艦娘幼稚園   作:リュウ@立月己田

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※この作品は、6月21日にインテックス大阪で開催される「我、夜戦に突入す!3獄炎」にサークル参加する予定であり、新刊の序盤サンプル(3分割)となります。


 お昼寝の時間。
先生の視線は見当たらない。ならば、今度こそヲ級ちゃんから話を聞けるはず。
そうして僕たちは、ヲ級ちゃんから隠していることを聞くことになる。

 舞鶴幼稚園捜索隊ヲ設立シマス。


※書籍印刷による縦書きと違い、読みやすいように行間処理を行っております。
 書籍のサンプルは別途通販サイトにて後日アップ致しますので、宜しくお願い致します。


その3(サンプルはここで終了)

 

■ 04

 

 

 

 幼稚園にある大きな部屋。床一面に規則正しく並べられた布団の中で、僕たちはスヤスヤと寝息を立てている……はずだった。

 

 大半のお友達はお昼ご飯を食べた後だからぐっすりと眠っている。だけど、僕の周りに居るみんなはそうではなく、ある一人の動向を見逃さないように見張っていた。

 

「ヘーイ……ヲ級ー。そろそろお話ししてくれても良いんじゃないデスカー?」

 

 寝ているお友達を起こさないように小さな声で話しかけた金剛ちゃんは、ヲ級ちゃんの布団をユサユサと揺すった。

 

「フム……」

 

 するとヲ級ちゃんは上半身を少しだけ起こして部屋の様子をうかがった後、小さく息を吐いてから頷いてうつ伏せになった。その様子を見た僕や周りのみんなも、同じようにうつ伏せになりながらヲ級ちゃんを見つめている。

 

「オ兄チャンノ気配モ感ジナイシ、大丈夫ダト思ウ。モシ誰カガ部屋ニ入ッテキタラ、スグニ寝テイルフリヲシテネ」

 

 コクリと頷く僕たちを見たヲ級ちゃんは、布団の中でゴソゴソと右手を動かしてから一枚の紙を取り出した。

 

「ん……、それはいったいなんなんだ?」

 

 天龍ちゃんの問いかけにニヤリと笑みを浮かべたヲ級ちゃんは、自慢げに語り出す。

 

「オ兄チャント一緒ニ倉庫ニ行ッタトキ、コノ紙ガ物影ニ落チテイタノヲ見ツケタンダヨネ」

 

 そう言って、ヲ級ちゃんは僕たちに見やすいように紙を広げてくれた。少し古ぼけた感じのA4サイズの紙に、やや茶色がかったインクで書かれている図面のような絵。一見すると落書きがある地図のように見えるんだけれど、なんとなく僕はその紙が気になってしまった。

 

「これがいったいどうしたっぽい?」

 

 夕立ちゃんの言葉に周りのみんながウンウンと頷く。どうやら僕以外のみんなはそれ程興味がなさそうな感じに見える。

 

「フフフ……、コノ紙ノ秘密ヲ聞イテ、最後マデ冷静ニ居ラレルカナ……?」

 

 特撮ヒーロー番組で出てくる悪役のボスみたいなセリフを言ったヲ級ちゃんは、含み笑いをしながらボソボソと語り始めた。

 

「マズコノ紙ノ質ダケド、最近ノ物ジャナイ感ジニ見エルヨネ。少シ古ボケテイルシ、端ッコノ辺リガ黄バンデイル」

 

「確かにその通りデスネー。でも、それだからと言って、別に興味がわいてくるとは思えまセーン」

 

「古イダケジャソウカモシレナイケレド、ココニ描カレテイル図ノ中ニ、気ニナルモノハナイノカナ?」

 

「気になる……モノ……?」

 

 潮ちゃんが首を傾げながら紙を見る。するとヲ級ちゃんは触手を器用に動かして、ある一点を指した。

 

「コノ絵……何ニ見エルカナ?」

 

「うーん……、少し丸みがかかった箱っぽい?」

 

「ソウ。ソノ通リダネ」

 

 ヲ級ちゃんは夕立ちゃんの答えに満足そうに頷いたけれど、まわりのみんなは不満そうな顔で頭を捻っていた。

 

「それがいったいどうしたってんだ? ただの箱が描かれているだけじゃ、何がなんだかさっぱりじゃねえか」

 

 天龍ちゃんの言葉に金剛ちゃんや潮ちゃん、夕立ちゃんがコクコクと頷いた。そんな中、龍田ちゃんだけが少し考えるような表情をしてから、ヲ級ちゃんに問いかける。

 

「もしかしてだけど、それって宝箱か何か……ってことかしら~?」

 

「……え?」

 

