魔法少女かずみ?ナノカ ~the Badend story~   作:唐揚ちきん

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第三十話 本物の絆

~カオル視点~

 

 

 暗い、どこまでも暗い、深くて暗い穴の底。

 穴の中は海鳥の使い魔がひしめき合って、飛んでいる。

 遥か頭上から注ぐ僅かな光を頼りに、私たちはこの魔女の結界の中を見渡した。

 真ん中にある大岩の上で寝そべっているのは結界の主人だと思われるこれまた巨大な海豹(アザラシ)

 その海豹の魔女の背に腰けるのは――。

 

「ウフフフ。どうしたの? カオルちゃんたち。そんなにのんびりしていて、いいの?」

 

 里美……。プレイアデス聖団の魔法少女。私たちの仲間で友達だった少女。

 彼女は気絶しているかずみを抱えて、私たちを見下している。

 それを見て、ギリッと歯が削れるほどに歯噛みした。

 裏切られたんだ、私たちは……! 信じていたのに……それを里美は!

 

「カオル……! もっと周囲を見ろ! 使い魔の攻撃が来るぞ!」

 

「ッ……!」

 

 サキの叱咤で我に返った私は、自分目掛けて落ちて来る岩石を間一髪でかわした。

 上を見上げると海鳥の使い魔がその足で岩石を掴み、次々と弾頭のように落下させてきている。

 私は軽くジャンプ!

 

「『カピターノ・ポテンザ』」

 

 そして、落ちて来る岩の砲弾を魔法で硬質化させた脚で蹴り上げ、魔女へと力の限りシュートした。

 砕けながらも飛ぶ岩石の破片は横たわる海豹の魔女へ激突する……直前で数羽の海鳥の使い魔のインターセプトに合う。

 その身を(てい)して魔女を庇う、使い魔たちに阻まれ、私のシュートは合えなく、ゴールを逃した。

 海豹の魔女に攻撃を決めるには、まずその前に上に居る大量の海鳥の使い魔をどうにかしなければいけないらしい。

 純正の魔女は最近はプレイアデス聖団の活動のおかげで、最近はめっきり減ったけれど、ここまで多くの使い魔を使役している魔女は初めて出会う。

 そうこうしている間も、頭上を飛び交う海鳥の使い魔たちは私たちへ岩石の砲弾を投げて寄こした。

 

「ぐッ……シット、しくじった」

 

「ニコ!?」

 

 まだ魔法少女に変身もしていなかったニコが、落下してくる岩石に当たり、額から血を流している。

 サキの方は既に変身して、乗馬鞭を伸ばして、飛び回る海鳥の何羽かを落としている様子だった。

 

「大丈夫なの、ニコ……? それよりも何でまだ変身してないの!?」

 

「ソーリー。里美の真意を知りたくてね。私まで変身したら、逆に警戒させて本心を話さないかと思ったんだけど……この様子じゃ、失策だったみたいだ」

 

「ニコ……。アンタも里美の事を信じて……くッ! 里美! アンタはこれを見てもまだ何も感じないの!?」

 

 里美を信頼して、魔法少女に変身しないでいたニコまで容赦なく、使い魔に攻撃させるなんて……。

 あいつは、本当に私たちを裏切ったんだ。

 怒りで腕が震えてくる。サキも同じ気持ちだと思って視線を向けるが、彼女は自分の近くに居る使い魔を淡々と処理している。

 

「サキ?」

 

「何をぼさっとしているんだ、カオル。周囲の使い魔を空中から落とせ。こいつらは密集していると厄介だが、一羽一羽には大した戦闘力はない」

 

 感情的なサキらしくないあまりにも冷徹な指揮。

 どうして、そこまで落ち着いて対応できるの……? 仲間が傷付いたら真っ先に心配していたアンタが、そんなに機械じみた対応を取るなんて……。

 

「カオル、私は大丈夫。それにサキを責めちゃいけないよ。あっちも私たちの分まで海鳥の使い魔を叩き落としているんだ。私の事はいいから手伝ってあげて」

 

