魔法少女かずみ?ナノカ ~the Badend story~   作:唐揚ちきん

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今回は輸入銘木さんから、立ち絵をもらったので軽いキャラ紹介をしてみました。
そう言った事が嫌いな方は目を通さなくても構いません。



閑話 キャラクター紹介

~トラペジウム征団・キャラ紹介~

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 ・一樹(かずき)あきら

 

 あすなろ中学校に通う十四歳の中学二年生。野性的だが顔立ちは整っていて、常に悪戯っぽい笑みを浮かべている。

 この物語の主人公であり、救えない邪悪。彼が居ないだけで世界は確実に平和になるだろう。

 性格は快活で誰にでも気さくに話しかけ、その人懐っこい気質と楽しげな雰囲気で飲み込み、信用させてしまう天性の人誑しの資質を持つ。

 しかし、その本性は度の越えた自己中心的性格で、自分が世界の中心に居ると本気で思っている無邪気で残酷な子供そのもの。

 

 あすなろ市に来る前は周囲の人間を自殺に追い込んだり、事故に見せかけて殺害したりを度々繰り返してきた。

 先天的に頭が良く、加えて演技が上手いせいで誰も彼を疑うことはなかったが、あまりにも誰も気付いてくれなかったためにわざわざ両親だけ自分がクラスメイトを自殺に追いやる映像を動画にして見せたところ、母親は精神を病み、父親はあきらを恐怖し、彼をあすなろ市に放逐した。

 このような残酷になった理由や原因は特になく、しいてあげるなら生まれ育った環境があまりにも恵まれ過ぎていたために他者の命を弄ぶことでしか快楽を感じられなくなったことくらいである。

 

 殺害をする理由もまちまちで、時には態度が気に食わない相手を手に掛けることもあれば、特に意味もなく目に付いた相手を殺すことや、気に入った相手を弄くり回して命を奪うこともある。

 自分以外の人間は全て玩具として考えている節があり、基本的には本当に大した意味もなくその場のノリで人を殺す真性のサイコパス。

 一応善悪の区分や分別は理解しているが、それを自分に適応させるつもりが欠片もないところが彼の最も恐ろしいところと言えるだろう。

 

 あすなろ市で魔法少女の存在を知り、魔法に興味を持ち、紆余曲折を経て、その力の一端である『悪意の実(イーブルナッツ)』を得た。

 イーブルナッツの力を使い、黒い竜の姿になることができる。

 コードネームはイタリア語で竜を表す『ドラーゴ』。

 

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 ・氷室悠(ひむろゆう)(通称・ひむひむ)

 

 あすなろ中学校にて、あきらが目を付けた邪悪な人間の一人。

 あきらと同じクラスの保健委員で爽やかな笑顔の似合う美少年。帰化したイギリス人の父譲りの金髪碧眼が特徴。

 だが、その本性は人間の血液が噴き出る様や女性の悲鳴を嗜好品とする倒錯者。保健委員をしているのも比較的に血を見る機会が多いからという歪んだ理由からである。

 学校ではまともな『ふり』をして日常生活を送っていたが、内心では誰にも理解されない自分の本質を隠すことを苦痛に感じていた。

 あきらにそれを見抜かれ、自分の欲望を満たす機会をくれたことに心から感謝しているため、トラペジウム征団の中で一番あきらの行動に同調している。

 

 家族構成は母親と双子の妹のみで、父親は既に他界している。

 歪んだ理由は彼の容姿が亡くなった父親に非常に似ていたために、夫の死を受け入れず心を病んだ母親に虐待じみた可愛がりを受けていたことが原因。

 母親の異常な愛情がストレスとなり、双子の妹に暴力を振るうことで平静を保っていた。

 その過程で『真実の愛』とは即ち、可愛がることではなく、『傷付けること』と定義し、その際に出る流血こそが愛の証だという狂気の哲学に辿り着いてしまった。

 ちなみに母親と妹は彼の『真実の愛』という名の拷問に掛けられて廃人化している。

 

 あきらからイーブルナッツをもらい、彼と同じくプレイアデス聖団を狩る狩人(プレイヤー)になり、魔法少女を苦しめることにゲームに参加した。

 イーブルナッツにより、藍色の巨大な蝙蝠の姿になることができる。

 コードネームはイタリア語で吸血蝙蝠を表す『ヴァンピーロ』。

 

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 ・(あさひ)たいち(通称・サヒさん)

 

 不気味で不健康そうな顔色の中学生三年生。あきらたちより一歳年上でトラペジウム征団の中で一番年長者にあたる。

 身体の弱さと覇気のなさから学校では一年の頃からイジメグループの標的にされ、家でも酒癖の悪い父親に暴力を受けており、教師や親戚に訴えても相手にされなかったので改善を諦めて閉鎖的で無気力になった。

 だが、あきらがイジメグループをあっさりと殺害したおかげで自分の身の回りにあった理不尽は暴力で踏み躙れるということを知り、トラペジウム征団の一味になった。

 友人が一人も居なかったせいで閉鎖的な性格をしているが、自分に新たな世界を教えてくれたあきらには感謝と敬意を持っている。

 

 今まで何もできずに我慢している多かったので、相撲部を皆殺しにするなど衝動的に行動してしまうところがある。いつ暴発するか分からないという意味ではトラペジウム征団の中で一番危険な人物と言える。

 また、力道鬼太郎には自分と同じよう虐げられてきた経験から親近感を覚えている。

 力を持った魔法少女を一方的に悪と決め付けて命を奪うが、結局はそれは強い人間への僻みや、弱かった自分の劣等感から来るものだと本人は気付いていない。

 

 あきらからイーブルナッツをもらい、その力で黄土色の巨大な針鼠の姿になることができる。

 コードネームはイタリア語で針鼠を表す『ポルコスピーノ』。

  

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 ・力道鬼太郎(りきどうおにたろう)

 

 元・あすなろ中学校相撲部の二年生。

 身体は運動部所属としてはかなり細いが、氷室悠や旭たいちなどの比べれば十分筋肉がある体格をしている。

 相撲部屋の生まれで、強くなるように鬼太郎という名前をつけられたが、生まれた時から体が弱く、小さい頃から、名前負けした奴としていじめられていた。

 中学に上がってからは、相撲部に入部し強くなるために努力を重ねてきたが、成果は出ずに周りからも都合の良い、サンドバックとして扱われた。

 物心付いてからはずっと劣等感に悩まされ、心を殺して物の様に扱われることに慣れていたが、あきらたちとの出会いにより、徐々に活動的な人間になっていった。

 トラペジウム征団の中で誰よりも『力』に固執しており、あきらから力をもらってからは率先して暴れまわるようになった。

 あきらには時々、からかわれていたりするが実は意外とそれが悪くないと感じている。

 笑いものか、かませ犬としてしか他人に見てもらえなかったため、何だかんだで自分を認めてくれているあきらには友情を持っている。

 

 あきらからもらったイーブルナッツにより、朱色の二本の角の生えた熊の姿になることができる。

 コードネームはイタリア語で熊を表す『オルソ』。

 

 




実はキャラというのは作中で描いて分かってもらうものと考えていたためにあまり好きではなかったのですが、今回は立ち絵紹介のためにやってみました。
ちゃんと作中でキャラは描いていくつもりなので心配されている方は安心してください。

追伸
やはり立ち絵があると想像力が増しますね。私はこの中ではリッキーが一番デザインがいいなと思いました。

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