青き炎、エイリアと戦う   作:支倉貢

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どうも、座右の銘です。北海道〜はでっかいど〜☆
青木「…………(メッシャァ」←踏み割
さーせんしたーーーーー‼︎ ふざけましたーーーーー‼︎
円堂「それではどうぞ‼︎」


9話 初めての温もりを受けた狙われる少女

あの少年は、しばらくすると、キャラバンを降りると言ってきた。

円堂さんが心配そうに少年に尋ねる。

 

「本当にここでいいのか?」

 

というのも、実はまだここは大雪原の中だ。

さっき遭難してたクセに……。

 

「うん。すぐそこだから」

「さっき遭難してたクセによく言う」

「あはは……でも大丈夫。それじゃ。ありがとうね」

 

彼が降りると、キャラバンは再び発進した。

彼……本当に、何者だったのだろうか。

私は疑問を頭の隅にやって、窓の外を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白恋中に着き、私達がキャラバンを降りると、白恋中サッカー部の人達が、待っていた。白恋中サッカー部の人達は、日本一になった雷門サッカー部の皆に集まる。

皆人気ね……。ま、私には関係ないけど。

で、お目当ての吹雪士郎のことを、瞳子監督が切り出した。

 

「吹雪士郎くんは何処にいるのかしら?」

「吹雪くん? 今頃スキーじゃないかな。今年はジャンプで100m目指すって言ってたもん」

「いや、きっとスケートだよ。3回転半ジャンプが出来るようになったって言ってた」

「オイラはボブスレーだと思うな。時速100km越えたって言ってたよ」

 

……え、吹雪士郎って、サッカー選手じゃなかったの⁉︎

何でスキーやスケートやボブスレーが出てくるのよ……。

 

「彼……万能なんですね」

「そんなにスポーツが出来るなんて! 凄い奴だな! ますます会うのが楽しみになってきた!」

 

円堂さんがキラキラと目を輝かせる。おめでたいというか、何というか……。

私が内心呆れていると、廊下から微かだが、足音がした。

 

「? 誰か来る……」

「帰ってきたんじゃない?」

 

この足音は吹雪士郎のか。

やっとご対面ね。

 

「お客さん?」

 

ん? この声……何処かで聞いたことが……?

白恋中サッカー部の人達に囲まれている少年は、あの時会った少年だった。

 

「⁉︎ あ…………」

 

私だけでなく、皆も驚いていた。

 

「あれ? 君達?」

「貴方、さっきの……」

「吹雪士郎って……お前だったのか‼︎」

「お前が熊殺しか⁉︎」

 

円堂さんも染岡さんも、驚きを隠せない様子。

彼ーー吹雪士郎は、ニコッと微笑んだ。

 

「あ〜実物見てがっかりさせちゃったかな? 噂を聞いて来た人達は皆僕を大男と思っちゃうみたいで……これが本当の吹雪士郎なんだ。よろしく」

 

彼が本当に、吹雪士郎……?

すると、染岡さんが怒って私を押し退けて出て行った。すぐに秋さんが追いかけて行ったけど。

 

「あれ? 何か怒らせちゃったかな?」

「ごめん、でも染岡はいい奴なんだ」

 

円堂さんがすぐフォローする。

私には、あまりまだ仲良くできない人だけどね。

 

「気にしないで」

 

吹雪士郎はまたにこりと笑うと、今度は私に視線を投げた。

吹雪士郎は、私に近づき、手を握ってきた。

……ん? 何故手を握ったのかしら?

 

「さっきは本当にありがとう! 君のおかげで助かったよ」

「はぁ……? いえ、お礼なんていりません…………っくちゅん」

 

寒っ‼︎

忘れてた。ここは北海道だ。思わずくしゃみが出てしまった……。

 

「? 寒いの?」

「……寒いのは苦手です」

 

ガタガタと体が震える。

鬼道さんが、興味深く言う。

 

「ほう……なるほど、青木は寒いのが苦手なのか」

「んな興味深そうに言わないでください……くちゅんっ」

「大丈夫? 寒いなら僕が温めてあげるよ」

「え? 温めるってどうやって…………」

 

首辺りに絡められた腕、包まれる体、直に感じる体温…………。

 

「どう? こうしたら温かいでしょ?」

「……………………」

「? どうしたの?」

「…………ああああああああああっっっっ‼︎‼︎!」

 

抱き締められてるって分かった途端、離れて頂きました。

だって……こんなの生まれて初めてだったし……。

皆に私の恥ずかしいとこを見せてしまったけど、関係なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーエイリア学園本拠地、ヒロトside

俺は、エイリア学園マスターランクチームが集まる部屋に来ていた。

自分の椅子に座り、しばらくボーッと宙を眺める。ふと脳裏に、穂乃緒ちゃんが浮かんできた。

自然と、頬が緩む。

すると、俺を照らす白い光の他に、赤い光と青い光が現れた。

 

「…………俺に何の用? バーン、ガゼル」

「何の用? じゃねぇよ! てめえ、早速雷門に近づきやがって‼︎」

 

バーンが苛立って俺に噛み付くように言う。

 

「……俺は穂乃緒ちゃんに会いに行っただけだけど?」

「ホノオ? 誰だそいつ」

「雷門に新しく入った選手だよ。凄いスピードの持ち主なんだ。それに美人さんだし」

「最後の情報はいるのか……?」

 

俺が自慢気に言うと、ガゼルが呆れた顔で言った。

 

「貴様、そいつに近付いたのか? そいつは確か、父さんがこちら側に引き込もうとしている奴らしい……」

「……あぁ。だから彼女に近付いたんだ。どんな子なのか、見たくって」

「お前、エージェントから逃がしたんだろ⁉︎」

「何⁉︎ 貴様……何てことをしたのだ‼︎ グラン‼︎」

 

バーンとガゼルの目が、俺を睨みつける。

名を呼ばれた俺は、2人に負けないくらい冷たい目で見返した。

 

「俺はね、気に入ったんだよ。あの子のことがね。だから、こっちに引き込む。どんな手を使っても、彼女を手に入れる……!」

 

感情が高ぶるのと同じように、俺は拳を握り締めた。




うわぁぁぁぁぁ‼︎
何か凄い展開ーーーーー‼︎
穂乃緒ちゃんは一体どうなってしまうのか⁉︎
グラン「フフ……次回もお楽しみに……(ニヤッ」

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