Angel Beats! 星屑の記憶   作:刻焔

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ついに入隊です!
今回の話はメンバー紹介がメインとなりますので、あまり面白くないかも…



第07話 入隊、そしてこれから

夢中になってギターを弾いていた俺は時計を見て絶句した。

 

「……ヤッベ、放課後三十分も過ぎてんじゃん」

 

俺はギターを元あった場所に置き、屋上へ向かう為急いで教室を出た。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

     ――学習棟C棟 屋上――

 

空き教室のあったC棟、その屋上へ出るための扉の前に到着した俺は少し迷いを感じていた。

本当に入隊してもいいのだろうか、別に入隊しなくてもこの世界で生き抜くのは簡単なのではと

今になって思い始めてきたからである。

 

――――いやいやいや、もう入隊すると決めたんだ。今更戸惑ってどうする!

 

俺は迷いを振り払い屋上への扉を開き、その先で待っていたのは

 

「お、俺の所が当たりだったか。それにしてもいつまで待たせるんだよ」

 

青い髪をした少年だった。

 

「あ、あぁ、悪かったな。少し寄り道してた」

 

「寄り道って、この世界のどこに寄り道するような場所があるんだよ」

 

苦笑しつつ、その少年はこちらへ近づいてきた。

そして俺の近くで立ち止まると、急に真剣な顔になり

 

「さて、入隊するのかしないのか。その答えを聞かせでもらうぜ」

 

本題の質問をしてきた。

 

「……俺は…………死んだ世界戦線に入隊するぜ」

 

「おっし、決まりだな」

 

青髪の少年は笑顔でそう答えると、制服の懐から拳銃を取り出した。

 

「オイオイ、なんで拳銃を取り出す必要があるんだ」

 

それを見た燕があわてだすと青髪の少年は「違う違う、お前を撃つために出したんじゃない」と空いた左手を左右に振りながらそう答えた。

 

「これは合図だよ」

 

青髪の少年はその拳銃を空に向けて発砲した。

 

「これで良し。さて、本部に向かうとしますか」

 

青髪の少年は付いて来いと手でジェスチャーをし、燕を対天使用作戦本部(校長室)へと案内した。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

     ――対天使用作戦本部(校長室)――

 

今回は無事に校長室の中へと入ることができた。

どうやらここの扉は合言葉を言わなければ巨大なハンマーが降ってくる仕組みになっているらしい。

 

「貴方がここに来たってことは、入隊するのね

 歓迎するわ、私は死んだ世界戦線のリーダー、ゆりよ」

 

前回会った少女がこちらへ歩み寄り、自己紹介と共に右手を差し出してきた。

俺はそれに応え、その手を握る。

 

「月斑 燕だ。こちらこそよろしく」

 

「じゃあメンバーの紹介もしておきましょうか」

 

自己紹介は割と簡単に終わった。

案内をしてもらった青髪の少年は「日向」やるときはたまにやるらしい

次に紹介されたのは俺が起きたことを報告した少年「大山」特徴がないのが特徴と、俺の第一印象そのままだった。

 

「そこのデカい体の彼は松下君、柔道が上手いから敬意を払って松下五段と呼ぶわ」

 

「よろしくな」

 

「ああ、よろしく」

 

俺は松下五段と握手を交わす

 

「で、そこの眼鏡を持ちあげてるのは高松君、見た目に騙されちゃ駄目よ馬鹿だから」

 

「は?」

 

「よろしく」

 

「お、おう」

 

眼鏡をあげながら挨拶され、燕は戸惑いがちに返事をする。

 

「目つきが悪くて木刀を持ってるのが藤巻君」

 

「藤巻だボウズ」

 

「ウゼェ、同じ学生のくせにボウズ扱いかよ」

 

「んだと!」

 

「やめなさい二人とも」

 

『ちっ!』

 

短気な二人を抑え、紹介に戻る。

 

「それでそこのデカい斧を持ってるのが野田君」

 

「ゆりっぺの命令だ、今回は何もしない。だが次ゆりっぺを侮辱してみろ

 100回死なせてやる」

 

野田はそう言って切っ先をこちらへ向けてきた

 

「ならまた投げ飛ばしてやろうか」

 

「ちょっと月斑君、野田君を挑発しないの。野田君もそれおろして」

 

「フンッ」

 

野田は渋々ハルバートをおろした。

 

「まったくこれじゃ何時まで経っても紹介終わらないじゃない」

 

ゆりが頭を抱えていると突然俺の目の前に、金髪でバンダナを巻いた少年が飛び出してきた。

 

「Come on, let's dance!」

 

「うわっ!なんだ急に」

 

「あぁ、それは彼なりの挨拶よ。みんなTKと呼んでるわ

 本名は誰も知らない謎の男よ」

 

「おい、そんなやつ入れて大丈夫なのか?」

 

燕はあきれるが、それに構わず紹介は進んでいく

 

「あそこの陰に立っているのが椎名さん、ここに座ってるのが岩沢さん、岩沢さんは音楽バンド『Girls Dead Monster』のリーダーよ」

 

「よろしく新入り二号」

 

「二号?」

 

「ここにいる人の最後ね。彼は音無君、昨日入ったばかりの新入りよ」

 

「音無だ、お前と同じで記憶喪失だ」

 

「あぁ、こちらこそよろしく。記憶喪失者同士仲良くしようぜ」

 

俺が右手を出すと、音無がそれに応え俺の手を握ってきた。

 

「一応これで主力メンバーの紹介は終わったかしらね」

 

ゆりは机に置いてあるパソコンを操作し、顎に手を当て何かを考えている。

 

「……よし月斑君、あなたを実行部隊に配属、サブに新設の『ガルデモ支援班』に配属するわ」

 

『ガルデモ支援班?』

 

俺だけでなく、その場にいた全員が首をかしげた。

 




ようやく入隊までキターーー!

燕「なんかやけにテンション高いな」

だってようやくですよ?まだ07話ですけど、謎の達成感がこみ上げてきたんですよ

燕「そうか、それで今回のゲストは?紹介されてないみたいだが」

いや、今回は諸事情によりゲストなしで進行します

燕「まぁ、メンバー紹介の話だったからな」

実際ガルデモ支援班なるものを創ったので岩沢さんに来てもらおうかとも思ったのですが
次回のネタバレが多くなりそうだったので今回はパスという処置に

燕「なるほどな、で?そのガルデモ支援班ってのは陽動部隊のことじゃないのか?」

近い存在とだけ述べておきます。詳しいことは次回にでも

燕「やっぱ次回に持ち越しか、ならそろそろ締めるぞ」

そうですね
それでは皆様、『また次回~』

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