艦娘幼稚園   作:リュウ@立月己田

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※この作品は、6月21日にインテックス大阪で開催される「我、夜戦に突入す!3獄炎」にサークル参加する予定であり、新刊の序盤サンプル(3分割)となります。


 第二回リクエストの上位に入った、唯一の艦娘園児『時雨』。
みんなが困った時に助けてくれる名探偵が、幼稚園で見つけた1枚の紙を持って鎮守府内を探索する!?

 艦娘幼稚園 スピンオフシリーズ『幼稚園児時雨のお宝事件簿!?』(仮)
 同人誌サンプル編
(現在修正作業中の為、完成時に変更があるかもしれません)


■その1 あらすじ

 ある日、ヲ級ちゃんが持ってきた1枚の紙。
もしかすると、これは宝の地図かもしれない……。
そんな思いが僕たちを動かし、舞鶴幼稚園捜索隊が結成される。

 はたして、僕たちは何を見つけられるのかっ!?

※書籍印刷による縦書きと違い、読みやすいように行間処理を行っております。
 書籍のサンプルは別途通販サイトにて後日アップ致しますので、宜しくお願い致します。


スピンオフ ~幼稚園児時雨のお宝事件簿!?(仮)~ 同人誌サンプル
その1


 ■ 01

 

 

 

 僕は白露型駆逐艦の時雨。

 

 みんながよく知っているのとはちょっとだけ違う、舞鶴鎮守府に所属する艦娘なんだ。もしかするとすでに知ってくれている人もいるかもしれないけれど、一応説明しておくね。

 

 僕は舞鶴鎮守府にある『艦娘幼稚園』というところで毎日を過ごしている。この施設は小さな艦娘である僕たちが元気良く育つことができるように、舞鶴鎮守府で一番偉い元帥が建ててくれた施設なんだ。

 

 ここには僕と同じような艦娘がたくさんいて、面倒を見てくれる先生も数人いる。この幼稚園ができたときから先生として働いている愛宕先生に、その後入ってきた唯一の男性である先生。そして見習い中のしおい先生と港湾先生の四人が頑張ってくれているんだ。

 

 今、僕が説明した内容に、おかしいな……と、思った人がいるかもしれない。実はこの艦娘幼稚園には艦娘だけでなく、深海棲艦のお友達や先生もいるんだよね。詳しいことを説明すると長くなっちゃうんだけれど、少し前に舞鶴鎮守府と一部の深海棲艦が停戦を結んだおかげでこうなっているらしいんだ。

 

 ヲ級ちゃんに関しては少し違って、先生の弟が生まれ変わったという――とんでもない経緯があるんだけれど、お友達が増えたことは嬉しいし、みんな仲良くやっているから何も問題はないと思うんだよね。

 

 時々ドタバタ騒ぎが起きちゃうこともあるけれど、みんなは楽しんでいるから良いんじゃないかな。なんだかんだと言っても、刺激が欲しい年頃なのかもしれないからね。

 

 さて、こんな感じの艦娘幼稚園なんだけれど、今回ちょっとしたできごとがあったんだ。それはほんの些細な一枚の紙から始まったんだけれど、お友達のみんなにとってはちょっとしたイベントみたいなモノだったかもしれない。

 

 だけど、僕にとってはとても大きくて、とても大切な物語だったんだ。

 

 

 

 全てを話すには少し恥ずかしい気もするけれど、君だけに教えてあげるね。

 

 

 

 ■ 02

 

 

 

 ある晴れた朝。

 

 いつものように幼稚園で朝礼を終えた僕たちは、クラスごとに別れて部屋に向かったんだ。

 

 僕が所属するクラスには天龍ちゃんと龍田ちゃん、潮ちゃんに夕立ちゃん、金剛ちゃんにヲ級ちゃんの合計七人。面倒を見てくれるのはヲ級ちゃんのお兄さんでもある先生なんだけど、時々抜けていたりするのが母性本能をくすぐるっていうのか、ちょっぴり可愛いんだよね。