 ニコはそう言って、垂れている血を手で拭って、私に強気な笑みを見せた。

 明らかに無理やり取り繕った笑顔だ。傷が痛むのか、それとも里美の裏切りが堪えているのかまでは判別できなかったけれど、それでも空元気だと分かった。

 

「ニコ……分かった。アンタは少し離れてて、私とサキで里美を取っちめてやるからさ」

 

「センキュー、カオル。この埋め合わせは後で」

 

 頭を押さえたまま、ニコは後退して行く。

 それを横目で見送りながら、先ほどの岩石を蹴り飛ばして、使い魔たちの戦力を少しずつ削っていった。

 里美はそれ以上何もして来ない。海豹の魔女も大岩の上で踏ん反り返っているだけで向かって来る気配もなかった。

 不気味なまでの沈黙。

 しかし、その沈黙は思いがけない方法で破られた。

 

「サキ……?」

 

 近くで私と同じく海鳥の使い魔を落としていたサキが、ニコの方へ向かって突然駆けた。

 既に辺りの使い魔は目に見えて減っており、魔女が呼び出す増援よりも私たちの攻撃で倒される量の方が上回っている。

 ニコを狙う使い魔を排除しに向かったようには見えない。

 あの目付きとあの体勢、まるで敵に攻撃でも仕掛けるような素振り……。

 いや、そんなのはあり得ない。私たちはプレイアデスの仲間なのだから。

 だけど、現実は嫌な想像を(ことごと)く叶えてみせた。

 

「サキッ、何を!?」

 

 驚愕するニコへ(しな)るサキの乗馬鞭が迫る。

 細い首に蛇の如く伸び、巻き付いた鞭は一片の躊躇なく、頚椎(けいつい)をへし折った。

 ゴリッと、くぐもった大きな骨が可動域を外れて、折れ曲がる音が鼓膜を叩く。

 首が異常な角度で曲がったニコが白目を剥いて、地面に倒れる。

 

「……アンタ、何で……何でニコを……!」

 

「よく見ろ、カオル。これは――『人形』だ」

 

 見下ろして断言する先の言葉に、私はうつ伏せに倒れたニコに目をやる。

 ポンッと間抜けな音を立て、ニコの姿は出来の悪い縫い包み人形へと変化した。

 

「……酷い事するね、サキ」

 

 ニコの声が上の方から聞こえた。

 魔女が居る大岩の上、里美の隣に彼女は皮肉気に口の端を吊り上げながら佇んでいた。

 

「ニコ! まさか、アンタまで里美に操られてるの!?」

 

「逆だ。ニコが里美を操っていたんだ」

 

 冷え込んだ口調のサキが私に言う。

 私に対して、明らかに馬鹿にしたような眼差しを向けているように思えた。

 

「里美が御崎邸に訪れた時から、ずっとニコは口元を押さえて、黙り込んでいた。最初はみらいの死体を見て気分が悪くなったのかとも思ったが……それにしては様子がおかしかった。そこで思い出したんだ、里美が魔法を初めて使った時に『まるで腹話術師にでもなったみたい』と言っていたのを」

 

 その話は私も覚えている。

 あれは里美が『ファンタズマ・ビスビーリオ』を初めて実戦で使った時の事だった。

 魔女からの攻撃を避けられなかったミチルの身体を、里美が間一髪で魔法で操ってかわさせた。

 どうにか魔女を倒した後、ふざけてミチルの口でお喋りを楽しんでいた。

 その時の里美はこう言っていた。

 『人の身体を操って喋らせると、ついつい自分の口まで動いちゃうの』、と。

 

「他にもいくつかあるぞ? 里美とカオルが話している時、お前は一言も口を挟まなかった。さっきの使い魔の攻撃もそうだ。奴らがお前に攻撃をしたのはたったの一度きり。それからは一切お前に攻撃していない」

 

 サキはずっと恐ろしいほど冷静にニコの行動を観察し、精確に分析していたのだ。

 私たちプレイアデス聖団を常に疑って見ていたとしか思えない観察眼。

 関心よりも、その冷徹さに背筋が凍った。

 

