ハリー・ポッター -Harry Must Die- 作:リョース
登場人物の中には私の脳内設定で挿絵がありますけれども、ご自身の想像を壊したくない方はどうぞ気にせずスルーしてください。
【原作との大きな変更点】
ハードモードとするにあたって原作から変化した要素。
場合によっては今後に大きく影響する部分もあるため表記。
・ハリーが女性。
これによってクィレルに組みつけなくなり、窮地に陥った。
・虐待が過激化。
人間不信になり、一年生時において誰一人信用できない状態に。
・フィッグ婆さん死亡。
ウィゼンガモットにおけるハリーの裁判での証人が消滅。
・マルフォイ強化。
原作における賑やかしキャラから、敵対すると厄介な男へ。
・ペチュニアの態度が軟化。
それに伴ってハリーの好感度も変化。後のちかなり大変なことになる。
・性別変化のため、周囲の人間関係が変化。
特にロンが顕著で、この頃の男の子にとって異性の友人は扱いが大変。
・スネイプの態度。
どちらかというとパッと見リリー似なので仕方のないこと。
・三頭犬など、ホグワーツ教師の試練が強化。
三人組のマッハな心労を代償に、大量の経験値を得る事になります。
・箒はニンバス二〇〇〇ではない。
クリーンスイープ七号だってイイ箒なんですよ。まぁ、うん。お察し。
・トロールも三倍。
せっかくハロウィンなので恐怖も味わってもらいました。
・みぞの鏡シーンにはスネイプが登場。
我輩とハリーの縁がより深くなるのだ!
・森で出会う怪人が強化。
正体は吸血鬼クィレルであるため、蝙蝠に変身されて逃げられた。
・三人組が互いの心の闇を知る。
これにより原作より若干オープンな関係に。依存度も多少高くなる。
・ネビルが不幸。
服従の呪文を経験する。今後プラスになるかマイナスになるかはネビル次第。
・クィレル強化。
奴は死喰い人でも最弱、闇の勢力の面汚しめ。ハリーが強敵と戦うに必要な通過点。
・ダンブルドアへの対応。
次に大切な友達を巻き込んだら殴る、と宣言。老人はそれを受け入れる。
【独自設定】
深く考える必要はなく、だいたい語感の通り。
細かい設定なんて考えてられっかよクルーシオ!
魔力反応光
杖先から飛び出る光のこと。魔法反応光とも言う。
人体から生成された魔力が魔法として外気に触れる際に起きる反応。
要するにだいたいの場合この光が当たれば、魔法が作用する。
威力を拡散してスプレー状に射出するなど、術者の裁量でいくらか融通が利く。
何であろうと魔法を使う際には、プログラムをしっかり組んで発動する。
杖の振り方、呪文の発声、原理を理解しているかどうかなど。
これの組み方に問題があると、魔力暴走で不発になったり爆発したりする。
魔力枯渇
読んで字の如く、体内で生成される魔力が不足に陥ること。
この状態でも搾り取るように魔法を使うことはできるが、不快感や頭痛などが生じる。
頻繁にこの状態になると、脳がリミッターを設けて突如魔法が使えなくなる症状が起きる。
寮対抗戦
ダンブルドアが急に駆け込み点じゃ!とか言いはじめて酷いものだと思ったので追加。
その年の学年ごとの主次席に点を与えたり、その一年で偉大な事をした生徒に点を与える。
特別扱いとかではなく、その範囲内にハリー達の行いが入ってたよ!というヘリクツ。
【オリジナルスペル】
ハードモードにするにあたって、呪文も追加。
やったねハリー! より攻撃的な魔法や、スタイリッシュな戦闘シーンができるよ!