 

 先生がこの幼稚園にきてからもう一年半ほど経っているから、そろそろきちんとして欲しいって気持ちもあるんだけど、今日も開始早々から失敗しちゃったみたいで……

 

「むぅ……」

 

「どうしたんだ、先生?」

 

 困ったような表情を浮かべていた先生に見かねた天龍ちゃんが、思わず声をかけていた。

 

「いや……実は、授業で使う道具を間違ったみたいなんだ……」

 

「あら~、先生ったらまた失敗しちゃったのかしら~?」

 

「う、うぐぐ……面目ない……」

 

 龍田ちゃんに突っ込まれてへこんだ先生は、ガックリと肩を落としていた。

 

「それじゃあ、どうするっぽい?」

 

「アレが無いと説明しにくいから、今から倉庫に取りに行ってくるよ。少しの間だけ離れるけど……ヲ級、ついてきてくれるか?」

 

「ラジャー。問題ナッシングダヨー」

 

「オーゥ、ヲ級だけなんデスカー? 私も先生のお手伝いをしたいデース」

 

「あー、いやいや。そこまで手が足りないって訳じゃないから大丈夫だよ」

 

「そうデスカ……残念デス……」

 

 寂しそうに答えた金剛ちゃんだけど、たぶん先生がヲ級ちゃんを連れていこうとしたのは人手が足りないという理由だけじゃないと思うんだ。目を離した隙に問題を起こしちゃうヲ級ちゃんだから、それを先生は心配したんだろうけれど、それなら龍田ちゃんも同じ意味で危険なんだよね。

 

 ただ、ここ最近は龍田ちゃんの行動があまり目立たなくなってきているんだけれど、そういうときが一番危ないってことを先生は分かっていないのかもしれない。とはいえ、僕も見て見ぬ振りをするつもりはないから、ちゃんとフォローはするけどね。

 

 そんなことを考えている内に、先生はヲ級ちゃんを連れて倉庫に向かって行った。先生が帰ってくるまで僕たちは自習時間になるけれど、大きく騒がなければ大丈夫だと言わんばかりに、残っていたみんなはお喋りをし始めたんだ。

 

「相変わらず先生は抜けちゃってるよなぁー」

 

「そ、そうだね……。でも、先生らしいとも言えるよね……」

 

「ああ、確かに潮の言う通りだな。まぁ、そんなところが可愛いんだけどよぉ……」

 

「あらあら~。天龍ちゃんったら、ヘタレなクズ男が好みなの~?」

 

「い、いやっ、先生はそんなんじゃねーしっ!」

 

 顔を真っ赤にさせた天龍ちゃんが慌てて否定をしていたけれど、龍田ちゃんはニヤニヤと笑い顔を浮かべながら続けてからかった。

 

「ああいうタイプの男って、優しくしちゃうと図に乗っちゃうのよ~?」

 

「そ、そうなの……か? それじゃあ、優しくしまくったら先生は俺にぞっこん……」

 

「そ、それこそダメ男じゃないのかな……?」

 

 天龍ちゃんと龍田ちゃんの間に座っていた潮ちゃんは、オロオロとしながらも先生をフォローをしようとしていたんだけれど、実際には一番キツイことを言っている気がするんだよね。

 

「先生がダメ男だったとしても、私は全く気にしないネー!」

 

「お、俺だって先生がどうしようもないヘタレだったとしても、全然気にしねえぞっ!」

 

 金剛ちゃんが胸を張って公言しちゃったから、天龍ちゃんも負けじと言い返していた。この二人は以前から先生をお嫁さんにするんだと言っているから周りのみんなも分かっているんだけれど、あまり白熱し過ぎちゃうと色々と問題が起きてしまう訳で……

 

「あら~、もしかしてまた先生の争奪戦が勃発しちゃうのかしら~?」

 