「あきらの言った通りだ。彼は『ニコちゃんに気を付けろ。様子がおかしい』と、そう言っていた。だから結界から出ても注意してお前を見ていたんだよ。……本当の裏切り者はお前だ。神那ニコ」

 

 人差し指を突き付け、ニコを告発するサキ。

 対するニコは否定する気は毛頭ない様子で、面白そうににやにやしながら手を叩いて茶化した。

 

「ははっ。凄いな、サキ。魔法少女なんか止めて、探偵にでも転職したらどうだ? でもね、それならちょっと後手に回り過ぎだよ。私の目的は八割がた達成されている!」

 

 そんなニコが裏切り者だなんて……。だったら、里美は? 里美は操られているだけだったの!?

 ……じゃあ、まさか。あの時、あきらが倒したニコは……あのニコは、まさか。そんな……違う。

 違うよ。だって、だって……もしもあれが本物のニコだったなら、裏切ったのは……裏切ってしまったのは……。

 私たちの方じゃないか。

 呆然と立ち竦む事しかできない私を、海豹の魔女の上に居るニコと里美が、全く同じ表情で笑っていた。

 

「「あはははっ! ようやく気が付いたか、カオル! そうさ、お前の想像の通り、お前らが殺したのは本物の『神那ニコ』だよ!! ざまあないね、仲間にまで見捨てられるなんて、哀れな女だ。それでプレイアデスの絆なんて(うそぶ)いてたお前たちも相当哀れだけどねぇ!」」

 

 二人の声色が同時に重なり、二重音声になって洞穴の結界内に反響する。

 魔女の上で上機嫌で笑うこの少女こそ、本当の意味で“魔女”だ。私たちはまんまとその魔女の罠に嵌ってしまったのだ。

 こみ上げてくる悔しさと滲んでくる絶望感で、目頭が熱くなる。

 だが、そこに彼女の言葉を黙って聞いていたサキが口を挟んだ。

 

「そうか。だが、こちらの準備は九割終わっていた。そして、残りの一割はたった今完了する。——『イル・フラース』」

 

 地面に、いや、地面に落ちているものへと彼女は電撃の魔法を走らせる。

 それは――私たちが地面に落下させた海鳥の使い魔たちの消えかけていく残骸!

 サキは乗馬鞭で使い魔を倒し切らずに、落下させるだけに留めていた。

 使い魔の残骸は一列に、海豹の魔女へと繋がるように転がっている……。

 ニコと彼女が操っている里美が驚愕の表情を浮かべ、叫んだ。

 

「「!? ……まさか、サキ! お前!!」」

 

 使い魔の残骸を電線にして、彼女の電撃の魔法が魔女の元へと凄まじい速さで流れていく。

 あれほど、サキが使い魔の駆除に熱中していたのは、これを最初から狙っていたんだ!

 プレイアデス聖団が誇る単体で高火力を持つ攻撃魔法の持ち主は二人だけ。一人はかずみの元になった『創設者』、和沙ミチル。

 そして、もう一人は……『プレイアデスの稲妻』、浅海サキ。

 

「「があああああああああああああ!!」」

 

 二重に響く彼女たちの悲鳴。それを澄ました顔で聞きながら、サキは静かに言う。

 

「……いい合唱(コーラス)だな、ニコ。お前こそ、魔法少女なんか止めて歌手にでも転職したらどうだ?」

 

 電撃を行使する魔法少女。強力だとは前から知っていたが、甘さを捨てた彼女はこんなにも強かったのか。

 だけど……。

 

「何やってるの!? やり過ぎだよ! あそこにはかずみも居るんだよ!? 里美だって操られているだけだって、サキ自身が……」

 

「安心しろ。かずみなら、あいつが勝手に守るはずだ。連れて来た割りに人質にする素振りがなかったからな。かずみ自身の身柄が奴には重要なんだろう、ほら」

 

