 

抗議をしようとした時には顔を両手で抑えられキスをされていた。

 

俺は突然の出来事過ぎて何も出来なかった。まぁ、拒否する理由はないんだけど。

 

数秒の沈黙が起きて凛の唇が離れて艶っぽい吐息が聞こえドキリとする。

 

 

 

「凛もヒロ君のこと大好きにゃ。」

 

 

 

凛は吐息混じりの声で俺の耳元でそう呟く。

 

 

 

「そ、それじゃ!凛は練習あるから!ヒロ君気をつけて帰るにゃ!」

 

 

 

そう言い放ち凛は風のように去っていった…。

 

 

 

 

あの…凛さんはハードルの越え方ぶっ壊れてませんか?

 

 

 

その日俺がまともに会話も生活も出来なかったことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏

 

 

 

 

 

 

「凛ちゃん今日は凄く機嫌良さそうだね?何かいいことあった?」

 

「ん?やっと大きなハードルを越えられたかにゃ~って思って!」

 

 

 

凛の言葉に花陽は『?』を浮かべる。

 

 

 

「次は凛達を待ってるハードルはどんなやつなのかにゃ!!」

 

 

 

かかって来いにゃ~と叫びながら凛は花陽を引っ張り走りだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「前より大っきくなってもまた来ても越えてやるにゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後までご覧頂きありがとうございます!


これにて無事星空凛編終了でございます。


反省的なサムシング

今回は大きなテーマは設けずともかく初めの思いついたネタを
如何にしっかり形にするかということで頑張りました。
女の子らしくに思い悩んだ凛ちゃんなら恋人らしくも悩むんじゃないかなぁ・・
と思ったところからの作品で中々の薄さ(笑)
色んな物からのインスパイヤ色が一番濃かったんじゃないかなぁ?

そしてそしてインスパ曲は
dustbox - Hurdle Race
https://www.youtube.com/watch?v=jz2xl3ww8WY


印象的な和訳はこちら
https://twitter.com/dbx_bot/status/442373142858588160

まーた飽きずにダストかよwwみたいな感じですけど疾走感とか
ハードルを越えていくのは凛ちゃんにピッタリかなぁと思ってこれにしました。


そして次回!!
長くなること請け合い(・8・)編です!!

すいませんw真面目に書きます。

ハッピーの誕生 - 南 ことり 編 - です!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。