筆者的にはスクフェスでこの子しかでない呪いをかけられているわけですが・・・。
全4話くらいのサクッと終われるお話目指しています!
とりあえずはプロローグ的なポジションで#01を!
# 01
「だいぶ過ごしやすくなったもんだなぁ・・・。」
夏が終わりを告げようとする9月、音ノ木坂学院3年生として生活がもう半年過ぎようかとしている俺、伊達宏樹は下駄箱の前で座り独り言をつぶやく。
「うっす、伊達くんいつもの待ち時間?」
「そうだな。」
「相変わらずラブラブだねぇ~」
「そう見える?」
茶化してくる同級生のフミコの話に笑いながら答える。
「あの子も変わったよねぇ・・・」
「俺はそうは思わないけど?」
最近、周りから頻繁に聞くこの話。彼女が『変わった』という話。
「伊達くんがどうやって女を教えこんでるのか・・・」
「人聞き悪い事言うなよ。そう言うのはないから。」
まぁ、女の子同士はそういう下世話な話もするわな。と思いつつ笑いながら否定する。
「俺からすれば・・・」
「すれば?」
俺は座っていた階段から立ち上がりフミコを振り返る。
「お前ら今更気がついたの?って感じ。」
ドヤ顔全開でフミコを見てやる。
「はいはい、ご馳走様。そんな惚気けられたら胸焼けするよ。」
「惚気けられんのお前らくらいしかいないからな。」
「はぁ~ホントデレデレになったな伊達くん・・・。もうすぐあの子来るから退散するよ。」
ニコニコと笑いながらフミコに話す。フミコは呆れ気味に退散していった。
「ヒロくーーーん!!」
いつもの聞き慣れた元気な声で呼ばれて呼ばれた方を向く。声の主は元気よく肩に飛びついてくる。
「お疲れさん。とりあえず靴履き替えようか?」
「む~・・・ヒロ君なんでそんなに冷たいにゃ。」
「そのままだと帰れんでしょうが。」
「凛はこのままでもいいのに~」
口を膨らましている活発なショートカットの女の子は後輩二年生の星空凛。
俺、伊達宏樹の彼女である。
「校内靴のままおんぶして彼女と帰ったとか生徒会として示しが付かないの。」
「ヒロ君はその辺固いにゃ。もっと柔らかく行かないとつまんないよ。」
「うるへー」
現在、俺はアイドル研究部の写真担当を続けつつ生徒会の正式メンバーとして海未たちの手伝いをしている。
見られる立場としてはやはりしっかりしようと意識はしている。
「大体俺達の努力は高坂のせいで無駄になるんだけどな」
「アハハ・・」
凛は乾いた笑いを発し素直に靴を履き替えた。
❏❏❏❏❏❏❏❏❏❏
「そういえば、さっきフミコちゃんと話してたみたいだけど何話してたの?」
帰り道、凛が話してくる。
「ん?大したことない話題だぞ。」
彼女自慢して惚気けてましたとは言えないので適当にごまかす。
「むぅ~なんか楽しそうに話してた!!」
珍しく食い下がってくる凛。少しからなきたくなってくる。
「ん~?凛ちゃんはヤキモチ妬いてるのかな~ん??」
「べ、別に!!楽しそうに話してたからどんな話か気になっただけで・・・」
「あー嬉しいな~可愛い彼女にヤキモチ妬いてもらえるなんて~」
凛が必死に取り繕うとしているのを無視して棒読みな喜びの言葉を喋る。
「話を聞くにゃ!!だから凛は・・・」
「あー分かった分かった・・・どんな話をしてたか教えてやるよ。」
「最初からそういえばいいにゃ・・。」
「凛が可愛くなったって皆いうけど俺は最初から気がついてたよって話。」
そう言って凛の頭をポンポンとして前を向いて歩く。
「・・・・。」
凛は顔を真っ赤にして黙りこんでしまった。俺は心の中でガッツポーズをしてしたり顔で凛と一緒に帰り道を歩いた。
ここまでの生活を見れば学院の奴らに『リア充爆発しろ』と罵詈雑言を吐かれて当然な生活なわけだが、
俺には深刻な悩みがある。凛と付き合いだしてからずっと続いている極めて深刻な悩みが・・・。
最後までご覧頂きありがとうございます!
凛編は結構早いうちにプロットが出来上がった話ですね~
いろいろインスパイヤされてこの話はすっと出来たので後は形にできるかが勝負です。
そういえば年が明けましたねw
昨年は3万UA、お気に入り150人を達成して本当に嬉しい限りです。
今年もμ's MUSIC BOXをよろしくお願いいたします。