 ――と、龍田ちゃんが導火線に火を点けるような発言をした途端、金剛ちゃんと天龍ちゃんの顔色が険しくなった。

 

「そうデスネ……。そろそろハッキリさせた方が良いかもしれないデース!」

 

「おいおい、金剛。この前の争奪戦で、俺様に負けたことを忘れちまってるんじゃないのか?」

 

「あ、アレはちょっと作戦を失敗してしまっただけデース!」

 

 そう言って真正面から睨み合う二人を見て、龍田ちゃんは笑顔を浮かべながら「あらあら~」と、呟いていた。

 

 いやいや、君の一言が発端なんだけど……と、僕は心の中でツッコミながらため息を吐く。これもいつものことなので仕方ないと言えばそうかもしれないんだけれど、さすがにこのまま放っておく訳にもいかないから、僕は二人に向かって声をかけた。

 

「白熱しちゃうのは分からなくもないけれど、このままここでバトルを始めちゃったら、戻ってきた先生が怒っちゃうと思うんだよね」

 

「そ、それは困りマース……」

 

「それに潮ちゃんがもうちょっとで泣きだしそうなんだけど、天龍ちゃんはそれでも良いのかな?」

 

「よ、良くねえし……って、潮、泣くんじゃねえぞっ!」

 

「う、うん……大丈夫……。でも、喧嘩はしないで……ほしいかな……」

 

 僕の言葉に金剛ちゃんは肩を落としながらしょんぼりとした表情を浮かべ、天龍ちゃんは慌てて潮ちゃんを気づかいながら声をかけていた。

 

 これで騒ぎはひと段落。ちょっとばかり龍田ちゃんが残念そうな顔で僕を見ていたけれど、気づかない振りをして机に戻る。

 

 勝手に二人でバトルを始めちゃった場合、色々と大変かもしれない。普通ならまだしも、ここは艦娘幼稚園。以前に行われた先生の争奪戦で、二人は広場で大立ち回りをしたけれど、あのときは愛宕先生が決めたルールにのっとって行われたので、大きな問題は起こらなかった。だけど今は、僕たちを監督する先生は部屋に居ないため、開始のゴングが鳴った途端に問答無用の喧嘩になってしまう可能性がある。

 

 そうなってしまった場合、先生の監督責任は間違いなく問われてしまうだろう。まさか幼稚園をクビになることはないと思うんだけれど、そうなったら最後、本当に金剛ちゃんや天龍ちゃんの言ったようにダメ男になってしまうかもしれないよね。

 

 まぁ、それでも僕は先生のことを見捨てたりはしないけれど……って、いったい何を考えているんだろう。そりゃあ僕だって先生の争奪戦に参加した身であるから、嘘をつく気はないんだけれど、やっぱりハッキリと言うには恥ずかしいモノがあるよね。

 

 でも、この気持ちに嘘をつきたいとは思わない。だけど、面と向かって言うには恥ずかし過ぎる。もし金剛ちゃんや天龍ちゃんのように振舞えれば……なんてことも思ったりするけれど、僕はまだ子供だから、もう少し先でも良いかな……と、考えていたんだ。

 

「みんなー、お待たせして悪かった。道具を持ってきたから、授業を再開するぞー」

 

 そうこうしている間に先生が声を上げながら部屋に戻ってくると、みんなは途端に静かに席に座って姿勢を正した。

 

「……あれ、なんだか雰囲気が違わなくないか?」

 

「べ、別になんでもないデスヨー?」

 

「そ、そうそう。みんな静かに自習をしていたぜー」

 

 金剛ちゃんと天龍ちゃんは何事もなかったかのように取り繕いながら、先生に向かって笑顔を浮かべていた。先生は少しばかり違和感があるものの、問題がないのならば良いだろうと思ったのか、そのままホワイトボードの前に立って授業を再開しようとしていたんだけれど……

 

「おい、ヲ級。そんなところで突っ立っていないで、早く部屋に入りなさい」

 