 驚いた顔を浮かべた天龍ちゃんの口元に触手を伸ばしたヲ級ちゃんは、静かにするようにと人差し指を立てるジェスチャーをしてから言葉を続けた。

 

「龍田ノ言ウ通リ、僕ハコノ紙ガ宝ノ地図ダト思ウ。ダカラコソ、オ兄チャンニバレナイヨウニ隠シテイタンダヨネ」

 

「それはどうしてデスカー? 先生も一緒に探せば良いと思うんデスケド……」

 

「そ、そうだよね……。人数が多い方が、見つけやすいと思うかな……」

 

「う~ん、それだと分け前が減っちゃうんじゃないかしら~?」

 

「確かに龍田が言うように、分け前が減るのは嫌だよなぁ……」

 

「でもでも、先生一人くらいなら増えても大丈夫っぽい」

 

 みんなが意見を出し合う中、何も言っていない僕にヲ級ちゃんの視線が向けられた。

 

「時雨ハ、ドウ思ウカナ?」

 

「そう……だね……」

 

 僕は呟きながらヲ級ちゃんの顔を見る。ほんの少しだけ釣りあげた口元が、明らかに僕に期待を寄せているのだと分かる。

 

 本来ならば安全を考えた上での発言をするべきだろう。だけどそれ以上に、僕はこの紙に対しての興味がいっぱいだった。

 

 もちろんそれを見越した上でヲ級ちゃんは僕に聞いてきたんだろうし、誘導されている感じは否めない。けれど、わき上がってしまった気持ちを抑えることはできそうになかった。

 

「これを先生に見せた場合、取り上げられてしまう可能性が高いかもしれないね」

 

「えっ、な、なんでだよ……?」

 

「良く考えてみてよ、天龍ちゃん。この絵を描いたのはまず間違いなく大人の人だよね。真っすぐに引いた線で描かれている図面は定規を使っているだろうし、僕たちが描くには難易度が高過ぎる。それに紙の古ぼけた感じとインクが茶色くなっていることから、描かれてから結構経っていると思うんだ」

 

「あー……えっと、それで……どうして先生がこの紙を取り上げることになるんだ?」

 

「これが落しモノなら、まず持ち主を返そうとするよね?」

 

「あ、ああ……。そうだよな」

 

「この紙は明らかに僕たちのモノじゃないと分かるだろうって、言ったんだけど」

 

「あっ、そ、そうか……。なるほど……」

 

 僕の言葉をなんとか理解できたのか、天龍ちゃんは少し迷いながらも頷いた。

 

「この紙は誰かにもらったモノだから大丈夫だと、先生に伝えたらダメなんデスカー?」

 

「それだと最初のうちは大丈夫かもしれないね。だけどその場合、どうしてもらった人にこの紙のことを聞かないのかって言われないかな?」

 

「ムムッ……、それは確かに、言われちゃうかもデース……」

 

「嘘を言っちゃったら、きちんと理由が揃っていないとばれちゃう可能性が高いんだ。ばれちゃったら最後、嘘をついていたことも怒られちゃうからお勧めはできないよね」

 

「せ、先生が怒ると非常に怖いと聞いたことがありマース……」

 

 そう言って、金剛ちゃんは布団を被りながら身体を震わせていた。

 

「この紙が僕たちのモノじゃない以上、先生に見せたら取り上げられる可能性が高い。そうなったら最後、宝探しは完全にできなくなっちゃうんだよね」

 

 僕はみんなにそう話したけれど、一つだけ気になることを言っていない。

 

 それは、この地図が本当に宝物を示しているかどうか――なんだけれど。

 

「ヲ級ちゃんがしていた通り、他の誰にもこの紙について知られない方が良いと思う。できるならば探していることも気付かれないように、こっそりとするのがベストだろうね」

 

「そ、それは……結構難しそう……だよね?」

 

「でもでも、楽しそうじゃないかしら~?」

 

「確かに、楽しそうっぽ……むぐむぐ……」

 

 大きな声をあげそうになった夕立ちゃんの口を慌てて触手で塞いだヲ級ちゃんは、もう一度口元に人差し指を当てて静かにするようにとジェスチャーを見せた。夕立ちゃんも焦った表情を浮かべながら自らの両手で口を塞ぎ、コクコクと頷いている。

 

「僕も楽しそう……いや、面白そうだと思う。だからこそ、この紙は先生に見せずに僕たちだけで探索したいんだよね」

 

 僕はそう言って、みんなを見渡すように顔を動かした。口を塞いだまま大きく頭を縦に振った夕立ちゃん。ニコニコと笑顔を浮かべている龍田ちゃん。ワクワクが止まらないといった感じの天龍ちゃん。少し不安げな表情でキョロキョロとしている潮ちゃん。いつの間にか身体の震えが止まって楽しそうにしている金剛ちゃん。