 あくまでも落ち着いた態度でサキは顎で指し示す。

 その方向には、黒い衣装に身を包んだニコがケーブルのようなものを蛸のように四方八方へ伸ばしている姿が見えた。

 姿も魔法も、ニコとは似ても似つかない。ケーブルを地面に突き立てて、自分に流れた電流を逃がしているようだった。

 

「やっぱりあいつの方が偽物だったんだ……」

 

「そっちじゃない。近くに居る使い魔の方を見ろ」

 

 面倒そうに指摘するサキに思うところがあったが、彼女の言う通りに使い魔を探して視線を彷徨(さまよ)わせる。

 すると、海鳥の使い魔は岩石ではなく、小さな筒状のカプセルを持っていた。

 あれは魔法少女狩りに私たちが使っていた回収用のカプセル。そして、そこに入れられているのは……。

 

「かずみ!」

 

 相変わらず、意識はないのか、両目を閉じて人形のようにカプセルの中で眠っている。

 

「やってくれるね、浅海サキ……。お前がここまで頭が切れる奴だとは思わなかったぞ……。だがな、お前を騙してたのは私だけじゃない。あきらも同じようにお前を」

 

 偽のニコが何か言いかける前に、サキは高速で飛び出す。

 バチバチと静電気が弾ける音が脇を通った時に聞こえた。あれはきっと肉体に魔法で電気を流して、全身の筋肉を無理やり動かしているのだ。

 肉体の稼働率を百パーセント近くにまで引き上げたサキの拳が唸りを上げた。 

 

「ちっ、あきらの犬ッコロが! 飼いならされやがって! ご主人様の言う事以外聞かないって訳か!!」

 

 偽のニコは、サキの振り抜いた拳を十本ほどのケーブルを巻き付けて、彼女を投げ飛ばす。

 サキは洞穴の壁面に叩き付けられるが、すぐに立ち上がった。使い魔を落としていた時も魔力の消費を極力控えて戦っていたようで、余力は充分に残っている様子だ。

 一方、偽のニコは電流の受け流しで消耗しているのか、肩で荒く息をしている。

 

「勝負はお預けだ。また生きてたら、遊んでやる」

 

「待て! 逃げる気か!」

 

「お前らの相手はこいつで充分だ」

 

 懐から黒い小さなものを取り出して、海豹の魔女に突き刺した。

 一見ではグリーフシードかと思ったが、何かが違う。あれは何だ?

 その黒いものは魔女の身体に潜り込むと、徹頭徹尾寝転がっていた海豹の魔女は唐突に起き上がる。

 黒い斑点のある全身がボコボコと(うごめ)き、風船のように急激に膨らみ始めた。

 

「魔女にイーブルナッツは過剰だったか? それとも複数のイーブルナッツを保持できる存在は限られているのか……まあ、いい。かずみは手に入った」

 

「イーブルナッツ……? 一体何をしたの!?」

 

 私は聞きなれない単語を耳にして、偽のニコへ叫んで問うが、返答は戻って来ない。

 彼女はかずみの入ったカプセルを持つ海鳥の使い魔へケーブルを突き刺す。使い魔はそれに反応し、遥か上に開いた穴へ向かって羽ばたいた。

 空を飛んで結界から逃げるつもり……? そんなの絶対に許す訳がない。

 しかし、走り出して、止めようとする私を偽のニコはやんわり制止する。

 

「待ちなよ、カオル。仲間が大切だって台詞が口だけじゃないなら、里美の事もたまには思い出してあげな」

 

 ……里美!

 そうだ。サキが電撃を流した後から彼女の姿がどこにも見えない。

 そうこうしている間に偽のニコは海鳥の使い魔を使って、結界内から逃げ(おお)せてしまう。

 だけど、里美が見つからないまま、彼女を追うなんて私にはできない!