「ヲ……ヲヲッ。ゴメンゴメン……」

 

 入口でなにやら考えごとをしていたような顔を浮かべていたヲ級ちゃんは、先生の言葉に気づいてスタスタと歩きながら自分の机へと向かって行く。そんな姿を見た僕たちは明らかにおかしいという気持ちを胸に秘めたまま、授業を再開させた先生の声に耳を傾けていた。

 

 

 

 

 

「はい、それじゃあ勉学の授業はこれくらいにしておこう。次の授業まで少し時間があるけれど、部屋の中でなら自由にして良いからなー」

 

「「「はーい」」」

 

 みんなは先生に手をあげて返事をした後、思い思いの行動を取る――と、見せかけて、ヲ級ちゃんの席を囲むように集まった。

 

「……ヲッ?」

 

 いったい何ごとなんだと言わんばかりの表情を浮かべたヲ級ちゃん。しかし、僕たちの考えていることは共通していて、倉庫から帰ってきたときの不自然な反応についてだった。

 

「ヘーイ、ヲ級ー。何やら隠しごとをしているみたいデスネー?」

 

「ヲヲ……」

 

 完全に逃げ場を失ったヲ級ちゃんだったけれど、表情に焦りの色は見えない。それどころか不敵な笑みを浮かべてさえいる感じに、僕は嫌な予感がしてしまう。

 

「何を隠しているのか知らないけどよ、面白いことならみんなで共有しようぜっ!」

 

「ソレハ構ワナインダケド……今ハチョット止メテオキタインダヨネ」

 

「あら~、どうしてなのかしら~?」

 

「僕ニモ事情トイウモノガアルンダヨ。マァ、ソレ自体ヲ隠スツモリモ無ナインダケレド……」

 

 そう言って、ヲ級ちゃんはなぜか僕の方を睨みつけてきた。

 

「え、えっと……、僕はヲ級ちゃんに何かしたつもりはないんだけれど……?」

 

「ウン、ソウダネ。僕ガ睨ンデイルノハ時雨ジャナクテ、後ロデコソコソトシテイル愚兄ノ方ナンダヨネ」

 

 その言葉に僕たちは一斉にヲ級ちゃんの視線の方へと振り向くと、ファイルバインダーを見ているかのような仕草をしながら、チラチラとこちらの様子をうかがっている先生が見えた。

 

「「「………………」」」

 

「な、何……かな……?」

 

 視線に耐えられなくなった先生は、額に汗を浮かばせながら僕たちに問う。

 

「どうして先生は、夕立たちの会話に聞き耳を立ててるっぽい?」

 

「い、いや……別にそんなつもりはないんだけど……」

 

「ソレニシテハ、耳ガ空飛ブ象ノヨウニ大キクナッテイルンダケド?」

 

「なっ! そ、そんなことがある訳が……」

 

 慌てながら自分の耳を触る先生なんだけれど、それだと明らかに嘘をついていましたと公言していることになっちゃうよね。

 

「アア、嘘ダゼ! ダガ……マヌケハ見ツカッタヨウダナ」

 

「しぶいねぇ……って、ヲ級の罠かよっ!」

 

「さすがにちょっと……幻滅です……」

 

「潮に嫌われたっ!?」

 

「大丈夫だぜ先生っ! どんなにヘタレでも、俺様が嫁にもらってやるからよっ!」

 

「なんでいつも俺が天龍の嫁扱いなんだよっ!」

 

「それじゃあ、私のハズバンドでどうデスカー?」

 

「それはそれで問題あるから、頷けられる訳がないだろうがっ!」

 

「この際、バッサリ切っちゃいましょうか~」

 

「どこを切られちゃうのっ!?」

 

「言っちゃって良いっぽい?」

 

「色んな意味でアウトだからダメーーーッ!」

 