なお、原作で呪文が出なかっただけの魔法も一応オリジナルとして表記しておく。
「ドケオー・○○、場所を教えて」(初出・3話)
・淡い水色の光が、探し物の場所へ案内してくれる。○○には対象の名称を入れる。
元々魔法界にある呪文。生活に便利な魔法。
「インパートゥーバブル、邪魔よけ」(初出・原作5巻)
・扉などへの接触を防ぐ呪文。無理矢理接触を試みると、勢いよく弾き飛ばされる。
元々魔法界にある呪文。モリーが不死鳥の騎士団会議の盗聴を防ぐために扉に掛けた。
「アドヴェルサス、逆行せよ」(初出・7話)
・薄黄色の板状の光を出し、これに触れた魔法を術者に跳ね返すことが出来る。
半純血のプリンスの創作呪文。『ワディワジ』の上位版。
「エレクト、立て」(初出・7話)
・対象を直立させる呪文。結構乱暴なので、怪我人にはまず使用しない。
元々魔法界にある呪文。威力の低い『アセンディオ』。
「クェレール、取りだせ」(初出・10話)
・別空間に仕舞った物品を取りだす魔法。物品は片手で持てるサイズと重量に限られる。
元々魔法界にある呪文。反対呪文は「リムーヴァ、仕舞え」。
「スポンジファイ、衰えよ」(初出・PS2ゲーム『賢者の石』)
・不安定な魔法で、術者の認識により効果が若干変動する。今回はスポンジ化。
元々魔法界にある呪文。ゲームオリジナル。PC版・秘密の部屋における効果。
「ヴェーディミリアス」(初出・PSゲーム『賢者の石』)
・足場を出現させたり、隠し通路を暴く呪文。術者にはかなりの集中力が求められる。
元々魔法界にある呪文。ゲームオリジナル。
「グンミフーニス、縄よ」(初出・11話)
・杖先から魔力で編んだ縄を射出する魔法。本来は捕縛などの用途に使われる。
元々魔法界にある呪文。魔力の込め方次第で長さや太さが決まる。
「グレイシアス、氷河となれ」(初出・PS2及びGC『アズカバンの囚人』)
・水を凍らせる呪文。術者の力量によっては周囲に水が無くても使える。
元々魔法界にある呪文。ゲームオリジナル。ゲーム中ではハーミー専用呪文。
「アニムス、我に力を」(初出・14話)
・身体能力強化呪文。肉体を強化して戦闘向きに変える呪文。変身術に属する。
1978年、闇祓いアラスター・ムーディが開発。守護霊並みに習得難易度の高い呪文。
「インセンディオ・マキシマ、焼き尽くせ」(初出・14話)
・火炎呪文。魔力の導火線を空中に設置して魔法火を着火するため、精密性に優れる。
元々魔法界にある呪文。単純にインセンディオの上位スペル。
「カダヴェイル、尽くせ」(初出・14話)
・《冒涜の呪文》。詳細不明。
1982年《許されざる呪文》に登録。暗黒時代、ヴォルデモート卿が開発。
「ディキペイル、寄越せ」(初出・14話)
・《簒奪の呪文》。詳細不明。
1982年《許されざる呪文》に登録。暗黒時代、ベラトリックス・レストレンジが開発。
【大きな変更のある人物】
彼らは基本設定はそのままに、生い立ちや性格に手が加えられています。
ハリーが女性であるというだけで、かなり対応の変わる人物も多くいるはず。
ハリー・ポッター (Harriet Lily Potter)
本作の主人公。世界的大犯罪者ヴォルデモート卿に命を狙われるも唯一生き残る。
「生き残った男の子」などと呼ばれるが、女性である。サラサラの黒髪に母譲りの緑の目、獅子や蛇のように鋭い目付き。額に稲妻型の傷。全体的に母親似だが、父親の面影も感じられる。
・原作よりダーズリー家で虐待が苛烈であったため、激情家で容赦のない性格になった。現実主義寄りな悲観主義者。自身の人生を捻じ曲げたヴォルデモートに強い憎しみを抱いており、その打倒を目標に据えて鍛錬や勉強に力を入れているのが原作ハリーとの最大の違い。若干脳筋。
・『賢者の石』編にて、ハーマイオニーとロンという真の友人を得て考え方が変わった。友情や愛情も、また大切なものであるとして受け止められるようになる。
ロン・ウィーズリー (Ronald Bilius "Ron" Weasley)
ハリーの親友。ウィーズリー家の六男で、例に漏れず赤毛のっぽ。
兄たちが全員優秀なためひけ目を感じており、更には友人の女性二人も優秀な部類のため強い劣等感を抱いていた。そのため原作より少し自己顕示欲が強い。
・『賢者の石』編にて、ハリーの心の闇を知ってからは彼女を守らねばという意識が芽生え、一歩だけ大人になった。原作より現状把握能力に優れ、ウィザードチェスで見せた指揮官としての適性が高い。また、宿題を見てくれる頼れる友人が二人に増えたため、頭脳も平均より少し上に。
