というのもアニメ通りに進めようとするからなんですねぇ・・・\(^o^)/
「・・・例えばこのメンバーでラブソングを作るのはどうやろうか?」
ド派手な穂乃果の優勝宣言の余韻も冷めやらぬμ'sメンバーが最終予選の曲を選曲する中、希はそう言い放った。
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「・・・んでなんで海未はヘコんでるんだ?」
最終予選へ向けての打ち合わせがあると言うことで遅れて打ち合わせの教室に入ってきた宏樹はそう海未に言い放つ。
「・・・あははは・・。」
ことりの乾いた笑いだけが響く。少し間を置いて、ことりがこれまでの状況を説明する。
「次の最終予選はラブソングの新曲で行こうって提案が出てね・・。」
「へぇ~・・・」
「今までなんでラブソングってなかったんだろうってなって・・・」
「あっ・・・。」
お察しな雰囲気を感じ取った宏樹は改めて海未の方を見る・・・半泣きで宏樹を睨んでいた。
「まぁ、海未には書けないわな。」
「ひぃ~ろぉ~きぃぃぃ!!」
ドスの利いた声で海未は宏樹に叫ぶ。
「そんな感じで海未ちゃんを皆がイジっちゃって・・・。」
「今更な感じもしないけどなぁ・・・。」
宏樹は飛びかかってきた海未の頭を抑えながら苦笑して会話を続ける。海未は腕をぐるぐるしながら前進しようと暴れている。
「んでこれって誰の提案なの?花陽ちゃん?」
「ううん、花陽じゃないです。」
アイドルソングを極めてる花陽あたりと思っていた宏樹の検討は外れる。
「ウチやで。伊達くん。」
希が名乗りでたのを見て宏樹は以外な人間の提案だったことに驚く。
「こりゃまた驚いた。先輩の提案だったんですか。」
「決勝に行きたいんやから自分がベストと思う提案はして当然やん?」
「左様で。」
「にしても・・・今から新曲は無理ね・・・。」
真姫が冷静に現状を考えた上で提案に反対をする。
「でも!諦めるのはまだ早いんじゃない?」
「・・・絵里。」
慌てたように絵里は話しだす。
真姫は絵里の突然の言葉に少し面食らう。宏樹も同じく驚いていた。
「そうやね。曲作りで大切なのはイメージや想像力やろうし」
希は絵里に続き言葉を続ける。
「まぁ、今までも経験してきたことだけを詩にしてきたわけではないですが・・。」
「でも、ラブソングって要するに恋愛でしょ?どうやってイメージを膨らませばいいの?」
海未と穂乃果は少し困り果てたような言葉で二人に質問をする。
「そうやね・・・・例えば!」
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ダダッ!
「う・・・受け取ってください!!」
いきなり廊下から飛び出した花陽がプレゼントを渡している。世の男性なら喜んで受け取るシチュエーションが繰り広げられている。
「おっ!・・・良い感じやん♪」
希の提案はメンバーそれぞれに告白をさせてイメージを湧かすとともにその時話したフレーズが作詞で使えないか?とのことだった。
「・・・先輩。」
「ん~何?伊達くん?」
「なんで、僕のカメラで僕が撮影出来ないんですか?」
何故かカメラマンは希が担当していた。
「そりゃーこんな役得な仕事伊達くんにはさせへんよ♪」
「・・・・・・。」
「真顔+無言で凛を見ないで欲しいにゃ!凛は全然悪くないにゃ!!」
宏樹は行き場のない虚しさを凛にぶつけつつ撮影は続く。
「はいこれ・・・。いいから受けとんなさいよ!・・・べ、別にあなただけにあげた訳じゃないんだから!・・・勘違いしないでよね!」
「おぉ!!」
真姫のツンデレテンプレセリフを聞いて希は唸りを上げる。
「パーフェクトです!!」
「漫画で見たことあるにゃ!」
「なんつーか漫画そのまんまってのも中々無いよなー」
宏樹は完全にお荷物状態なので花陽や凛とちゃちゃを入れるだけの役割になっていた。
「これで満足?・・・・っていうか宏樹もちゃちゃ入れてないで参加しなさいよ!」
「はぁ?!」
予想外のムチャぶりに宏樹は驚く。
「いやいや・・・これはμ'sのメンバーが新曲のためにだな・・・」
「御託はいいのよ!アンタもやりなさい!」
「(´・ω・`)」
「また可愛いヘコみ方してるにゃ。」
結局宏樹もするハメになった。
「男性目線の話も沢山あると役立つかもやん?」
「先輩絶対楽しんでるでしょ?」
宏樹は恨み節を言いつつしぶしぶカメラマンの希に立ち位置などなどを指定する。
「なんだかんだ立ち位置とか指定するあたり本格的やん。実はやりたかったんちゃうの?」
「こーじゃないとやりたいことが出来ないんですって。」
「というかこのアングルでええの?」
宏樹が指定した位置は何故か真姫がバックに写していた樹をカメラマンの希が背負っている形になっていた。
「いいんですー。」
「よーわからんなぁ・・・。」
「もういいですよ。」
「そしたらカメラ回すよー」
宏樹はカメラが回ってるのを確認した瞬間・・・
ドン!!!!!!!
樹に手を突き当て身体を近づけた。
「ちょl!ちょちょちょっ!!伊達くん!!」
「・・・黙れ。」
「っ!?」
「お前は俺だけを見とけばいいんだよ・・・俺の女になれ。」
「・・・・・。」
いわゆる『壁ドン』シチュエーションで宏樹はカメラに迫っていた。
「は・・・破廉恥です!!!!」
告白を見た瞬間海未の大声が響きμ'sのメンバーもワーキャーと叫びだすと宏樹は笑顔で両手を上げてスッと下がる。
「先輩どうでした??」
「・・・・。」
「先輩?」
宏樹の質問にも希の返事は無い。
「・・・アカン・・・・腰抜けた。」
そう言いながら希は顔を真赤にしてぺたりと座り込む。
「先輩!!?大丈夫ですかぁぁ!!!」
「希ってああいうの耐性無いのね。」
「矢澤先輩冷静に突っ込まずに心配しましょうよぉぉ!!!」
結局宏樹の起こした事故によりその日の新曲に関する打ち合わせは中断となった。
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「それじゃぁ、今度の日曜日皆で集まってアイデア出し合ってみない?資料になりそうなもの探してみるから」
既存曲で勝負する話が出たものの新曲ラブソングを作るという話はまだ却下とはならず次回に持ち越しとなった。
「それじゃ、また明日!」
各々が解散していく中、1番後ろで腕を組みながら宏樹は少し首を傾げていた。今日の様々なやりとりに違和感を覚えつつ家に帰るかと歩き出す。
「宏樹。ちょっと付き合って欲しいんだけど」
名前を呼ばれて振り返る。そこには珍しい3人組が宏樹を呼び止めていた。
「あらあら、後輩3人からお誘いなんて嬉しいなぁ~」
「先輩相変わらず言ってること嘘くさいにゃ」
「ひでぇな・・おい。」
「少し話を聞きたいの。」
凛とお笑いムードになっていた宏樹だったが真姫は至ってシリアスな雰囲気で話す。
「大体の見当は付いてるよ。俺とおんなじ違和感を感じたんだろ?」
「多分ね。」
「了解。どこに連れてってくれるんだ?」
最後までご覧頂きありがとうございます。
アニメ見てないとダメって感じの出来になってるっぽいけど
これはこれでいいんじゃないですかね?(震え声)
誤字とか言い回しミスりまくって結構書きなおしちゃった(^q^)