 

 そして、全て計算通りといったような顔を浮かべていたヲ級ちゃんは、満足げにコクリと頷いた。

 

 

 

 僕たちだけで宝探しをするのは決まったけれど、この紙に描かれている場所がどこだかは分からない。まずは詳しく見てみようといくつかの布団をくっつけた僕たちは、その上で円のように寝転びながら紙を中心に置いて、相談を開始した。

 

「宝箱ノアル場所ガドコナノカ……。ソレガ重要ダヨネ」

 

 ヲ級ちゃんの言葉に頷いたみんなの視線は、宝箱の絵に向けられている。

 

「パッと見る限り、宝箱は紙の下の方にある建物の、左辺りにある部屋の中よね~」

 

「龍田の言う通りだけど、この建物がどこにあるかなんて分かるのか?」

 

「さあ~、今の状況だと全くと言って良い程、分からないわね~」

 

 龍田ちゃんがそう言うと、天龍ちゃんはガックリと肩を落としてうなだれた。だけど、龍田ちゃんが言ったように、この紙をパッと見ただけでは分からなくても無理はないと思う。A4サイズの紙は縦向きで描かれているけれど、方角を示すようなモノはない。更に宝箱の絵がある建物は建築図面の立面図のように内部が描かれているけれど、その他は定規を使っているとはいえ、外周っぽい線しかないんだよね。

 

 つまり、宝箱がある建物が分かれば問題はないんだけれど、そこにたどりつくまでが非常に難しい。しかも、この紙の中心辺りに二本の波線があることから、途中の部分が省略されているのだろうと思う。

 

「どこかにヒントとかないっぽい?」

 

「ウーン、そうデスネー……」

 

 夕立ちゃんの言葉を皮切りに、僕たちは宝箱がある建物から視線を動かして、紙全体を隅々まで調べていく。

 

「……ん?」

 

「ど、どうしたのかな……時雨ちゃん?」

 

「これなんだけど、なんだか社みたいに見えないかな?」

 

「や、やし……ろ?」

 

 なんのことだろう……と、顔を傾げた潮ちゃんに、僕はその部分を指差しながら説明をするために口を開いた。

 

「社というのは、神様を奉ってある神殿や建物なんだ。大きさや材質などは色々だけど、神社の奥の方にあるのを思い浮かべれば分かりやすいかもね」

 

「それって……、木でできた建物みたいなやつっぽい?」

 

「そうだね。他にも石でできた物もあるし、社の手前に鳥居があるこがと多いのも特徴だけど、場所によって様々かな」

 

「でも、その社がどうかしたんデスカー?」

 

「どうしたもこうしたも、僕たちが居る舞鶴鎮守府にも社はあるよね」

 

「……そ、そうだったっけ?」

 

 頭を傾げながら呟く天龍ちゃんと同じように、金剛ちゃんも潮ちゃんも夕立ちゃんも知らないような顔を浮かべていた。

 

 あ、あれ……、もしかしてみんな、見たことがないのかな……?

 

「ああ~。そういえば確かに、鎮守府の端っこの方にあったわよね~」

 

「おっ、さすがは龍田。俺が知らないことでも良く知っているよな」

 

「知らないことは知らないけどね~」

 

 ……どこかの委員長みたいな言葉を返した龍田ちゃんだけど、そこに意識を向ける必要はない。むしろ大事なのは、社を知っているということなんだよね。

 

「ツマリ、時雨ガ言ッタ社ハ……」

 

「うん。紙に描かれているこの絵が社だと仮定して、近くの建物と壁のような線を考えれば……多分だけど、舞鶴鎮守府と同じだと思うんだよね」

 

「そ、それは本当デスカッ!?」

 

「こ、声が大きいよ……金剛ちゃん」

 

「ハッ、つ、つい……。ごめんなさいデス……」

 

 慌てて口を塞いだ金剛ちゃんが小さい声でみんなに謝ると、僕は周りを見渡してから話を再開させる。

 

「絶対にそうだとは言えないけれど、その可能性は高いと思うんだ。この紙に方角は描かれていないけれど、その場合は地図の上の方が北側というのは結構多いんだよね。

 

 それらを考えた上で、僕の記憶とこの紙にある社や塀、そして建物を照らし合わせると……」

 

 僕はそう言って、少し間を置いた。

 

 既に天龍ちゃんや金剛ちゃん、ヲ級ちゃんの目はキラキラと光りながら僕の顔を見つめている。

 