ハーマイオニー・グレンジャー (Hermione Jean Granger)
ハリーの親友。マグル出身。一年生時での主席。
栗色の髪の毛はハリーお気に入りの枕。すっかり描写を忘れてたが原作通り前歯は大きめ。
・原作よりも愛情深く、大人っぽい。ハリーの事を妹のように愛しており、カッとなりやすく不安定な彼女の事を心配している。ハリーから悪影響を受けて、原作よりも怒りっぽく癇癪を起すとブチ切れる。よいライバルが常に隣に居るため、成績は原作より良い。
ドラコ・マルフォイ (Draco Lucius Malfoy)
ハリーと同学年の男子生徒。ハリーのライバル的存在。
プラチナブロンドの髪をオールバックにして、薄い灰色の瞳。髪以外は父親と瓜二つ。
・原作より大幅に魔改造されており、手のかかる双子の弟がいるため大人っぽく達観しているきらいがある。ハリーの事を対等な好敵手と見なしており、事あるごとに突っかかる。退学やトロールに怯えるなど、年相応の臆病さもある。
・勉強の出来や魔法の腕は原作よりもはるかに上で、ハーマイオニーに次いで一年生時の次席。根深い純血主義ではあるが、盲目的ではない。なにか野心を持っている。
スコーピウス・マルフォイ (Scorpius Thomas Malfoy)
ハリーと同学年の男子生徒。ドラコの双子の弟。
臆病で泣き虫そして意地っ張りなため、自分の尊敬する兄が認めているという理由でハリーに突っかかるも、その未熟さに呆れられている。家族想いであるため、ハリーと関わりを持って欲しくないという真摯な面もある。どちらかというとロンのライバル。
・原作ではハリーの息子アルバス・セブルスと同級生で、全く純血主義ではない。ただ『HMD』では原作マルフォイの役に。ただしただの噛ませ犬ではなく、家族を愛しているという行動理念がある。
グレセント・クライル (Grecent Crayle)
ハリーと同学年の男子生徒。ドラコの子分。
・原作登場人物の合成獣。リーダーの子分は二人で十分なんだラホラサッサーイ。十一歳にして二メートル近い巨体を誇るバカ。代償として原作よりおバカになった。スネイプのお気に入りでなければ一年生にして留年するレベル。
ネビル・ロングボトム (Neville Longbottom)
ロンのルームメイト。黒髪にぽっちゃりした心優しい男の子。
・原作と大きな違いは無し。周囲の変化に巻き込まれてちょっと不運になった程度。
アルバス・ダンブルドア (Albus Percival Wulfric Brian Dumbledore)
ホグワーツ校長。銀色の長髪と長いヒゲ。ブルーの瞳と、半月型の眼鏡が特徴。長身。
・原作より出番が少ないものの、透明マントを贈るなど仕事はしている。ハリーの生い立ちを全て知っているため心配していたが、友人が出来たと告白してくれたことを心から喜んだ。世界最強の魔法使いと謳われているため、ハリーにとって当面の目標。
ミネルバ・マクゴナガル (Minerva McGonagall)
ホグワーツ副校長。黒いひっつめ髪と理知的なメガネ。変身術教授で、獅子寮寮長。
・本作では女性であるハリーをよく面倒見てくれる、同性としての目線で見守ってくれる貴重な保護者。原作ハリーより目をかけ、また勉学面ではそれ以上に厳しい。
クィリナス・クィレル (Quirinus Quirrell)
ホグワーツ教授。スキンヘッドに紫のターバン。闇の魔術に対する防衛術を担当。
・原作ではそのような描写はなかったが、本作では明確な死喰い人でありヴォルデモートに忠誠を誓っている。原作と同じく自己顕示欲が強く、優秀な魔法使いではあるが慢心しやすく浅はかな面があるため、ハリーに追い詰められても認めず油断したまま敗北した。
・本作ではルーマニアへの修業の際に本当に吸血鬼に襲われたことになっており、彼自身も吸血鬼となった。日光や流水などに強い代わりに、吸血鬼としては落第点な能力しか持ち合わせていない。
ヴォルデモート卿 (Lord Voldemort)
ハリーの仇敵。英国魔法界の歴史上最悪の犯罪者。
かつてハリーの殺害に失敗して肉体を失い、クィレルの後頭部に寄生していた。
・原作と役割や立ち位置は同じだが、メンタル面がだいぶレベルアップした。ハリーに対してどこか特別扱いしている節があった。なお、クィレルはただの便利な駒程度だった模様。
キャラの身長差
だいたいこんな感じの変更がありました。
本文に乗せるのもアレかなと思いましたが、変更点が多いので必要かなと。
秘密の部屋編やアズカバン編も情報が増えればこうやって書くことに……なるんでしょうね。多分。