今すぐに回れ右して帰りたい気分です。書いてる自分が恥ずかしい。よし、帰ろう。
青木「待て。ここで投稿するのと貴女が潰れるのどっちがいい? 選ばせてあげるわ」
投稿致しますとも(泣)
ていうか50話目ですよ! わーいわーい‼︎(≧∇≦)まだ48話だけど! 超紛らわしい!
それではどうぞ。
青木side
海で溺れていたところを助けられ、感謝の言葉を述べられなかった。私はぎゅっと貰ったバスタオルを握り、俯いた。また、あの人と会えるだろうか。
まあ、それはそれとして……。
「次の船は明日ぁあ⁉︎」
「まさか1日1便だとはなぁ……」
実は私が溺れた所為で、沖縄に向かう船に乗り遅れてしまったようだ。財前さんと一之瀬さんの困り果てたような声を聞き、私は俯く他なかった。
「申し訳ありません……私が溺れたばかりに……」
「えっあ……あ、青木は悪くないよ‼︎」
「そ、そうだよ。だからあんまり気を落とさないで……」
オロオロと私を励まそうとする財前さんと一之瀬さん。しかし罪悪感に囚われた私は、シュンとし続けていた。
「アンタの所為やで‼︎」
「はい、私の所為です。返す言葉もございません……」
「って、青木のことちゃう! アンタやこのメガネ‼︎」
「ちょっ、僕の所為ですか⁉︎」
「当たり前やろ⁉︎ 青木はアンタを助けて落ちてもーたんやから!」
何故か私を庇う浦部さんと、目金さんの間で口論が繰り広げられる。やれやれと雷門さんが肩を
「今日はこの島に泊まるしかないわね……」
「ーーよし、練習するぞ‼︎」
「ええっ⁉︎」
練習する、そう言ったのはやはり円堂さんだった。それを聞いた雷門さんは驚き、土門さんと財前さんが首を傾げる。
「練習って……」
「何処で?」
円堂さんは2人の疑問に答えるように、親指でビシッと砂浜を指した。
あ……なるほど。円堂さんらしいわ。私はクスッと笑い、円堂さんを見た。
練習を砂浜でやる、という初めての試みに、みんな苦戦していた。砂浜、という場所はコンクリートやグラウンドのようにしっかりとした地面ではない。いつものように走っても、砂が柔らかすぎて上手く踏み込めない。
もちろん、私も苦戦していた。足が砂にとられ、上手く動かせない。
「……くっ……!」
「難しいな、コレ……」
「はい……」
隣に来て話しかけてきた財前さんに、私は笑顔で答える。
「ですが、やりがいがあります。必ず、ここで軽やかに走ってみせます……!」
「……ああ! そうだな!」
「私、もう一本行ってきます」
手の甲で汗を拭い、財前さんを振り返る。財前さんは私を見て何故か笑っていた。
「あの……財前さん、どうなさいましたか?」
「ん? ああ……何か、初めて笑ってからよく笑うようになったな〜って思って。やっぱり、青木は笑ってる方がいいな!」
「…………そう、ですか?」
「もちろんだよ! ついでに言うと、前髪もバッサリ切っちゃえば?」
「………………」
前髪……そういえば、ずっと切ってなかったな。でも、切らないのには理由がある。だって、この赤目を見たら……基山さんは綺麗だと言って下さったけど、みんながどうなのかは分からない。みんなには、私から離れてほしくない。やっと見つけた、私の居場所なのに……それを失うのはイヤだった。
パンパンと頬を叩き、気持ちを切り替えてからまた走り出そうとすると、海の方から声が聞こえてきた。
「ひゃっほーう‼︎」
「あれは……」
見えたのは、サーファーの姿だった。あ……あの人、私を助けて下さった……。その人は波に打ち出されるようにサーフボードと共に宙を舞い、空中をくるくる回り、着地を決めた。着地すると、彼は私たちに気付いた様子で、声をかけてきた。
「……ん? よお、また会ったな!」
突然のことにみんなそれぞれ反応に困り、どうするべきか悩んでいたところ、一拍間を置いてサーフボードが彼の傍らにズンッと突き刺さった。
全員が驚いているのと対照的に、彼は何事も無かったかのようにサーフボードを持つ。
「ん? サッカーって砂浜でやるもんなのか? まあいっか、頑張れよ〜」
そう言って、例のごとく歩き去っていく彼。ハッとした私は、彼を呼び止めた。