「この絵は舞鶴鎮守府を描いた地図じゃないかと思うんだよね」

 

「さ、さすが……、名探偵時雨デース……ッ!」

 

「あ、ああ……。俺も完全に驚かされたぜ……っ!」

 

 感心しながら袖で額を拭っていた金剛ちゃんと天龍ちゃん。そしてヲ級ちゃんは満面の笑みを浮かべて口を開いた。

 

「ソコマデ推理デキレバ、アトハコッチノモノダヨネ」

 

「ううん。そういう訳にもいかないんだよね……」

 

「えっ……、ど、どうして……かな?」

 

 潮ちゃんは僕の言葉に驚いた表情を浮かべると、龍田ちゃんが両手を小さく叩いて口を挟んだ。

 

「確かに時雨ちゃんの言う通りよね~」

 

「龍田ちゃんは分かったみたいだね」

 

「ええ~。時雨ちゃんが気になっているのは、この波線でしょ~?」

 

 龍田ちゃんがそう言って、紙の中心部分を指差した。そこには左端から右端まで続く、二本の波線が描かれている。

 

「こ、これがどうかしたっぽい?」

 

「この二本の線は、省略を意味するんだ」

 

「しょ、しょうりゃく……?」

 

 先程と同じように潮ちゃんが首を傾げると、天龍ちゃんも同じような仕草をしていた。

 

「そう、省略だね。例えば真っすぐの道があったとして、それが随分と長く続くなら地図で描こうとすると、紙がたくさん必要になっちゃうでしょ?」

 

「う、うん……。そうなるかな……」

 

「それだと、一枚の紙で描ききれないかもしれない。それでは具合が悪いから、必要のない部分をカットするのが省略なんだ」

 

「なるホド……。それだと、地球にも優しいデース」

 

 ここで金剛ちゃんがどうしてエコ活動を持ちだしたのかは分からないけれど、その意識は大切だよね。

 

「社から南に下って行って、二つの建物を通り過ぎた辺りから省略されているんだけれど、再開された地図の部分がどこかが分からないんだ。正直に言って、地図としては問題だとは思うんだけど、推理する側としては面白いよね」

 

 僕はそう言って、ニッコリと笑みを浮かべた。

 

 簡単に分かってしまっては面白くない。そんな気持ちが伝わったのか、僕を見つめるみんなの顔も同じように笑っている。

 

「それじゃあ、もちろん……やるよな?」

 

 天龍ちゃんの言葉にみんなが一斉に頷くと、ヲ級ちゃんが右手を紙の上に突き出した。

 

「デハ……本日ヨリ、舞鶴幼稚園捜索隊ヲ設立シマス」

 

「ワォッ、それは良い考えデース」

 

「ちょっと難しそうな名前だけど……かっこいいよね……」

 

「夕立、頑張るっぽい」

 

「俺に任せておけば大丈夫だぜっ」

 

「時雨ちゃんがほとんど推理をしていたんだけどね~」

 

 みんなは口々に言いながら手を重ねていき、無言で僕の顔を見つめてくる。

 

 賽は投げられた。

 

 はたして、この地図の先に何が待っているのか、僕には全く分からない。

 

 だけど、みんなと一緒に宝探しをやりたくて仕方がない。

 

 わきあがってしまった気持ちを押さえることはすでに無理で、好奇心で胸のワクワクが止まらない。

 

 僕はみんなにニッコリと笑みを向けてから大きく頷き、

 

 誓いを込めた手を力強く重ねたんだ。

 

 

 

 同人誌:艦娘幼稚園 スピンオフシリーズ『幼稚園児時雨のお宝事件簿!?』(仮)に続きます。

 





 これにて艦娘幼稚園 スピンオフシリーズ『幼稚園児時雨のお宝事件簿!?』(仮)
同人誌サンプル編は終了です。

 もしよければ、6月21日のインテックス大阪で開催される「我、夜戦に突入す!3獄炎」や、その後に開始予定の通信販売でお願い致します。


 さてはて、それでは艦娘幼稚園の第二部が次回より開始です。

 時間軸は呉の決戦を終えてから約半年。
舞鶴にある艦娘幼稚園で働いていた先生ですが、何やら不穏な雰囲気が?
それは、いきなり語られます。


次回予告

 いつものようにスタッフルームで会議をしていた主人公。
自分の仕事が割り振られず、何故か指令室に出頭命令が。

 もしかして、俺、クビになっちゃうんですかっ!?


 艦娘幼稚園 第二部
 ~流されて佐世保鎮守府~ その1「舞鶴鎮守府 艦娘幼稚園の皆様へ」

 章タイトルに閃いた方はお仲間です(ぇ


 乞うご期待!

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