 先生は両手で大きな×を作りながら大声をあげたんだけど、みんなから向けられる視線が更にきつくなったのを見て、愛想笑いを浮かべながら部屋の外へと逃げていった。

 

 

 

 

「フゥ……。本当ニ、アンナ愚兄デ申シ訳ナイ……」

 

「なんだか今日のヲ級ちゃんって、先生に対して酷くないかな?」

 

 ため息を吐いたヲ級ちゃんに僕が問いかけると、パチパチと目を開閉させてから僕を見る。そして口を開こうとした瞬間――なぜかそれより先に、別のところから声が聞こえてきた。

 

「それはアレデース。最近のヲ級は、ドSモードでいこうと決めたからデスネー!」

 

「ど、ドS……モード……って、なんなんだ?」

 

 全く意味が分からないと言った風に声をあげた天龍ちゃんに、ヲ級ちゃんがニヒルな笑みを浮かべて口を開いた。

 

「実ハ最近、寮ニ居ルオ姉サンノ真似ヲシテイルンダケド、コレガナカナカ気分ガ良インダヨネ」

 

「それってどのお姉さんっぽい?」

 

「曙というお姉さんデース」

 

「「「あー……」」」

 

 またもや口を挟んだ金剛ちゃんによって納得した僕たちは、半ば呆れた顔を浮かべながらため息じみた声を吐いた。

 

「少し前のことなんですケド、元帥が曙お姉さんに罵倒されているのにもかかわらず、ニヤニヤしているのを見てしまったのデスヨー」

 

「ソウソウ。ソレヲ見タ僕ハ、コレダッ! ――ト、思ッタンダヨネ」

 

 元帥はいったい、何をやっているんだろう……。

 

 そして、それを見て真似てみようとしたヲ級ちゃんもどうかと思うんだけれど、さすがに僕がこれを止めるのは荷が重過ぎるよね……。

 

 先生には悪いけれど、ヲ級ちゃんがドSモードとやらに飽きてくれるまで待つしかない。それに、聞き耳を立てていた先生にも非はあるからね。

 

「まぁ、そんなことはどうでも良いんだけど、さっきの態度は何だったんだ?」

 

「そうよね~。私もそれは気になっちゃうわ~」

 

「うん……潮も、気になってるかな……」

 

 コクコクと頷くみんなの顔を見て、ヲ級ちゃんは語り出そうとしていたんだけれど……

 

「イヤ、マダココデハ話サナイ方ガ良イノカモシレナイ……」

 

「お、おいおいっ。もったいつけてないで、さっさと教えろよっ!」

 

「ソノツモリハナインダケレド、愚兄ガ……マダ……」

 

 そう言ったヲ級ちゃんが指差した方向を見ると、ほんの少しだけ開いていた扉の隙間に人影らしきモノが見えた。

 

「「「…………………」」」

 

 完全ジト目モードになった僕たちは、扉の方をジッと睨みつける。すると、通路の方で誰かが転んだような大きな音が聞こえてきて、みんなが大きくため息を吐いた。

 

「トリアエズ、モウ少シ後デ話ヲスルカラ、ソレマデ待ッテテクレナイカナ?」

 

「そう……だね。なんだかそういう気分でもなくなっちゃったし、次の機会で良いと思うよ」

 

 僕はヲ級ちゃんにそう言うと、他のみんなも仕方がないといった表情を浮かべながら頷く。

 

 同じタイミングで幼稚園内に授業の終了を知らせるチャイムが鳴り、僕たちは休み時間の間にトイレなどの用事を済ませようと、思い思いに別れることとなった。

 

 




次回予告

 ヲ級ちゃんが隠し通す謎。
僕たちはそれが何かと気になりながら、昼食の時間を迎えることになった。

 そして、いつもの騒ぎが今日も起こる。


 艦娘幼稚園 スピンオフシリーズ『幼稚園児時雨のお宝事件簿!?』(仮)
 同人誌サンプル編 その2

(現在修正作業中の為、完成時に変更があるかもしれません)


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