 

「サキ! アンタは……」

 

 サキに代わりに偽のニコを追ってもらおうと彼女へ声を掛ける。

 だが、もう彼女の姿も結界内にはなかった。

 

「くッ……。どいつもこいつも……! 里美! アンタ、どこに居るのよ!?」

 

「ここ、よ……ここに居るわ」

 

 諦めて、一人で里美を探すと、彼女は海豹の魔女の下敷きにされている姿を発見した。

 サキの電撃により、全身が黒く焦げて満身創痍なのが一目で分かるほど消耗している。魔女を操っていたせいで治癒する魔力の残りもないのだ。

 

「里美!」

 

 すぐに近寄って、彼女を引き抜こうとするが膨張している海豹の魔女はあまりも重く、容易には持ち上がらない。

 それどころか、ますます膨らんで重さを増していく。これも、あのイーブルナッツとかいうグリーフシードもどきの影響だって言うの……?

 

「カオルちゃん……お願い……助けて。私、まだ……死にたくないよぉ……」

 

「死なせないから安心して! ほら、アンタももっともがいて!」

 

 泣き言を言い出す里美に言葉を掛けて、力の限り彼女の身体を引きずり出そうと試みる。

 駄目だ。びくともしない……。

 海豹の魔女は攻撃こそしてこないが、それでも全身の斑点がどんどん大きくなり、白い部分が徐々になくなっていっている。

 ……まずい。これは多分はカウントダウンだ。この斑点が広がり、黒に染まった時……。

 ―—この魔女は膨大に膨れ上がった魔力を破裂させる。

 どうする!? 魔女を倒す? それは駄目。このまま、魔女を倒しても魔力の奔流は防げない!

 だったら、もう逃げるしか……。

 そう思い、里美を見る。

 私の内心が里美にも伝わってしまったのか、真っ青な面持ちで首を横に振るっている。

 

「いやぁぁ……見捨てないで。カオルちゃん……私を見捨てないでぇ……」

 

 逃げ出すって思ってるんだ。私が一人で、里美を置いて、ここを去ると、本気でそう思ってる……。

 無理ないか、こんな状況だもんね。

 

「里美、私はアンタを見捨てない。アンタを一度裏切っちゃったから、今度はもう二度と裏切ったりしない」

 

「え……?」

 

「私さ、アンタが本当に裏切り者だと思ったんだ。アンタの事、仲間なのに信じずに状況だけで判断したの。……最低でしょ?」

 

「カオルちゃん?」

 

「だからもう、私は里美を裏切らない! 絶対に! 例え死んでもね!」

 

 ふうっと息を吐き、全身に神経を集中させる。力が湧き上がらないその理由を知る。

 ああ、分かる。もう私のソウルジェムは限界なんだ……。

 海香が魔女になった時と同じように、ソウルジェムに濁りは見えないけど、浄化は全然できない。

 

「例え、魔女になったとしても、アタシがアンタを守ってみせる!」

 

「待って、カオルちゃん……まさか、それ……!」

 

 里美が何か叫んでる。でも、ごめん。もう聴覚もうまく働いてないんだ……。

 魔法少女の衣装が勝手に解除され、ソウルジェムが卵型の宝石に戻った。宝石の表面に罅が入り、薄いガラスの膜がプレパラートのように砕け散る。

 私の終わり。案外呆気ないものだった。

 それでもいい。私の最後の望みだけは手放さない!

 ——里美を守る。

 それだけあれば、私は魔女になったって、絶望したりしない。

 真っ黒いソウルジェムが砕け、内側から何かが飛び出す。それを詳しく見る前に私の視界も黒く染まった。

 




サキが強くないかと思われるかもしれませんが、普通に考えて雷なんて操る魔法少女が弱いはずがないのです。
本編では、仲間への情が彼女の弱点になってしまいましたが、あきら君が洗脳したおかげでフルスペックを振るえるようになったのです。

そして、書いていてやたらヒロイックになったカオル。流石は原作でも贔屓されていた主要魔法少女と言えましょう。
次回 カオル編ラスト



ちなみに『プレイアデス聖団の被害者名簿』とタイトルで、活動報告にてオリジナルの魔法少女の募集をひっそりと開始しました。

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