「あのっ……待って下さい!」
「ん? あ、お前こないだの……何だ? 俺に何か用か?」
「あの、これ……」
私は俯きがちに、貸してもらったバスタオルを差し出す。
「この間は、本当にありがとうございました」
「いいっていいって! わざわざ返してくんなくても良かったのによ」
「ですが……貴方は私を助けて下さった恩人です。何も出来ないのが悔しいですが……本当に、感謝しております……」
「え⁉︎ おいおい、そんな土下座までしなくても……」
いつの日か円堂さんたちにしたように、ビターッと地に頭を伏せた。
私はこのまま頭を下げっぱなしというわけにもいかないので、立ち上がった。
「貴方が何と言おうと、受けた恩はどんな形であれ必ずお返し致します」
「いやいや……ホントにそんなのいいって。な?」
「………………」
「……分かった分かった、お前の好きにすればいいさ」
「ありがとうございます」
よし、無言で押し込んだ。←おい
彼は手をヒラヒラさせて、少し遠くのシートの上に寝転んだ。私は彼を見送り、さっさと練習に戻った。
私のランニングが終わる頃、財前さんと浦部さんが必殺技・バタフライドリームの練習をしていた。しかし、タイミングが合わず失敗。しかもボールがどっかに飛んでっちゃった。……ん? あれ、ボール何処に行って…………あ。
私がボールの行き先を見ると、落下点と予測される場所には、あのサーファーが。このままじゃ、あの人に当たる……?
そう咄嗟に判断した私は、すぐに彼の元へ走った。前なら砂に足をとられて動けなかったけど、今の私には砂浜なんて問題ではない。一気に彼の元まで行くと、彼と彼のサーフボードを掻っ攫った。
「うおっ⁉︎」
その拍子で彼が起きたらしい。ていうか寝てたのね。私が右足に力を入れて踏みとどまると、砂に私の足が沈んでしまった。
「あ」
私の沈んだ足の脛にサーフボードが当たる。痛みを堪えて何とか体勢を整えようとするも、目を覚まし、今の状況に驚いた彼を抱えるのに精一杯だった。最終的にバランスを崩し、彼もろともサーフボードの上に倒れ込んでしまった。しかし、無理矢理体を
「うわっ‼︎」
「っ!」
ドサッと倒れ、思わず目を伏せる。上手く受け身をとれたみたいで頭は強くは打たなかった。助かったわ……。ホッとしたのもつかの間、彼の安否を確認する。
「……あの、大丈夫ですか?」
「え? あ、ああ。なあ、一体何があったんだ?」
私の上に覆い被さるように乗っていた彼はすぐに起き上がった。私もそれと共に起き上がり、状況を説明する。
「ボールが貴方の元に飛んで行きそうだったので……その……何とか、もうちょっと上手くやるつもりだったんですが……失敗してしまい、こうなりました」
「んー、そうなのか……あんまよく分かんねーけど、まあ要は助けてくれたってことだろ? ありがとな!」
彼はそう言うと、サーフボードを抱えて立ち上がった。
「そういや、この時間帯はいい波が来るんだ! 危うく寝過ごすとこだったぜ〜。起こしてくれてサンキュな!」
彼はまた私の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫で、さっさと海に行ってしまった。私、ちゃんと恩を返せたのかしら……? みんなの方を振り返ると、何故かみんなが固まっていた。? どうしたのかしら? 浦部さんがやたらと興奮して私の肩を掴んで揺さぶった。
「あ……あああああああ青木‼︎ いいいい今押し倒され……⁉︎」
「? 何のことですか?」
「何言うとるねん‼︎ あぁ〜っここから愛のロマンスが繰り広げられるんや〜〜‼︎」
「何の話ですか?」
何であんなに浦部さんのテンションが上がっていたのか、私のバカな頭ではよく分からなかった。
あっ……青木さんが、おおお押し倒されっ⁉︎///// ぎゃああああああああ‼︎/////
さっと書いてみたけど超恥ずかしいっ‼︎///// いや、何で私が恥ずかしがるのか全く分からんけど‼︎ のぉおおおぅううう超恥ずかしい……/////
わ、私はここで退散します! さらばっ‼︎/////